田川伸一郎のブログ

富山県から ~その1~

この金曜日から日曜日までは、富山県にお伺いしてきました。
小学校1校、中学校1校、高校1校からのレッスンのご依頼でした。


富山県の学校にお伺いするのは、昨年の12月以来2回目となります。
このブログを通していただいたご縁です。

私にメールをくださった中学校の先生を中心に、チームを組んでお招きくださっています。

前回のレッスンからの変容を楽しみにお伺いさせていただきました。
どの学校も、コンクールに向けての課題曲や自由曲のレッスンでしたので、冬場の学びがどう生かされているかということにも、とても興味がありました。


レッスン校に伺う前に、もうひとつの大切な「再会」をさせていただきました。
高岡市にある楽器店『ウィンズラボ』の社長さんである谷口亨さんとの再会です。

以前からメールでやり取りをさせていただいていた谷口さんと、昨年の12月に初めてお会いしました。
谷口さんは、東日本大震災の後には、ボランティアとして被災地を訪れ、壊れた楽器の修理、寄贈品のお届けなど、被災地の「吹奏楽復興」のためにご尽力されました。

そして、先週の土曜日からは、モルディブ共和国を訪れ、音楽教育・吹奏楽振興のために、これもボランティアで、楽器の修理、楽器の修理方法のご指導にあたって来られます。

詳しくは、『管楽器専門店の社長日記』をご覧ください。(関係記事は下がっていますので、どんどん読んでいってください。)
http://windslabo001.blog89.fc2.com/

出発前日、大変お忙しい中でしたが、温かくおもてなしくださり、現地での予定や願いなどを熱くお話しくださいました。
今頃は、現地入りされているのでしょうか。

日本からエールを送りたいと思います。

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次に、富山県でお伺いした小学校バンドをご紹介いたします。

このバンドとは、昨年の12月以来の再会でした。

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6年生が卒業し、新入部員が加わったものの、3~6年生合わせて30名足らずのメンバーです。
学校に向かう車の中で、先生から「大変そうな状況」を伺いました。

先生は、この子どもたちにぴったり合った曲をと、執念の探索を続け、とても良い曲を発掘されました。
恥ずかしながら、私も知らなかった新曲の外国オリジナル作品です。
八木澤教司先生の曲にどこか似ており、親しみを持ちました。


一度聴かせていただきました。

おぅ! すばらしい!

先生から伺っていた「大変な状況」など感じさせない、昨年の12月と比較しても引けを取らない立派な演奏でした。
特に音圧が高く、人数以上の豪華なサウンドが響いていました。

他にも褒め所がいくつか合ったので、ホワイトボードに書き上げました。

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一度聴いただけで、これだけ書きたくなるような演奏でした。

子どもたちは、一生懸命ノートに写していましたが、皆、意味がよくわからないようなきょとんとした顔をしていました。
先生は、「みんな、こんなにたくさん褒めていただいているんだよ。あぁ、うれしいなぁ」と、お一人でニコニコされていました。

「みんな、褒められているんだから、もっと喜んでいいんだよ」と私。
「いつも褒められ慣れていないので、喜び方がわからないんですよ。みんな、『やったー!』とか言っていいよ」と先生は笑って声かけしておられました。

3年生などは、何だか難しい言葉を必死に書き終え、その後つい、「ふぅっ」とため息...
そんな子どもたちがとてもかわいらしく思えました。

そして、このすばらしい演奏をさらに良くするために、細かいニュアンスやフレーズの運び、音色、バランス、速い部分のアーティキュレーションや音の処理など、次々にレッスンしました。

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こういう少々難しいレッスンに対応する「集中力」と「反応力」も、12月以上に高まっていました。
先生は、前回のレッスンでの「学び」を確実に子どもたちの中に定着させておられたのです。

その上に立っての今回のレッスンです。
すばらしいレッスンの受け方です。

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コンクールまでまだまだ時間があります。
今日褒められたことを自信にし、今日得た課題を克服し、さらに良い演奏に仕上げていってもらいたいです。

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レッスンの後は「サイン会」でした。 かわいい子どもたちです。


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褒められた時の喜び方の練習! 「みんないい顔だねぇ! 」「いや~、それほどでも~」
はじける笑顔でいっぱいでした。
コンクールに向けて、さらに深く音楽のイメージを膨らませて、楽しく演奏していきましょう!

ふぁいと!




次に、1校目の中学校バンドをご紹介します。

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12月のレッスンでは、基礎的事項や耳を使ったチューニングの仕方、易しい曲を使った曲想表現の勉強をしました。

今回は、もちろん、コンクールに向けての課題曲と自由曲のレッスンでした。
こちらの学校は、大編成の部に参加しますが、部員数は40名に届きません。
それでも、「部員全員でコンクールに出場を」ということで、あえて大編成部門に挑戦です。

そして、今年は、このバンドに夢のような演奏旅行の話が届き、準備を進めていらっしゃいます。
なんと、ハンガリーでの「フラワーカーニバル」にマーチングバンドとして出場されるのです。
夏休みにこの生徒さんたちは、約1週間、ハンガリーを訪問します。

コンクールとの両立は大変だと思いますが、今は、マーチングと並行して練習を進めていらっしゃるそうです。


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この日は、マーチングからは全く離れ、コンクールの課題曲と自由曲をみっちり練習しました。
先生が「気にされている箇所」からスタートし、先生の指揮を中心に、サイドからのアドバイスを中心に進めさせていただきました。

所々、指揮を交替したり、問題をクリアするために必要な手立てを講じさせていただいたりしながら、練習を進めました。

ある場面では、生徒さんたちは演奏をせず、先生にひとりで指揮の工夫をしていただき、先生の指揮の変容をじっくり「観察」することもしました。
先生は、「生徒と一緒に私も指導していただけてありがたいです」とお話しくださいました。

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このバンドが選んだ曲は、拍の進行に民族的な「ため」や「間」、「スピード」を必要とする曲です。

先生は、特に、「ため」のセンスがとてもすばらしく、「そこの休符は微妙にためてはいかがでしょうか。」とアドバイスさせていただくと、すぐさま絶妙な「ため」を込めた指揮をされます。
そして、生徒さんたちもしっかり反応します。

先生と生徒さんたちの「コミュニケーションの良さ」も、音楽に生きています。

朝から練習し続け、午後も4時間近いレッスンを受けた最後の「まとめ」の演奏。
私は離れた所で、「お客さん」として聴かせていただきました。

口も体力も気持ちも疲れていないはずはないのに、皆、一心不乱に集中した演奏を聴かせてくれ、とても感動しました。
言葉以上の「ありがとう」の気持ちが伝わってきました。


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休憩時間には、「肩たたき」と「人間扇風機」の大サービス。
みんな優しいなぁ。


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半年間で大きく大きく成長していた君たち。
夏には、コンクール挑戦と、初の海外遠征。
夢のような「時」をいただいたことに感謝し、心も技も、さらに磨き上げてくださいね!

がんばれ!


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| | 2013-06-24(Mon)20:38 [編集]