田川伸一郎のブログ

千葉県の中学校バンド

昨日は、県内の中学校にお伺いさせていただきました。

このバンドへは2度目のお伺いです。
しかし、指揮者の先生も代わり、新しく転任して来られた副顧問の先生も加わり、どこか新しい空気に包まれた雰囲気の中でのお招きでした。

1年生もたくさん入部し、活気に満ちた日々を過ごしているようです。

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1年生には、経験者もいますが、全くの初心者や小学校の時とは楽器を替わった部員もいます。

いずれにしても、合奏やレッスンの雰囲気を味わうためにということで、1年生も楽器を持って合奏に加わり、基礎合奏に参加したり、先輩の音を聴きながら楽譜を見たりという形で「受講」していました。

先輩たちが、1年生たちにさりげなく気を向けながら演奏している姿に、温かみを感じました。

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指揮者の先生は、明るくはつらつとした女性の先生です。
きめ細かい指示を出しながら、能率的に基礎合奏を進めておられました。

ハーモニートレーニングでは、楽器で演奏するだけでなく、合唱で歌う練習を取り入れ、それもただ歌うのではなく、正しい発声、正しい音程で、美しいハーモニーを作り出すことを大切におこなっていました。

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明るい表情で指導される先生です。         チューバは男子4名、しかも全員小学校から
                                の経験者です。頼もしい重低音です。


基礎合奏の流れで、少しだけ、基礎奏法のチェックをさせていただきました。
顧問の先生方は、3名とも吹奏楽経験者で、奏法の面でも適切な指導がされていました。

何と恵まれた生徒さんたちなのでしょう。

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日頃からの基礎練習が実り、確かな力をつけながら進んでいることがわかりました。
すばらしいです。


曲のレッスンでは、練習している課題曲2曲を聴かせていただき、先生のお気持ちが傾いているという1曲の方に絞って練習しました。

この時期のレッスンですから、まだ様々な技術的なことがクリアされているはずはありません。

しかし、そういったことは、これからの顧問の先生のご指導や生徒さんたちの努力でいくらでも解決していけることです。
また、自分たちでクリアしていかなければならないことです。
私のような外部の人間が、貴重な機会を使って、自分たちでもできる「ピッチを合わせる作業」などに費やすのはもったいないことです。

もっと大きく作品をとらえ...

・この曲を練習する時に、どんなことに注意して勉強していけばよいのか。
・顧問の先生がやらなければならないことは何か、生徒さんたちが自分でやらなければならないことは何か。
・この作品の作曲者が願っていることが楽譜にどう表現されているのか。
・「行間を読み取る」という勉強をどのように進めていけばよいのか。
・音楽表現上の「原則」が曲のどの場面でどのように理解されるべきか。
・・・・


そして、できるだけ生徒さんたちが、「自分の思い」や「表現への自発性」を持てるような声掛けや発問をしていきます。

解釈については、押し付けではなく、「楽譜が願っていること」や「音楽の原則」を生かした考え方を示し、時には、数種類の解釈を示して実演し、「あとは、顧問の先生のお考えでお願いします。」とお話しします。

つまり、これからの道筋の大枠をアドバイスさせていただき、明日からの先生と生徒さんたちの練習に夢や希望が広がるようにお手伝いさせていただくということです。


昨日の練習でも、そのように進めさせていただきました。

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打楽器へのアドバイスも欠かせません。        皆、真剣な眼で話を聞いています。
音ひとつにも、勉強の仕方があります。
  


いよいよコンクールに向けてのレッスンが本格化して来ます。

私の「立ち位置」は、顧問の先生と生徒さんたちの日々の営みの「お手伝い役」に徹していきたいと思っています。

私にもっと力があれば、「私の言うとおりにしていれば、間違いないよ」と、胸を張って生徒さんたちに言えるのでしょうが、あいにくそのような自信も実力も、私は持ち合わせていません。

それに、「外部講師が、顧問の先生の上に立つ」など、あってはならないことだと私は思っています。
これは、元教員としての「信念」です。

生徒さんたちのことを一番良く知っていて、生徒さんたちのことを誰よりも愛しておられる顧問の先生の作られる音楽こそが、そのチームとしての最高の音楽であることは間違いありません。

また、スクールバンドの音楽とはそうあるべきものと、私は考えています。

だから、先生と生徒さんたちの「営み」を心を込めてお手伝いしていこうと思います。


昨日の中学校でも、生徒さんたちに、そんな話を何度もしました。

「もし外部の先生がいらして、いつもと違うことを教えてくださったら、その時は、素直に、『そんなやり方や考え方もあるんだ』と受け止めて、音楽の幅を広げていきなさい。音楽の答えはひとつではないのですから、誰かが教えてくれたことだけが正しいということはありません。たくさんのやり方を知ることはとても大切なことです。そして、たくさんの答えの中から顧問の先生が最後に決めてくださったことが、君たちにとって最高の答えです。」と...

生徒さんの「感想」」の中に、「言われたことだけをやるのではなく、自分から考えやイメージを持って、曲に取り組んでいきたいと思いました。今日のレッスンでは、そういう練習の楽しさを教えていただきました。」という内容の言葉がたくさんありました。

そのとおりです!

そして、こんな大切な「感想」も...
「表現したいことやイメージしたことを演奏し切るためには、私たちには、もっともっと基礎的な技術が必要だということもわかりました。だから、これからは、基礎練習にも今まで以上に力を入れていきたいと思いました。」

すばらしいです!

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気持ちを込めて話される顧問の先生、それを心で聞くすばらしい生徒さんたち。


こんな賢い生徒さんたちが育っているのは、顧問の先生方の日々のご指導のおかげです。

そして、3人の顧問の先生方は、とても謙虚です。

「子どもたちがこんな風に伸びていけるのは、小学校の先生方がとても熱心にご指導して送り出してくださっているからなんです。小学校の先生方には、本当に感謝していますし、送ってくださった子どもたちをしっかり育てなければと、身が引き締まる思いです。そして、この学区の保護者の方々は、小学校の時から吹奏楽部の活動についてよく理解してくださっているので、ものすごく協力的で、本当にありがたいです。」と...

この地区の小学校にはバンドがあります。
そして、中学校の先生がこのように思ってくださることが、小学校の先生方の意欲を高めていることは間違いありません。
すばらしい連携です。

そして、保護者の皆さんの理解や協力も...

心の大きい大人の連携に包まれた子どもたちは、必ず大きな人間に成長していきます。

とてもとても楽しみなバンドです。


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熱心で、心ある先生方に愛され、すくすくと育ちゆく幸せな皆さん。
先生方がおっしゃるように、小学校の先生方や保護者の方々への感謝、応援してくださるたくさんの方々への感謝を忘れず、吹奏楽を通して、豊かで大きな心を持った人間に成長していってください。

夏に奏でる君たちの学び一杯の音楽を楽しみにしています。

がんばってくださいね!

先生方、お招きいただき、ありがとうございました。



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                         解散後、ふと廊下を見てみると...
                         こういうことが大切なのです。
                         先生方のご指導に改めて敬服です。



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| | 2014-04-30(Wed)16:42 [編集]


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| | 2014-05-01(Thu)20:43 [編集]


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| | 2014-05-03(Sat)23:15 [編集]