田川伸一郎のブログ

長野県の小学校バンド

昨日今日と、長野県にお伺いして来ました。

3年前からお付き合いさせていただいている小学校バンドからのお招きでした。


今年度のお伺いは、6月に引き続き2回目となりました。
2つの大きなステージを前にしたレッスンでした。

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顧問の先生は、「ベテラン」の域に達する男性の先生です。
経験も実績もおありで、今の学校のご指導も数年にわたっていらっしゃいます。

そんな先生が、私のような者をお招きくださり、レッスンをご依頼くださることには、いつも身が引き締まります。
先生のお立場やご経験は大切にしつつも、しっかりとアドバイス差し上げなければという種類の身の引き締まり方です。

場合によっては、失礼にあたることも申し上げなければなりませんが、先生は、「学び」のためにはそれを受けて立つという立派な姿勢をお持ちです。

「ベテラン」の年齢になると、周りの方々も、なかなか本当のことを言いづらくなり、実績のある先生の場合は、なおさらのこと、「裸の王様」にもなりがちです。

私も現職の頃は、井上謹次・文子先生をはじめ、私が尊敬する先生に、厳しく指導していただき、自分に鞭打って来ました。
時には、子どもたちの前で、何度も指揮の注意を受けながらやり直しをしたり、講師の先生の指揮でいつにないすばらしい演奏をしている子どもたちに、「僕の指揮がダメだから、いつもいい演奏ができなかったんだね。ごめんなさい。先生もしっかり勉強するから。」と本気で子どもたちに謝ったりしたこともありました。

このバンドに伺い、先生とお話ししたり、ご指導を拝見したりしていると、そんな自分と二重写しになるのです。

あえて私をお招きくださる気持ちは、私が厳しい先生をお招きして勉強したことと同じなのかもしれません。
講師としての力は、私はまだまだ足りませんが...


先生は、音楽の指導だけではなく、子どもたちの「心の教育」にも心を砕いておられます。
私を信じて、「子どもたちの心」についての悩みも聞かせてくださいます。
1年に一度か二度しかお会いすることがない私に、こんなに真剣に子どもたちについての悩みを聞かせてくださり...

ありがたいことです。

そして、こんなに子どもたちのことを考えてくださる先生に学べるこの子どもたちは、何て幸せなのだろうかと感じます。

日々接している子どもたちには、「先生が目の前にいること」はごくあたりまえのことになってしまっているのですが...



今回は、演奏の前に、1時間近く話や練習以前のことをしました。
子どもたちに問いかけながら、音楽や練習に向かう心の持ち方、正しい「評価」のありかた、練習準備の行き届かせ方。そして、なぜスクールバンドが大切なのか...

先生にも一緒に考えていただきました。

体育館で見守っていらした数名の保護者の皆さんにも...


先生は、楽器の練習だけでなく、こういった「練習以前の大切なこと」を、とても大切に受け止めてくださいます。

昨年まで以上に、子どもたちは、こういった話をしっかり聞け、考えられるようにも育っていました。


合奏練習では、6月のレッスンの復習から始まり、これからの課題や具体的な練習方法について、どんどん指導させていただきました。

「6月のレッスンの復習」が必要だったことについては、「これはおかしいです。無駄な時間です。」と申し上げました。
復習は、本来、次のレッスンでは、やらずに済むはずのことだからです。

また、これまでのレッスンが生かされていない点についても、はっきり指摘させていただきました。



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皆でしっかりと考えます。これも大切な活動です。

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どんなに吹き慣れた曲でも、正しい音程のチェックは欠かせません。


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指揮に全体が合わせるだけでなく、アンサンブルとして合奏を練習することも大切です。


レッスン後も、子どもたちの音楽の引き上げ方、バンド活動の質的向上や子どもたちの気持ちの育て方について、先生と本音で語り合いました。

保護者の方々も、「先生のレッスンから『親としての子育て』についてのヒントもいただきました...。」と、おっしゃってくださいました。


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先生も保護者の方々も、子どもたちを育てることに誠心誠意で向き合っていらっしゃるバンドです。

そして、3時間、一度の休憩もなく、頑張りぬいたたくましい子どもたち。

これからも、先生や保護者の方々からたくさんの愛情を受けて、大きく大きく成長していってください。




帰宅後、先生からいただいたメールの一部です。


今回も、本当にありがとうございました。
無事にお帰りになられましたでしょうか。

今回のレッスンも本当に勉強になりました。
しかし、昨年度の反省が生かし切れていなかったのはまたもや反省です。

私や子どもたちにとって、今後の指針となる、音楽創りの重要な事項を教えていただくことができました。
そして先生のこの曲に対するビジョン、音楽性を肌で感じることができて、とても有意義な講習会となりました。

テンポを正確にきちんと取ること、テンポと同時に音楽を体で感じ取ること、ハーモニーをさらにきれいに響かせること。

この曲をもっと好きになって、イメージを深め、一音一音に愛しみを持って演奏し、伝えること。

計画的な練習とその積み重ね、指導者のその曲に対するビジョン、構想、理解力、教材研究の大切さを思わされました。

また、最初のお話も、部活をやっている意味、コンクール以上に信じるべき評価は何か、自分の行動についていつも自分に問う習慣づくり...とても考えさせられる内容で、子どもたちも感じ入ったと思います。
とてもありがたいお話でした。

指導者の心がけで子どもたちは変わる...音楽への更なる情熱を持ってこれからの目標に駆け上がっていきたいと思います。

本当にありがとうございました。



先生、こちらこそ...

ありがとうございました。





一晩寝たら、明日は、また泊まり準備をして出発です。

どの先生、どの生徒さんたちとも「一期一会」...

疲れた顔など見せずに、生き生きと頑張ります!
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| | 2012-10-07(Sun)09:17 [編集]


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| | 2012-10-07(Sun)21:17 [編集]