田川伸一郎のブログ

オホーツクの小学校バンド~1~

先週の金曜日から日曜日まで、北海道のオホーツク地区にお伺いさせていただきました。
オホーツク地区は、範囲がとても広いですが、今回は、網走、北見、遠軽地区の小学校7校の先生方がチームになってお招きくださいました。


オホーツク地区にお伺いするのは、今年で3年目となります。

この地区の小学校は、北海道の中では、函館と並んでレベルが高く、特に「ブラスバンド」のレベルの高さには目を見張るものがあります。
しかも、しっかりとした「ブリティッシュブラス」を志向しての活動です。

この地区のブラスバンドのレベルの高さは、先生方の志の高さや子どもたちの努力によるものであることは間違いありませんが、もうひとつすごい「パワー」が効いています。

それは、コルネット奏者・指揮者(浜松ブラスバンド)としてご活躍されている岡本篤彦先生を長年にわたり毎年お招きし、金管楽器の基礎奏法や練習パターンを、先生方と児童を対象に伝え続けていただいていることです。

24092306[1]
岡本篤彦先生です。

岡本篤彦先生のトレーニング方法は、今、日本の多くの学校で一般的に行われているパターンとは全く異なる発想からスタートするものです。

たとえば、「ロングトーンはしない」「舌根の位置にこだわり、シラブルの変化を徹底させる」「舌根が最大限に上がった状態を確認するために『ベビートーン』を出させる」...文章だけでは伝えられませんが。

小学生が楽しく無駄なく、余計な「根性」や「我慢」なく、高度な技術を身につけていける独特のメソードをお持ちです。

この地区のブラスバンドの学校では、岡本先生のメソードを取り入れて基礎練習をしているので、どこの学校でもほとんど同じ基礎練習パターンになっていることがすごいです。
そして、子どもたちは、当たり前のように驚くべき演奏技術を身につけてしまっています。

そして、先生方の良い意味のこだわりもすばらしいです。
ブラスバンドの良い演奏や良い曲を知っていて、高い水準の演奏を求め続けていらっしゃいます。

東京ブラスコンコードでブラスバンドに惹かれてしまっている私には、とても話が合う先生方なのです。

今回も、そんな先生方や子どもたちと深く楽しい勉強をさせていただきました。


この記事では、網走・北見地区の4校、次の記事では、遠軽地区の3校のレッスンの様子を少しずつご紹介します。


IMG_3895_convert_20140725222557.jpg

IMG_3902_convert_20140725223105.jpg  IMG_3898_convert_20140725222938.jpg

IMG_3897_convert_20140725222909.jpg  IMG_3903_convert_20140725223142.jpg

IMG_3908_convert_20140725223206.jpg  
  
IMG_3918_convert_20140725224444.jpg
経験豊かな先生のご指導の元、よく話し、よく笑い、そして、とても上手な演奏をするバンドです。
先生のご指導が、子どもたちに「学力」を付けていることが様々な面でわかります。
今年のコンクール曲は、昨年に引き続き、コンクールっぽくない「ミュージカル」の曲です。
こういう曲の演奏に必要な演奏スタイル、音色の作り方、タンギングの種類、身体の乗せ方などを細かく勉強しました。
聴く人にとってはとても楽しい曲ですが、「それらしく演奏する」ことはとても難しいものです。
でも、それを次々にこなしていくすごい子どもたちなのでした。 
コンクールまでの変容が楽しみですね!




IMG_4062_convert_20140728075308.jpg

IMG_4068_convert_20140728075354.jpg  IMG_4064_convert_20140728075324.jpg

IMG_4066_convert_20140728075339.jpg  IMG_4070_convert_20140728075410.jpg

IMG_4076_convert_20140728075440.jpg  IMG_4072_convert_20140728075425.jpg

IMG_4082_convert_20140728075455.jpg
今回のオホーツクレッスンをきめ細かに計画してくださった先生の学校です。
穏やかで丁寧な先生の雰囲気そのままの落ち着いた子どもたち。
良い意味で感情的ではなく、余分な力を抜いた練習姿勢で、とても良い音をさりげなく出しています。
暗譜で演奏しているのに、私が強弱表現の変更や楽譜の変更を指示すると、ちゃんとその通りに演奏できる、とても頭のいい子どもたちです。
力と編成に合った良い曲を選び、様々な工夫をして、音楽づくりの楽しみを味わいながらコンクールに向かっている様子がうれしいバンドです。
ゆっくりの部分の表現をさらに練り上げていきましょう。




IMG_4084_convert_20140728080849.jpg

IMG_4086_convert_20140728080921.jpg  IMG_4085_convert_20140728080906.jpg

IMG_4087_convert_20140728080937.jpg  IMG_4089_convert_20140728081010.jpg

IMG_4114_convert_20140728081025.jpg  IMG_4123_convert_20140728081043.jpg

IMG_4141_convert_20140728081419.jpg
以前お付き合いさせていただいていた北海道教育大学釧路校で出会った学生さんが、「先生」になって日々夢中で指導されています。
教師になったばかりの頃は、悩み相談の電話もありましたが、今は、様々なハードルに自ら挑戦し、着実に成長しています。
子どもたちもそんな先生にしっかりとついて行き、年々実力を上げているのがわかります。
今年は人数が少なめですが、ひとりひとりはかなり積極的で、それぞれの主張が見えます。
よく手に入れたなと思うほど、レトロな?名曲を勉強していますが、「歌う」ということがどういうことなのかを勉強できる最高の曲です。
音ひとつひとつに思いがこもり過ぎると、「後押し」が生じることや、フレーズの大きな表現が乏しくなってしまうことがわかりましたね。
情熱的な指揮が、味を濃くし過ぎてしまうこともわかりました。
「コンクールまでに全部直してステージに立ちます!」と、意思の強い先生と子どもたちでした。




IMG_4142_convert_20140728083732.jpg

IMG_4144_convert_20140728083749.jpg  IMG_4145_convert_20140728083806.jpg

IMG_4150_convert_20140728083823.jpg  IMG_4151_convert_20140728083841.jpg

IMG_4163_convert_20140728083857.jpg  IMG_4167_convert_20140728083912.jpg

IMG_4169_convert_20140728083927.jpg
朗らかでパワフルな若い先生と超天真爛漫な子どもたちです。
初めての出会いでしたが、会った瞬間から会話が弾み、「確か君たちとは今日初めて会ったんだよねぇ。そんな感じがしないなぁ」と...
そして、そんな子どもたちが奏でる音楽は、実に開放的で、しっかりしています。
ゆっくりした部分も、弱い部分も、常にしっかりした音で演奏します。
大きく分けて3つの部分からなる曲を演奏していましたが、「大きい小さい、速い遅い」で言えてしまう演奏になっていました。
皆で、イメージを話し合い、同じ景色を見ることで、もっと多彩な言葉で形容できる音楽に変わっていきました。
バランスの調整も、子どもたちで聴き合い、意見を出し合いながら、改善できました。
これからもずっと「コミュニケーション」の良いバンドでありますように。



*下の記事では、遠軽地区でお伺いした小学校をご紹介します。


スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2014-07-29(Tue)21:00 [編集]


管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

| | 2014-07-30(Wed)22:07 [編集]