田川伸一郎のブログ

東京都の小学校バンド

昨日は、東京都の小学校へお伺いさせていただきました。
出会ってから1年になるバンドです。


24121801.jpg

顧問の先生は、この学校に来てから初めて管楽器指導をされたという男性の先生です。
今年度で3年目となり、昨年の秋からは私と一緒に学びを深め、今では、「ブリティッシュスタイル」の金管バンドを指標において、日々すばらしいご指導を展開されています。

この1年間の子どもたちの変容には驚くべきものがありますが、それはすべて先生の変容からつながったものです。

先生の勉強量は並のものではありませんでした。

まず、私のレッスンから学ぶ気持ちと力。
課題を出しておくと、次回にはかなりの達成度にまでご指導を続けていらっしゃいました。
私がお伺いする他の小学校のレッスンを見学にいらしたり、東京ブラスコンコードの練習を見学にいらしたり...。
金管バンドを指導される他の学校の先生方やプロの金管奏者とコンタクトを取られたり...。

指揮もとても上手になりました。
金管バンドで「音楽する」という指導の仕方も心得てきました。

教師としての子どもたちの育て方にも幅が出てきました。

熱心に協力してくださるすばらしい保護者の方々との連携の仕方も、とても望ましいものになりました。
この学校の保護者の方々は、先生が何を望んでいるかを察知して、それに応える形で活動を支援してくださっています。
昨年度は、保護者の方からも私に「親としての最高の関わり方は?」とご質問がありました。
「こんなに熱心にご指導くださる先生と頑張り屋の子どもたちの活動がより良くなるために、親たちも一番いい形で関わりたいのです。」と...

特に、小学校のバンド活動は、保護者の協力無しには考えられないものですが、とかく、保護者が熱心になり過ぎると、子どもたちを過保護にしたり、先生が望まないところまで口を挟んだりと、せっかくの協力の気持ちが、かえってマイナスになる例もあります。

このバンドが、この1年間の間にこんなに成長したのは、まさしく先生と保護者の最高の「力」があったからです。


昨日のレッスンでは、近々おこなわれる地区の音楽会の練習をしました。

先生は、この機会に、しっかりとした課題を持って選曲されていました。

・来年度の力を高めるために、あえて4.5年生だけで演奏する曲~ブレーン社の易しいマーチ『ボギー大佐』~
・深い音楽性を追求するために、あえて6年生だけで演奏する曲~コラール~
・そして、全員で楽しく様々な表現様式を学ぶための曲~ディズニーメドレー~



こういった配慮も、先生の学びの成果です。

夏には、まだ「吹き真似部隊」だったたくさんの4年生の子どもたちが音を出して演奏?
あえて、6年生を抜いて?

どんな音が出るか、想像してから聴かせていただきました。

なんと...「いい予想違い」の演奏でした。

美しい音色、大胆な強弱、歯切れのいいリズム!

えっ! ちょっと待てよ。5年生の力かな?

イジワルな私は、「悪いけど、4年生だけで演奏してみてくれる?」と...

完璧に私の負けでした。
4年生とは思えない見事な音でした。

強弱の「弱」がすばらしいですが、「強」が少々物足りなかったので、美しい音のまま「強」の方向へダイナミックレンジを広げる練習をしました。


6年生の「コラール」...先生の意図を汲んでとても美しい音色で演奏していました。
こんなに美しい音が出せるようになったのか...感動でした。

拍節的になっている演奏を「歌」にする練習をしました。

皆で(4.5年生も一緒に)主旋律を歌い込み、その歌に合わせて、主役のコルネットパートが演奏し、全員で演奏できたら、最後は、指揮や歌なしに、自分たちだけでアンサンブルします。

24121804.jpg  24121805.jpg
皆の歌に合わせて、まず主役のコルネットが学びます。 次に、指揮に合わせて全員で演奏。

24121806.jpg
そして、最後は、指揮無しで歌い上げます。

さらに、音楽的にするためには、先生のご専門であるヴァイオリンで聴かせてあげて、「ボウイング」を感じさせてあげることです。


全員での『ディズニーメドレー』では、各場面に必要な音の形やノリも勉強し、それらしい表現に変えていきました。

24121802.jpg  24121803.jpg

私のレッスンの「運び」に慣れてきていることもあり、演奏はどんどん変わっていきました。

笑顔と真剣さが同居したとてもいい雰囲気で...


24121807.jpg
前にご紹介した教師を目指す音楽大学の学生さん。
この学校のレッスンも見学させていだたき、また新しい発見ができました。
若者に学ぶ機会を与えていただいた顧問の先生に感謝です。




24121808.jpg

上昇気流、真っ只中!
先生も子どもたちも、そして、保護者の皆さんも、「より良くありたい」と学び続けるすばらしいバンドです。

3学期には、またさらに成長した姿と音に会えることを期待しています。
これから取り組む曲は、今まで以上に難しく、そして、素敵な曲です。
君たちのやる気があれば大丈夫!

ふぁいと!!!



先生、たくさん勉強し過ぎて、色々な方からの「情報量の多さ」にまどわされないでくださいね。
覚えたことを全部子どもたちに与えると、「消化不良」を起こします。
たくさんの情報をしっかり整理して、今、この子どもたちに必要なものを、少しずつ与えてあげてください。
子どもたちのことをすべて理解しているのは先生なのですから...

それも、大切な「指導技術」そして、子どもたちへの「愛」です。



スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2012-12-20(Thu)15:42 [編集]


管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2012-12-20(Thu)21:45 [編集]