田川伸一郎のブログ

第36回全日本アンサンブルコンテスト

この3日間は、岩手県盛岡市へ行ってきました。

『第36回全日本アンサンブルコンテスト』です。



今回、このブログで度々ご紹介させていただいている北海道木古内中学校が、北海道代表として出場することになり、そのサポートと鑑賞のために出かけました。

19日の昼過ぎに、盛岡駅前で木古内中学校と合流。宿泊するホテルへ向かいました。

ホテルの前の湖は、表面が凍っていました。びっくり!

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木古内中学校は、現在1.2年生で22名しか部員がいません。
今回は、その中の8名が、木管八重奏で参加しました。
こんな条件の中、北海道大会を通過したのが「奇跡」のようだと、顧問の中條先生はおっしゃっていました。


演奏曲は、『ゆきのはなびら』(福田洋介作曲/ブレーン社版)です。

技術的にも、ニュアンス的にも、中学生にはとても難しい曲です。
しかし、たまたま、この曲は、私の母校・東京都立小山台高等学校のために作曲されたもので、とても親しみを感じました。


少し休んでから、練習が始まりました。

本番前日ではありましたが、バランス、ニュアンス、ピッチ、表現の仕方など、細かいアドバイスをさせていただきました。
このメンバーとは、気心知れた仲ですから、「前日の気持ち」を大事にしながらアドバイスすることができます。


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アンサンブルですから、自分たちが感じ、納得して表現できなければ、どんなアドバイスも意味がありませんし、意味のないアドバイスをするということは、チームにとっては、逆に迷惑になります。

生徒さんたちの反応や理解度、共感度を見ながら、アドバイスの「さじ加減」を調整します。
もちろん、顧問の先生のご指導されたことが第一ですし、生徒さんたちが工夫してきたことは最大限大切にします。

アンサンブルが、指導者が操縦する「ロボット演奏」になってしまったら大変です。
それ以前に、前日に余計なことをして、不安を与えては申し訳ありません。

勇気や期待、新鮮さ、演奏することへの一層の喜びを与えるアドバイスを慎重にします。

顧問の先生も生徒さんたちも、前日になって、曲の一層の魅力がわかり、新鮮な気持ちになったと言ってくださいました。


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練習の後は、美味しい夕食をいただきました。
そして、このホテルは、源泉かけ流しの温泉付き!
みんな、温泉に入ってゆっくり休みました。



翌日、午前中は、最終調整。
ここまできたら、あとは、小さなことにこだわらず、伸び伸びと「音楽」できるように、どんどん自由に練習です。
演奏の良いところをほめて、自信が持てるようにしてあげました。

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そして、会場の岩手県民会館へ。

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中学校の部のアンコン全国大会は、初めてなので、とても楽しみに聴かせていただきました。
出場団体は、22チーム。


「全日本吹奏楽コンクール」には名前が出てこない学校がたくさんあるのがうれしかったです。

レベルの高さに驚きでした。

さすが全国大会というだけあって、アンサンブル以前に、個人技がすばらしい奏者がたくさんいました。

なぜか、同種類の編成のアンサンブルでは、曲が被っていることも多く、「流行」を感じました。


木古内中学校の8名は、初めての全国大会で、少々こじんまりしてしまいましたが、ニュアンス豊かな演奏を発表できました。

結果は、銀賞。 
全国大会に出られただけでも驚きでしたので、銀賞をいただき、皆、素直に喜びました。


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まだ緊張がほぐれないようですが...銀賞、おめでとうございました!
他校のすばらしい演奏から、たくさんの刺激をいただきましたね。




あくまでも私の個人的な感想で、印象に残った3チームを紹介させていただきます。

いずれも、金賞を受賞したチームです。


・東京代表 東京都 小平市立小平第三中学校 打楽器七重奏
  マートラ  (西村 朗)
   1年生4名を含むメンバーということでしたが、技術、音楽性、空気感や音色感、
   曲全体の構成感など、引き込まれるほどの魅力ある演奏でした。身体に音楽が入って
   いるのがわかり、表現が生き生きしていました。ともかくすばらしかった。感動でした。  

・東関東代表 千葉県 習志野市立第一中学校 トロンボーン四重奏
  トロンボーンのための組曲より  (G.リチャーズ)
   曲が始まった瞬間から、柔らかな音色と美しいハーモニーにうっとり。コンテストで
   あることを忘れさせるような次元の高い「音楽」を聴かせてくれました。同じ部活に、
   こんなに上手なトロンボーン奏者が4人そろっているとは。我が千葉県の誇りです。

・東海代表 愛知県 名古屋市立神丘中学校 木管八重奏
  「悲歌」能~道成寺の物語によるバラード  (松下倫士)
   アンサンブルというよりも、管楽合奏という雰囲気の壮大な響きを持ち、個々のソリ
   スティックな表現の見事さで、題名のように、物語を語り、演じることに成功してい
   ました。ひとりひとりが、何を言いたいかがしっかり伝わってきました。




それにしても、この全国大会に出場した中学生たちの、立ち姿、凛とした表情がすばらしかったこと。

アンサンブル活動を通して、音楽的にも、人間的にも、「自立」してきたことがわかります。

生徒さんたちはもちろん、ご指導された先生方に敬意を表します。



この大会を主管・担当された東北吹奏楽連盟・岩手県吹奏楽連盟の皆様、本当にありがとうございました。



審査結果の詳細はこちらから
http://www.ajba.or.jp/ensemble36.htm

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| | 2013-03-22(Fri)21:39 [編集]