田川伸一郎のブログ

沖縄県の小学校バンド

火曜日から今日まで、沖縄県にお伺いして来ました。
私にとって、全く初めての沖縄でした。


先週は-14℃の旭川。今週は16℃の沖縄。
30℃の「温度差」ですが、体感温度の差はあまりなかったような...

初の沖縄に降りてまず感じたこと...「普通に冬っ!」
もっとポカポカな春のような体感を期待してしまっていたのです。
甘かったです...

しかし、2.3日目は、「やっぱり沖縄!」と、ポカポカの日差しに喜びの声を上げていました。
そして、素敵な先生方、かわいい子どもたちとの出会いに、心もポカポカになりました。


今回のレッスンのお招きは、このブログを通していただいたメールからご縁をいただきました。

今回お伺いした小学校は、元々、「分校」でした。
この「分校」のある地域が、近年、急速な発展を遂げ、昨年4月に「分校」ではなく独立した学校として、他の近くの小学校と統合して「新設校」として再スタートしました。

「本校」には、30名弱の金管バンドがありましたが、元々の「分校」にはバンドがなく、今回の「分離」によって、バンドの部員の三分の一位が学区編成の関係で、「分離」した新設校に移ることになりました。
その小学校には、管楽器は全くありません。

今までバンド活動をしてきた子どもたちの気持ちを考えて、その子どもたちが使っていた楽器も一緒に移し、活動を続けさせていただけることなったのです。
楽器と一緒に移動した子どもたちは10名。
「本校」には20名弱の部員が残っています。

先生方、保護者の方々の話し合いで、学校は分離したけれど、バンド活動は、単独活動と合同活動を並行させておこなっていこうということになりました。

夏の吹奏楽コンクール、小管研のフェスティバル、地域の行事などには、合同で参加し、アンサンブルコンテストには単独で参加するなど、工夫をされています。

合同練習の際の送り迎えや活動資金の捻出など、保護者の方々は子どもたちのために、力を合わせて惜しみない協力をしてくださっているそうです。

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分離した新設校に集まっての合同練習でした。

ご指導に当たられているのは、「本校」は女性の音楽専科の先生、「新設校」は教員を早期退職され、今は会社を起業して経営されている「元音楽教師」の「女性のボランティア先生」です。

こちらの先生は、指導顧問がいない「新設校」のバンド活動のためにお仕事の合間をぬって、ご指導にいらしています。
それ以外の時には、他の先生が「見守り顧問」をしてくださり、子どもたちが自分たちで練習を進めています。

先生がご退職されたのは、私と同じ頃でした。しかも、ご年齢も私と近く...
お互いに「新しい人生」への再スタートの時の気持ちに共感し合うものがありました。

会社を経営されながら、このバンドだけでなく、県内の小学校バンドのお手伝い、小学校管楽器教育研究会のお手伝いなど、学校でのバンド活動をボランティアで支援されていらっしゃいます。
すごいバイタリティです。

今回は、2校の合同演奏と新設校のアンサンブルのレッスンをご依頼くださいました。

おふたりの先生方は、年齢も近く、教育やバンド活動の考え方や「歩調」もぴったり。
しかも、それぞれのお力や持ち味を存分に発揮しながら子どもたちに向き合っていらっしゃいます。
「本校」のバンド活動も共にで進めて来られたこともあり、子どもたちとのコミュニケーションもパッチリです。

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基礎練習の時にも、先生方は、声かけしながら子どもたちの間を移動されます。

基礎練習としての「デイリートレーニング」を見せていただき、このバンドの実態に合わせ、さらにグレードアップした他の練習方法も提案させていただきました。

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金管楽器の音色を美しくするためのトレーニング方法を伝授。皆、「楽しい!」と。

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打楽器ではロールの楽しく確かな練習方法を伝授。


合奏練習では、小管研の「小学校バンドフェスティバル」で演奏する曲のレッスンをさせていただきました。

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互いの音色や旋律の運び方を共有しながら、旋律が「線」となり、フレーズとなって息づくように練習します。

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とても正確できっちりとした演奏を、「伸びやかな広がりのある演奏」に変えていきます。

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指揮に合わせるのではなく、皆で心ひとつに、「音楽」を感じ合って演奏します。

部分部分に、「正しく」だけではない、とても音楽的な表現が生まれ、先生方も、「何だかグッとこみ上げてしまいました...」と。
音に気持ちが入り、音楽が言葉のようになりました。

途中で、本校から合同練習に来た子どもたちは、保護者の方々のお迎えでさよならしました。

お別れの前に「集合写真」です。

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これからも2校仲良くがんばってくださいね!
「小学校バンドフェスティバル」では、今日の勉強を生かして、心を込めて、音楽で語ってください。



少し休憩して、新設校の子どもたちのアンサンブル練習をお手伝いさせていただきました。

九州支部では、小学校のアンサンブルコンテストの人数制限は10名以内だそうです。
「新設校チーム」の人数は、ちょうど10名。
つまり、全員でアンコンに臨むのです。

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「選ばれし者」ではなく、全員で参加です。 いいですね!

練習しているのは、沖縄の民謡がモチーフになった、とても楽しい曲です。

楽しくても、きちんとポイントを押さえないと、「楽しい」のは自分たちだけで、聴いている人は、退屈な演奏にもなりかねません。

そこで、子どもたちの演奏から、一番に押さえるべきポイントを見つけ出し、それを解決し、身につけさせるための指導法を具体的に提案させていただきました。

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足でアフタービートを感じながら、演奏します。
あらあら大変、なかなかうまくいきません。
先生も、しっかりサポートしてくださいました。


この曲に合ったビート感が共有されてくると、曲の進みもノリも生き生き感もすべてが良くなり、子どもたちの表情もますます良くなりました。

先生方も、「こんなに変わるなんて」と驚いていらっしゃいました。

あとは、みんなが、今日の勉強を身体に染み込ませて、本番のステージにも生かしていけるかどうかにかかっています。

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「習うより慣れろ」...今日学んだことをしっかり身につけるには、これしかありません。
先生方がいらっしゃらない日も、自分たちで思い出して練習に励んでくたさいね。

「とっても楽しいレッスンでした!」と、みんなが言ってくれましたが、僕も、とってもとっても楽しかったです。

学校が分離しても、バンドを続けられてよかったですね。
君たちの気持ちを最優先して考えてくださった校長先生、先生方、保護者の方々に感謝して、音楽でお返ししていきましょう。



おふたりの先生方は、「沖縄県小学校管楽器教育研究会」でも大活躍されていらっしゃいます。

沖縄県の小学校では、約90%ほどの学校に、バンドがあるそうです。
小管研主催の「小学校バンドバンドフェスティバル」にも、多数参加し、2日間の開催だそうです。

「今度は、沖縄県全体の先生方の研修会に来ていただきたいです。」とお話しくださいました。
「喜んで!」とお答えしました。

こんな熱心な先生方のためなら、私でお役に立てることは、喜んでさせていただきます。


お招きいただき、ありがとうございました。




初めての沖縄県訪問では、観光の時間もセットしてくださいました。

次の記事で、「思い出写真館」として、ご紹介させていただきます。

お楽しみに!

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| | 2014-01-26(Sun)10:20 [編集]