田川伸一郎のブログ

富山県にて

金曜日から昨日の日曜日まで、富山県にお伺いしてきました。

富山県の先生方や学校とお付き合いさせていただき始めてから、1年半になります。
中学校の先生が、私のブログをご覧になり、メールをくださったのがご縁の始まりでした。
その後、次第にレッスンを希望してくださる学校の輪が広がり...

北陸支部は、全国で最も支部大会が早く行われ、8月10、11日には全国大会や東日本学校吹奏楽大会に出場する学校が決まってしまうそうです。
千葉では、やっと県大会が終わる頃です。

今は、それぞれ、コンクールに向けて、仕上げを意識した練習をしている真っ最中です。
全国の他の地区には、まだ申し込み締め切りも終わっておらず、曲の最終決定に迷っている学校もあるのですが。

富山といえば、昨年秋に、東日本学校吹奏楽大会がおこなわれた地です。
富山駅に降り立った時には、とても懐かしい気持ちになりました。

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東日本学校吹奏楽大会がおこなわれた富山駅前の「オーバードホール」です。


レッスンは、それぞれの学校やホールで行われました。
もちろん、コンクールに向けての練習です。
しかし、学校によっては、リーダーたちの「お悩み相談」に応じたり、音楽以前の練習に向かう姿勢について指摘させていただいたりもしました。

「今という時を精一杯生きてほしい、生かしてほしい」という思いで、私も真剣に向き合いました。

感謝の心で...

お伺いした中学校、高校バンドの中から、都合により3校のバンドをご紹介します。


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昨年の12月に初めてお伺いした中学校です。
顧問の先生は、やる気満々の女性の先生です。
小学校にはバンドがなく、全員が初心者のチームですが、コンクールメンバーには数名の1年生も加わっています。
2、3年生の様子を見て、半年前からの人間的、技術的、音楽的な成長の大きさに驚きました。
新チームになって間もない12月には、まだ、皆がどう動いたいいのか、どう出ていいのか、周りにどう合わせたらいいのかというようなメンタルな面が、姿にも演奏にも出ていたように記憶しています。
しかし、今回は、それぞれが自分の居場所や存在感を確認し、しっかりとした意思を持ってそこに座っている感じがしました。
ですから、前回よりもずっと良い反応で、それぞれが自分らしく反応し、話し、演奏していました。
それが束になった時、音楽室の中が、とても力強い空気や明るい解放感に包まれ、このチームが「感動」を生み出す雰囲気を持てたことを実感しました。
また、技術もあの頃と比べものにならないほど向上しており、先生と生徒さんたちの取り組みが、方向性も努力の質・量も正しいものであったことを物語っていました。
課題曲のマーチでは、日々の丁寧な練習を生かし、「マーチらしく躍動的に、また、曲の魅力を引き出して演奏すること」にポイントをしぼって練習しました。
足や手、身体全体、そして声を使ったトレーニングが、生徒さんたちの中にスッと入っていき、とてもいきいきとした魅力的な演奏になりました。 
顧問の先生も、「ちょっとした手だてで、こんなに演奏が変わるんですね!音程合わせや縦合わせばかりやっていたので、音楽になっていなかったです。何だかワクワクするマーチに聴こえて来ました。うれしいです。」
「いや、音程合わせや縦合わせをよくやってあったから、このように出来たんですよ。すばらしいです。」とお答えしました。
自由曲は、とても難しい邦人作品ですが、皆、この曲が大好きという気持ちに溢れた演奏です。
時間が足りなくなり、短い時間ではありましたが、細かなニュアンスの変化によって、より立体的・色彩的な演奏になるという勉強をしました。
先生も生徒さんたちも、明るく活発! さわやかな空気に満たされた音楽室でした。
まだまだぐんぐん上手くなりますよ! がんばれ!



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この学校には、何と「湧き水」があるのです! 生徒さんたちの喉を潤しているそうです。

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冷たくて、美味しい!生徒さんたちと一緒にガブガブ飲んでしまいました。ごちそうさまでした! 



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こちらの高校も、昨年12月に初めて出会い、3月に引き続き、3回目のお伺いとなりました。
顧問の先生は、過去の学校でもすばらしいご指導で多くの実績を上げて来られた男性の先生、そして、新採2年目の優しい女性の先生です。
主顧問である男性の先生は、この学校に転勤して来られてから2年目。
これまでのこの部の活動の仕方を踏襲しつつも、ご自身の方針を少しずつ導入され、その「さじ加減」に配慮されながら、生徒さんたちに誠意を持って向き合っておられます。
時々、焦る気持ちに拍車がかかることもあるようですが、そんなタイミングでご連絡をくださったり、レッスンが入ったりして、私も先生のお気持ちがよくわかるだけに、その思いに寄り添いながら、アドバイスをさせていただいています。
このバンドは、初心者も多く、男子部員も多く、運動部から転向して来た部員も多く、様々な個性が見え、純朴さやストレートさも見えて、私は初めてお伺いした時から、すっかりファンになってしまっています。
様々な考え方、感じ方が存在する人間社会そのものの縮図的な世界があるからです。
「吹奏楽だけに青春をかけて、コンクールでは絶対にゴールド金賞を取りたい!」という思いでこの高校に来た生徒さんは、かなり少数のようです。
「学校の中をウロウロしていたら、先輩に誘われて、そのまま入部してしまいました!(笑)」というファンキーな部員や、「音符読めませ~ん。でも入れば何とかなるかなと思って!」とか、「ちょっと見、カッコ良かったんで!」とか。
そんな部員たちが、必死の練習を続け、難しいコンクール曲と格闘している姿に、私は「すばらしい教育」を感じるのです。
今回は、そんな様々な個性の集まった集団を率いる部員の中のリーダーさんたちから、「田川先生とゆっくりお話ししたい」という希望があり、顧問の先生も、「私に話しにくい悩みもあるかもしれません。私は席をはずしますから、先生、聞いてやってください...」と。
顧問の先生が、ここまで私を信頼してくださっていることに、背筋を伸ばしながら、リーダーとの時間を過ごさせていただきました。
みんな一生懸命です。 だから、悩み、ぶつかり、乗り越えようとしています。
こんな高校生活を送っていること自体が、幸せなのです。
バンドのレベルは、確実に上がっています。
部員のみんな...自分たちの「大切な時」をそれぞれの思いでしっかり過ごし、そして、気づいたら、「みんな成長したよね!」と確認し合えるような...そんな高校生活を作り上げてください。
君たちの先生方は、君たちのためなら、どんな苦労も惜しまない...そんなすごい先生方なのですから。




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バチをずらりと並べてこだわります。        休憩時間には、「先生、お疲れでしょう。    
                              僕、肩揉み得意なので、お揉みいたします」と。
                               優しいなぁ。 ありがとう。


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初めて出会ってから1年半になる高校です。
このブログでもたびたびご紹介させていただいています。
こちらの学校も、初心者部員や男子部員も多く、皆、とても素朴で、真面目で、とても感じのいい生徒さんたちばかりです。
「今風の高校生」という言葉を使って表現するならば、「全く今風ではない高校生」かもしれません。
そんな彼らが奏でる音楽は、きちんとした基礎の上になったとても良いサウンドと、くせのない自然さが魅力です。
どこかのバンドの真似をしてサウンドや音楽を作っているチームではなく、このバンド独自の魅力に溢れています。
お伺いするたびに、今度はどんなサウンドを作っているのだろう、どんな音楽を奏でているのだろうと、とても楽しみです。
選曲も、実にオーソドックスな曲で、しっかりとした音楽を追求していくのが、このバンドの素晴らしさです。
先生は、生徒さんたちが、音楽の豊かさや奥深さを感じ、それをモチベーションにつなげて、本当に「音楽する喜び」を味わってほしいと願っておられます。
技術偏重の曲や演奏効果ばかりを狙った奇異な曲?ではなく、じっくりと落ち着いて味わえる曲で、生徒さんたちの技術と音楽性を育てておられます。
そんな先生は、私がどんなに先生を褒めても、「いや、生徒がよくやってくれているだけで、私は何もしておりませんので。うちは生徒がいいんですよ。」とおっしゃいます。
生徒さんたちに、「そんなことないよね。先生のおかげでこんなに素敵なバンドに育っているんだよね。」というと、笑いながらうなずいてくれます。
ほのぼのとした「信頼関係」が見えて、とても温かい気持ちになります。
今回は、ホール練習でした。
時間を惜しんで、課題曲のマーチと自由曲のオリジナル曲(吹奏楽の王道の曲を選ばれています)の練習をしました。
先生は、ホールの中を移動して響きを確かめられたり、私に「迷っていること」を率直にご相談され、実演で比べて確かめたりと、私に指導を任せてしまうのではなく、一緒になって話し合いながら進めてくださいました。
そして、このバンドの生徒さんたちは、ともかく素直でまっすぐです。
「こうやってみようか」と提案すると、すぐそのようにやってくれます。
演奏以外の身体を使った練習や歌を使った練習にも、すぐ楽しそうに乗ってくれます。
だから、検証もすぐできますし、変容も速いです。
色々試して、良いものに近づいていくこともできます。
バンドとしての「学びの土壌」がしっかりとできているのです。
スクールバンドの手本にしたいすばらしいバンドと、楽しく深い勉強をさせていただきました。
こちらがお礼を言いたいです。ありがとうございました。




我孫子の方から上野に出て、新幹線で越後湯沢へ。
そこから、特急「はくたか」に乗り換えて、約2時間。

我が家から富山まで、乗り換えを入れて片道5時間近い移動です。
来年の春、北陸新幹線が開通すると、これが2時間近く短縮されます。
早く北陸新幹線に乗って、富山へ行ってみたいです。

これからも、よろしくお願いいたします!

お招きいただき、ありがとうございました。

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| | 2014-06-23(Mon)20:27 [編集]