田川伸一郎のブログ

福島県の中学校バンド~その1~

梅雨に入り、各地で大雨が降りました。
関東もかなりの雨の量でした。

水不足に悩む夏を迎えるよりは...とは思いますが。

そんな先週末は、福島県にお伺いさせていただきました。
福島県の皆さんとは、今年度で5年目のお付き合いとなります。


レッスンを希望される学校も少しずつ増え、新しい出会いに感謝です。

今回は、5校の中学校からのお招きでした。
すべて、昨年度までに出会ったバンドです。

新年度に入り、新入部員を加え、やる気いっぱいにコンクールに向けた練習に取り組む先生方、生徒の皆さんとご一緒させていただきました。

2、3年生だけでコンクールに出場できるバンドもあれば、全員初心者の1年生を加えて参加しなければならないバンドもあります。

福島県吹奏楽連盟の「規定」で、小編成の部に出場できるのは、「前年度末に、1、2年生で20名以内(高校は25名以内)であること」ということで、新2、3年生で21名以上の中学校、25名以上の高校は、課題曲と自由曲を演奏してコンクールに出なければなりません。
近年、こういった「規定」を設ける地区が増えてきましたが、「規定人数の設定」に無理がないように決めていただきたいなと感じることも多いです。

中学校で、20名なら「小編成」、21名なら「大編成」...どうなのかなぁと思います。
小学校にバンドがあり、「使える1年生」が入部して来る学校と、全員が初心者というバンドでも状況は全く違います。

いずれにしても、現場の意見を取り入れながら、連盟で真剣に考えた結果できた「規定」のはずです。
各学校で、「いかに対応するか」を考え、活動の仕方を工夫することも、大切な勉強なのかもしれません。

今回お伺いしたバンドも、それぞれ全く違う条件の中でコンクールに向かっていました。
そして、どのバンドも、一生懸命でした。

「生徒たちに良い夏を」と熱心にご指導される先生方、夢中で頑張る生徒さんたち...
心打たれながら、私も精一杯頑張りました。


今回お伺いした5校の中学校バンドをご紹介します。

007_convert_20140607070954.jpg

004_convert_20140607070820.jpg  001_convert_20140607070630.jpg

002_convert_20140607070724.jpg  006_convert_20140607070933.jpg

005_convert_20140607070916.jpg  003_convert_20140607070753.jpg

008_convert_20140607071014.jpg
今年の2月に初めて出会ったバンドです。
声楽がご専門の女性の先生は、今年で赴任2年目。
吹奏楽のご指導は、この学校に来られて初めて取り組まれたとのこと。
浜松のバンドクリニックにもご参加されたり、猛烈な勉強をされる先生の姿や「歌うこと」を大切にした練習スタイルで、生徒さんたちは今まで以上に真剣に努力し、大きく成長してきました。

今回は、2度目のレッスンでしたが、2月からの姿と音の変容には驚きました。
ホールを使って放課後から夜までの練習でしたが、ほぼ全員が初心者という1年生も加わった皆の取り組みは、疲れを知らず、ちょっとしたアドバイスで、演奏もどんどん変わりました。
顧問の先生は、「生徒たちの真剣な姿と上達ぶりに泣きそうでした!」と感動。
駅から送迎してくださった部長さんのお父様は、何とこのバンドの出身で、しかも、部長をされていたそうです。
親子2代にわたって活動する生徒さんもいる伝統あるバンドは、今、さらにその伝統に磨きをかけるすばらしい活動をしています。
「あと1時間位練習したい位、みんなの取り組みはすばらしかったよ。」と話すと、みんなニコニコ。
熱心な先生と共に、コンクールに向けてますます向上していきましょう!




IMG_1870_convert_20140607223655.jpg

IMG_1868_convert_20140607223546.jpg  IMG_1873_convert_20140607223732.jpg

IMG_1874_convert_20140607223754.jpg  IMG_1875_convert_20140607223813.jpg

IMG_1886_convert_20140607223923.jpg  IMG_1888_convert_20140607224006.jpg

螟ゥ譬Юconvert_20140607231117
全校生徒数159名という小さな学校のバンドです。
今年度の部員数は、23名。学校の規模から考えると、かなりの加入率です。
地域の演奏を大切にしている日頃からの活動の成果で、小学生が「中学校へ行ったら吹奏楽部に入りたい」という思いを
高めて入学してくるようです。
指揮をされているのは、英語科の男性の先生ですが、音楽科の女性の先生も一緒にご指導に加わり、合唱やリトミックで基礎感覚をしっかり育てていらっしゃいます。
今回は、先生がご指導される合唱の練習に加えていただき、緑いっぱいの山に向かって歌ったり、踊りながら歌ったりと、生徒さんたちと一緒に楽しませていただきました。

コンクール曲は、このチームの実情、そして、このチームの環境にぴったりの素敵な曲です。
途中、曲のイメージを共有するために、「ホタルを見たことある人?」と聞くと、全員が「はい!」と手を挙げていました。
ホタルは、水がきれいな所にしか生息しません。そんな地域の学校なのです。
前回のレッスンで学んだ「先生がひっぱるところ、生徒に任せるところ」のそれぞれの音楽づくりを、先生は研究しながらご指導されていました。
シンプルな曲だけに、「音型をそろえること」「フレーズのまとまりを表現すること」「全体の構成を見渡すこと」「小編成だからこそ、強弱の幅を広げること」など、曲づくりの基本をたっぷりと勉強しました。
これからは、さらに曲の場面ごとのイメージを膨らませ、聴く人の心に景色が浮かぶような演奏を目指してがんばってください!




IMG_1893_convert_20140607232335.jpg

IMG_1894_convert_20140607232357.jpg  IMG_1896_convert_20140607232417.jpg

IMG_1897_convert_20140607232438.jpg  IMG_1903_convert_20140607232505.jpg

IMG_1906_convert_20140607232546.jpg  IMG_1905_convert_20140607232527.jpg

IMG_1911_convert_20140607232603.jpg
私を福島を招いてくださった先生が率いる中学校バンドです。
研究熱心な先生は、情報のアンテナも高く、常に最新情報を持ち、しかし、ご自身のポリシーを持ってご指導されていらっしゃいます。
生徒さんたちは、ともかく本当によく努力します。
先生から難しい課題を出されても、必死に応えようと努力を惜しみません。
以前は、そういう「必死さ」が表に出て、練習の雰囲気が硬かったのですが、今はとても明るく、真剣な中にも笑顔や笑いがり、とても良い雰囲気で練習をしています。

今年は特に、どの中学校でも課題曲の選定に悩まれています。
さすがに、もう決まって練習に励んでいる時期だと思いますが、このバンドでは申し込み締め切りを前に、2つの課題曲からの最終決定の日を迎えていました。
贅沢と言えば贅沢な決め方ですが、今回は練習してきた2つの課題曲を両方ともレッスンさせていただき、その様子やクリアしなければならない課題とその課題の「ハードルの高さ」、そして、先生が「やりたい」と思う気持ちとのかけ引きなど...
選曲にあたって考えなければならないことを様々に提案させていただきました。
最後は、顧問の先生が責任を取らなければならないのが選曲です。
「今回のレッスンで決めます」とおっしゃっていた先生。本当に早く決めてあげないと生徒さんたちが大変です。
自由曲は「歌」がいっぱいの魅力的な曲です。どんな「歌」が表現されるか、楽しみです。
達成感でいっぱいのコンクールになることを祈っています!



*~福島県の中学校バンド・その2~に続きます。

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する