田川伸一郎のブログ

群馬県の中学校バンド

今日は、群馬県の中学校にお伺いして来ました。

このバンドとは、一昨年度の3学期からお付き合いさせていただいています。
顧問の先生が下さったブログへのメールが出会いのきっかけでした。

それ以来、先生や生徒さんたちとのお付き合いをさせていただき、私は大変光栄に思っています。

先生の「教育」や生徒さんたちの「立ち振る舞い」から学ばせていただくことがとても多いからです。

電車で片道2時間半、往復5時間かけて伺っていますが、学校での充実した時間を思うと、たいした時間ではないと思えます。


今日は、今年度初めてのレッスンでした。


このバンドのレッスンでは、毎回のように、「合唱」でお迎えをしてくださいます。

レクリェーション的な歌ではなく、本格的な合唱です。
そして、発声も選曲も表現も、本格的です。

このバンドは、練習の中に合唱を取り入れています。
よくある「楽器の演奏の向上のために」ではなく、「合唱そのものの追求のために」なのです。

吹奏楽部のメンバーで、合唱コンクールにも出場されています。

今日は、今年度のNHK全国学校音楽コンクール・中学校の部の課題曲『桜の季節』を聴かせてくださいました。

ピアノ伴奏は、副顧問の女性の先生です。

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聴いているうちに、いつもと違う感動が込み上げました。
次の瞬間、涙が...

何にこんなに感動しているのか、わかりませんでした。

指揮の先生と伴奏の先生と生徒さんたちが、見えない「糸」で結ばれ、その「糸」でこの繊細で奥深い『桜の季節』という歌を紡いでいるように感じられたのかもしれません。

すでに暗譜で歌う生徒さんたちは、部分部分のとても大切で素敵なハーモニーの「感触」を味わいながら歌っているように思えました。

そして、歌詞の一言一言に思いを込めて...

副顧問の先生は、ピアノがとてもお上手で、この曲にぴったりの音色感や、桜が舞うような空気感、スピード感も鮮やかで、合唱の中に織り込まれていくような響きでした。

顧問の先生の指揮も、身体中から「音楽」が満ち溢れ、この曲への深い愛情を伝えていました。

拍手をしながら、ただ涙を拭いている私でした。

この音楽室で、合唱を聴かせていただき、涙したのは、今回が初めてです。
いつもは、あまりの素晴らしさに、ポカンと口を開けて絶句している私でした。

本当にありがとうございました。


「田川先生を泣かせるほどの合唱ができる君たちだから、合奏の方もさぞかし...!」とプレッシャーをかけると、どこからともなく、「えっ!そんな~」「やば!」と。

どうやら、合奏よりも合唱の方に自信を持てるようになったようです。

「では、合奏より合唱の方が上手いらしい不思議な吹奏楽部の音を聴かせてください。」と楽しくレッスンを始めました。


今日のレッスンのメニューは、「基礎合奏」「課題曲」「自由曲の候補曲」の3つでした。

「課題曲」「自由曲」と言っても、2、3年生で34名のこのバンドは、まだA部門に出るかB部門に出るかも決まっていないそうです。

今、練習している自由曲は、フランス物の難しい曲です。
しかし、これもまだ決定ではないそうです。

新年度に入り、皆の様子を見たり、様々な曲を少しずつ練習したりして、部門や曲を決めていくようです。

コンクールのために、前年度から曲を決めてガンガン練習しているバンドが多い中、先生の運営は、そうではないようです。
「コンクールはとても大切な目標ですが、コンクール中心に活動しているわけではないので...」と。


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「課題曲」は、3月のはじめのレッスンで聴かせていただいた時よりも、ぐんと良くなり、細部の練習に取り掛かることが出来ました。
また、フレーズのまとめ方の様々な解釈も勉強しました。
これからは、ピッチを合わせて行くことが課題です。

仮に、B部門になったら、課題曲は演奏しない訳ですが、「勉強して損した」ということは、何一つありません。

全て自分の、そして、このバンドの力になっているのですから。

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「自由曲候補」として練習している曲は、ハーモニー感や音色感、色彩感が、とても重要な曲です。
移り変わるハーモニーの幻影を、どのように感じ、イメージし、それを聴く人に伝える音色やバランス、サウンドをどのように作り上げて演奏するのでしょうか...

ものすごく大変な勉強ですが、音楽の奥深さ、理屈ではわからない音の響きの世界にどっぷりと浸かれることだと思います。

今日は、特に、「ハーモニーの感じ取る楽曲練習の進め方」を勉強しました。

決して、個人の技術で、頭も心と「仕事」がいっぱいにならぬよう、常に「耳と感性」をフル稼働させながら練習していってほしいものだと思います。

この生徒さんたちなら、きっと大丈夫です。

合唱練習で体験している「ハーモニー感」がここで必ず生きて来るからです。


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今日は、君たちの合唱に「やられて」しまいました。
確実な合唱の技術を究めていくことは、必ずや合奏の力にもつながっていきます。
吹奏楽部の君たちに、あえて「合唱」を大切に指導されている先生方は、実に的確な判断をされ、すばらしい信念と指導力をお持ちだと思います。
そんな先生方に学べる君たちは、幸せですね。
夏に向かって、合唱と吹奏楽にどっぷり浸かり、身体の細胞ひとつひとつにまで、「音楽の力」を染み込ませてください!

がんばれ!



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                「音楽」と「生徒指導」「心の教育」のバランスが絶妙な、
               素晴らしい顧問の先生方です。


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| | 2014-05-10(Sat)22:47 [編集]