田川伸一郎のブログ

熊本県天草市の中学校・高校バンド

天草では、中学校と高校にもお伺いさせていただきました。
いずれも、毎年お招きくださっているバンドです。


天草は、小学校から一般まで、とても音楽が盛んな地域です。

保護者の中にも、地元の学校で吹奏楽を経験して来た方や、一般の吹奏楽団で演奏されている方も多く、地域あげて音楽活動を大切にしている雰囲気が感じ取れます。
中には、二代にわたり同じ小学校、中学校、高校の吹奏楽部で活動している親子もいます。

私がお伺いしている地域も、とても近い位置にあるので、小学校で出会った子どもたちと、中学校で、そして、高校でも出会うことがあり、小学校4年生から高校3年生までの9年間の成長を見続けることも出来ます。

そして、地区の小学校、中学校、高校の先生方がとても仲良く、連携して子どもたちを育てていることがすばらしいです。

たくさんの大人たちの愛情と音楽を愛する姿に見守られながら、多感な中学校、高校時代を送れることは、何とも幸せなことだと思います。


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この中学校バンドには、とてもすばらしい「合言葉」があります。
『私たちは、吹奏楽を通しての人づくりのために、努力と協力を惜しみません。』
この言葉を練習のけじめの時に全員で唱和します。
「人づくり」というと、教師サイドの言葉のように思えますが、この「合言葉」には、自分で自分を育てる。自分で自分を「人」として成長させる、そして、仲間同士で練磨し合うという意味合いが込められているようです。
小学校から吹奏楽を続けている部員も多く、技術的にも高いレベルにありますが、このバンドの活動の最終的な目標は、コンクールで良い賞を取ることではなく、「人間として豊かに成長する」ということであるということ、を常に皆で意識しているのです。
先生も、そんな「軸」をしっかり持った厳しさも優しさもたっぷりの、とても人間的な先生です。
子どもたちも、真面目で明るく、ひとりひとりが真摯に音楽に向かい合っていることがわかる練習姿勢です。
小学校の時にレッスンで出会った子どもたちも、何とも大人っぽい顔つきや行動で、私や小学校の先生方を喜ばせてくれます。
もちろん、演奏の質の高さは、小学生時代の学びを基に大きく向上しています。
こういう小学校から中学校への橋渡しが出来ているのは、子どもたちにとって本当に幸せなことです。
まずは、顧問の先生方の連携の良さにあります。
お互いに、喜びも悩みも包み隠さず伝え合い、時には、互いに力を貸し合って育てることもあります。
小学校の先生だから、中学校の先生だからということでなく、この地域の音楽の先生、吹奏楽の先生、そして、人間教育の先生として、皆で育てている感じです。
今年の自由曲は、最近ではめったに取り上げられないクラシックの名曲です。
技術的には難しく、難航している面も見られましたが、練習にかかわらせていただいて、「本当にいい曲ですね!」と改めて感動しました。
「流行りの曲」で、単に「賞狙い」をするのではなく、こんな名曲を、多感な中学生たちにじっくりと味わわせてあげたいという先生の人間性と音楽性の高さがわかります。
生徒さんたちも、まだ表現し切れていないまでも、曲の魅力にはすっかりはまっている様子で練習に励んでいました。
こんな良い曲を与えてくださった先生の良識に感謝して、「技術」の壁を乗り越えていってくださいね!





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顧問を務めていらっしゃるのは、こちらの高校に転任して2年目、オーボエがご専門の男性の先生です。
昨年度の秋にお伺いした時には、まだ慣れない感じでご指導されていらっしゃいましたが、今回は、まず先生の変容に驚きました。
ご自分の「意思」や「音楽性」をしっかりと生徒さんたちに伝え、良い「指導者」であると共に良い「指揮者」に成長していたことです。
先生ご自身の勉強のおかげで、少しずつ力と自信をつけていかれたのだと思います。
先生は、レッスンの前に、きれいな便箋に、筆書きで丁寧なごあいさつのお手紙をくださる方です。
お忙しい中、このようなことにも配慮できる先生は、生徒指導にも音楽指導にも、きめ細やかな心配りができます。
前回のレッスンでは、「コミュニケーション」という言葉をキーワードとして様々なアドバイスをさせていただきました。
その時は、部員同士のコミュニケーションという意味合いが強かったですが、今回は、先生と生徒のコミュニケーションという面から入らせていただきました。
高校生として、「先生と話をする」などのコミュニケーションではなく、合奏中に先生が発するメッセージをもっと敏感にとらえ、それを音にして返してほしいという「音楽的コミュニケーション」でした。
とてもレベルの高いバンドですが、合奏が何か「合わせる」ということに集中してしまっているような演奏で、湧き上がる感動が不足していました。
先生の指揮からは、様々な「音楽」が発信されていました。
それをもっともっと感じ、指示されたからそうやるのではなく、先生と一緒に演奏していこうという呼びかけをしていきました。
「言われたからやる」という演奏にはない「自発性」が少しずつ生まれて来ました。
身体も自然に動き始めました。
音楽を「自分の言葉」として語る練習もしていきました。
レベルの高いチームだからこそできる練習です。
自由曲は、先生が大好きなオペラ物の曲です。
「楽器で歌う」ということも、当然必要になります。
また、「大きい小さい」「速い遅い」だけでなく、たくさんの形容詞が出てくる演奏が求められます。
ほんのわずかな休憩をはさんだだけで、あとはぶっ通し4時間半のレッスン...とても大きな学びが得られた時間となりました。
このバンドの中には、小学生の頃から知っている生徒さんもいます。
そして、3年生とはこれが最後のレッスンです。 レッスン後の「握手会」にも心がこもりました。
卒業生の女の子も遊びに来てくれ、後輩たちのがんばりに涙を流しながら、感想を話してくれました。
コンクールまでの日々、深いコミュニケーションで一体感と自発性のある演奏を作り上げていってくださいね!





日曜日の夕方、私は、天草空港から福岡に向かう「天草エアライン」に乗り、福岡から羽田に戻る予定でした。
しかし、天草では「避難勧告」も出るほどのひどい雨が降り、天草空港へ行きましたが、「天草エアライン」は欠航でした。

福岡から羽田までの航空券は、諦めてキャンセルすることにしましたが、熊本空港から羽田に戻ろうと考えても、バスに乗ると天草から熊本空港まで約3時間です。 熊本からの最終便にも間に合いません。

すると、熊本市内からレッスン見学にいらしていた先生が、「僕が熊本空港までお送りします。高速を走れば、2時間程度で着きます。きっと最終便にも間に合います。」と、申し出てくださいました。
一刻も早く...先生のご厚意に甘え、車に乗り込みました。

前が見えないほどの雨の中も、安全第一に、しかしぶっ飛ばして熊本空港に向かってくださいました。
だんだん「ナビ」の到着時刻が早まってきます。 いいぞいいぞ!

私は、スマホで、熊本から羽田までの航空券を予約購入。
いつもは早割が買うから安めなのですが、今回は当日便...4万円以上しました...高っ!
しかし、帰れるなら!

熊本空港には、出発の40分ほど前に着き、弁当を買って食べる時間もあり、救われました。
こうして、私は、無事に羽田に着き、夜中の12時半近くに帰宅できました。

先生、本当にありがとうございました。

そして、私の出発を見送ろうと、中学校の男子部員数名が、天草空港まで来てくれました。
これで、不安だった気持ちも、結構強気になれました。

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みんなみんな、本当にありがとう!


私が、天草を離れてからも雨はどんどんひどくなり、エリア設定をしてある私のスマホは、3回の緊急メールが来て、「避難勧告」を告げていました。
本日の月曜日は、学校も休校になったそうです。

あのまま飛べなかったら...今も私は天草にいたかもしれません...

たまにはこんなこともあるけれど、私は天草が、天草の皆さんが大好きです。

またいつかきっとお会いしたいです。

「非常事態」を助けてくれた熊本市の先生、一緒に心配してくれた先生方、中学生の皆さん、ありがとうございました!

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| | 2014-07-08(Tue)21:03 [編集]