田川伸一郎のブログ

富山でいただいた2つの温かい「時」

富山での東日本大会の折に、とても温かい「時」をいただきました。

その一つは、中学校の部の大会前日です。
旭川中学校の練習に、激励にお伺いした時のことです。


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最後の最後まで、緻密な練習が続いていました。
ほんの少しだけ、お手伝いさせていただきました。

練習後、夕食を共にさせていただき、練習とは違った和やかな皆の空気に、こちらもゆったりとしていると...

いきなり、皆からのプレゼントが...

こんなすごい物をいただいてしまいました。

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部員ひとりひとりからの感謝のメッセージでした。

「僕なんかにこんな立派な物を作ってくれるなら、練習していた方がよかったのに...」と思わずつぶやいてしまいました。

ありがたいというより、申し訳ないという気持ちの方がずっと大きかったのです。
東日本大会を前にした大切な時期の大切な時間を、わずかでも私のために使わせてしまい...

お詫びする私に、顧問の先生は、「子どもたちは、時間をうまくやりくりして、やっていましたから大丈夫ですよ。」と...

それだけではありませんでした。

きちんと並んで、混声四部合唱の歌もプレゼントしてくださったのです。

学校でのレッスンの時に、合唱の時間が取れたら、「初見合唱」をやろうと思ってお渡ししておいたのですが、時間がなく、そのままになってしまったその曲です。

顧問の先生は、全く指示も指導もされなかったそうです。

自分たちで、「せっかくいただいた楽譜だから練習して聴いていただこう」と話し合い、練習も自分たちだけでおこなったそうです。

たった8小節の曲ですが、アカペラのとても素敵な曲です。

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本当にあったかい歌声でした。涙が出そうでした...

東日本大会の前日という緊迫した時に、皆でこんな温かい「時」をプレゼントしていただき、感謝の言葉もありません。

顧問の先生は、この部活で、「人と人との出会い」をとても大切にされています。

前に、ブログ記事でご紹介させていただきましたように、教育実習生との出会いやお別れの際にも、部活独自でセレモニーをおこない、色紙を作ってプレゼントしたり、合唱をお聴かせしたりさせていらっしゃいました。

たとえ練習時間をつぶしてでも、このように「人と人との出会い」を大切にする活動をすることで、子どもたちの心の温かさがふくらみ、ひいては、音楽表現にも通じていくと信じていらっしゃるのです。

吹奏楽部という「人と人との出会い」を核に、生徒さんたちを人間として大きく育てていらっしゃる先生のご指導が、このようなすばらしい演奏の元になっているのだと思います。

大会翌日、学校に帰り着いたのは、夜の10時を過ぎていたそうです。
それにもかかわらず、先生方、他の部活の友達、地域の方々が多数集まり、「お帰りなさい!ゴールド金賞おめでとう!」と盛大にお迎えをしてくださったそうです。

先生が育てられた「人と人との出会い」を大切にする心は、水の輪のように広がっていたのです。

11月初めの定期演奏会まで、3年生は頑張り通して引退するそうです。
定期演奏会では、皆の演奏を通して、応援してくださった地域の方々に感謝を伝えてほしいと思います。

菅野哲也先生、旭川中学校吹奏楽部の皆さん...ありがとうございました。



もう一つの「温かい時」は、東日本大会が終わった翌日の月曜日のことでした。

本当は、高校の部が終わって帰途に着くつもりでいたのですが、あえてもう1泊し、昨年度からお招きいただいている富山県の中学校にお伺いしました。

このバンドは、中学校バンドとしては力もあり、コンクールでも優秀な成績をあげているのですが、なぜか「演奏会」はなく、学校の文化祭が終わると3年生は引退ということになっていました。

私は、「コンクール中心に部活を回すのではなく、定期演奏会を大きな目標にしてはいかがですか?地域の皆さんに演奏を聴いていただき、コンクール結果だけではないすばらしさを理解していただくことを大切にしませんか?」と、かなりしつこくお話しして来ました。

「いや、学校も忙しいですし、演奏会まではちょっと...。」と、先生は、あまり乗り気ではありませんでした。
しかし、私は凝りもせず、何度も「演奏会を!」と語り続けました。

出過ぎた真似だと言う事は承知の上のことでした。

私の思いを神様が伝えてくださったのか、「PTAの方で主催するから、家庭教育学級の一環として演奏会をしていただけませんか?」という話が立ち上がり、先生も、「それならば...」と受けてくださったとのこと。

ちょうど、東日本大会の翌日がその演奏会の日で、私は、先生と生徒さんたちを激励するために伺ったのでした。

「演奏会と言っても、体育館で十分なんですよ」と話していたのですが、PTAの予算もあり、しっかりホールでの開催になっていました。

リハーサルは、ホールの方の積極的なアドバイスと共に進んでいきました。

「演奏会まではとてもとても...」とおっしゃっていた先生でしたが、コンクールの課題曲・自由曲の他に大曲もしっかり置き、1.2年生だけのステージ、楽しいポップスステージ、3年生だけのスペシャルステージも置き、約2時間程度の、とても素敵な演奏会を準備されておられました。

生徒さんたちも、キラキラ輝いて...

保護者の方々が、この演奏会のために、パートごとに色分けしたカラフルなTシャツも作ってくださったそうです。
ポップスステージは、舞台が「お花畑」のようにきれいでした。

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例年は、学校の文化祭で、一般生徒や保護者の前だけで演奏して、それが終わりの演奏でしたが、今回は、広く地域の方々、他校の音楽仲間にも楽しんでいだたける「時」を、このバンドは持つことができました。

3年生も、保護者の方々も、本当にうれしそうでした。

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このステージで引退する3年生たちと...

本番を前に、最大限の激励をし、3年生にはお別れを、1.2年生との新たな決意を語らせていただき、私は失礼させていただきました。

ホールの前は、小さい子どもからお年寄りまで、長蛇の列でした。
良いお天気も応援してくれているようでした。
私の心もほっこりしていました。


東京に着く頃、先生からメールが入りました。

「田川先生、演奏会は大成功でした。お客様は800名ほどもいらしてくださいました。アンコールの時には、みんな涙でした。努力は報われました。本当にありがとうございました。とりあえずご報告まで。」

短いメールの中にも、先生の喜びがたくさん詰まっていました。

こんな感動や喜びは、先生も生徒さんたちも味わったことがなかったようです。
コンクールで「ゴールド金賞!」と言われた時の喜びより、きっと何倍も深く温かい感動や喜びだったと信じています。

生徒さんたちからも何通か、お礼のメールがブログ経由で届きました。
充実感に満ちた言葉が並んでいました。

来年度は、PTAの後押しがなくとも、きっと先生はまた演奏会の準備をされると思います。
そして、あったかい感動と喜びの中で3年生を引退させてあげることだと思います。

先生、部員のみんな、よくやりました! お疲れ様でした!!!



東日本大会の感動と共に、こんな温かい2つの「時」が私の心に残りました。

ありがとうございました。





大きな台風が来ています。

明日朝は、関東地区に最接近または上陸だそうです。

休校の学校も多いようです。 先生方は、ご出勤でしょうか...

どうか皆さま、お気をつけてお過ごしください。


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| | 2013-10-15(Tue)23:04 [編集]


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| | 2013-10-16(Wed)19:21 [編集]


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| | 2013-10-17(Thu)21:09 [編集]