田川伸一郎のブログ

3年間の足跡

昨日は、埼玉県の小学校にお伺いしてきました。
このバンドは、全くゼロから誕生してから3年目を終えようとしています。


震災直後の4月にこの学校に転勤された先生は、ご自身も学校も落ち着かない中、市がバンド設立の予算を組んでくださるというありがたいお話を最大限に生かそうと、楽器屋さんと私と3人で購入計画を立てることから始めて、一歩ずつ歩んで来られました。

今年の6年生は、このバンドで3年間を過ごした初めての代です。

4年生の頃は、新品の楽器や先生が借り集めてくださった楽器に、目をクリクリさせながら、ひとつひとつの楽器の名前を覚えたり、音の出し方をみんなで練習したり...

学年に関係なく、全員が初心者だったあの頃でした。

先生は、若い男性の先生と一緒に、全員初心者のバンドを、一から一生懸命ご指導されていらっしゃいました。

先生が最初にご指導されたのは、「躾け」でした。
あいさつ、返事、楽器の正しい扱い方、立ち方、座り方...音を出すこと以前の指導を徹底的にされていらっしゃいました。

初めてのレッスンは、正式な活動が始まって1か月と少したった6月21日でした。

その日のブログです。「がんばれ、はじめの一歩」
http://schoolbandsupporter.blog24.fc2.com/blog-entry-259.html

この日にも、皆の立派な態度をたくさん褒めてあげました。

そして、この日に話したように、この年に最下級性だった4年生の子どもたちは、3年間、「音を出すこと以前に大切なこと」を守り、2年目、3年目に入部してきた仲間や後輩に、しっかり伝えながら進んで来ました。

今年度は、例年以上にたくさんの本番もこなし、あとは、市内の小中学校で集う「ふれあいコンサート」と校内でおこなう「さよならコンサート」を残すのみとなりました。

昨日は、その2つのコンサートに向けた今年度最後のレッスンでした。

音楽室に入ると、まず黒板が目に飛び込んで来ました!

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                                              「じぇ?!」

いつもは、1~2曲の曲のレッスンでしたが、昨日は、コンサートで演奏する曲を次々と何曲も...

演奏のアドバイスだけではなく、コンサートに向けた「演出」のアドバイスもどんどんさせていただきました。
初めて聴いた曲もありましたが、こういうコンサート向けのアイデアはなぜかどんどん浮かんでくるのです。
長年のコンサート経験は、こういう時に生きてくるようです。

子どもたちは、まだ吹き慣れていない曲にもかかわらず、次々飛んでくる指示や変更に、頭が飽和状態のようでしたが、「はい!やるやる」と押し込んでいくと、何とかついてきます。
私流のレッスンに慣れているのかもしれません。

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終了時間ぎりぎりまで、ご依頼のあった内容を、すべてバーッとやりました。
すごい「早業」でした。

そして、終わりの会の時には、皆で、心を込めて『君に伝えたい』というとても温かい歌や
6年生ひとりひとりからの「感謝の気持ち」を呼びかけにしてプレゼントしてくださいました。


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                               こんな素敵なメッセージカードのプレゼントも...

貴重な練習時間の中で、気持ちを込めて準備してくださり、本当にありがとうございました。
感動と感謝で、胸がいっぱいになりました。

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明るくかしこく、そして、かわいい女の子たち、ハンサムな男の子たちでした。
先生のご指導もあり、女の子はいつも前髪をしっかり上げて、キリッとさわやかでした。

3年間、このバンドの誕生から今日までの日々を、先生と一緒に歩いてきた君たち。
楽器の技術だけではなく、人間としても大きく大きく育ちましたね。
先生の一番の「願い」は、きっと君たちのように、心豊かな良い子どもに育ってくれることだったに違いありません。楽器の技術以上に...
中学生になっても、こんな素敵な笑顔と輝きを持って、自分らしく伸びていってくださいね。



また、昨日は、6年生の代表の保護者の方々も、わざわざお礼のごあいさつにいらしてくださいました。

このバンドの保護者の方々は、いつも先生の力になり、先生に感謝をきちんと伝え、先生のやる気をますますパワーアップさせていらっしゃいました。
子どもたちの指導は、先生にすべてお任せして口を挟まず、保護者の力が必要な場面では、すぐにまとまって行動してくださる、本当に賢い保護者の方々でした。
先生は、「うちの学校は、親が本当にいいので、私も頑張れるんです。私だって疲れちゃって辞めたくなる時もあるんですけど、お母さんたちの応援を感じると、また元気になって頑張れるんですよ。」と、いつもおっしゃっていました。

おひとりの保護者の方は、「4年生の時には、音がうまく出なくて、朝から泣いて練習に行きたくない、金管なんてやめたいとぐずっていたこともありました。でも、親も励まし、先生やお友達のおかげで何とか最後まで頑張り通せました。小学生のうちから、こんな良い体験をさせていただいて、娘も親も本当に幸せでした。」とお話しされていました。

私は、「お子さんがくじけそうだった時に、しっかり励まして立ち直らせたお母さんは偉かったですね。そういう時に、安易に苦しいことから逃げさせたり、先生のせいにして文句を言ったりする親もいるんですよ。賢い親は、今、どうしてあげることが子どもにとって本当に良いことなのかを冷静に考えられます。そうやって、子どもと親が一緒に成長できるのが、こういうバンド活動のすばらしさなのかもしれません。このバンドが3年間でこんなに大きく育ったのは、先生と子どもたちも頑張りましたが、それだけでなく、保護者の皆さんがそんな賢い姿勢で後押ししてくださったからです。だから、こんなに良い子たちに育っているのですよ。」とお話ししました。

これから中学生になると、子どもたちは、小学校とはまた違った「ひと山」を乗り越えなければならない多感で苦しい時期がやって来ます。
それは、同時に、保護者の皆さんにとっても、新たな「試練と成長の時」かもしれません。
小学校で金管バンドをやり通した自信、その中で築いた親子の信頼や成長を、これからの生活の中で生かしていってくれたらうれしいです。


帰りがけに、部長さんが、お手紙をくれました。
きれいな字で、ていねいに気持ちを書いて伝えてくれました。
電車の中で読み、寒さも忘れるほどうれしい気持ちになりました。
ありがとうございました。

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本人の許可を得て、そのまま掲載させていただきました。


この3年間の足跡を絶対に忘れないでね...

支えてくださったたくさんの方々への感謝と共に...


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| | 2014-02-19(Wed)20:02 [編集]


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| | 2014-02-27(Thu)10:04 [編集]