田川伸一郎のブログ

函館から ~10月~

この金曜から日曜日まで、北海道の函館にお伺いしてきました。
今年度、5回目のお伺いです。
今回は、全国大会に出場する3校からのお招きでした。


『日本管楽合奏コンテスト全国大会』に出場することになった函館市立日吉が丘小学校金管バンド部、木古内町立木古内中学校吹奏楽部、そして、初めて『全日本吹奏楽コンクール』に参加することになった北斗市立上磯中学校吹奏楽部です


函館市立日吉が丘小学校金管バンド部です。

今年は、ここ数年で最も部員数が少なく、年度当初は、先生も少々弱気な気持ちもありました。
しかし、心配する先生の気持ちを元気にしたのは子どもたちでした。

ひとりひとりの努力で、皆が想像以上の成長をしていったのです。
夏に向けて少しずつ、チームの活動に「光」が見えてきました。

地区コンクールの直前のホール練習では、人数の少なさを感じさせないサウンドと、豊かな表現を見せていました。
そして、見事、全道大会出場を決め、全道大会でも金賞を受賞しました。
4年生も大切な「戦力」として大活躍した今年のチームにとっては、十分過ぎる結果でした。

そして、『日本管楽合奏コンテスト』にも応募してみたところ、「合格」の知らせが届きました。
不可能を可能にした先生と子どもたちでした。

今年の曲は、スパーク作曲の『ホーコン王の物語』です。
出だしのコルネットとユーフォニアムのソリが、小学生にはとても難しく、指揮も難しく、レッスンの時にはいつも時間をかけて、皆で勉強しました。

「ところで、ホーコン王って、どんな人?皆のイメージは?」
今頃になってという気もしましたが、半年練習してきたからこそ、問いかけてみました。
ところが、子どもたちの反応は、「・・・・」でした。

「よし、じゃあ今から、皆のイメージするホーコン王を描いてみよう!」
「???!!!」
先生にも書いていただきました。

子どもたちのイメージ画は、かわいい感じのアイドルっぽいものがほとんどでした。
そうか...

描く事が難しかったのかもしれませんが、これが現実であるということがわかっただけでも収穫でした。

先生は、すごい「ホーコン王」を描かれました。
子どもたちも、「すご~い!!!」と。

技術的なことよりも、イメージを膨らませながら、曲の内容をぐんぐん深めていけた練習でした。

しかし、本当によくここまでがんばった!
すばらしい!

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体育館は寒いっ。 まずはみんなで遊んでから。

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子どもが考えたホーコン王と先生が描いたホーコン王。 先生のホーコン王を見ながら演奏したら、キリッとしました。イメージは大事です。

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少ない人数でも、諦めずにひとりひとりが努力しました。
そんな君たちに神様から「全国大会出場」というプレゼントが届きました。
おめでとう! 文京シビックホールでの演奏を楽しみにふぁいと!

北海道・函館市立日吉が丘小学校金管バンド部 (指揮:古川典之先生)
『ホーコン王の物語』 (スパーク作曲)




木古内町立木古内中学校吹奏楽部です。

今年度から指揮者の先生が代わり、また新しい気持ちで進んで来ました。
部員は全部で33名。全校生徒が106名ということなので、全校生徒の約3分の1が吹奏楽部員ということになります。
すごい加入率です。

今年は、3年生が大勢いて、しかも、とてもしっかり者揃いです。
新しい指揮者の欠直哉先生を支え、自分たちでどんどん練習し、一致団結して前に進んで来ました。

レッスンの度に、毎回新しい合唱曲を聴かせてくれました。
その合唱の歌声も、ぐんぐん良くなっていきました。

吹奏楽コンクールでは、地区大会を抜けて全道大会へ進むことができましたが、3年連続東日本大会出場の夢は叶いませんでした。
しかし、気を落とすことなく、熱心な活動を続け、学校行事や地域行事では、たくさんの地域の方々に、モットーである『真心の音楽』を届けることができたそうです。

そして、挑んだ管楽合奏コンテストの録音審査。

昨年、一昨年は、東日本大会まで進み、金賞を受賞したにもかかわらず、管楽合奏コンテストの録音審査では不合格になってしまいました。
しかし、今年度は、見事合格。3年ぶりの出場が決まりました。

木古内中学校の演奏曲は、毎年ご依頼をいただき、私がアレンジさせていただいていますが、今年度は、ヒメネス作曲『ルイス・アロンソの結婚』間奏曲です。
特に木管のすばらしい演奏技術を生かしたアレンジをさせていただき、ソロも大活躍です。

スペインの雰囲気を出すのがとても難しく、毎回、皆で悩みましたが、皆、心と身体を躍動させて演奏できるようになってきました。

初めての東京デビューの欠直哉先生も、指揮の猛練習に励んでおられます。

先生と皆で、血湧き肉踊るような演奏ができたらいいですね。

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顧問の欠直哉先生の指揮で。心ひとつに息の合った演奏ができるようになりました。

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カスタネットやタンバリンなど打楽器も大活躍です。

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3年ぶりの管楽合奏コンテスト全国大会出場、おめでとうございます。
皆のチームワーク、「音楽大好き!」の気持ち、そして、初指揮の先生を支え切った温かさで得たチャンスだと思います。
最後の最後まで、努力し続け、変容し続けて、文京シビックのステージに上がってください。

北海道・木古内町立木古内中学校吹奏楽部 (指揮:欠直哉先生)
サルスエラ『ルイス・アロンソの結婚』間奏曲 (ヒメネス作曲/田川伸一郎編曲)




北斗市立上磯中学校吹奏楽部です。

昨年度まで木古内中学校で指揮をされていた中條淳也先生が4月に赴任し、ご指導されていらっしゃいます。
小学校でのバンド活動がとても盛んな地域なので、経験者も多く、部員も100名近い大きなバンドです。
前任の先生のご指導もすばらしく、毎年全道大会に進んでいます。

小さなバンドだった木古内中学校から転勤して、とまどうことも多かった先生。
生徒さんたちも、前任の先生への思いが大きく、辛い面もあったと思います。

しかし、このバンドの生徒さんたちは、次第に中條先生の一生懸命な気持ちを受け止め、部活ノートに「私は、中條先生のやり方について行きますから、先生らしくやってください」と書いて、先生に思いを伝える生徒さんが増え、先生はとてもうれしかったそうです。

私は、5月から毎月レッスンにお招きいただきました。
メンバーの多くは、小学校時代から私のレッスンを受けていた子どもたちでした。
立派になった姿や音に、とても感動しながらレッスンをさせていただきました。

今年度、上磯中学校吹奏楽部は、開校以来初めて「全日本吹奏楽コンクール」に駒を進めました。
歴代の顧問の先生方、先輩方が努力を積み重ねた上で、たまたま今年度、それが「全国大会出場」という形になったのです。

上磯中学校のある北斗市には「かなで~る」というとても立派なホールがあります。
このホールを何度でも無料で借りることができます。
このバンドの生徒さんたちは、小学校の頃から数え切れないほどの回数、このホールで練習したり、演奏会をさせていただいたりしています。

また、北斗市は、全国大会への出場のために特別予算を組んでくださり、2泊3日の遠征、現地でのホール練習なども含め、生徒の集金は「ゼロ」だそうです。
普通ではあり得ないことです。

今回のレッスンでは、曲の練習だけではなく、このバンドの恵まれた環境が当たり前ではないということ、全国大会に出場できるのは、これまでの多くの部員や先生方のご努力があったからということなど、全国大会に出場する部員としての大切な気持ちも一緒にお話しさせていただきました。

感謝を...
ただただ感謝を....
それを演奏や態度、そして、これからの人生でどう返せばよいのかということを...

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新しく出会った顧問の先生を温かく受け入れ、信頼し、ついていった皆さん。
生徒ひとりひとりの気持ちを思いやりながら、最善を尽くして歩んで来られた先生。
「出会い」を大切にした気持ちが、豊かな音楽につながりましたね。
感謝の心で胸をいっぱいにしながら、全国大会のステージへ上がってください。
本当におめでとうございます!

北海道・北斗市立上磯中学校吹奏楽部 (指揮:中條淳也先生)
課題曲Ⅰ『勇者のマズルカ』
自由曲 交響曲第二番『キリストの受難』より (フェラン作曲)




3校の皆さんのご健闘を心よりお祈りいたします。

2つの台風が日本に向かっています。
今度の土日が、全日本吹奏楽コンクール中学校・高等学校の部です。

どうか無事に移動、開催、参加ができますように...




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| | 2013-10-22(Tue)20:32 [編集]


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| | 2013-10-25(Fri)17:45 [編集]