田川伸一郎のブログ

千葉県市川市の小学校バンド

昨日は、市川市の小学校へお伺いしてきました。
市川市は、私が18年間にわたり3校勤めさせていただいた思い出の街です。


これまで、市川市の学校とのお付き合いは1校だけでしたが、昨日は別の小学校からお招きいただき、とてもうれしい気持ちで学校へと向かいました。

市川市の学校に伺うと、前に一緒に仕事をさせていただいた先生方にお会いできるのが何よりの楽しみです。
昨日も、大柏小や新浜小でご一緒させていただいた5名の先生方にお会いでき、感激でした。
どの先生も変わらず、とてもお元気にお仕事されていて、ほんの少しですが、「子どもたちのその後」の情報交換をしたり、互いの近況報告をしたり...

ありがたい「時」をいただきました。

そして、体育館へ。

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このバンドは、昔は活発に活動していたのですが、諸事情でしばらく休止期間があり、今の前任の先生が復活させてから、再度盛り上がりを見せています。

今の顧問の先生は、このバンドの顧問になって3年目の女性の音楽専科の先生です。

先生も市川市のご出身で、小学校、中学校では吹奏楽部で管楽器を、高校ではオーケストラで弦楽器を担当され、大学では音楽教育を深く勉強されました。
まだお若い先生ですが、やる気もお力もあり、バリバリと教育活動に励んでいらっしゃる印象を受けました。


このバンドは、今週の土曜に「定期演奏会」を開くそうです。
昨日は、そのプログラム中の吹奏楽のオリジナル曲をレッスンさせていただきました。


みんなニコニコして、とても明るい表情の子どもたちでした。

一度、先生の指揮で聴かせていただきました。
私の中にあった想像とは違う、とても柔らかで豊かなサウンドとしっかりした表現に驚きました。

音づくりも良く、やはりわかっている先生が教えているバンドだなという感じでした。

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子どもたちの楽譜を覗き込むと、どの子どもの楽譜にもたくさんの書き込みがありました。
しかも、「アーティキュレーションを正確に」など、とても専門的な言葉もあり、先生が「本物」をひとつひとつきちんと教えていらっしゃるのだなと思いました。


それ以前に、「楽譜に書き込む」ということが徹底されていることがとても良いと思いました。

「楽譜は学びの宝庫」...学びで真っ黒になるほどに、注意されたこと、自分で注意しようと考えたこと、イメージしたこと、感じたことを書き込みなさいと、私はずっと指導し続けて来ました。
筆記用具は必需品でした。
楽譜は、ファイルには入れず、大きめのノートに貼らせて、すぐ書き込みが出来るようにしていました。

楽譜を「ファイル」に入れたまま練習しているバンドが意外に多いのです。
「書きなさい」と言われると、ファイルから出して書いて、またしまう...だから、書き込みは少ないですし、注意されたこと以外は書くはずありません。

昨日の学校の子どもたちが、たくさん書き、打楽器の子どもの楽譜にも、「R・L...」というように、手順を書いてある箇所もあったことがとてもうれしかったです。

きちんきちんとやるべきことをやっていれば、バンドはある程度までは必ず育つものなのです。
それをやらないがために、育つはずの力も育たず、子どもの可能性が眠ったままになります。

このバンドの子どもたちは、先生がきちんと正しい道を示してくださり、それに従って学んでいるから、しっかりと力を付けられ、本当に幸せだなと思いました。



たとえば、算数教育で、「わからなくてもいいから、算数が好きな子どもを育てたい」なんてことは言いません。
「わかる子どもを育てたい」と言います。
なぜなら、「わかるから楽しい」に決まっているからです。
「わからなくても楽しい」ということが存在するならば、それは「算数の本質」に触れた喜びではなく、先生のジョークとか手作業とか、そういうものだと思います。

これは、どの教科、活動でも同じです。

なのに、音楽やバンド活動では、「下手でもいいから、楽しく活動したい」と言ってのける先生が多いことに驚きます。
それは、やはり、雰囲気や遊びのような関わりだけで「音楽は楽しい」と子どもに言わせようとしている気がします。
「音楽の本質」に触れる楽しさを味わわせることから逃げている先生の常套句です。

「きつい練習を強いる」とか「子どもに出来るレベル以上のことをやらせる」とか言っているのではなく、「正しいことを丁寧にきちんと教えてあげること」は、「教師としての最低限の子どもへのマナー」だと私は思っています。
子どもへの「尊厳」があるならば、当然やらなければならないことです。
そのために、教師は勉強し、自らを高めなければならないのです。



昨日のレッスンでは、

・ゆっくりの部分が、拍節的な演奏になったり、退屈な演奏になったりせず、「進みのある語りのような演奏」になるような練習方法
・全体のバランスを意識した役割ごとの音量や主張の調整
・打楽器の魅力を出すための打法や表現方法

などを、短い時間ではありましたが、じっくりとアドバイスさせていただきました。


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打楽器全員で、バスドラムの打ち方を研究しました。
「今日は、打楽器もたくさん見てもらえてうれしかったです!」と子どもたち。



子どもたちの「受け入れ体制」が、とてもよく、先生も驚くほど音楽が変容していきました。

子どもたち自身も、「少しの工夫でこんなにいい音や表現ができるんだなと思いました。」と話してくれました。

先生は、「この子たち、気持ちがとっても素直なので、教えたことがスッと入っていくんです。今日も、短時間でこんなに演奏が変わってびっくりしてしまいました。私がもっと伸ばしてあげないと...」とおっしゃっていました。

「素直な気持ち」は、初めからこの子どもたちにあったものかもしれませんが、先生の真心と誠意のこもったご指導の中で、子どもたちがそのように育っているのだと、私は思いました。

練習後の片付けも、誰の椅子とかに関係なく、皆が走り回って、あっという間に完了しました。

こういうことも、バンドの大切な「力」です。


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私にとって「市川市」は、たくさんの学びと思い出をいただいた大切な地です。
その市川市で、こんなに素敵なバンドが、こんなに素敵な子どもたちが、生き生きと音楽している姿に、とてもとても感動しました。
6年生とは、最初で最後のレッスンでした。 もっと早く君たちと出会いたかったです。
でも、「中学校でも、絶対に吹奏楽を続けます!」とたくさんの子が言ってくれてうれしかったです。

「え~、もう帰っちゃうんですかぁ~」と話しかけてくれた子、「先生、今日はとても楽しかったです。また絶対に来てくださいね」と話しかけてくれた子、「先生、ぼくの帽子にサインしてくれませんか?」と話しかけてくれた子(サインできなくてごめんね!)
みんな、ありがとう!

みんなの音楽と、みんなの笑顔が大好きになりましたよ!
定期演奏会でも、家族やお友達に、音楽で「幸せ」を伝えてくださいね。

4.5年生は、3月にもう一度レッスンがあるそうです。
6年生が抜けた後も、先生の教えをしっかり守り、気合いを入れて練習しておいてくださいね!

ファイト!!!


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| | 2014-02-25(Tue)20:13 [編集]


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| | 2014-02-25(Tue)21:21 [編集]