田川伸一郎のブログ

山梨県の小学校バンド

千葉では、朝夕の風が、少しずつ涼しくなってきました。
昼間は、まだまだ暑い毎日です。


昨日は、埼玉県の某中学校に初めてお伺いさせていただきました。

練習に向かう一途な姿勢、ひとりひとりの生徒さんの「音」にじっと耳を傾けられる顧問の先生のお姿に感銘を受けました。
はきはきしたあいさつや返事、レッスン後、そばまで来て何度もお礼を言ってくれた部長さんの態度には、深い心がこもり、何ともすがすがしい気持ちになりました。
この出会いを大切にしたいと思いました。
先生のご意向でブログアップはいたしませんが、輝いた顔でひたむきに音楽する中学生たちがここにもいました。
みなさまにも見ていただきたい「顔」でした...




そして、今日は、山梨県の小学校バンドへお伺いしました。
2年前からお招きいただいている学校です。


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先生は、いつも子どもたちのこと、ご自分のこと、音楽のこと、保護者のこと...を深く見つめ、それを言葉にして伝えてくださる方です。
レッスンの前には、いつも丁寧で長いメールをくださいます。

今回も、様々なお悩みや葛藤、特に指導してもらいたいことなどをわかりやすく書いて送ってくださいました。

6年生の担任をされ、運動会も近い中、「忙しいから」という言い訳はなく、何としてでも時間を作って相手に「気持ちを伝える姿勢」を私は尊敬しています。


今回は、先生のご希望もあり、少し早めに学校へ伺い、子どもたちの練習準備の仕方、音出しやチューニング、基礎合奏、曲の練習に至るまで、すべてを拝見させていただきました。

チューニングは、先生が鍵盤を弾き、様々な音を次々に合わせていきます。
しっかりと「耳を使ったチューニング」をしています。

このチューニングの時の子どもたちの「眼」が、正しい音を探る眼、自分の音を見る(聴くではありません)眼、音のうなりを修正しようとする眼...「音を合わせる」という作業が、子どもたちにとって、とても「神聖なもの」になっているのではと思えるほど、「いい眼」で取り組んでいたのです。
しかも、4年生の子どもたちまで...

先生と「1対1」でチューニングをする場合、子どもは「先生の判断を仰ぐ眼」をすることがあります。
私もよく、「先生の顔を見てたって合わないんだよ!」と、子どもたちに言っていました。
だからと言って子どもは、見るものもなく、やはり私の顔を見ていました。
いつまでも音が合わない子どもほど、何の意思もない眼で...

このバンドの子どもたちの「チューニングの眼」に、まず感動してしまいました。


このバンドに初めて出会った時から今日まで、先生も子どもたちもどれだけ多くのことを学び、考え、変容してきたかわかりません。

これほどまでに大きく変わるバンドも珍しいです。

すべては、「先生の学びと実践」がすばらしいからです。


チューニングでも、基礎合奏でも、少しずつ修正すべき点がありました。

今日、また一歩前へ進みました。



このバンドが今、練習している曲は、先生が、「この子どもたちとどうしてもやりたい」という熱意で選ばれた曲です。

今のバンドの力では少々無理が感じられるほどレベルが高い曲です。


昨年度も、私は「できますか?」と少々反対気味の曲を演奏されましたが、最終的には想像以上のすばらしい演奏に仕上げられました。

先生は、「やる」と決めたら何が何でもやる方です。

今年も、子どもたちはその「山」を一生懸命、しかも楽しく登っています。

こんなに難しい曲をやっているのに、「悲壮感」が全く無いのです。

それは、先生が「夢」を持って取り組んでいるからです。
「この曲を君たちと演奏したいんだ。」という夢です。


数日後に本番を控えた今日の練習でしたが、あちこち危うげな場面が散見されました。

しかし、どれも、原因はとても単純なことでした。


たとえば、どんなにゆったりした流れる部分であっても、「拍の流れ」の意識が無くなると音楽が滞る。
しかし、「拍の流れ」を意識し過ぎると、音楽は「拍節的」になる。
そのバランスをうまく整えてあげれば、この問題は解決します。


「何が起きているのか」を正しく判断し、手立てを講じることで、すぐに演奏が変容することがあります。
教師が、その「手立ての引き出し」をどれだけ持っているかが勝負です。
私も、そういったところを勉強し続けています。



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今日一日で、子どもたちの演奏は大きく変容しました。
先生も、「ポイント」を理解してくださいました。

残された時間を「宝物」のように大切に使って、最後の最後まで変容し続けてステージに上がってもらいたいと思います。


「この曲との旅」は、年度末の演奏会まで続いていくことでしょう。
今はまだ山登りの途中です。

先生の大きな夢が、子どもたちの夢となって、音楽の世界が広がっていくことを祈っています。


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元気な新入部員が20名も入り、ますます活気づいています。
保護者のみなさんのバックアップ、学校中の先生方の理解と協力もすばらしいです。
先生は、いつも「おかげさまで...」の一言を忘れません。

そんなすばらしいこのバンドをこれからもずっと応援していきたいと思います!

今年もお招きいただき、ありがとうございました。



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| | 2012-09-13(Thu)20:39 [編集]