田川伸一郎のブログ

旭川地区吹奏楽連盟小学校指導者研修会

1月10日~11日は、旭川市で開催された『旭川地区吹奏楽連盟・小学校指導者講習会』に、講師としてお招きいただきました。

旭川地区吹奏楽連盟では、すでに、中学校・高校の指導者・生徒を対象にした『リーダー研修会』をおこなってきていますが、『小学校指導者研修会』は、今回が第一回目ということです。
その貴重な第一回目の研修会に、私のような者がお招きいただき、光栄に思います。
理事長の佐藤淳先生(北海道旭川商業高等学校)のお話によりますと、私の講習を「3年間連続で」という計画だそうです。
旭川の先生方と、3年間一緒に勉強させていただけるとは、大変ありがたいことです。

1日目の研修は、「夜の会」でした。

しかし、佐藤先生からのごあいさつで、「この席は単なる飲み会ではなく研修会ですから、皆さん、どんどん田川先生に近づいて、たくさんお話ししてください。」と...。

お言葉のとおり、先生方が最後には、私のまわりにびっしり集まって、私の話だけを聞くのではなく、互いの話に耳を傾け合い、うなずき合い、「学びの輪」がどんどん広がり、深まっていきました。

誰かひとりが出っ張ることもなく、若い先生もベテランの先生も、皆がとても平等に...
はじめは私の前にお座りになっていた理事長の佐藤先生は、「僕はもう隅に行くから、ここにもどうぞ」と立ち上がられ、先生方が私に寄って来られるのを席の端の方で嬉しそうにご覧になっていらっしゃいました。
こんな穏やかで活発な「学びの雰囲気」が私はとても好きです。

先生方の顔がキラキラ輝いていました。
こんなすてきな旭川の先生方との翌日の研修会がとても楽しみになりました。
先生方がいきいきとして仲が良く、「平等な雰囲気」がある地区は、伸びないはずはないからです。

先生方との「最高の出会い」に感謝しながら、1日目の「研修」を終えました。

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2日目の研修は、午前中は講話、午後はモデルバンドを使った公開指導という内容でおこなわれました。

午前中の講話では、3年間の連続研修のスタートとして、主に『バンド運営』にかかわる内容を中心にお話しさせていただきました。

・私が歩んできた道
・何のためのバンド指導なのか
・部員確保のための秘策(男子をバンド活動に引き込むには...)
・練習時間の確保と無駄のない子どもの動かし方
・子どもの可能性を見つめて
・バンドの中の自主的活動
・「最短距離」の基礎練習
・保護者とのかかわり
・職員とのかかわり
・・・・


私の指導した小学校バンドの映像や音源も鑑賞していただきながら、先生方の「心」に語りかけました。
私自身の「苦しかった体験」も...

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先生方の真剣でまっすぐな「眼」がすばらしい。 「学ぶ心」の証です。


公開指導では、旭川市立永山西小学校吹奏楽部をモデルバンドとして、バンド指導の実際をご覧いただきました。

顧問の先生は、今年度、教員人生で初めて指揮をしてコンクール出場を果たされた女性の先生です。
教員経験やバンド指導をサブでされたことはあるようですが、「主顧問」としてのご指導には、また別の「重み」を感じていらっしゃいます。
でも、先生は、とても表情豊かに、お話しや指揮をされながら、子どもたちと前向きに励んでおられます。

指導の実際では、『基礎合奏』『楽曲指導』の両面からの指導をご覧いただきました。

『基礎合奏』
・「シンプル・イズ・ベスト」な基礎合奏の進め方
・小学生にわかりやすい「基礎合奏のポイントの押さえ方」と「子どもへの伝え方」
・「瞬間ブレス」のトレーニング
・打楽器メンバーの基礎合奏での生かし方、育て方
・・・・

『楽曲指導』(吹奏楽のオリジナル曲を使って)
・Pの部分を「豊かな表現」に導くための言葉かけ
・速い部分の「音楽のスピード」を速めるための手立て
・ゆっくりの部分を、飽きさせずに聴かせる方法
・「フレーズ感」を感覚的に理解させるための手立て
・「子どもからの表現」を主張させる「指揮」のあり方
・・・・

そして、合奏指導を通した様々な『心の指導』『人間教育』の場面の具体例も、ご覧いただきました。


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先生方も、子どもたちを取り囲んで、すぐそばで勉強されました。

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このバンドの子どもたちは、1つ1つの指示に対して「言葉」や「音」でとても良く反応することができ、1回ごとに演奏がどんどん変容していきました。
約2時間、先生方に取り囲まれてのレッスンでしたが、余計な緊張もせず、緩むこともなく、「今やっていること」に集中して学び続けることかできました。
そして、取り組みの姿勢が、どんどん前向きになってきました。

子どもたちの変容に、顧問の先生も先生方も、ため息まじりの拍手を送っていました。

「君たちとは今日初めて練習したのに、先生の言うことをちゃんと理解でき、音で返せて、すばらしかったね。今日、どうしてこんなにすばらしくできたか、わかるかな?」
「・・・・」
「君たちの先生が、君たちをかしこい子どもに育ててくださっているからだよ。先生に感謝して、これからも先生のご指導にしっかりついていきなさい。」
「ハイ!!!! N先生、これからも、よろしくお願いします!!!」「よろしくお願いします!!!」

顧問の先生は、こんな「まとめ」に、「泣きそうだった...」そうです。

初めて指揮を振った今年、モデルバンドを引き受けてよかったですね! 先生!
そんな先生の「前向きの姿勢」そのものが、子どもたちを育てているのですよ。
指揮の技術うんぬんではありません。 先生の「気持ち」がすばらしいのです。

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永山西小学校吹奏楽部の子どもたちと、熱心に学ばれた先生方です。


来年度は、私が一方的に進めるのではなく、先生方が自らから「こういうことを学ぼう」という「課題」を提示していただき、その課題について皆で追求していくような研修会ができれば...とお話ししました。


参加された先生方から次々にお礼のメールが届きました。

・心を揺さぶられるようなお話や考えさせられる講義内容があり、バンド指導のこれまでとこれからを考える機会となりました。

・コンクールに向けては、自分なりにも、子どもたちとも、イメージを作りながら、かなりの時間をかけて練習してきました。でも、やってもやっても変わらず、改善できたと思ったら、次の日には元に戻ってしまい...それが、今日の先生の一言ではっきりとわかりました。子どもたちが演奏したのは、「受身の音楽」だったのだなということです。

・今日の合奏の指導では、「同じ事を伝えるのでも、子どもにわかる言葉、実感しやすい方法がある。」ということが大変よくわかりました。

・子どもとのかかわり方、吹奏楽指導以外の学級経営でも生かせる勉強ができたと感じたのは、私だけではないと思います。

・すごい演奏をしている学校は、色々な意味で吹奏楽をやる環境が整っているから歯が立たないのだろうと勝手に思っていました。しかし、田川先生のお話を聞き、認識の甘さを痛感しました。指導の工夫も全然足りていないのがわかりました。

・モデルバンドでは2時間という時間中、子どもたちを引きつけ、そして、きっちり2時間でポイントとなる指導をされ、子どもたちの演奏を変容させられたことに感動しました。「何を指導するのか」がはっきりとわかり、子どもたちも「何を学んだか」を言葉でまとめられるので、「学び」として次に生かされるものとなるということが大変よくわかりました。



先生方の「変容」がすばらしい!
先生方の「輪(和)」がすばらしい!
先生方の「夢」がすばらしい!

旭川の先生方、バンザイ!!!

この「出会い」は、まだ始まったばかりです。
これから先、たくさんたくさんお付き合いしていきましょう!

先生方との『学び』は、私にたくさんのエネルギーをくださいました。

ありがとうございました!



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この研修会の「仕掛け人」、旭川地区吹奏楽連盟理事長・佐藤淳先生です。
高校の先生でありながら、「小学校の活動が大切!」と、吹奏楽連盟として具体的に動いてくださったことがすばらしいです。
3年間の研修会、しっかり盛り上げて参りましょう。

6.7月の学校別レッスンでも、またできる限りのことをさせていただきます!


お招きいただき、ありがとうございました。




今日、札幌に移動し、レッスンが始まっています。
この記事は、札幌のホテルのパソコンからアップさせていただきました。


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| | 2012-01-13(Fri)19:41 [編集]