田川伸一郎のブログ

柔軟性あるすばらしい中学校バンド

今日の午前中は、県内の小学校バンドのレッスンでした。

午後は、さらに車を1時間と少し走らせて、埼玉県の中学校にお伺いしました。
初めて伺う中学校バンドです。

顧問の先生とも面識がなく、今日が初めての出会いでした。

昨日、お電話をいただき、バンドの様子をお伺いしました。

「どんな生徒さんたちですか?」と尋ねると、
「最高の生徒たちです! とても賢くて、柔軟性があって、やる気もあって...。」と。
自分の生徒たちのことを、このようにはっきり「すばらしい」と言える先生。
そして、先生に、そこまで言ってもらえるだけの生活をしている生徒さんたち。


そんな先生や生徒さんたちに会えることを楽しみに、車を走らせました。

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先生は、こちらの学校に赴任されて2年目という男の先生です。
爽やかな笑顔で、生徒さんたちを包み込んでいらっしゃるような優しく温かい印象の先生でした。

「こんにちは!」
生徒さんたちのあいさつの声も、「訓練」されたような声ではなく、キラキラした明るい中学生の声でした。
そして、高校バンドのような大人っぽい「落ち着き」すら感じさせるバンドの雰囲気でした。

「基礎合奏」では、「全体の響き」を確認しつつも、隣の人やパート内で身体を寄せ合い、心を寄せ合って、「まず身近な人と音を溶け合わせる」というような練習の仕方をしていました。

決して機械的な練習ではなく、とても人間的な温もりが感じられる「基礎合奏」の進め方でした。


しばらくバンドの様子を見させていただいた後、吹奏楽コンクールA部門出場を控えて、「課題曲」のマーチと「自由曲」のレッスンをさせていただきました。

先生が、今、課題とされているという「音楽の進み」や「表現の深化」にかかわる内容を主として、2曲について私が考えていることを実際に試して、今後のまとめの「ヒント」としていただくことにしました。

・マーチの「軽さ」とは?
・マーチを小気味良く「進める」ための拍の流れの感じ方。
・フレーズのまとまりを生かした表現の仕方
・フレーズによる「緊張感」や「イメージ」の違いを、音にどうつなげるか。
・楽譜上の様々な記号の「多様な解釈」
・楽譜に書いていない「味付け」
・フレーズのはじまりから終わりまでの「引き付け方」
・聴く人の心に残りやすいテンポの設定
・・・・


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コンクールに向けて、顧問の先生のご指導の元、日々作り上げておられる「課題曲」や「自由曲」をレッスンで扱う時には、とても気を使います。

「客観的に正しいこと」は、断言して指導しますが、テンポや表現の仕方などは、先生や生徒さんたちが「これが正しい」と思い込まないよう、「味付けの一例として」「試しにやってみよう」という言葉を何度も挟み、そして、「最終的には、顧問の先生のお考えに従って演奏しなさい。」と話します。

これは、外部講師として活動する誰もが、注意すべき点だと思います。
あくまでも、顧問の先生と生徒さんたちが作り上げる「音楽」が第一です。

外部の人間が、顧問の先生のご指導を「否定」するような言動や「自分の表現が正しい」と押し付けるようなことは、絶対に避けるべきだと思っています。

今日も、何度もそのことを話しながら、「色々な表現の仕方を体験し、それをヒントに、先生とみんなで表現を作りあげてほしい」と話しました。


顧問の先生から伺っていたとおり、本当に素直で柔軟性があり、私が提示した「今日の表現」に何の抵抗も見せず、スッと乗ってくれました。

そんな生徒さんたちを見て、先生は、うなずきながら、「すばらしい!」とほめていらっしゃいました。
顧問の先生のそんな「お人柄」が、生徒さんたちの「心」を柔軟にしているのかもしれません。


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するどいほどの「集中力」で、真剣に指揮を見ていた打楽器君。
見事な「順応性」を備えた打楽器パートでした。



課題曲も自由曲も、「いつも」とは違う表現の仕方で、生徒さんたちはとても「新鮮な」時間になったようでした。
感想を述べながら、涙ぐんでいた生徒さんもいました。


「音楽の楽しさをあらためて味わえました。」
「私たち、みんなで心をひとつにコンクールに向かっていけそうだと思いました。」
「明日の練習へのやる気が高まりました!」
・・・・
と、とても嬉しい感想を述べてくれました。

先生も、ご自身の解釈や表現を固めていく上で、とても大きなヒントを得たと、喜んでいらっしゃいました。


レッスンの最後に、「おみやげ」として持って行った、私の『忘れるな、このひとこと、いつかきっと役に立つ日がくる』のプリントを配ってあげました。

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私からのプリントを無言で読み続ける生徒さんたち


何かを決して押し付けることなく、生徒さんたちの「良さ」を音楽の中で引き出そうとされるすばらしい顧問の先生。
真面目で、謙虚で、何でも試してみようと、前向きに吸収できる「柔軟性」ある生徒さんたち。

この音楽室から生まれる音楽が、たくさんの人々の心に届いていきますように...

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今日も、すばらしい出会いをさせていただきました。
またいつかお目にかかりたいです!

お招きいただき、ありがとうございました!





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| | 2011-07-24(Sun)07:23 [編集]


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| | 2011-07-24(Sun)09:23 [編集]


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| | 2011-07-24(Sun)17:18 [編集]


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| | 2011-07-24(Sun)21:05 [編集]


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| | 2011-07-30(Sat)21:31 [編集]


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| | 2011-08-02(Tue)22:53 [編集]