田川伸一郎のブログ

福島県の中学校バンド

この土日は、福島県にお伺いしてきました。
中学校2校と高校1校からお招きをいただきました。


福島県へのお伺いは、4年目となり、レッスンだけでなく、先生方との日頃からのやりとりも盛んになっています。

バンド運営のお悩み、選曲などについても、事あるごとにご相談くださり、私も精一杯対応させていただいています。

今回は、今年度初めてのお伺いで、どの学校も、コンクールに直結した練習の最中でした。

生徒さんたちの演奏技術は、日々進化していきます。
特に、中学生・高校生の1週間は、多分、大人の1週間とは比較にならないほど、豊かな成長を見せてくれます。

「今できていないこと」は、今後、きっとできるようになっていくと思います。

ですから、顧問の先生に求められることは、「今出来ていること」のクォリティを高めること、勘違いや生徒にはわからない間違いを正すことです。

たとえば、「まだ速くはできないので、テンポを落として合奏しています」という状況なら、その時に見逃してはいけないこと、その時に身につけさせなければならないこと...それをしっかりつかんで「指導」しなければなりません。

「今やるべきこと」を、実態に応じて、しっかり押さえること...それが、「生徒の努力」を最大限に開花させるための顧問の先生の責任だと思います。

何もかも後回しにすると、本番前になって、生徒に要求することの分量が増え、「音楽の楽しみ」からかけ離れたコンクール練習になってしまう場合もあります。

今回も、そんなことを意図しながら、それぞれのバンドの実情に合わせて「今できること」のクォリティを上げるレッスンをさせていただきました。


1校目の中学校バンドです。

25060801.jpg

このバンドの生徒さんたちは、いつも笑顔で元気はつらつ。
私が伺う日が近づくと、生徒さんたちから、このブログを通して「よろしくお願いします!」のメールやコメントがたくさんいただきます。
「生徒さん目線」の実態や気持ちもわかり、とてもうれしいです。

先生は、「私は何も言ってないんですよ。先生、お忙しいのに、ご迷惑おかけしていたらごめんなさい。」とお気遣いくださいますが、迷惑など皆無です。 返信をするわけではありませんし。

そして、いつもピリッとしたあいさつと「礼」はこのとおり!
こちらも気合いが入ります。

25060802.jpg

前回のレッスンで、アカペラの合唱曲の楽譜を差し上げ、少しだけ練習しました。
その合唱曲をしっかり完成させて聴かせてくださいました。

発声も美しく、すばらしい歌でした。

今年の自由曲には歌も入るので、合唱部の先生のご指導も受けているそうです。

25060803.jpg  25060804.jpg
厚みのあるハーモニーでした。 男子の声もすばらしかった! 「歌えるバンド」は私の理想です。


このバンドは、課題曲の最後の決定をこのレッスンに置いていました。

候補の2曲を聴かせていただき、私の感想、生徒さんたちの希望、先生のご判断...
つい先日まで、意見が分かれていたようですが、この日の話し合いで、全員の意見が一致!
課題曲が決定しました。
ここまで2曲を練習し続けたのは、ものすごい力をつけたことだと思います。
決して無駄にはなっていません。

そして、決まった課題曲を一気にバーッとやり、これからの課題を明確にし、練習の仕方も実演しました。

自由曲は、先生も生徒さんも、心から気に入って練習しています。

今できる範囲で、「やれる練習・やるべき練習」を具体的に提案させていただきました。

25060805.jpg  25060806.jpg

25060807.jpg  25060808.jpg

25060809.jpg  25060810.jpg

25060811.jpg
君たちの爽やかな雰囲気、明るい笑顔、はきはきした態度、夢中になっての練習...
僕も思わず燃えて、時間を忘れてしまいます!
まだまだいくらでも伸びる可能性を持ったバンドです。
大らかな心で君たちを包んでくださる顧問の先生と一緒に、良い夏を迎えてくださいね!
がんばれ!





2校目の中学校バンドです。

25060901.jpg

こちらのバンドの顧問の先生は、とても研究熱心で、浜松でのバンドクリニックにもおいでになっていました。
そのクリニックで紹介された合唱曲を早速採用し、私のレッスンに間に合わせることを目標にして、一生懸命練習してくださいました。
とても美しく優しい歌声で迎えてくださいました。

この中学校も「歌えるバンド」を目指しています。
そして、その「歌」も深まってきています。

25060902.jpg  25060903.jpg
だんだんと歌う喜び、吹奏楽の練習に合唱を取り入れることの価値をつかんできました。
一度聴かせていただいた後、早速にワンポイントレッスン。
「首から上」は、発声を含め、とても良いので、首から下、足までが何をどう感じて歌えば、より豊かな合唱表現になるのかを短時間で確認していきました。



このバンドは、課題曲も自由曲も決まり、良いペースで練習が進んでいるように伺っておりましたので、少しだけ基礎的な事項の確認をしました。

「ひとりひとりの音のクォリティを上げるための試み」「耳を使った全体チューニング」の2つです。

基礎練習をよく積んであるので、かなりの精度で行なうことができましたが、さらにレベルアップするために必要なポイントをアドバイスさせていただきました。

25060904.jpg  25060905.jpg

課題曲では、「今できていること」を元に、それを一歩進めるための練習をおこないました。
皆のやる気がとても高いおかげもあって、予想以上の変容ぶりに驚きました。

合奏に加わっている初心者の1年生を常に気づかいながら、演奏している2.3年生の優しさも伝わって来ました。
しかし、先輩としてのそのすばらしさを十分ほめた上で、「今、合奏中にやらなければいけないことは、2.3年生の演奏の質を上げることです。1年生のことを気にして、指揮を見ずに演奏したり、自分の演奏に集中しなかったりという合奏では、2.3年生のレベルが上がりません。まず、自分のことに集中し、先輩として最高の演奏を目指し、それを1年生に聴かせること。1年生のお世話はパート練習中に十分してあげること。1年生は、合奏中は、お世話してもらおうと思わず、自分で先輩から盗み取りなさい。」とお話ししました。

自由曲は、中学生が演奏するには大変な困難を伴う曲を選ばれています。
実は、私は、先生からご相談があった時に、大反対したのですが、先生の思いは強く、決心は変わりませんでした。
その先生の思いに応えるべく、生徒さんたちは、本当によく努力し、想像以上に「音」にしていました。
もちろんまだin tempoにはなりませんが、どれだけ努力してきたかよくわかりました。

ただし、「今できている」ことの中にも、ポイントを逃していたり、ここで身につけなければならないことが置き去りにされている面もありました。
そういった箇所の指摘と、実際にどのようにしたら効果的にマスターできるのかを皆で体験しました。

「難しい曲ほど楽しく練習してほしい」と願い、雰囲気明るく進めました。
真剣な中にも、笑顔がある練習が望ましいです。

このバンドは、先生の躾けが良すぎて(?)、以前は合奏中は笑ってはいけないというような硬さも漂っていたのですが、最近は、とてもほぐれて、笑いも起きるようになりました。
自然で、とても良いと思います。

25060906.jpg  25060907.jpg


25060908.jpg  25060909.jpg



25060910.jpg
他校の先生方や生徒さんたちも、レッスンを見学にいらっしゃいました。
「休みを返上して来た甲斐がありました!」...先生も生徒さんたちも、良いがあったようでした。
今度は、皆さんの学校でお会いしましょう!



25060911.jpg
高い目標目指して、「難曲の山」を登りつつある皆さん。
先日、エベレストに登頂された三浦雄一郎さんのごとく、不屈の精神で山頂目指してください。
「みんな、本当によくやっていますね。すばらしい!」と何度も何度もほめられ、気持ち悪かったかな?
本心ですから安心してくださいね。
先生、ここまで努力しているすばらしい生徒さんたちのために、「今日できることを明日に延ばさず、優しく細かく丁寧に指導する!」を継続して、山頂に導いてあげてくださいね。




次の記事で、高校バンドをご紹介させていただきます。  

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2013-06-10(Mon)21:06 [編集]