田川伸一郎のブログ

福島県の中学校・高校バンド

先週の土曜から昨日まで、福島県にお伺いしてきました。
中学校と高校のバンドのレッスンです。


福島県は、やはり千葉よりも寒かったです。
夜には雪も降り...

高校の窓から見える川は、見事に凍っていました。

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しかし、音楽室では、皆で熱くなって練習しました。
汗をかくほどでした...


中学校バンドです。

このバンドとは、昨年の夏からお招きいただいています。
震災で大きな被害を受け、校舎の半分はまだ使えない状態の中での学校生活です。
部員の中には、原発近くから避難転校して来た生徒さんもいます。

でも、様々な苦労などまるで感じさせない明るさとパワーで、いつも私を迎えてくれます。
そんな素敵な部の雰囲気を作り上げているのは、もちろん顧問の先生です。

このバンドの生徒さんたちは、メール大好き!
私のブログもよく読んでくれていて、レッスン前には、「よろしくお願いします!」、レッスン後には、「ありがとうございました!」のメールが次々届きます。
お返事はしていませんが、とても嬉しいです。

そのメールの中に、多くの生徒さんが、「私たちはみんな、○○先生が大好きです!だから、みんなで部活を絶対がんばります!」といった内容の言葉を書いています。
そんなメールが来ると、私までとても嬉しくなり、先生にも伝えて差し上げます。
先生も、とても嬉しそうです。

こんな素直な「心の表現」ができる部活の土壌が、とても大切だと私は考えています。

今年度3回目のお伺いになる今回のレッスンのご依頼は、「来年度につながる今の1.2年生バンドの歩みのチェック」でした。

前の2回は、コンクールに向けてのレッスンでしたので、今回は、特に大きな行事を控えているわけではないこの時期に、「来年度につながる今の時期の良い練習」を目指してレッスンを入れていただいたことは、賢明です。

豊かな経験がおありの先生ですから、何も心配はないのですが、それでも、「再チェックを!」とおっしゃる「謙虚な姿勢」が、この寒い時期の子どもたちの心を熱く燃やし続けているのだと思います。


レッスンでは、「合唱ソルフェージュ」の仕方から始めました。
音感アップのため、そして、吹奏楽の練習に直結して効果を上げられるトレーニングです。


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このバンドでは、日頃から、「歌うこと」を練習に取り入れています。
声を出すということに何の抵抗も違和感もありません。
だから、私の提示するトレーニングにも、どんどんついてきました。
ハンドサインで、「長三和音」「短三和音」「増三和音」「減三和音」を作る練習も、中学生としては上出来でした。

「うちの子どもたちがここまでできるんですねぇ。すごい!」と、顧問の先生は、子どもたちにまたまた一層の期待を持たれていらっしゃいました。
先生が、「良い土壌」を作られているからです。


「基礎合奏の見直し」では、「何のための練習か。」というポイントをもう一度整理し直し、精選化した内容を、深い意味を持ってやることが大切だと強調しました。

「何を」「どれだけ」「どのように」すればいいのかを、生徒さんたちが頭と心と身体で理解できるようにアドバイスさせていただきました。

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アドバイスをするたびに、どんどん書いていく生徒さんたちです。

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「書く子は育つ」です!

私との事前打ち合わせのとおり、「基礎合奏」としての「易しい練習曲」、そして、きちんとした「楽曲練習」も、しっかりと準備されており、「楽曲練習」では、先生が「苦手です...」という「ワルツ」の曲をお勧めして取り組んでいただきました。

練習時間が短い中でも、生き生きと「曲の練習」もされているこのバンドの「冬」は、すばらしいです。
「教育」としてすばらしいです。

「夏に金賞を取るために」という言葉で、冬場、「基礎」に追い込められている気の毒な中学生・高校生がどれだけ多いことか...

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「音楽」に向かう真剣な眼がすばらしい! 「音楽」を身体で感じる勉強も「曲」をやっているからこそ。

このバンドは、1年生の方がずっと多く、技術的にはご苦労もまだまだ多いのですが、その中でも生き生きと「基礎」に取り組み、生き生きと「音楽」している姿に、私は、大きな大きな感動を覚えました。

こんな先生に指導してもらえる生徒さんたちは幸せです。
「金賞」以上の幸せです。
だから、「最高の表情」の生徒さんたちが育っているのです。

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低音グループは、「イケメンバスクラ君」以外全員1年生ですが、とても立派!

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前に差し上げた、私の「忘れるなこの一言 いつかきっと役に立つ日がくる」を、きれいな紙に印刷し、ラミネートまでして貼ってくださってありました。
もちろん、生徒さんたちのファイルにも...


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いつもたくさんのメールやコメントありがとう。
お返事はできませんが、とても嬉しく読ませていただいていますよ!

私たち僕たちの「大好きな先生」と一緒に、これからも謙虚に、生き生きと、良い音と良い音楽を求めていってください。

またきっとお会いしましょう!





高校バンドです。

こちらのバンドとも昨年の夏以来のお付き合いです。

こちらの顧問の先生は、私より年齢はずい分下ですが、「教師」としても「人間」としても、尊敬できるすばらしい先生です。

生徒さんたちへの「きめ細やかな愛」、自分を冷静に見つめ、振り返り、これだけ精一杯やっておられるにもかかわらず、「自分が生徒たちのために役に立っているのだろうか。」と、「人間としての生徒への尊厳の心」を持ち、時に深く反省されては、落ち込み、傷つき...そんな時にも、生徒さんたちの前では、いつも明るくふるまいながら歩んでおられます。


生徒さんたちは、皆、「先生、カッコ良すぎて、ヤバいです!」と、先生の大ファンです。

高校生という「いろいろある年頃」の生徒さんたちに、時には「楽しく軽いノリ」で接し、時には真剣に向き合い...
生徒さんたちの「カッコ良すぎて、ヤバいです!」の言葉の中には、「見かけのカッコ良さ」だけではない、「人間としてのカッコ良さ」「先生としてのカッコ良さ」にあこがれる気持ち、そして、「深い尊敬や感謝」が溢れているのがわかります。

生徒ひとりひとりの「気持ち」「思い・悩み」、そして「力」を確かにつかみ、生徒ひとりひとりの人生に寄り添いながら、「音楽」を伝えていっておられる先生と共に生活する生徒さんたちの「表情」は、皆、安心と幸せに満ち溢れています。

だから、ひとりひとりが、持てる可能性を存分に発揮し、前向きな高校生活を送っていられます。


今回は、先生が日頃から「疑問」に感じておられる「基礎合奏」のあり方、そして、進路の決まった3年生と共に準備している「定期演奏会の曲練習」のアドバイスをというご依頼でお伺いしました。
昨日の朝から夕方までの1日レッスンでした。



こちらの学校でも、中学校と同じように「合唱ソルフェージュ」をおこないました。

日頃からの「音感」の指導が良いのか、とてもすばらしい出来でした。

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さすが高校生! 事前に「知識」も入っているので、「なるほど...そうか。」と、うなずきながら練習に取り組んでいました。 
               
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とっても「いい顔」で歌える生徒さんを、皆でお手本に。


先生が一番悩んでおられた「基礎合奏」については、私なりの「やり方」「広げ方」「深め方」「合唱ソルフェージュとの結び付け方」「音楽的な進め方」「曲との結びつけ方」を、ていねいに実演させていただきました。

「ああ、そうか。」「うんうん。」「はぁ~。」「なるほど~。」...

先生は、ひとつひとつに「納得」しながら、ご覧になっていらっしゃいました。
悩んでおられたからこそ、胸の中に「ストン」と落ちるものがあるのだと思います。

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悩まずに、あたりまえのように、形だけ、習慣のように、延々と...
いつから日本のスクールバンドは、こうなってしまったのでしょうか。
全国大会で「金賞」を取る先生が、「これをやりましょう。」と提唱されたからでしょうか。

そんなふうに疑問に思っていらした先生の「悶々としたお気持ち」がすっきりとし、私のレッスンをヒントに、これからこのバンド用の「意味ある基礎合奏メニューとやり方」を作られる意欲に燃えていらっしゃいました。


定期演奏会に向けての曲の練習では、各曲のポイントをアドバイスさせていただきました。

長く練習したはずの「コンクール曲」も、逆に色あせて、魂が抜けてしまっている場合もあります。
このバンドの演奏も、久しぶりに演奏したら、音は正確に並んでいましたが...
あの時のような「感動」はなく...
「定期演奏会で最高の演奏が出来なければ、まとめにならないですよね!」

このような状態を打開するのは、なかなか難しいものです。
「何かが違う」ということはわかり、気合いも入れ直し...
でも、「あの時」のような演奏に戻らない...

私がこのような時に使っていた方法を試みました。
これは、先生が苦しまなければならない方法です。
先生が、自分自身をどこかで変えなければできない方法です。

この日は、残念ながらギブアップでした...
でも、先生は、何がどうなってしまっているのかをすべてわかってくださいました。
先生のことですから、絶対にクリアされるはずです。
誰よりも生徒さんたちを愛していらっしゃる先生なのですから。


「曲練習」の中でも、「基礎合奏」での「学び」を生かして表現する場面を設定しました。

先生も生徒さんたちも、またまた納得!
音楽が、スッと変わります。

ポップスステージの練習では、「レッスン」なんか何処へ、生徒さんたちの生き生きとした楽しい演奏とパフォーマンスをゆっくり堪能させていただきました。
「プチ定演」、ありがとう!

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進路も決まり、定演の日をもって、このバンドを卒業する3年生のひとりがこう話していました。

「私は、本当は第一希望の高校に落ちてこの学校に来たんです。でも、今は、この学校に入学して良かった、このバンドで3年間部活ができて良かった、○○先生と出会えて良かったと、心から思えます。最高の高校生活でした。あの時、第一希望の高校に落ちて良かったと今は思っています。」

「第一希望の高校に落ちて良かった。」...
「第一希望の高校に落ちた」という「不幸」を味わった生徒に、これほどまでの「幸せ」を与えられた顧問の先生。

すごい先生です。
敬服で、涙が出ます...

「僕と出会った生徒たちを、絶対幸せにしてみせる。」...そんな先生の執念とも思える「無償の愛」は、これからもたくさんの生徒さんを豊かに育んでいかれることでしょう。


「新幹部」となって部を支えていく1.2年生の4人も、やる気に燃えています。
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今年の総まとめの「定期演奏会」。先生への感謝、応援してくださった方々への感謝を込めて、今年最高の演奏でしめくくってください。
3年生の皆さん、それぞれの進路で、精一杯輝くことが、先生への一番の「ご恩返し」です。
がんばってください!




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「カッコ良すぎてヤバいです!」と大人気の高校の先生、「私たち僕たちの大好きな先生です!」と生徒さんたちが胸を張る中学校の先生。
そんな素敵な先生方と出会えた私も、本当に幸せです。

「コンクール前ではないこの時期にこそご指導を。」とレッスンにお招きくださった先生方...
ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いいたします。




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| | 2012-02-06(Mon)20:35 [編集]


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| | 2012-02-06(Mon)20:52 [編集]


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| | 2012-02-07(Tue)09:07 [編集]