田川伸一郎のブログ

福島県の中学校バンド

ゆったり過ごしたお盆休みも過ぎ、今日からまたレッスンが開始しました。
とりあえず、9月半ばまでは、また休みのない日々が続きます。
猛暑の中、夏バテしないように頑張らなければ...


今日は、福島県の中学校に日帰りでお伺いしてきました。
昨年度の夏からお招きいただいている学校です。


今日で、5回目のお伺いとなりました。

このバンドには、私のブログを読んでくれている生徒さんも多く、よくコメントやメールをくれます。
自分たちの「今」について、きちんと伝えてくれる生徒さんもおり、レッスンに伺うのがとても楽しみになります。


玄関を入ると、とてもとても美しい合唱の響きが聴こえてきました。

音楽室からは、先ほどから楽器の音が聴こえていましたから、吹奏楽部の歌声ではありません。

そして、それほど大勢で歌っている響きでもありません。
尋ねると、それは、市の合唱祭に出場するという「特設合唱団」の歌声ということでした。

私は、その声の美しさに感動し、「ちょっとだけ、合唱の練習に行かせていただいてもいいですか?」と、吹奏楽の顧問の先生とお迎えしてくれた生徒さんたちにお詫びして、声が聴こえる方向に足を向けました。


合唱団は、げた箱のそばの「吹き抜け」を使って、練習していました。

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このメンバーは、それぞれ自分の部活(主に運動部)の練習や受験勉強をし、さらに、「歌いたい」という気持ちで自主的に集まったメンバーだそうです。

ご指導されているのは、音楽の先生です。

「まぁ、田川先生! えっ! 今日は吹奏楽の...」
「少しだけ見学させてください。」
「えーっ! みんな、こちらの先生はね...」

先生は、私を力以上に生徒さんたちに紹介してくださいました。

生徒さんたちは、突然現れたオジサンをニコニコして受け入れてくれました。
先生は、急に緊張してしまわれたようでしたが,..


歌っていたのは、ア・カペラの宗教曲?のような四部合唱曲でした。
女子が5人、男子が2人。たった7人の合唱団です。

でも、この7名の声が何とも美しく、透明で、彩をなすというか、織物のような繊細な響きで、聴き入ってしまいました。

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透明でよく共鳴した女子の声。甘くおだやかな1パート1人の男子の声。 そして、とてもナチュラルな響きで、この曲にぴったりでした。

途中、少々、音程が不安定な場所があると、生徒さん自身がすぐわかり、「しまった!」という顔をして、すぐ修正します。
先生も、そんな生徒さんを見て、むしろ笑顔で通り過ぎていらっしゃいます。

そんな「自己評価」がなされながらの合唱練習に、「学びの姿勢」を感じました。

偶然、聴かせていただけた素敵な合唱...ありがとうございました。

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合唱祭に向けて、ますます美しい合唱を目指して最後の仕上げに励んでください。
練習中、おじゃましました!





そして、メインの吹奏楽の練習です。

「吹奏楽コンクール」は終わりましたが、まだ他のコンクールや文化祭もあり、3年生は引退前の最後の「時」を大切に過ごしています。

今日は、数日後の「TBCこども音楽コンクール」に向けて、コンクール自由曲のレッスンでした。
(関東では「TBS」ですが、福島では「TBC」になります。同じ系列の民放主催です。)


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一度、聴かせていただきましたが...

「君たちがとてもよく学んできていることもわかるし、もちろん技術もすごく向上している。一生懸命努力していることも、とてもよくわかる。でも、それが、君たちだけのものになっていて、『音楽』として聴いている側に伝わってくるものが足りない気がする。この演奏を聴いて、僕はいったいどういう気持ちになれば正解なのだろうかと考えてしまったよ。君たちが学んできたことが、『音楽』として聴いている人にわかってもらえる演奏にしていけるように、今日は勉強しましょう!」

と、少し難しい課題を提示してレッスンをスタートしました。


顧問の先生も、「やはり...何か伝わってくるものが足りない。上手にはなったけれど、表現が足りない。」とおっしゃっていました。


「表現が足りない」...何をどうするかをはっきりさせることが大切です。
つまり、その曲の「特質」を最大限に引き出すことが、「豊かな表現」になるのだと思います。

何でもかんでも、味を濃くすることが、「豊かな表現」ではありません。
脂っこい「ラーメン」から、サラッとした「そうめん」まで、麺類の味もそれぞれの良さがあります。


という話をしました。


このバンドは、バレエ組曲からの抜粋を練習しています。

したがって、1曲1曲の「特質」をしっかりつかんで、それを生かし切る表現をしなければなりません。

たとえば、この曲の『ワルツ』には、「束縛的な三拍子」と「開放的な三拍子」の両方があると思うのですが、その違いが出てこない上に、「フレーズ」を大事にし過ぎるあまり「音楽が横に流れ過ぎてしまっている」という「難しい落とし穴」にはまっていました。

中学生にはとても難しいことですが、今日は、「三拍子」に束縛されて演奏すること、「三拍子」の中で開放させて演奏することの両方を、様々な方法で勉強しました。


他の楽章でも、「その曲らしさ」を出すための「ひと工夫」を練習し、それを「表現の深さ」と理解していただきました。


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顧問の先生は、「そう、これだったんです。何かが違うと思って色々やってきたんですが、とてもよくわかりました。あとは、私がどこまでそれを徹底させられるかですね...うむむ。」と、ご自身の課題をつかみながら、今日のレッスンを終えました。


今日は、高校の先生と生徒さん、そして、この中学校の学区の小学校の先生も見学にいらしていました。

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先生方も生徒さんたちも、メモを取りながら、一生懸命勉強されていらっしゃいました。

「楽しい中にも、音楽の本質に触れるレッスンで、とても勉強になりました。今度、ぜひ本校にもお越しください。」と、おっしゃっていただきました。

ありがとうございます。
もちろんです! 私でよろしければ、喜んでお伺いさせていただきます。




今年の3年生は、このバンドとしては、人数が少ない方でしたが、たくさん悩み、ぶつかり、話し合い、まとめ合い...すばらしいリーダーに育ちました。

2年生の夏から1年間の成長を見続けられ、とてもうれしかったです。
引退前に、もう一度会えたらいいなぁ! 無理かな...

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3年生集合です。 とても素敵な生徒さんたちです。
引退の日まで、力をゆるめず、しっかりやり遂げてくださいね。
おっと...勉強もしっかりね!



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私のレッスンにもすっかり慣れ、発言も、身体を使うことも、声で表現することも、とてもよくできるようになりました。
いつもいつも、たくさんの笑顔をありがとう!

TBCこども音楽コンクール、合奏祭、文化祭...このメンバーでの演奏の1回1回が、心に残る瞬間となりますように。

応援しています!


お招きいただき、ありがとうございました。




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| | 2012-08-18(Sat)07:06 [編集]


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| | 2012-08-18(Sat)11:46 [編集]


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| | 2012-08-19(Sun)20:48 [編集]


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| | 2012-08-19(Sun)21:12 [編集]


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| | 2012-08-19(Sun)22:51 [編集]


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| | 2012-08-20(Mon)00:20 [編集]