田川伸一郎のブログ

函館の小学校バンド

先週の金曜日から日曜日まで、北海道の函館にお伺いしてきました。

金曜日の函館は、雪がひどく、風も強い時があり、羽田からのフライトの折、「羽田に引き返すかもしれない」という条件付き運航を宣言されてしまいました。

私が乗った飛行機の一便前の飛行機は、着陸できず、羽田に引き返したそうです。
あぁダメかと一瞬思いましたが、ひたすら祈りを続けていました。

すると、奇跡が起きて、着陸の時だけ天気が回復して、無事に函館空港に着陸できました。
神様に、心から感謝しました。


今回は、小学校3校と中学校4校からお招きいただきました。

この記事では、小学校バンドをご紹介いたします。

小学校バンドでは、今年度の一番上手な時期を過ごしています。
手塩にかけて育てた6年生が、巣立つ直前、何ともたくましく思え、「あぁ、このまま卒業しないでほしい」と言いたくなるような辛く寂しい思いをします。
しかし、そこはぐっとこらえて、中学校に向けて送り出すことを大きな喜びとしなければなりません。

そんな先生方の思い、そして、子どもたちの思いも肌で感じながら、お手伝いさせていただきました。


1校目の小学校です。

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たくさんの部員がいる伝統校で、毎年、この時期のレッスンにもお招きくださいます。
年によっては、基礎的な力の確認であったり、翌年度のコンクール曲の先取り練習(6年生がいる間に、一度練習し、感じをつかませておき、4月からは新メンバーで練習し直す)のお手伝いであったり、定期演奏会の演奏曲の勉強であったりします。

今回は、定期演奏会に向けて、ちょっぴり「冒険」の曲への挑戦レッスンでした。コンクール曲ではないそうです。
私も大好きな曲ですが、自分の小学校では何回か挑戦しようとし、やはり無理とあきらめ続けていた曲です。
今回、果敢にも挑戦されると伺い、「小学生でどこまでできるのだろう」と楽しみに伺わせていただきました。
顧問の先生は、子どもたちの演奏技能の実態や気持ちの状態を、冷静に見つめ、正しく判断できるお力をもったベテランの先生です。
曲の練習でも、少しでも「障害」になるものを取り除くために、具体的な手立てを工夫して与えられています。
今回の曲では、曲の中によく現れる「リズム」を取り出したプリントをつくり、それを元にリズムトレーニングやタンギングの練習を徹底的にしてから曲に入られたとのこと。
私が逃げていたこの曲の「壁」を、先生と子どもたちは乗り越え、小学生としてはすばらしい演奏を作り上げていました。
しかも、こんなに難しい曲を演奏しているのに、みんなとっても楽しそうなのです。最高です!
私も、先生の指導法に勉強させていただきながら、音楽としてさらに深めるお手伝いをさせていただきました。

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アンサンブルの練習も聴かせていただきました。2チームとも小学生のレベルではありませんでした。

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今年度は、コンクールでもすばらしい成績を収められましたね。
皆さんの合言葉は「清力和」・・・きれいな心、確かな力、仲間と仲良くすることですね。
20年以上前から、皆さんの先輩たちは「清力和」を合言葉に、努力を積み重ねてきました。
コンクールで良い賞をいただけたのも、特別な練習をしたからではなく、皆さんが「清力和」を大切に、真面目に努力してきたからです。
そして、どんなに良い賞をいただいても、決してうぬぼれることなく、謙虚な態度でふるまい、熱心に努力し続けている皆さんの姿を見て、そのように導いてくださっている先生方や保護者の皆さんの「大人としての姿勢の正しさ」を感じました。
「小学生には無理」と思っていた曲を、こんなに素敵に演奏してくれて、皆さんから「小学生の可能性のすばらしさ」を改めて教えてもらった気がします。
いつも冷静に、真剣に、そして温かい眼でみなさんを見守り、育ててくださる顧問の先生のご指導のおかげです。
これからも、先生の教えをしっかり守り、伝統あるこのすばらしい吹奏楽部の部員として、誇りをもって活動してください。
来年度はどんな曲でどんな演奏を聴かせてくれるのでしょうか。
今から楽しみにしていますよ!




2校目の小学校です。

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こちらの小学校とは4年目のお付き合いです。
現在の顧問の先生になってからは3年目。
この先生は、金管バンドだったこのバンドに、猛烈に借り集めた木管楽器を加え、吹奏楽部に編成し直されました。
全員が初心者となる木管楽器のご指導にはご苦労されましたが、その年の子どもたちが6年生になり、今は先輩として後輩たちを指導できるまでになっています。
先生のお人柄のおかげで、学校内外の先生方も協力を惜しまず、保護者の方々の深い理解や積極的な支援、直接の教え子でもない卒業生も指導を手伝ってくれたこと...多くの方々の真心で、こんなに大きなバンドに育ちました。
私も、レッスンにお伺いさせていただき、ほんの少しですが、先生と子どもたちのためにできるだけのことをさせていただいています。
今回は、定期演奏会に向けての曲のレッスンでした。
私がアレンジさせていただいた易しい曲を取り上げてくださっていました。
やる気いっぱいの子どもたち、ひとつひとつのアドバイスに、必死に応えようと真剣になり、とても上手になりました。
すばらしかったです。

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3年生から続けてきた6年生とは4年間のお付き合いでしたね。
身体も小さくて、音を出すのも大変だったあの頃のあなたたちが、こんなに立派に育ってもうじき卒業です。
4年生からは、顧問の先生が代わり、新しい種類の楽器も増えて、もう一度ゼロからやり直したメンバーもいました。
お父さんお母さん方が、あなたたちのために、素敵なユニフォームも作ってくださったり、いつもいつも応援してくださったりしました。
他校の先生方は、空いている楽器を貸してくださり、このバンドがさらに大きくなるように応援してくださいました。
こんなにもたくさんの愛情を注いでいただいたことを絶対に忘れず、「誰かのために力を貸してあげられる人」になっていくことを祈っています。
それが、最高のご恩返しです。 
定期演奏会も、先生方、家族、地域の方々に、音楽でご恩返しができる大切な場です。
寒さに負けず、精一杯努力し、心を込めて感謝を伝えてくださいね。
千葉から心の耳を澄まして、みなさんの演奏を聴いています!




3校目の小学校です。

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このバンドとも4年間のお付き合いです。
毎年、ブラスバンドとしてのすばらしい演奏を披露し、函館地区のブラスバンドの小学校の良い目標になっています。
部員減少で、今年は、かなり苦しい1年でした。
しかし、先生も子どもたちも保護者の皆さんも、あきらめることをしませんでした。
「この人数で、ひとりひとりが輝く活動をしていこう」という大きな心で、子どもたちの幸せを願い、皆で前進してきました。
以前は、「吹き真似部隊」でステージに上がっていた3年生、あるいは4年生も、今年は、全員しっかり音を出して「戦力」となっていました。
6年生がいないパートでは、4年生も5年生もソロを務め、「えっ!君、6年生じゃなかったの?」と驚くこともあるほど、立派な演奏ができるようになりました。
保護者の皆さんも、いつも温かく先生を支え、子どもたちを励まし、喜びも悔しさもいつも同じ目線で味わって来られました。
心ある人たちの営みが、このバンドのカラーです。
定期演奏会に向けて「挑戦」している曲にも、皆の強い心と優しい心があふれていました。

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いつも指揮の仕方を学ぼうとされる勉強家の先生です。 6年生ひとりひとりから心のこもったごあいさつとプレゼントが...

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以前に比べて20名以上も部員が減ってしまいましたが、不安な気持ちのみなさんは、「この人数は、ブラスバンドとしては普通。もっと少なくても普通!そのかわり、ひとりひとりが今まで以上にしっかりと!」という私の言葉に、元気を取り戻して1年間本当によくがんばってきましたね。
コンクール前のホール練習で、「人数が少なくなったことを全く感じさせないね。ひとりひとりが生きているよ。すばらしい演奏だと思います。」という私の言葉に、まずお父さんお母さんが涙を流して喜んでくださいましたね。
それほど、君たちのことを心配し、応援し、支えてくださっていたのです。
金管バンドの活動を通して、努力すること、我慢すること、支えてもらえるありがたさ、支えてあげる力強さ、大きな喜び、泣きたいほどのくやしさ...人間としてのたくさんの勉強が出来、心豊かに育ちましたね。
顧問の先生がこんなにも熱心にご指導してくださったのは、こんな「人間としての本当の豊かさ」をあなたたちに伝えたかったからだと思います。
優しく、子どもが大好きな先生は、6年生が卒業したら、またきっと「失恋状態」になってしまうと思います。
残った3~5年生のみんな、ますますのパワーを見せて、先生の「失恋状態」を支えてあげてくださいね。


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4年間お付き合いさせていただいた6年生の保護者の方々からこんな真心の贈り物が...
思わず涙が出てしまいました。
こちらこそ、本当にありがとうございました。



次の記事では、中学校バンドをご紹介させていただきます。
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| | 2014-02-05(Wed)18:38 [編集]