田川伸一郎のブログ

寺田由美パーカッションアンサンブル

昨日は、横浜みなとみらいホールで開かれた「寺田由美パーカッションアンサンブル『ドライブ』」のコンサートに行って来ました。

寺田由美先生には、現職時代からコンクールその他で、いつも温かいアドバイスをいただき、今では、教員とはまた立場の私に、さらに広く深いご指導やアドバイスをくださいます。

また時には、私のような者に「ご相談」をくださることすらあります。
ありがたいです。

そして、毎回のコンサートの開催にはいつもご招待くださり、私に勉強の機会をお与えくださっています。


先生は、小・中・高等学校でのバンド活動へのご理解が深く、常に「教育的な見地」からの提案をしてくださっています。

新しい作品を作曲家に委嘱する際にも、「学校にありそうな楽器でできる曲」「技術的に難し過ぎず、音楽的に深く、楽しめるもの」というように、学校現場を意識した条件を課せられることも多く、以前には、そういった作品ばかりを集めたコンサートも開かれました。


今回は、新しい試みとして「管楽器と共にvol.1」として、打楽器だけのアンサンブルはもちろん、管楽器とのコラボアンサンブルの作品を取り上げてのコンサートでした。

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打楽器が管楽器のアンサンブルの「伴奏」になるのではなく、管楽器も打楽器も、共に主役となり、脇役となり、色彩的な音響の世界をつくりあげる試みでした。

作曲家の高橋宏樹さんは、これまでにも、この「ドライブ」のために作品を書いて来ていますが、『月明かりの照らす3つの風景~フルート三重奏と打楽器四重奏のために』は、ご自身のフルート三重奏曲を改編されたもので、フルート三重奏に打楽器が加わることで、よりファンタジックな雰囲気が醸し出されていました。
聴く者が心穏やかになる、とても温かい曲でした。

同じく高橋宏樹さんの『星祀りの村~木管五重奏と打楽器アンサンブルのために』は、この「ドライブ」のために書き下ろされた作品で、楽しく美しい作品でした。
今回の試みの趣旨にぴったりで、管楽器と打楽器が、主役となり脇役となりながら、音のドラマを展開していました。

石川亮太さん作曲(編曲)による『日本の四季によるミニアチュール~3本のフルートと打楽器群のための4楽章』は、ご自身が作曲されたサクソフォン四重奏が原曲となっていますが、たまたまアンサンブルコンテストでその曲を聴かれた寺田由美先生が感動され、改編を委嘱されたそうです。
曲名は仰々しい感じですが、テーマの素材は、「さくらさくら」「我は海の子」「赤とんぼ」「たき火」の4曲で、巧みな作曲技法によって展開されるバリエーションは、とても新鮮で親しみやすい味になっていました。

樽屋雅徳さん編曲による『サウンド・オブ・ミュージック~木管五重奏と打楽器群のために』は、誰にでもよく知られている名曲がこの編成で演奏されることそのものを楽しめました。
吹奏楽や管弦楽とはまた違った響きの広がりや家庭的な温もりが感じられるアレンジと演奏でした。


個人的には、『月明かりの照らす3つの風景』『星祀りの村』と『日本の四季によるミニアチュール』は、ぜひ小編成吹奏楽(ウィンドアンサンブル)と打楽器群のための作品にもアレンジしてほしい!と、思いました。

人数が少ないバンドで、打楽器を多用した演奏が最近多く見られるようになってきました。
上記の作品は、そんな小さなバンドでの演奏にもぴったりの気がしました。


「管楽器と打楽器が、こんな風に仲良く素敵にアンサンブルできるんですよ!」という音楽の味わい方を示してくださった、とてもおしゃれで温かい演奏会でした。

なお、『月明かりの照らす3つの風景』と『星祀りの村』は、CD『ドライブⅢ』に収録されていますので、ぜひお聴きください。
詳細は、寺田由美先生のHPをご覧ください。
http://www.terada-yumi.net/


素敵な演奏を聴かせてくださった演奏者の皆さんです。

《寺田由美パーカッションアンサンブル「ドライブ」》
寺田由美、東佳樹、天明さおり、土屋吉弘、齋藤祥子、秋田孝訓

《木管五重奏 アンサンブル「ネージュ」》
フルート:西田紀子 オーボエ:田渕哲也 クラリネット:有馬理絵 ファゴット:坂田在世 
ホルン:村本岳史

《フルート三重奏 「プライマリートリオ」》
田中由美、谷村絵美子、三上麻結



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| | 2013-02-09(Sat)07:43 [編集]