田川伸一郎のブログ

あの時の出会いに感謝して...

昨日は、県内の高校バンドに伺って来ました。

クラリネットのトップは3年生の「ひろ君」
とても深みのあるいい音で吹いています。
音楽の表現も、体の「ノリ」もすばらしく、見事に音楽にハマっています。

そして、それ以上に感動したのは...
彼は、始終、「仏様のような穏やかな笑顔」で話を聞き、指揮を見つめ、演奏しているのです。
その笑顔は、作られたものではありません。
彼の「人柄」そのものだと思います。

色々な学校を回る中、あのような表情の生徒さんは見たことがありません。
私もあのような「仏様のような笑顔」で人に向き合える人間になりたいと真剣に思いました。
さぞかし「強い」中学校でやってきたのかと思い、彼に「クラリネット歴」を聞いてみると...

何と、中学校ではテニス部。音符も読めず、「ド」がやっとわかる位でしたと...
高校に入学した頃、先輩が強烈に誘ってくれたので、来てみたら結構楽しそうだったので入部
しました。
とのことでした。

あり得ません。
2年と少しで、あの音、あの表現、あのノリ...
そして、「必死感」など微塵もなく、すっかり音楽に溶け込んだ「仏様のような笑顔」でした。

「特別な才能」があったのでしょうか...
「特別な努力」をしたのでしょうか...
出会ったばかりの私にはわかりません。

しかし、いずれにしても、
あの時、このバンドの先輩が「強烈に」誘わなければ...
あの時、この部が「結構楽しそう」でなければ...
そして、あの時、彼が「吹奏楽部でがんばってみよう」と思わなければ...

今、彼がこの場所にいなかったことは確かです。


人生には、
「あの時、~していなければ、今は~だっただろう」と思うことが時々あります。
それは、「良いこと」の場合もあるし、「悪いこと」の場合もあります。
「悪いこと」の場合は、「後悔」しても始まらないので、忘れてもいいことにして...
「良いこと」の場合は、その「奇跡」に感謝しなければ...と思います。
それは、神様がくださった「贈り物」なのかもしれません。



帰り道、私は、「自分と音楽との出会い」に「ひろ君」を重ね合わせていました。
私も、小学校時代は「音楽」なんて興味もなく、「スイソウガク」なんて知りませんでした。
入学した中学では、ひろ君と同じ「テニス部」でした。
そんな私の運命を変えたのは、品川区立日野中学校(今は小中一貫の「品川区立日野学園」)への「転校」でした。
吹奏楽が盛んだったこの学校で、私は友達に「強烈に」誘われ、行ってみたら「結構楽しそう」で、「音符も読めない」のに、「吹奏楽部でがんばってみよう」と決心したのです。

あの時、転校していなかったら...
あの時、転校した学校の吹奏楽部が盛んではなかったら...
あの時、友達が「強烈に」誘ってくれなかったら...
あの時、吹奏楽部が「結構楽しそう」でなかったら...
そして、あの時、私が「吹奏楽部でがんばってみよう」と思わなかったら...

今の私はいなかったでしょう。

そして、昨日伺ったすばらしいバンドとの出会い
もちろん、あの「仏様のような笑顔」の「ひろ君」との出会いもなかったでしょう。

この「奇跡」に感謝です...


夜は、市川市立新浜小学校吹奏楽部の卒業生の保護者の方々が「ありがとうの会」を開いて
くださいました。

私が、新浜小学校に転勤した年から3年間、親たちの中心になって努力してくださった皆様です。
「田川先生の熱い思いやお力を最大限に生かすには、我々親はどう動いたらいいのだろうか。」と、いつも真剣に話し合い、動き、私を支えてくださり... 私が最大限の力を発揮し、子どもたちが最大限の可能性を発揮できる「最高の環境」を作ってくださった方々です。

「思い出話」や「子育て論」、そして、それぞれの「親の介護」の話にまで発展し、最後は、
「あの時、田川先生が新浜小に転勤して来てくださらなかったら、子どもたちのすばらしい音楽も思い出も、親の私たちの思い出も、何も残らなかったんです。田川先生と出会えた奇跡に感謝しています。」
「私も、あの時、新浜小に転勤して行かなかったら、そして皆さんのような素晴らしい保護者の方々に出会うことができなかったら...子どもたちとの素晴らしい思い出も、音楽も、そして今の私もなかったと思います。本当に感謝しています。」
と、皆で「あの時の出会い」に感謝し合いました。

お子さんたちは、大学生や社会人です。
「あの時」の経験を、今こそ生かしていってほしいと伝えました。

そして、お父様お母様方も、いつまでもお元気で!
また、お会いしましょう!

新浜会
お父さんお母さん方のご誠意はいつまでも忘れません。
ありがとうございました...



様々な「あの時の出会い」にいつも感謝を忘れず、毎日を大切に生きていきたいと思います。

 












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