田川伸一郎のブログ

群馬県の大学バンド・ホール練習

今日は、日帰りで、群馬県前橋市にお伺いしてきました。

8月の終わりにも、お伺いさせていただいた高崎経済大学吹奏楽部の「ホール練習」のお手伝いでした。

会場は、「西関東吹奏楽コンクール」、そして、「東日本学校吹奏楽大会」の会場ともなる「ベイシア文化ホール(群馬県民会館)」でした。

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ちょっと古い感じのホールかな?(失礼!)
前橋駅からのバスで10分、徒歩20分位です。


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2000名収容の大ホールです。 
2階の「審査員席」から見ると、こんな感じです。
ステージはかなり遠い感じです。


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ステージは標準の広さがあります。
音響は、けっこうデッドです。



このバンドの指揮をされているのは、外部講師の島田和音(しまだかずと)さんです。

栃木県のご出身で、音楽大学でサキソフォンを専攻され、現在は小学校の非常勤講師をしながら、バンド指導もされています。

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このバンドとの出会いは、島田さんからのご依頼がスタートでした。
今は、学生さんがきちんと連絡をくださり、お手伝いに伺わせていただいています。


今日は、体調不良で1名欠席以外は全員そろっての練習でした。

大学生の生活では、これも大変なことです。


4年生で部活に残っている学生さんは、ゼミの合宿を途中で抜けて、遅れてではありますが、練習に参加していました。
「ゼミ、大丈夫なの?」
「先生、大丈夫です! きちんと"つじつまを合わせて"ありますから!」
「おっ、ブログ読んでくれていますね! ありがとう。」
彼は、大手の銀行に就職が決まっており、来年度からは「銀行マン」です。


午前中、何だかそわそわしていた別の学生さんは、昼食時、「先生、さっき練習中にスマホいじってすみません。実は、さっき10時にネットで発表があって、〇〇教育大学の大学院に合格しました。」
「おぉ、〇〇教育大ですか! 知っているすばらしい先生がいらっしゃいますよ。経済大学を卒業して、教育大の大学院?」
「はい、僕は元々教師になりたいって思っていたんですが、周りから『お前は教師のタイプじゃないよ』って言われて来て、すっかり諦めていたんです。でも、この部で色々な人に出会って自分の世界が広がり、島田先生や田川先生にも出会えて、『やっぱり僕も教師になりたい』って思うようになったんです。だから、教育のことももっとしっかり勉強したいと思って、あえて教育大の大学院に進むことにしました。将来は、教師になって、出来たら吹奏楽部の顧問になれたらなと思っています。」
「そうか! 大丈夫! 君ならすばらしい先生になれるよ!」
「ありがとうございます。がんばります!」


「僕の家は、福島の原発の避難区域で、通っていた高校にも通えなくなり、自宅にも住めなくなり、青森県に単身赴任していた父の家に避難して、そちらの高校に転校しました。その学校で、友達が誘ってくれて、また音楽を続けられました。軽音部にも入って、また違った楽しみを得ることが出来ました。でも、福島の自宅へは帰れませんし、中学校時代や高校時代の友達ともバラバラになったままで、会えないのが寂しいです。」
そう話す彼は、ニコニコして、とても爽やかな青年です。
軽音に入っていたという感じのとおりのカッコ良さもあります。
でも、実は、震災からの苦労をずっと背負ってきているのです。


旭川の有名な高校で吹奏楽をやってきた学生さんは、今、私がお付き合いさせていただいている旭川の中学校の先生の教え子だそうです。
先日のレッスンの時にそれを教えてくれたので、一緒に写メを撮って先生にメールでお送りしたら、「しっかり覚えていますよ!」と返信が来ました。
「〇〇先生が、君のことをしっかり覚えていてくださいましたよ。中学校では吹奏楽部じゃなかったんだって?」
「そうなんです。お前は吹奏楽に向いているから、〇〇高校に行くなら吹奏楽部に入れと言ってくださいました。先生の一言がなかったら、多分、今ここにはいなかったと思います。」

ちょっと話しただけでも、たくさんの「それぞれ」がわかるのが大学バンドの素敵さです。


今日1日のホール練習は、前回以上に「シビア」に進めさせていただきました。

「やれるところまでやる」
「できると信じてやる」
「ここであきらめるのか、もう少し粘ってみるのか」
・・・

ピッチひとつにしても、「だいたい合ったらいいのか、それともピッタリ合わせるのか。どうする?」

たくさんの言葉かけをさせていただきました。

「僕は、君たちなら、まだ出来ると信じています。だから、諦めないでやります。でも、そんなコンクールに向けてのシビアな練習で、音楽が嫌いになってしまったなら、全く意味がないから、この程度でいいでしょうというラインがあるなら、遠慮なく言ってください。」

前回のレッスンの後、たくさんの学生さんが、メールやブログコメントをくださいました。
「田川先生のレッスンを受けて、音楽の楽しみ方が広がりました。」「とても楽しいレッスンで、表現する気持ちがふくらみました。」「皆でイメージを共有すると音楽がこんなに変わるのかと驚きました。」「ハーモニーの変化から、情景を想像し、それに合った演奏に変えていくという練習の仕方は初めてで、とても楽しかったです。」...

せっかくそのような感想を送ってくださったのに、今回のレッスンは、少々、「音楽の厳しさ」に触れたものになったかもしれません。

音楽には、「自由な発想やそれぞれの感覚を生かして表現する自由」もあれば、「絶対に許されない、絶対に守らなければならない鉄則」もあるからです。

このメンバーたちには、それが十分理解できると信じて向き合いました。

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指揮が無くても、皆の自発的なアンサンブルで、すばらしい演奏が出来ました。
自分たち自身に感動して、泣いている学生さんも...


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楽器で演奏する前に、身体と声で、「何をどう表現したいのか」を表出させていきます。
いつも「頭」で音楽をしがちな皆には、ちょっと苦手な活動でした。


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配置を変えて、「音の束」を作っていきます。


長い1日ホール練習...皆、最後までやり抜きました。

朝の演奏がうそのように、綿密で濃い、質の高い演奏に変容しました。

最後は、皆、本番の衣装に着替えて、2回通しをして終わりました。
一番疲れているはずの「最後の演奏」が、今日一番の出来でした。

そして、まだまだ伸びる...課題も残して終わりました。

今週の日曜日が西関東大会です。

ご健闘をお祈りしています!

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多忙な大学生活の中で、真剣に「良いもの」を求めて活動することが出来る君たちは、皆、本当に「いい顔」をしています。
本当に「きれいな眼」をしています。
そんな純粋な君たちが大好きです。
だから、力いっぱい応援してあげたくなります。

様々な価値観も、人間観も、行動力も、大きく変わる大学時代を生きる皆さん...

人は、いつからでも、どこからでも、変わっていけます。

自分自身をしっかりと見つめ、より良い方向に自分自身を変容させることが出来る日々でありますように...

またお会いしましょう!



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                 昼食後の談笑も楽しかった!
                 こんなオジサンと遊んでくれてありがとう!


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| | 2014-09-12(Fri)20:37 [編集]


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| | 2014-09-12(Fri)23:06 [編集]


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| | 2014-09-13(Sat)07:31 [編集]