田川伸一郎のブログ

「練習用セッティング」再考

昨日今日と、千葉では、とてもさわやかな青空が広がりました。

さて、今日は、『練習用セッティング』についての提案です。

そろそろコンクール曲も決まり、音取りも少しずつ進み、「ちょっと合わせてみようか!」という学校も多いと思います。

バンドの合奏セッティングには様々な形がありますが、「普段の練習も本番と同じでなければいけない」というきまりはありません。
また、音楽室や練習場の広さによっては、本番どおりにセッティングできない場合も多いものです。

そこで、「練習用セッティング」について、思い切り発想を換えてみてはいかがでしょうか。

昨日、今日は、県内の小学校レッスンでした。
2校とも吹奏楽編成のバンドです。

この2つの小学校では、音楽室の広さや形、バンドの編成に合わせて、下記のようなセッティングで練習していただきました。

<A小学校の例>
2405241.jpg
この音楽室は、縦長の階段教室になっています。
クラリネットを左2列、サックスを正面、フルートを右1列、その後ろにバスクラ、チューバ
と「コの字型」に、配置し、他の金管は、通常のセッティングになっています。
打楽器は、後方となっています。



<B小学校の例>
24050242.jpg
この音楽室は、フロアが縦長の平面となっています。
木管を2列、金管を2列で、向かい合うように並べ、低音楽器をかためて1箇所に、
打楽器を前方にまとめています。





合奏初期のまだ「音を並べる段階」では、子どもたち同士が「聴き合う」ことが、とても大切です。

全員が前を向いたセッティングでは、金管の子どもが木管の音を聴きづらい状態が起きています。
また、前と後ろでは、どうしても先生とのコミュニケーションにも差が出てしまいます。
特に小学校では、先生から離れれば離れるほど、気持ちまで先生から離れてしまう傾向があります。


互いが、聴き合いやすいセッティングで練習することで、子どもたち同士がアンサンブルしやすくなります。
先生からの距離が比較的均一で、先生がすべての子どもに「近く」なります。


音を並べる段階」を経て、先生が様々な音楽的指示を出して「曲をつくっていく段階」では、指揮者中心の前向きセッティングでも良いでしょう。

そして、曲が完成し、本番が近くなったら、「円形セッティング」や、全員が自由な位置に移動して入り混じる「ごちゃまぜセッティング」で練習し、さらに「指揮無し」で、互いの顔を見ながら子どもたちだけでアンサンブルさせていく練習が、演奏の「自発性」を高める上で、とても有効です。



セッティングは、練習の「段階」や「目的」によってどんどん換えていくことが、練習の効果を上げるためにとても有効です。

子どもたちも新鮮な気持ちで、新鮮な響きを楽しむことができます。


皆さんのバンドでも、「今、どんなセッティングで練習することが最高か。」を考えてみてはいかがでしょうか。




明日から日曜日まで、北海道・釧路市にお伺いします。

昨年度、お付き合いさせていただいた北海道教育大学釧路校交響吹奏楽部の皆さんとの再会、
そして、小学校2校、中学校1校、高校1校は、すべて初めてお伺いする学校ばかりです。

先生方、部員の皆さん、よろしくお願いいたします。





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| | 2012-05-25(Fri)20:12 [編集]