田川伸一郎のブログ

千葉県の中学校バンド

函館から帰った月曜日、飛行機は午前の便でした。
午後、家に着くと、大急ぎでクリーニングやスーパーに走り、用事を済ませて、そのまま千葉県柏市の小学校レッスンに直行。
体育館練習で、汗をかいてレッスンしました。

昨日、午前中は函館ブログをアップし、午後は県内の中学校へ。

休む間もない日々ですが、キラキラした子どもたちと一緒に音楽させていただいたり、顧問の先生のお悩みに耳と心を傾けたり...
疲れるとか、休みたいとか、そういう言葉が出てこないことが幸せなのかもしれません。

感謝です。


昨日お伺いした中学校をご紹介させていただきます。

このバンドとは、昨年度の3学期からお付き合いさせていただいています。

顧問の先生は、この学校に赴任して4年目の女性の先生です。
先生が赴任された当時、吹奏楽部は7~8名しかおらず、活動らしい活動ができない状態だったそうです。

先生は、音楽授業と部活動の活性化に奔走され、1年生を勧誘し、何とか「バンド」と言える形を作りましたが、頼れる先輩がいない中、前任校の卒業生に来てもらって指導を手伝ってもらい、少しずつ前に進み始めたそうです。

4年目の今は、たくさんの1年生も迎え、60数名の部員を擁する立派なバンドに成長しています。
先生の熱意と執念、そして巧みなご指導が実ったのです。

今年度は、高校時代、バリバリの「全国大会バンド」で青春した若い男性の先生も副顧問として、とても良い形で顧問の先生のご指導をお手伝いされていらっしゃいます。
決して出しゃばらず、礼儀正しく、品良く、必要な時に必要な動きを判断してすぐ対応できる、本当に頭の良い彼は、顧問の先生にとっては最高の存在だと思います。


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この学校に伺うと、いつも「接待係?」の生徒さんが、玄関で気持ちよくあいさつしてくれ、「今日はありがとうございます。よろしくお願いします」と、何ともすてきな笑顔で迎えてくれます。
「先生、お荷物、お持ちします」と。
そして、音楽室に着くまでの時間も、きちんと会話(おしゃべり)ができ、すがすがしい気持ちになります。

「形」だけ教え込まれた接待ではなく、「本当に相手を大切にする心」が育まれているのがわかります。
先生の教育のお力です。



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私の話を聞く「眼」も本気です。 見学の1年生も本気です。

前回のレッスンは、4月でした。
基本的な力の確認や基礎合奏、課題曲のマーチをざっくりやりました。


昨日は、課題曲と自由曲のレッスンでしたが、課題曲に入る前に、生徒さんたちに3つの質問をしました。

1.前回のレッスンよりも確実に良くなったと思われるのは、どういう点ですか?
2.今、乗り越えようとしていて、もう少しでできそうなのは、どういう点ですか?
3.これから先、乗り越えなければならず、結構大変そうなのはどういう点ですか?



つまり、これまでの練習の成果の確認、目の前のハードルの確認、前に見えている山の確認をさせていただいたわけです。

それを、生徒さんたちが「自覚」することが大切なのです。

自分たちの立ち位置を自分たちから理解し、これまでの学びと変容に自信を持ちつつ、今の「小目標」と次の「大目標」を設定していくのです。
当然のことながら、そのステップは、易しいものから難しいものへと、レベルが上がっていくべきです。

顧問の先生の日頃からのご指導が、こういったステップを子どもたちの中に築いていくのです。


このバンドでこの質問をしたのは初めてのことでしたが、昨日は、ひとつひとつの質問に、多くの生徒がさんが手を挙げて答えてくれました。
全体的なことであったり、全く個人的なことであったり...
さすがです。

コンクール当日のステージが、一応のゴールであるならば、そこに続く道の今どこにいて、後ろにはどんな「足跡」が見え、前にはどんな「山」が見えているのか。

それが見えている練習と見えていない練習では、モチベーションも伸びも全く違うものになると思います。
「生徒が主役」だからです。


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このバンドの生徒さんたちは、専門用語や技術的な内容を伝えるよりも、感覚的に理解させると、演奏がすぐに変容します。
「イメージを持たせる指導を大切にしています」とおっしゃる顧問の先生のご指導が生きているのだと思います。

そこに理論や理屈の裏づけが加われば最高だと思いますが、今は、それよりも大切な勉強をしていることがわかります。


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課題曲のマーチも、自由曲のオペラ物も、曲趣が違う分、全く別の課題が見えました。
先生は、「やりたいことが100も200もあります!」と意欲的です。
もちろん生徒さんたちも、やる気満々です。

次回の練習は、コンクール直前のホール練習となります。
きりっとした皆の顔は、次回までの大きな成長を期待させるものでした。


昨日は、平日で普通授業の日でした。
少しでもレッスン時間を長くするためにと、全校の先生方のご理解で、「吹奏楽部は、帰りの会を抜けて練習に行きなさい」と担任の先生方に言っていただけたとのこと。
委員会活動の担当の先生からも、「今日は活動免除するから、しっかりレッスンを受けてきなさい」と言っていただいたと。
こういう「特別扱い」が、一般論としていいとか悪いとかではなく、全校の先生方が、子どもたちひとりひとりの「今」にとって何が最善かを考えてくださっていることだけは確かです。

顧問の先生のお考え、日頃のしっかりした生徒指導が先生方に見えているから、いざという時に、このような「善意の特別扱い」をしていただけるのだと思います。
また日頃、「外部講師」をほとんど入れていない学校だからこそ、私などのレッスンでも「いざという時」と思っていただけるのです。
「外部講師漬け」のバンドでは、こんな配慮はされるはずありませんし、その必要もありません。

本当に生徒のことを思えるこんな温かい職員室の雰囲気を作っていらっしゃる校長先生にも敬意を表します。

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すばらしい顧問の先生方、理解ある校長先生はじめ学校中の先生方の見守られて活動できる皆さん。
あとは、君たちの努力次第です!
最善以上のことはできません。 
「今、最善を尽くしているか」をいつも自分に問いかけながら、真っ直ぐに進んで行ってください。

次のホール練習を楽しみにしています!

がんばれ!!!




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| | 2013-06-19(Wed)20:32 [編集]