田川伸一郎のブログ

大阪府の中学校バンド

昨日は、何と「日帰り」で、大阪府の中学校へお伺いしてきました。
5日間のお盆休みも、「強制終了」という感じでした。


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朝5時過ぎに家を出て、成田国際空港へ向かい、飛行機で関西国際空港へ。そして、空港からバスで大阪市内へ...
学校には、約5時間ほど滞在し、またバスで関空へ。
家に着いたのは、夜の10時半頃でした。

でも、やればできるものなんだなと、余計な自信をつけてしまいました。
(いや、あぶないあぶない...ダメダメ!)

気持ちはあっても、身体は無理を拒否しています。
帰りは、めまい、頭痛で、悲惨でした。
トイレで鏡を見ると、顔は真っ青...それを見て、またフラフラし...


そこまでして、なぜ?

実は、今回のお伺いは、ほんの「数日前」に決まったのです。
普通は、遠方へのお伺いは、何ヶ月も前からご予約いただくのに...


こちらの中学校へは、2年前と3年前の夏にお伺いしたことがあります。

初めてお伺いした3年前の時は、レッスンの直前に吹奏楽コンクール地区大会があり、「まさかの結果」になってしまわれたのです。

大阪府大会に向けてのレッスンということでご依頼をいただいていた私は、生徒さんたちのがっかりした気持ちが気の毒になり、レッスンをキャンセルしても構わないですとお話ししたのですが、先生は、「いや、こんなときだからこそ」と、レッスンを受けられました。

「音楽することの本当の意味を教えたいから」と...

私は、そのお言葉に大きな責任を感じながらお伺いしました。

その日のブログ記事です。
http://schoolbandsupporter.blog24.fc2.com/blog-entry-74.html


こちらの先生は、時々、お電話やメールをくださり、バンドの状況や現在のご努力の様子、悩み、そして夢...様々なことを、ざっくばらんにお話ししてくださいます。

そんな先生のバンドが、今年度は、地区大会・府大会を通過し、関西大会へ進むことができたのです。

電話でそのことを喜び合う中で、「もう一度ステージに上がれることになったこの最高の機会に、子どもたちが田川先生のレッスンを受けさせていただけたら...」

私は、3年前の「あの日のこと」を思い出しました。
子どもたちはすっかり入れ替わっていますが、先生の思いはつながっています。

「私も子どもたちのためにできることがあるなら...」
しかも、演奏されている曲は、八木澤教司先生の曲です。

先生と私との話し合いの中で、話は具体的になっていきました。
そして、私の予定が1日だけ空いていた昨日8月17日に、急遽伺うことになったのです。

大阪へは、成田国際空港から飛んでいる「ジェットスター」社の飛行機が安く、空きも見つかりやすいです。
お盆後の移動時期であったにもかかわらず、あとわずかの残りで、往復の飛行機を確保できました。
「奇跡」のようでした。

お盆休み中、それまでの疲れがどっと出て、私は不調の毎日を送っていました。
しかし、昨日は、寝坊もせず起き、気合いで出かけました。


関西大会は、2日後。
曲も、先生のご指導で、しっかりと仕上げられていました。
さすが、大阪府大会を通過しただけあるすばらしい演奏でした。


全員初心者の1年生も含め、30人でのエントリーです。

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先生のご指導を崩さないように、しかし、この曲の「真髄」にさらに迫るアドバイスをさせていただきました。

技術的なことではなく、楽譜のあちこちに散りばめられている「八木澤先生の思い」を、できるだけ生徒さんと一緒に「考える」活動を通して、見つめていき、さらに、それを「音」として表すにはどうすればよいのかを、試行錯誤して探してもらいました。

「こうしなさい」と教えることではありません。
コンクール直前に、他人が入り込むべきことではありません。

だから、生徒さんたち自らが感じ、考え、発見し、先生からご指導いただいたことの上に重ね合わせて自分たちの表現にしてほしいと思ったのです。

たくさんの「考える学習」をしてきている生徒さんたちは、私の発問にも興味を持ち、自分たちの表現をさらに塗り替えていきます。

「先生が、何も教えていないのに、演奏がどんどんよくなっていくよ。君たちはすばらしいね。」

先生も、ニコニコしながら、練習をご覧になっていました。

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足を使ったり、手を使ったり、身体全体を使ったり、歌ってみたり...

表現の「根っこ」を揺さぶる活動も取り入れました。

そして、最後は、美しい「八木澤コラール」を、皆で円を作り、指揮なしで、演奏してみました。

自分の声部の味や役割を感じながら、他の声部とのかかわりを感じながら...
アイコンタクトをしながら、皆でテンポを感じ合いながら...
自分の意思を大切に、自ら主体的に...

この方法は、私がコンクール直前によくやっていた練習方法です。


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はじめは同じ楽器で固まって並び、次にシャッフルして、様々な楽器を混在させて。

先生は、その演奏を聴きながら、「指揮」を変える研究をされていました。
「子どもたちの音楽を引っ張るのではなく、子どもたちの音楽を引き出す指揮をしたい」と...

先生の指揮はとてもすばらしいのに、先生は、「いや、僕の指揮ももっと変えていけそうです。子どもたちもこんなに変わっているのですから。」

帰り、バスターミナルでバスの出発を待っている間も、先生は、人目も気にせず、ずっと指揮の練習をされていました。


「関西大会のステージでは、細かいことにこだわらず、子どもたちと思い切り『音楽』します!こんなに急だったのに、田川先生に来ていただけて、僕も生徒たちも本当に幸せでした。」

先生、こちらこそ! ほんの少しでもお役に立てたなら!


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「今日は、みんなの顔がいつも以上に輝いて、生き生きしていて、ほんとにいい音楽ができたなって思いました。」
「音符1つ1つに込められた気持ちを考えたら、今まで以上に心を込めて演奏できたと思います。」
「何か、みんながひとつになって演奏している感じがして、とても幸せな気持ちになりました。」
「僕は1年生でまだちゃんと吹けないんですが、それでも皆の音楽が変わっていったのがわかりました。」
「この曲のすばらしさがさらにわかって、感動して演奏できるようになりました。」
・・・・・
たくさんの感想を話してくれた君たち。
今回のレッスンが、顧問の先生と田川先生からの「ささやかなプレゼント」になったならうれしいです。
関西大会のステージでは、「結果」ではなく「音楽」することだけを考え、すばらしい先生、すばらしい仲間と一緒に一生心に残る「時」を過ごしてください。



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「先生、ありがとうございました!」
暑い中、外に出てまで見送ってくれた皆さん、ありがとう!
またきっといつか会える日が来るから!

がんばれ!




本当に、飛び込んで来たような大阪へのお伺いでした。
今でも、夢を見ているような...

でも、伺って本当に良かったです。

お電話やメールでしかこの2年間お付き合いできていなかった先生とお会いできたこと。
先生が育てるすばらしい生徒さんたちの「心の音楽」を共有させていただけたこと。
3年前のあの時の生徒さん(高校生)が、わざわざ会いに来てくれたこと。

心からありがとうございました。


関西大会でのご健闘を、そして、今年度のチーム最後のステージとなる定期艶演奏会のご盛会をお祈りいたします。





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| | 2013-08-19(Mon)12:20 [編集]