田川伸一郎のブログ

釧路地区の高校バンド

先週の水曜日と木曜日は、釧路地区にお伺いして来ました。
木曜日が開校記念日で休日の高校を中心に、水曜日と木曜日の夕方は、2つの高校の通常の放課後練習でした。


釧路地区の学校は、以前は、小学校から大学までのお付き合いをさせていただいていましたが、今は、この平日にお招きの高校だけとのお付き合いになっています。

今回は、釧路市内の高校2校と、市内から1時間半位かかる他地区の高校にお伺いさせていただきました。
この遠方の高校には初めてですが、顧問の先生が、昨年、泊りがけで私のレッスンを見学に来てくださったご縁で、今回はレッスンにお伺いすることになりました。

この高校へは、釧路空港からでは遠いので、行きは「根室・中標津空港」から入りました。
初めての出会いにワクワクしながら、お伺いさせていただきました。

今回、お伺いさせていただいた3校の高校バンドをご紹介します。


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昨年、わざわざ年休を取り、泊りがけでレッスン見学に来られた先生。
「来年は、先生の学校に行きますね。」とお別れした約束を果たしてのお伺いでした。
まだ教師3年目、20代の若い先生ですが、お人柄も教育への誠実な志も、そして生徒たちを愛する思いの深さも、すばらしい方です。
時折、近況をメールしてくださったり、お悩みを電話で相談されたり...いつもこの生徒さんたちのために最善を尽くして向き合おうというお気持ちに溢れています。
レッスンの前には、生徒さんたちに私の小学校の演奏を『未来へのファンファーレ』のDVDで見せてくださり、生徒さんたちも画面の中の私との出会いを楽しみにしていてくださったそうです。
音楽室に入った途端、このバンドの「営み」が手に取るようにわかる温かい空気を感じました。
地域の環境もあると思いますが、すばらしい顧問の先生の真心に育まれたこの生徒さんたちの心は、真っ直ぐできれいな瞳の輝きにも表れていました。
部長の男の子は、もう社会に出ても大丈夫なのでは?と思えるほど、しっかりして丁寧な、そして、形だけでない心からのごあいさつをしてくださいました。
少しの間、「心の話」で生徒さんたちと関わらせていただいた後、コンクールに向けて取り組んでいる曲のレッスンをさせていただきました。
メンバーの半数以上が、高校から始めた初心者です。
中学校時代の部活を聞くと、圧倒的に「女子バレーボール部」出身が多かったことに驚き!
この高校にもバレーボール部はあるのですが、なぜか吹奏楽部に引き寄せられて入部して来ています。
そんな生徒さんたちの演奏は、初心者が多いとは思えないほどのクォリティで驚きました。
「曲の特質を生かした大きなフレーズの運び方」、「色彩感の出し方」、「場面の演じ方」、「音楽で語るということ」...真剣な中にも笑顔を絶やさず、そして、様々な発問にも積極的に答えながら、練習は進みました。
素直で柔軟性のある生徒さんたちの演奏は、私の「理屈抜きの感覚的レッスン」に対応する力が高く、面白いほど演奏は激変していきました。
生徒さんたち自身も先生も、自分たちの「伸びる可能性」に自信が持てた!と、とても喜んでいました。
コンクールまでの練習が、そして、この曲の勉強が、ますます楽しくなりそうです。
これからも、素直な心と瞳の輝きを大切に、「聴いてくださる方に何かが伝わる演奏」を目指してがんばってください。
君たちと会えて、本当にうれしかったです! ありがとう!


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見学にいらしてくださったお二人の中学校の先生(両脇)と。
このご縁を大切にさせていただきます。  ありがとうございました。




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3年目のお付き合いとなる高校です。
こちらの学校が開校記念日で昼間のレッスンが出来るため、先生が他校にも呼びかけて、私をお招きくださっています。
人数が少ないバンドですが、ひとりひとりがとても真面目に努力する生徒さんたちなので、先生は、この生徒さんたちのために、アンテナを高くして良い選曲をしてあげようと心を砕いていらっしゃいます。
浜松のバンドクリニックにも参加され、「良い曲探し」に余念がありません。
「生徒指導的なことや態度のことなどで叱るということは、まずありません。そういうことが必要ない生徒たちなんです。」と、先生はこの生徒さんの真面目さやひたむきさをとても誇りに思っていらっしゃいます。
人数が少ない分、ひとりひとりが、「自分の存在感」を持っているから、なおさら「良い部員」であろうとするのでしょう。
トランペットの3年生に、「最近どうですか?」と訊ねると、「はい、みんなのおかげで、楽しく活動できています。」と...。
すぐに、「みんなのおかげで」という言葉が出るのです。こういうところが、この生徒さんたちのすばらしさでもあります。
今年は、この部に、とてもうれしい出来事がありました。
この4年間ほど女子だけで活動して来たこの部活に、男子部員が1名入部してくれたのです。
この男子は、先生のご専門と同じチューバ担当です。
中学生の時に、チューバを教えに来てくださったこちらの先生に惹かれ、先生の元でチューバをやりたいと思うようになり、この高校を受け、この部活に入ったということなのです。
男子がひとりであっても、全く気にせず、あこがれの先生の元でチューバを吹く幸せな毎日を過ごしているようです。
今年は、ホルンがいません。サックスもひとりしかいません。
そんな編成でも演奏できる曲を先生は見つけ出し、皆、生き生きと練習していました。
曲の特性を考え、打楽器を「リズム楽器」としてとらえる場所と、「旋律楽器・サウンドづくりの楽器」としてとらえる場所を分けてとらえ、奏法や音色もそして、セッティングを考えていくことで、音楽が豪華になることを勉強しました。
そして、楽譜にこだわらず、大胆な表現、フレーズの運びをすることで、少人数を感じさせない「音楽的迫力(音量ではない)」を生み出せることもわかりました。
皆、自分たちの可能性の大きさに気づき、ニコニコ顔で練習を終えました。
コンクールまであと1ヵ月もあります。
まだまだ上手になります。
ファイト!




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これまでにも何度かお伺いさせていただいている高校バンドです。
顧問の先生は、トランペットを吹かれる女性の先生です。
優しく物静かな口調でお話しされる先生ですが、生徒さんたちへの深い愛情と熱い誠意が感じられるすてきな先生です。
生徒さんたちひとりひとりの個性や事情を十分理解しながら、チームの無理のない成長を求めて、ゆったりとご指導されています。
この部活には、特別な「部則」のようなものはないそうです。
先生は、「学校でダメと言っているものはダメ。それ以上の特別なルールを作らなくても、この部活はうまく回る」とおっしゃいます。
「うちの部員たちは、とても素直で良い子たちなので、生徒指導的なことで問題を起こすことはありません。まして、部活の中で、ルールで締めなければならないことが起きないという感じなんです。大会や諸行事で校外に引率した時も、恥ずかしい態度や迷惑をかける行動をする生徒はおらず、いつも無事に帰って来ます。演奏以前にそういうことで、私は生徒をほめることが多いんです。」と、先生は生徒さんたちへの絶対的な信頼を持っておられます。
こんなすてきな「自慢話」を顧問の先生から聞けるのは、本当にうれしく、レッスンに向かう私の心も、明るく前向きになります。
そして、そんな生徒さんたちを育てているのは、先生のご指導の積み重ねであることは間違いありませんが、先生は、一言もそうおっしゃらず、「良い生徒たちなんです」と...。
生徒さんたちも、そんな先生を信頼し、先生からの信頼に応えようと、慎ましい努力の姿を見せていました。
真っ直ぐな視線、真面目で落ち着いた学びの態度...
他校よりずっと優れた何かを見せられるわけではないかもしれませんが、「あたりまえのことをきちんとできる」...そんな生徒さんたちが、私は大好きです。
今年のコンクール曲は、これまでこのバンドが取り組んできた曲とは、性質も違い、レベルもぐっと高い曲です。
生徒さんたちにとっては、少々「不可思議な曲」のようですが、先生は、少しずつ紐解いて伝えられ、皆、だんだんとこの曲にはまってきているようでした。
レッスンでは、私も、曲の魅力や「主題」の持つ「リズムの音楽的意味」を伝えることを中心に進めさせていただきました。
この曲の何が面白いのか...生徒さんたちが感覚的にそれをつかみ始めた時、この音楽室の空気が躍動し、立体的な音楽の世界が生まれました。
すばらしい変容ぶりは、皆さんの「真摯な学びの姿勢」がもたらしたものです。
コンクールまでに、さらにどれだけ成長することだろうと、このチームの可能性への期待が大きくふくらんだひとときでした。
あと一ヶ月、ファイト!





釧路地区でお伺いした3つの高校バンドに共通して言えること...

先生の「愛と信頼」が、生徒さんたちにちゃんと伝わっていること。
そして、生徒さんたちが先生の「愛と信頼」をしっかり受け止めて、真面目に真摯に努力し、「良いプレーヤー」である前に、「良い高校生」であることを守って生活していること。

こんなすばらしい先生方、すばらしい高校生たちに出会え、私の心も「気高い気持ち」になりました。

これからの活動が、より実りあるものになりますように...

お招きいただき、ありがとうございました。





釧路でごちそうになった「そば」です。
どこかさっぱり感がある、のどごしが良いおそばです。
そして、緑色の麺が特徴です。


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釧路には、他の都市に類を見ないほど多くのそば屋ががあります。
そのそば屋 のほとんどが、「クロレラ入りの緑細麺」が特徴的な「東家」のそば作り・伝統技法の影響を受けているといっても過言ではないでしょう。
他にも江戸流の定番から創作そば料理、地場の特産品を使ったそば、手打ちそばなど様々なそばを提供する店があり、それぞれの好みで選べる店のタイプが豊富であるのも楽しみの一つです。
釧路のそばは、クロレラを配合した緑色の麺が多いのが特徴ともいえますが、基本的にはそばの実の中心部分を挽いた更科粉~一番粉を使った細麺のそばです。
汁は、「半生がえし」とよばれる「かえし」に、主に宗田鰹の鰹節でとった「出汁」を合わせたコクの強いものです。

「蕎麦まっぷ」より



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| | 2014-07-01(Tue)20:33 [編集]