田川伸一郎のブログ

釧路から ~8月~

この金曜日から今日の日曜日まで、北海道の釧路にお伺いしてきました。

釧路へは、5月に続き、今年度2度目のお伺いとなります。



釧路は、20℃位の気温、とても涼しかったです。
昼間、20数℃に上がると、皆、「暑いねぇ。」と...
「えっ! こんなに涼しいのに?!」

日々、30℃以上の猛暑の中で、大汗だらだらかいて練習している私たちはいったい...


今回は、小学校3校、高校、大学の5つのバンドからのお招きでした。

コンクールで地区大会を突破し、全道大会に出場するバンド。
惜しくも、地区大会で終わってしまったけれど、他の目標に向かって努力を続けているバンド。
コンクールには出場せず、ゆったりと前に進んでいるバンド。

それぞれのバンドの実情と「今」に寄り添って、精一杯アドバイスをさせていただきました。

技術や音楽だけでなく、時には、とても大切な「心の持ち方」についても...

「今、このバンドには、何をして差し上げることが一番か...」
私自身、自分の経験や考えと真剣に向かい合いながらのレッスンとなりました。

どのバンドも、一歩、二歩と進んでいけるように...




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5月に初めてお伺いした小学校バンドです。
前回のレッスン以来、先生の練習への視点がしっかりと定まり、正しい練習を着実に続けて来られたようです。
そして、3年生がとても多いバンドにもかかわらず、「全道大会」へのキップをつかみ、先生も子どもたちもビックリ。
初めて「全道大会」に出場する子どもたちに、この経験を単なる「良い思い出」だけに済ませず、この機会に大きく成長してほしいと願う先生の気持ち...
そんな先生の気持ちを、子どもたちの「歩む姿勢」につなげるハートのレッスンになりました。
先生に「連れて行ってもらう」のではなく、「自分の足」で歩くこと。
「田川先生が来てくださらなかったら、私たち、このまま全道大会に行ってしまっていたかもしれません...」と涙で感想を話してくれた子どもたちでした。
翌日は練習オフだったはずなのに、帰り際、「先生、明日、練習させてもらえませんか?私たち練習したいんです。」と...
急に入った翌日の練習は、先生が何も指示を出さないのに、どんどん子どもたちで進め、先生を驚かせたそうです。
いいぞ! そうやって前に進みなさい、みんな!
札幌コンサートホールKitaraで輝く君たちを、客席からしっかり応援しているから!






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1年ぶりの再会でした。
6年生になった子どもたちの大きな成長ぶりに、特に感動しました。
楽器の技術だけではなく、練習への取り組み方、集中力の持続、そして、何とも言えない存在感...
5年生だった昨年とは、顔つきからして違いました。
このバンドも、全道大会に出場が決まっています。
レッスンは、気合い十分の子どもたちに、「音楽のことのみ」で進めていきました。
ともすれば、初めて聴いた人にはわかりにくい?とも思えるこの曲を、わかりやすく聴いてもらえ、魅力を感じてもらえるための「演奏の工夫」を考えていきました。
そのためには、楽譜を読み込んで、曲の仕組みや作曲者の意図を見抜くこと。そして、それがわかるように一度大げさに表現してみること。
様々なアドバイスに、どんどん反応して演奏を変容していった子どもたちでした。
ここから先の練習で、最後にどんな仕上げをされるのか、とても楽しみです!






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初めてお伺いした小学校バンドです。
このバンドは、コンクールには出場せず、「音楽に親しむこと」を大切に活動されています。
そこで、このバンドの活動の仕方に合わせて、「練習の楽しみ方」を意図してレッスンをさせていただきました。
一方的な指示や答えを子どもたちに与えて、演奏を向上させることを急がず、子どもたちと話し合い、考えさせながら、「楽譜が要求していること」に少しずつ近づけていく楽しみ方です。
「楽しい」と言っても、冗談やおふざけで楽しいのでは、バンド活動の質は上がりません。
子どもたちの「知的好奇心」「向上心」「探究心」を刺激する発問と話し合い、検証を、演奏を通して進めていきます。
「話し合いのための話し合い」ではなく、「演奏の変容」につなげていくことが大切です。
顧問の先生方の日頃からのご指導で、子どもたちは、とてもよくしゃべります。よく考えます。やってみようとします。
そんな「大切な下地づくり」がなければ、このようなレッスンはできなかったと思います。
これからは、より確かな演奏技能や読譜力を身につけて、ますます豊かな音楽活動をしていってほしいと思います。






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5月に初めてお伺いした高校バンドです。
コンクールは、終わっても他の大会や定期演奏会に向けて、練習のペースは留まることを知りません。
今回は、運動部の練習が終わった後、夕方から体育館を借りての練習でした。
このバンドには、初心者も多く、1年生の初心者(楽器を替わった人も)は、5月のレッスンでは、まだやっと音を並べているという状態でしたが、今は、もうすっかり「経験者」の姿になり、しっかり「音楽」していたことに感激しました。この「伸び」は、ちょっと信じられないほどでした。
今回は、定期演奏会でも演奏するコンクール曲の再レッスンでした。
他の本番では、コンクールのようには時間制限が短くないので、カットもリニューアルしての演奏でした。
19名の小編成バンドのため、バランスやサウンドの変化は、かなり意図的に設定しなくては、聴いている側にはわかりません。
部分ごとに、「ここまでやるか!?」というほどのバランス調整をし、聴こえてほしいパートがしっかり聴こえる演奏に直していきました。
体育館での練習は、本当に効果的でした。
これからも、ひとりひとりが生きる「小編成バンド」の良さをかみしめながら活動していってください。






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昨年度、出会わせていただき、今年度は5月に引き続いてお招きいただいた北海道教育大学釧路校交響吹奏楽部の皆さんです。
このバンドも、全道大会に向けてのレッスンでした。
大会の日、ちょうど、部の中心である3年生の多くが教育実習中で、コンクールに出られないメンバーもいます。
この大学では、土曜も日曜も休日も、「特別授業」や様々な実習が入ることもあり、また大学生ならではの様々な用事もあり、大会前だからといって、全員そろって練習というわけにはいきません。
しかし、そのことで、テンションを落とすことなく、出席したメンバーで最善の練習をしようという姿勢があるところがすばらしいです。
今回も、欠席者もおり、途中で抜ける人、途中から来る人もいましたが、それはすべて「事情」があってのことで、私も十分理解してレッスンを進めました。
課題曲も自由曲も、一度基本的な事項や見過ごしている事項に立ち返り、「あぁ、そうか!」「あぁ、そうだった!」と、改めて作品の価値や作曲者の意図を読み取り直しながら、演奏の「外堀」を固め直しました。
さすが大学生です。先生に教え込まれたというよりも、自発的に「表現」している演奏ができますので、「外堀」さえ固めれば、その中でとても豊かな音楽の世界を楽しみながら繰り広げることができます。
あと1週間...時間がない中でも、皆の音楽がどう「熟して」いくのか、とても楽しみです!
  






今回は、中学校レッスンはありませんでしたが、小学校から大学までの練習に関わらせていただき、「生涯教育」という点からも、私自身が考えさせられることが多い釧路へのお伺いでした。
それぞれの年頃の豊かな音楽体験はどうあるべきかと...
そして、「心」の教育はどうあるべきかと...

釧路の先生方、児童・生徒・学生の皆さんのおかげです。

本当にありがとうございました。

今後の活動のさらなる高揚を心からお祈りいたしております。




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| | 2012-08-27(Mon)01:06 [編集]


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| | 2012-08-27(Mon)07:51 [編集]