田川伸一郎のブログ

自分の言葉で、自分の思いで...

今日は、茨城県の小学校バンドにお伺いしてきました。
このバンドとは、昨年の6月に出会い、数回のレッスンを経て、今日は、今年度最後のレッスンとなりました。


多くの学校でインフルエンザが流行している中、このバンドでも4年生の1クラスが学級閉鎖で、練習に参加できませんでした。
職員室の先生方も、予防のためか、マスク姿の方が多かったです。

でも、練習に参加している子どもたちは、インフルエンザには無関係のような、とても元気な姿で、熱心に取り組みました。

今日は、コンサートを前にして取り組んでいる「大きな曲」のレッスンをしました。


はじめに、前回出しておいた「各自のテクニックを上げるための練習パターン」の出来具合を確認しました。

「抜き打ち指名」で、「宿題」になっていた練習パターンを演奏してもらいました。
皆、努力した跡は、見られました。
しかし、まだまだ「正確さ」が足りません...
正しいテクニックを身につけるには、「正確さ」が必要です。

根気強く練習し続けてほしいです。

数名は、完璧にできていて「すばらしい!!!」とほめられました。


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正確な演奏で、確実なテクニックを! とてもよく出来ていたチューバ君とスネアさん。


曲の練習では、思いの他、譜読みがよくできていたので、この曲の「命」に迫ることにしました。
「教える」のではなく、「考えさせる」「表す」「引き出す」という形で...


音楽の「イメージ」を「自分の言葉」で表すことは、とても大切な「音楽へのアプローチ」だと思っています。
言葉で表せないから「音楽」なのかもしれませんが、それをあえて言葉で表していくことで、「音楽」への理解が深まります。

そして、「イメージ」には「根拠」があるはずです。
それを、引き出していけば、音楽と子どもの結びつきが明確になってきます。

当然、あるイメージに対して、「なぜ?」という質問で返すことが多くなります。
すべての答えは、「楽譜」や「そこに響いている音や音楽」に隠されています。

教えてしまえば簡単なことかもしれませんが、子どもから引き出していくのは、とても大変なことです。
しかし、これは「訓練」によって、どんどんできるようになります。


今日も、しばしば「無言状態」になりましたが、発問を様々に変えながら、子どもたちの「思い」と「言葉」を引き出していきました。

曲全体の「ストーリー」も考えてみました。
実生活の中の出来事や場面に置き換えて...

そして、演奏に結びつけるには、どうしたらいいかを考えました。

そして、大切なのは、「それでは、そういうイメージで演奏しましょう。」で済ませることではなく、「そのイメージが聴いてくださる方に伝わるには、具体的に何をどうすればよいのか。」という「表現の仕方」を確定することです。

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音楽の授業の指導案にも、よく「曲想を生かして表現を工夫する」とか「歌詞の内容を理解して、表現を工夫する」といった文言がありますが、「工夫」とは何なのか。どうすることなのか。
それが具体的な表現方法にまで至らない授業が多いように思います。

「思い」や「気持ち」だけで終わってしまっては、意味がありません。

「音」に、「音楽」に、具体的にどう反映させるのか...

また、「頭」で考えようとしても難しい場合もあります。

「身体」で考えなければなりません。
もっと言うと、「五感」を使って...

今日も、曲の中の「7拍子」の「価値」について、身体を使って考えました。
単なるカウントとしての「7拍子」から、人間としての「7拍子の意味」がわかってきました。

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「なぜ7拍子なのか。7拍子にすると、音楽にどんな意味が生まれるのか。」を身体で考えました。

この1年間で、このバンドの「演奏力」は、驚くほどアップしました。
これからは、音楽をいっそう深く掘り下げていくために、「自分の言葉で、自分の思いを伝える力」を、さらに上げていってほしいと思います。


約3時間、休憩時間も無しに、頭と心と身体を使い続けた子どもたち。
立派でした!


そして、この1年間、大きく大きく成長した6年生とも、今日でお別れでした。

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コンサートが終わっても、卒業ぎりぎりまで練習に参加し、後輩たちの指導にあたることになっているそうです。
教えられるだけのことを全て教えてから卒業してくださいね!
そして、最後の日まで、自分自身も伸ばせるところまで伸ばしていってください。




1年間、幾度にもわたるお招きをありがとうございました。
コンサートの成功を心からお祈りいたします。

そして、来年度も、「学びと変容」のある良い活動を展開していきましょう!


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| | 2012-02-03(Fri)19:40 [編集]


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| | 2012-02-04(Sat)19:12 [編集]


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| | 2012-02-04(Sat)19:49 [編集]