田川伸一郎のブログ

宮城県の小学校バンド

今日は、宮城県の小学校にお伺いしてきました。

上野から仙台まで、新幹線で1時間半。宮城県も近くなったものです。
日帰りでも楽勝です。


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こちらの先生とは、このブログを通して知り合いました。

昨年の秋頃、このブログのメールフォームから私にメールをくださいました。
その後、メールやお電話でお話しする機会をいただきました。

レッスンにお伺いするのは、今回が初めてです。
初めて伺う学校、バンドとの出会いは、いつもワクワクドキドキです。

事前にお送りいただいたスコアには、「小節番号」や「カット」はもちろんのこと、先生が悩んでいらっしゃる箇所に付箋が貼ってあり、そのお悩みの内容が書かれていました。

同封されていた子どもたちの演奏録音を聴かせていただくと、先生のそんな丁寧なお人柄が、まさに「演奏」ににじみ出ており、「基礎的な事項」をしっかりとクリアし、とてもきちんと演奏している子どもたちの姿が浮かんできました。


先生が私にレッスンのご依頼をくださったのは、その「きちんとした演奏」以上の「音楽」を引き出す指導を勉強したいという願いからでした。

コンクールでも、そういったご指摘を受けることが多いようです。


はじめに、いつも行なっている『基礎合奏』を聴かせてくださいました。

とてもクリアな発音、真っ直ぐで素直な音、無理もくせもない良いサウンド...
先生のご指示やご指導も、とても的確でした。

先生が、基礎的な音づくり、サウンド作りに力を入れていらっしゃることが、とてもよくわかりました。

ひとつひとつの練習の後、「すばらしい点や課題とした方がいい点」をお伝えしました。


この「基礎づくり」が、曲の中で「音楽」につながっていってほしいと願いながら、練習曲を聴かせていただきました。

録音で聴いた以上に、良い音、正しいリズムや音程、それなりに気持ちも込めているような演奏です。
「普通の小学生」としては、上級の演奏でした。

しかし、先生は、「もっと豊かな表現を」と望んでいらっしゃいました。

確かに、「美味しいんだけど、1日経つと忘れてしまうような味」のように、わずかな物足りなさも感じました。


この子どもたちの実態を生かして、小学生としては、少しレベルが高い「目標設定」をしてみました。

・曲の場面ごとに、雰囲気を大胆に変えること。(サウンド、スピード感、身体からの乗り、音質・重量感・音の処理やアタックの違い、ハーモニー感、他....)

・フレーズを最大限まで大きく取り、息の長いフレーズを途切れずに表現できるようにすること。

・打楽器も、「強弱」ではない「音色変化」を工夫させること。

・ハーモニーの違いから生まれる「色彩感」の違いを、音として表現させること。

・こちらからの「指示」ではなく、できるだけ自分で考えさせ、発表させ、達成させること。

・より「自発的な演奏」ができるようにすること。

・・・・・



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同じ動き同士が集まって、「フレーズ」のエネルギーの向きに
こだわった演奏を求めて練習します。


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                 子どもの心にストンと落ちる言葉や身振りで伝えます。
                 真剣に話を聞く、意識の高い子どもたちでした。すばらしい!



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場面ごとの雰囲気をできるだけわかりやすいように、身体で伝えます。 ハーモニーの「色」を感じ取ります。

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ソロの演奏の仕方にもこだわります。拍にしばられないで...  打楽器は、奏法によって微妙に音色を変えます。

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皆で円を作って、指揮無しで演奏します。
他の動きを感じて。アイコンタクトを取りながら。


基礎的な力、表現への意識が高い子どもたちなので、見学にいらしていた他校の先生も驚くほど、「音楽」が変わっていきました。

きっと、先生のご指導の元、ますます豊かな「音楽」となっていくことと思います。

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                   休憩時間には、保護者の方が用意してくださった冷たいドリンク       
                   に列ができます。
                   「おいしい!!!」



子どもたちの「学び」をじっとご覧になっていた先生は、「ブログでいつも勉強させていただいていましたが、なるほど、このような方法や手立てで、子どもたちの演奏がどんどん変容していくんだなということを目の当たりに見られて、本当に勉強になりました。私が悩んでいたことに、ひとつひとつヒントをくださり、ありがたかったです。ウチの子どもたち、ここまでできるんだとわかって、何だかとてもうれしくなりました!」と、とても喜んでくださいました。

子どもたちも、「いつも考えつかなかったようなことを教えていただき、曲が全然違うものになりました。」「とても楽しく、わかりやすいレッスンで、自分ですごく上達したり、勉強したりできた気持ちです。」...と、何人も感想を話してくれました。


休み時間の、とてもナチュラルな子どもたちの姿も、気に入りました。
先生が、あまり締めつけ過ぎていないのが良いのかもしれません。

しかし、練習になると、しっかり落ち着く子どもたち...素敵でした。


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この体育館も、震災の時には、しばらく「避難所」になっていたそうです。
今は、元気いっぱい、夢中で音楽できる生活ができています。
「大切なこと」をひとつひとつきちんと指導してくださる先生方の元で活動し、小学生としての「確かな力」をつけている皆さん。
「音楽」の基本や「生活」の基本を、この時期にしっかり身につけていると、これから先の人生がさらに豊かになります。
そんなすばらしいご指導をしてくださる先生方に感謝し、応援してくださる保護者の方々に感謝し、それを豊かな「音楽」でお返ししていってくださいね!



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             またいつか、ひとまわり成長した君たちに会いたいです!
             
             お招きいただき、ありがとうございました。



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| | 2013-08-25(Sun)14:16 [編集]