田川伸一郎のブログ

小学校の音楽授業研究

今日は、県内の私立小学校にお伺いさせていただきました。
何度かこのブログでもご紹介している学校です。


この学校には、4年前から、月1回平均、年間12回お伺いさせていただくことに、学校とのお約束ができています。
その12回のうち4~5回を、先生は、授業の指導のために使われています。

私立の小学校ですから、なかなか公立校のような授業研究会に参加することができません。
その分を、ご自身から勉強されようとしていらっしゃるのです。
もちろん、毎回、しっかりと指導案を書いて、展開されます。

昨年度、大学を出たばかりの新卒の音楽専科の先生も採用になり、全学年の音楽授業をふたりの音楽専科の先生で担当されています。

今日は、今年度1回目の音楽授業研究会で、5時間目に若い方の先生が3年生の授業、6時間目に前からいらっしゃる先生が5年生の授業を展開され、その後、校長先生を交えて、私との協議会をみっちり行いました。

3年生の授業は、『拍のながれにのろう』(「とどけよう ゆめを」)でした。

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先生は、子どもたちの感じ方や考えを大切に授業を進めていらっしゃいました。
子どもたちの意見を、たぐり寄せて、学習のめあてにもっていこうと、一生懸命努めていらっしゃいました。
それが、良い方向に生きた場面もありましたが、残念なことに、ちょっと軌道からはずれてしまうことにもつながってしまいました。

・題材全体を見渡して、「何の勉強をするのか」を子どもたちにしっかりとらえさせること。
・「教えるべきこと」は、しっかり教え込み、子どもたちの「財産」になるよう擦り込んでいくこと。「子ども主体」とばかり考えていると、育つものも育たない。必要なことは、勇気をもって教え込んでいい。それを元に、「自ら考え、工夫できる子ども」が育っていく。

などの大きな指針が見えました。

5年生の授業は、『和音の美しさを味わおう』(「それは地球」)でした。

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美しい歌声で、気持ち良さそうに歌う子どもたち。
発言やつぶやきにも、的を突いた鋭いものがありました。
先生が何度にもわたる授業研究、そして、それを生かした日々の授業の中で確実に育てて来られた学力です。

今回の授業にも、先生はたくさんの工夫を凝らし、子どもたちのより深い学びを目指していらっしゃいました。

「ハーモニー」は、音楽の中でもとてもとても大切な「機能」です。
「理解」ではなく、「感動」を得るまで味わわせたいものです。
特に、合唱で「三和音」を作る今日の勉強では、どこまでもそのことだけに集中して、子どもたちから「出来た!」「ハモった!」「すごくきれい!」「おお!すごい!」など、感動のつぶやきが聞けるまで、どっぷりとハーモニーの世界に子どもたちを浸らせてあげて欲しかったです。

難しくしないで、もっとシンプルに進めても良かったのかも。
先生がこれまでの勉強で付けた様々な「手法」が、かえって学習の筋を拡散させてしまったかもしれません。



今日も、私も先生方も良い勉強をすることができ、子どもたちと共に成長することができました。

「やってもやっても、まだ先がある。やってもやっても、見えないことがある。だから、授業は楽しいんです。一生をかけるだけの価値がある仕事だとつくづく思います。」

・・・こんな言葉を帰りに聞けたことに、心から感動しました。

すばらしい先生方、すばらしい学校です。

私も、先生方と共に、これからも「授業研究」を深めていきたいと思います。


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| | 2014-06-19(Thu)20:27 [編集]