田川伸一郎のブログ

函館の小学校バンド~5月~

先週の金曜日から昨日まで、北海道の函館にお伺いしてきました。

函館の先生方はとても仲が良く、誰かひとりの先生が交替で「事務局」となって私をお招きくださり、受講希望校のレッスンスケジュールや移動計画を立て、都合が良ければレッスンを見学し合い、皆で勉強を深めていらっしやいます。

そして、その「ご予約」も1年近く前から...。
私のような者をそこまで慕ってくださり、本当にありがたいことです。
そして、先生方の熱意には、頭が下がります。


函館は、今、桜の花盛りです。

1ヶ月前の関東での桜に引き続き、函館でも「桜」の美しさを味わうことができました。

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『五稜郭タワー』の付近は、桜の名所となっています。 満開の桜、見事でした!


今回お伺いした2つの小学校バンドをご紹介します。

函館市内の1つ目の小学校です。

このバンドは、昨年度までは、小さな金管バンドとして活動していました。

今年度、このブログで何度もご紹介させていただいた木古内町立木古内小学校から野原一郎先生が転勤して来られ、「吹奏楽部」として新しいスタートを切りました。
木管楽器やフレンチホルンは、たくさんの学校に連絡をして使っていない楽器をお借りして。
新しい部員もたくさん入部し、気持ちも新たに歩み始めています。

しかし、転勤直後は、学校の様々な環境や仕事に慣れ、担任学級の子どもたちと心結び合うことが最優先です。
家庭訪問やたくさんの会議もあり、「吹奏楽部」にしたものの、なかなか練習を進めることができません。
木管は、全員が初心者。金管にもパート変更した子や新入部員がいるのに...

今は、私が作成した『初心者用メソード』と、後藤洋先生の作られた『合奏の種』を使い、全員で基礎の基礎から学んでいます。

ついこの間まで、小学生とは思えないほどの演奏を指揮されていた先生が、今は、生まれたての「ヨチヨチ吹奏楽団」を必死になって導いて...

きっと、お辛いこともたくさんあることでしょう...

でも、先生は、とても前向きです。
そして、子どもたちも、とても前向きで熱心です。
校長先生はじめ、先生方、保護者の方々も、とても良い方ばかりで、野原先生がお力を発揮しやすい環境を作ろうと、協力してくださっているそうです。

今は、「ブー!」「ピー!」という「生まれたての音」に耐えながら、ゆっくり進んでいますが、いつの日かきっと、この音楽室から、野原先生の作り出すあの感動的な音楽の世界が、北海道中、いや全国に響き渡っていくことと信じています。

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高校生になった野原先生の教え子たちも、サポートに来てくれていました。


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新しい先生、新しい仲間たちと、『すいそうがく』という新しい世界を、ゆっくりと、確実に、そして、楽しみながら歩みます!
がんばれ! 野原一郎先生&函館市立高丘小学校吹奏楽部


*先生のご了承をいただき、学校名を記載させていただきました。




そして、もう1校お招きいただいたのは、昨年度も大活躍した函館市立日吉が丘小学校金管バンド部です。

6年生を送り出し、また新しいメンバーで今年の活動を始めているこのバンド。

先生も熱心、子どもたちも熱心、保護者の皆さんも熱心、そして校長先生もとてもご熱心で、日曜日であったにもかかわらず、学校にいらしてレッスンを全部見学され、「音楽の専門的なことはよくわからないけれど、子どもたちへのかかわり方や伝え方がとても勉強になりました。」とおっしゃってくださいました。

そんな、「いいバンド」の条件がしっかりそろった中、5月のはじめとは思えないほどすばらしい音を響かせていました。

基礎合奏では、一般的な「目標」よりもさらに水準を上げて、「様々なサウンドに変化させる」という目標を定め、バランスの変化や各自の音色の微妙な変化により、バンド全体のサウンドを多彩にするトレーニングをしました。
これからの「高い目標」をつかみました。

そして、このバンドでは、今年度のコンクール曲の練習を始めており、だいたいの譜読みも終わっています。

変拍子も多く、曲想の変化も目まぐるしいこの曲を、すっきりとしたアンサンブルにまとめていくために、「譜読み」が終わった段階で、どんな練習をしておけば良いのか。どんな練習は「危険」なのか。
具体的な練習方法を実演しながら、これからの「正しい練習の仕方」を、先生と皆でつかみました。

これから、夏、秋に向けて、どんな演奏に進化していくのかが、とても楽しみです。


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ともかく、子どもたちの「躾け」が行き届いており、小学生としては申し分ない練習態度と「反応力」が身についている日吉が丘小学校金管バンド部。
すばらしいです!



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今年も、みんなの協力で、心に残る活動、心に残る演奏ができますように!



そして、函館の先生方との「勉強会」です。
小学校・中学校・高校の先生方、皆さんが仲良しです。


今回、レッスンを受けられない先生方もご一緒に、時間を忘れて語り合いました。

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皆、とてもおだやかで優しく、お互いを引き立て合うように、それぞれの先生から話題を引き出すように語り合える函館の先生方です。
立場や年齢に関係なく、皆が平等に「主役」になれる「勉強会」なのです。
きっと学校でも、子どもたちひとりひとりを「主役」にできる温かい先生方なのでしょう。


地区によっては、誰か「強い人」の話を皆で聞いている時間が長いなと感じる「会」もあります。
時として、「おい!」「お前!」「~しろ!」などと、音楽をやる先生方には不似合いな「乱暴な言葉」が飛び交うような残念な「会」もあります。

皆が平等に、おだやかに、安心して語り合える温かい雰囲気の「会」こそが、本当に意味があるものだと思うのですが...
皆さんの地区の「会」はいかがですか? (なんて、余計なおせっかいですね。)


6.7月にもまた、函館の先生方の温かい「会」に参加できることを楽しみにしています。



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