田川伸一郎のブログ

夢にむかって...

昨日は、東京都の小学校バンドにお伺いしてきました。
東京都と言っても、私の家からは2時間半もかかる東京都の西部にある学校です。
この学校へは、初めてのお伺いでした。


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顧問の先生からブログ経由でいただいたレッスン依頼には、「私共のようなバンドにも、田川先生はご指導にいらしてくださるのでしょうか?」とありました。
「もちろんです! いっしょに勉強しましょう!」とお返事を差し上げると、弾んだようなメールやお電話が来て、早速に日程の相談をしました。

レッスンが近づくと、たびたびメールをくださり、楽しみにしていてくださる気持ちが伝わってきました。
TBCコンサートの疲れがどっと出た昨日の朝でしたが、学校行事の代休を返上して練習をされる先生と子どもたちのことを思い、気合いを入れて向かいました。


先生は、教員経験は2校目ですが、バンド指導にはこの学校に来られてから初めて関わられ、今は2年目だそうです。
ご専門はヴァイオリンで、今も演奏活動も両立されていらっしゃるそうですが、管楽器や打楽器の指導はよくわからないところからのスタートで、猛烈な勉強をされながら進んでいらっしゃるようです。
やる気満々のこちらの先生は、昨年度まで「クラブ活動」の1つとして、半年ごとにメンバーが入れ替わってしまう形だったこのバンドを、今年度から完全なる「課外活動(部活動)」として独立させ、保護者会も作り、部費も集め...と、バンドの体制を一歩前進なさいました。
お迎えにいらしてくださった保護者の方も、とても熱心に「保護者会のあるべき姿や支援の仕方」について、質問なさっていました。


今日のレッスンでは、特に「自分自身の指導を洗い直したい」という先生のご希望に沿って、普段の練習の仕方をお見せいただき、子どもたちの実態に合った練習方法を探っていきました。

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廊下や会議室などの空室も使って、ウォーミングアップ。 打楽器も基礎打ちに励んでいました。 

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先生の指揮によく集中しています。

はじめは、「基礎合奏」の内容を精選しました。

先生は、バンドの指導法を勉強しようと、自費でたくさんのDVDや資料を購入されていらっしゃいました。
そのせいもあってか、「基礎合奏」の「内容」も「量」も、先生の「指導言」も、このバンドの実態からするとレベルが高すぎるようでした。
また、この子どもたちにとっては、「難しい言葉」が多いように思えました。

先生に伺いましたところ、たくさんの資料やDVDからたくさんの情報が入り過ぎ、あれもこれもやっているうちに、先生ご自身が「本当に意味があるのだろうか?」と心配になっていたそうです。

子どもたちは、先生の指示に対して「ハイ!」と返事していましたが、ほとんど理解していないのでは...
とも思いました。

そこで、「今、このバンドですぐに効果が上がる簡単な基礎合奏」を提案させていただき、私の実演で、先生にも子どもたちにも「目的・方法・効果」をつかんでもらいました。


また、「記譜音と実音の関係」についての課題が浮き彫りにされました。

「イギリス式ブラスバンド楽譜を使用しない小学校金管バンド」によくあることですが、「ヘ音記号」で書かれたトロンボーン、ユーフォニアム、チューバの楽譜を、記譜よりも長二度上げて読み、その音と結びつけてポジションや運指を覚えているのです。

たとえば、ヘ音記号の楽譜にかかれた実音B♭の音を、「ド」と読み、「1ポジション(0ピストン)」と認識していました。
調号が増えたり、臨時記号が付いたりすると、訳がわからなくなり、結局、いつになっても「カナ」をふらなければ読めないという問題も起きてきます。
「イギリス式ブラスバンド楽譜」になってしまえば、楽譜自体が「ト音記号」で長二度高い音が記譜されており、全く問題ないのですが。

また、コルネットやアルトホルンでは、「階名唱」の時に、ドレミで実音を歌っていました。

たとえば、コルネットの「ド」を「シ」と歌っているのです。シ♭と認識しているならばいいのですが...単に1つ下の音を読んでいるようでした。
階名唱の時には、記譜上の「ドレミ」で歌い、「実音」を聞かれた時に、できれば「ドイツ音名」で答えられるとよいと思います。

「音楽の時間」と「バンドの時間」で、「階名」の読み方が違うのは、まだ「読譜力」の基礎を学んでいる小学生にとっては、とても不便だと思います。
中学校への橋渡しも考えて、一般的な読み方をさせてほしいと話しました。



「音取り」では、先生がひとりひとりをチェックされ、とても良いと思いました。

パート内での教え合いも、盛んにおこなわれていました。

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新曲の練習では、まず「階名唱」のテストを受けてから楽器で練習します。


その他、今、このバンドでおこなわれている練習の内容や視点、進め方などを分析し、短い練習時間を最大限に生かすための練習メニューをアドバイスさせていただきました。

今のままでいいこと、少し改善すれば良いこと、すぐに直した方がいいこと...


「曲の練習」でも、演奏の質を上げるための「今、効果が上がる方法」をアドバイスさせていただき、音や表現が変容していく様子を、先生に実感していただきました。


練習後も、長い時間、バンド運営の方法も含めて話し合いました。
先生は、ひとつひとつ納得と喜びを持って聞き、話していらっしゃいました。

「謙虚に学ぶ心」を持ったすばらしい先生だと思いました。
早速、次回のレッスンのご予約をいただいてお別れしました。

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音楽室の「言葉」は、子どもたちに向けてでもあり、先生ご自身への言葉でもあるようです。

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「夢」と「情熱」を持って一直線に走ろうとしている先生と素直な心の子どもたちです。
これからも、そんな素敵な先生と子どもたちを、心込めて応援していきます!

また1月にお会いしましょう!




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東京の学校でも、窓から見えるのは「山」でした。



今日から3日間、北海道釧路市へ伺って来ます!
小学校バンド・中学校バンドのレッスンと、北海道教育大学釧路校交響吹奏楽部のレッスンです。

かなり寒そうです...
でも、気持ちはホットになることでしょう!


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| | 2011-11-22(Tue)20:06 [編集]


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| | 2011-11-24(Thu)18:02 [編集]