田川伸一郎のブログ

音の意志

レッスン校の先生が、こんな素敵な贈り物を送ってくださいました。

このバンドのオリジナルTシャツです。(Lサイズ!)

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このTシャツは、今年初めて作られたものです。

背中の言葉『音の意志』...「意志を持った音を出してほしい」、つまり、「意志のある人間であってほしい」という先生の願いが込められています。

お付き合いし始めてから、先生の指導の仕方は、「こうしなさい」から「どうしたらいいと思う?」「どんな風に演奏したい?」という形に変わって来ました。

もちろん、「こうしなさい」という部分もありますが、子どもたちに考えさせる、子どもたちに工夫させる、子どもたちで悩ませるといった「子ども主体」の練習場面が増えました。


このバンドと出会った頃は、私が様々な発問をしても、どう答えたらいいのかわからなかったり、自分なりの考えを持つということが苦手だったりしたバンドでした。
演奏技術は、小学生としては高いバンドなのに...と不思議に思ったものでした。

また、音楽のイメージを身体で表現する勉強をした時にも、「動く」ということそのものに抵抗すら感じている面がありました。

これらは、「慣れ」がないからという理由も大きいものです。


先生は、私のレッスンからご自分の指導に生かすべきことを盗み取り、「教える指導」から「引き出す指導」へと転換を図り始められました。

回り道のように感じたり、最適な発問や手だてがわからず、不発に終わったり...
しかし、先生は、すべてを「勉強」ととらえ、逃げずに試み続けられました。

そして、気づいたら以前の自分の指導とは違うと自覚できるような指導法が、先生の中に生まれてきました。


先生が育てたいものが、単なる「上手な演奏」から「子どもの思いや自発性、子ども自身の意志がこもった演奏」に変わってきました。

Tシャツの言葉が『音の意志』になったのも、きっと子どもたちへの願いであると同時に、先生の「決意」でもあったと思います。


Tシャツと一緒に送られてきた子どもたちの「感謝の手紙」は、いわゆるお礼の手紙ではなく、それぞれの子どもが自分の成長を見つめ、それを私に伝えるように書いてくれたものでした。

先生が、そのような手紙を書くように指導されたそうです。
「ありきたりのお礼の言葉」を並べさせず、自分を見つめ、自分の成長を確認し、それを伝えるように書かせるという「指導」を加えられたのです。


『音の意志』という言葉に込めた先生の決心は、1年間、ぶれることがありませんでした。

子どもたちは、先生のご指導に従うだけでなく、自分たちの意志を強くして活動し、演奏できるようになっていきました。
「上手い演奏」を越えて、「生きた人間の鼓動が感じられる演奏」ができるようになりました。
技術以上の「何か」が感じられる演奏ができるバンドになっていきました。


時折送ってくださる子どもたちの演奏音源や映像を拝見し、子どもたちをここまで育てられた先生に敬服しながら、私は一人拍手を贈っていました。


先生が謙虚に熱心に学び続けるお姿は、子どもたちへの最大の「誠意と愛情」の表れです。


そんな先生は、私にとっても大切な人です。

先生、これからもよろしくお願いします。


Tシャツ、そして、先生と子どもたちからの思いのこもったお手紙、本当にありがとうございました。


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| | 2014-02-28(Fri)19:58 [編集]


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| | 2014-03-01(Sat)11:07 [編集]