田川伸一郎のブログ

富山県から~その3・高校バンド~

富山県では、高校バンドにもお伺いしました。

このバンドは、小編成バンドではありますが、とても熱い活動を続けていらっしゃいます。

高校から楽器を始めたという初心者が多く、男子部員もたくさんいます。

実力ある男性の顧問がおふたりもおり、「日本一の練習をしよう」と質・量共に、十分考えられた練習をされています。

24121401.jpg

この部屋は、「音楽室」ではありません。
普通の教室を「吹奏楽専用室」に改造して、使っています。

24121412.jpg  24121413.jpg
壁には、大量の紙のタマゴパックが...  吸音効果抜群です。


狭いですが、この人数にはちょうどよく、皆の心がギュッと凝縮されたような、何ともいい空気がありました。

初めて会う私の話を聞く表情が、とても素直で、真面目で、「学ぶ気持ち」の強い生徒さんたちでした。


このバンドは、もうじき定期演奏会を控えています。

今回のレッスンでは、その中の2曲の練習をお手伝いさせていただきました。


・曲の場面による「拍感」の違いを十分に感じ、それが表現に反映されるように演奏すること。
・同じ旋律の繰り返しでは、伴奏の表現を変えたり、旋律の音圧を変えたりして、曲の変化をつけること。
・練習し尽くした「コンクール曲」は、定演用にリニューアルして、新鮮な気持ちで違った表現の仕方にも挑戦してみよう。
・表現は大胆に荒削りにやる。そして、やり過ぎた部分を抑えて完成させていく。
・・・・

24121402.jpg  24121404.jpg

24121403.jpg  24121405.jpg

素直な笑顔いっぱいの練習の雰囲気に、私もとても楽しい時間を過ごさせていただきました。

すばらしい出来のコンクール曲では、「今日だけの違った味付けを試しましょう。」と、田川解釈による演奏を体験していただき、定演に向けての「リニューアル」の参考にしていただくヒントを提案させていただきました。

私の解釈による指導に、「興奮状態」でついてきてくれた生徒さんたちでした。

新しいこと、いつもと全然違うことを指示しても、喜んでそのようにやろうとするのです。

そして、ちゃんとハマッた演奏で返してくれるのです。

様々な演奏スタイルに対応し、それぞれの良さを味わえるこんな柔軟性は、顧問の先生方の日頃からの誠実で謙虚な指導姿勢の表れです。

「音楽には様々な表現がある。それが楽しい。」ということが、このバンドではしっかり根付いているのです。


レッスン後の感想も、また「興奮状態」で次々に話してくれました。

顧問の先生方も、「良かった~。良かった~。生徒たちの顔がこんなに輝いているのを見たのは、久しぶりです。あ~、良かった~。あんな風に、別の表現がどんどんできるなんて。あ~、良かった。」と何度も何度も。


顧問部屋に、ひとりの男子生徒が入ってきて、「僕、最近、色々と悩んでいることがあったんですけど、今日、レッスンを受けていたら、何だか胸の中が、その...。何と言うか...」
「ポーンって、何かが抜けた感じかな?」
「はい、そうです。すっきりして、楽しくなって、がんばろうって思えました。先生、本当にありがとうございました。」

堅い握手をしてあげました。


接待係の男子2名は、「先生、おかばんをお持ちします。」
「ありがとう。でも、大丈夫だから。」
「いや、僕に持たせてください。」
「えっ!ちょっと待て! 僕がお持ちしますので。」
「え!何で? 俺に持たせろよ。」

「じゃあ、ふたりで持ってくれるかな?」
「ハイ!!!」 小さなバッグを大きな高校生の男の子ふたりが仲良く持ってくれる姿は、あどけなくて、かわいらしいほどでした。

そんな一場面も、このバンドのすてきなところです。


顧問の先生方は、「ウチの生徒たち、最高にいい子たちなんですよ。もう、自慢したくなるほどいい生徒たちです。田川先生にも、たくさんほめていただいて、ますますいい子たちになりますよ! あ~、幸せです。」と、目を細めてお話しされていらっしゃいました。

先生方が、こんなに生徒さんたちを愛し、信頼しているから、こんなにいい子たちに育つのかもしれません。

まさに、「相思相愛」です!


24121406.jpg
最後のあいさつをしてくれた生徒さんたちの表情は、「学び」の
充実感いっぱいの気高さに輝いていました。


練習終了後も、個人練習に励む音がいつまでも続いていました。


24121407.jpg
真面目で、謙虚で、純粋で...
君たちの「吹奏楽に向かう誠実さ」がすばらしい。
これからも、立山連峰のような気高い心で、音楽に、そして、生きることに向かい合っていってください。






富山県の先生方と交流させていただき、私の世界がまた広がりました。

・何のための部活動なのか。
・吹奏楽部で育てたい力は何か。
・どんな気持ちで、コンクールに向かうか。
・「金賞」のための部活動ではなく、「人を育てるための部活動」へ
・最高に望ましい「保護者の関わり方」は?
・・・・・

子どもたちを愛し、吹奏楽を愛する先生方の話は、時を忘れて続きました。


24121408.jpg

       24121516.jpg


またお目にかかれる日を楽しみにしています。

お招きいただき、ありがとうございました。






24121519.jpg
富山名物『ブラックラーメン』です。 
スープは真っ黒ですが、だしの効いた薄味のさっぱりテイストでした。
美味しかったです!




スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2012-12-18(Tue)20:46 [編集]