田川伸一郎のブログ

福島県から~その2・中学校バンド~

土曜日・日曜日は、「中通り」の中学校4校にお伺いしました。

「浜通り」から、車で約1時間半...朝からけっこうなドライブでした。
でも、車を走らせてくださった先生は、往復ですから私の2倍の時間を運転してくださったわけです。
感謝...


こちらの4校は、どの学校も、今年度、すでにお伺いさせていただき、ブログにもアップさせていただいた学校です。

福島県では、各地区ごとに、「合奏祭」という名の「コンクール」が開催され、小学校・中学校の希望校が参加します。
しかも、「平日」にです...すごい。

この「コンクール」は、近年始まった『日本学校合奏コンクール』(元・全国学校合奏コンクール)です。

「日本学校合奏コンクール」のHPはこちらから
http://jsecc.jp/


小学校・中学校・高等学校を対象とする合奏部門(「グランドコンテスト」)とソロ・アンサンブル部門(「ソロ&アンサンブルコンテスト」)に分かれるみのコンクールでは、全国大会が公開であり、今年度は、合奏が福島県郡山市、アンサンブル部門が千葉県千葉市で開催されます。

合奏部門では、管弦楽・吹奏楽・器楽合奏・弦楽合奏・ギター合奏・リコーダー合奏など、多様な編成の合奏が、「同じ土俵で」審査され、小・中・高校のそれぞれで、「全国最優秀校」その他の賞が決まります。

毎年、この「最優秀校」には、小・中・高校とも、管弦楽が選ばれています。(これは仕方ないですね。)

今回、レッスンをご依頼くださったのは、この「日本学校合奏コンクール」の地区予選を兼ねた「合奏祭」に参加される学校でした。

夏の吹奏楽コンクールを乗り越えて得た様々な成果や課題を元に、「合奏祭」出場に際して、今年度の「コンクール曲」の勉強のまとめをしたい...と。

私も、「共に勉強しよう」という思いを持って、お伺いさせていただきました。

長い期間練習をしていると、そんなつもりはないのに、演奏が「何だかおかしなことになっている」場合があります。
悪い意味の「慣れ」が見られる場合もあります。


テンポは?
強弱の幅は?
リズムの取り方や連符の運指は?
全体のバランスは?
フレーズのまとまりや頂点は?
・・・・・

意外に、先生も生徒さんも、気づかないうちに「あれれ?」ということになってしまいます。
先生も、指揮をしていて、頭の中にあるイメージどおりに演奏出来ていると「錯覚」してしまうのです。

たまに、客観的な耳で聴いてもらうことは、とても良い練習です。

今回は、どの学校も、「あれれ?」の現象を直す場面があり、「あぁ、聴いていただいて良かった~。このまま出たら、大変なことになっていました~」と先生方。

「最後の勉強」は、まさしく、初心に帰る勉強と、一層の深まりを求める両方の濃い内容となりました。
そして、どの学校も、「これなら悔いなく発表出来るでしょう!」という「まとめの演奏」らしい仕上がりに高まりました。




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数少ない生徒数の学校としては、加入率の高い「村立」の中学校バンドです。
すばらしい自然環境と立派な校舎、そして、温かい地域の方々に囲まれ、熱心な先生方のご指導で、とてもクォリティの高い活動をしています。
「合奏祭」では、全員初心者の1年生も一緒に、何と、吹奏楽コンクールとは別の曲に挑戦しています。
レッスンでは、吹奏楽コンクールの曲と合奏祭の曲を両方とも勉強しました。
セッティングも工夫し、小編成でも、よりシンフォニックに響きが出る配置を考えました。
ひとりひとりの「音」と「音楽」が明確に表出された、何ともみずみずしい音楽を奏でています。
フルートやアルトサックス、クラリネットのソロも美しい!
「村の誇り」の君たちのバンド...合奏祭にも胸を張って出場してください。
そして、これからも、地域の方々に愛される活動を!




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初心者の1年生も全員参加して、吹奏楽コンクールに臨んだ夏でした。
まだあまり吹けなかった1年生もずいぶん上達して、先輩たちの音に厚みを付けれらけほどに成長していました。
この学校は、有名な「オペラ物」に取り組んでいます。
こういう名曲は、やってもやっても飽きることがなく、どんどん深まりを増すことが出来ます。
しかし、気を付けないと、何となく合った演奏にもなりがちです。
ユニゾンが多い「主旋律」では、よく聴くと、ズレが生じてしまいます。
また、ひとりひとりが「濃く歌う」ことをしていないと、何かグッとくるものがない演奏になってしまいます。
更なる向上のために、そういった面を細部にわたって詰めていきました。
皆の心と先生の心がひとつになった「歌」を、合奏祭で披露できますように!




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壁に掛けられたゴミ袋はいったい?  
合奏にうまくいかなかった箇所を、先生が紙に書いて、パートや個人に「プレゼント!」  
先生のテストに合格すると、この袋の中に捨ててよいそうです。 達成感があるだろうなぁ。こんなにみんな合格してきたんだね。


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お互いの音がしっかり聴こえ、アイコンタクトもメンタルコンタクトもしやすい
「円形合奏」で練習。


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こちらの先生は、赴任2年目です。
それまで、3年生は、7月中旬の「吹奏楽コンクール地区大会」が終わると引退する習わしになっていたので、昨年度は、合奏祭にも1・2年生の新チームで出場していたようです。
今年度は、「3年生も合奏祭まで残って、まとめの演奏をしてから引退しましょうよ」という、顧問の先生の新たな声かけに、半分位の3年生が賛同して残りました。
全員が残っていないのが残念ですが、夏を経た3年生は格段に上達し、その音を聴いて練習して来た1・2年生の音も驚くほど良くなっていました。
3年生の抜けた穴を何とか埋め合って、夏のコンクール曲で合奏祭に出場しますが、何故か不安な音がありません。
レッスンでは、円形合奏で、さらにアンサンブルや表現、音型統一を練り上げ、夏以上の演奏に仕上がっていきました。
顧問の先生も、「すごい!激変!」と大喜び。皆も、自信を付けましたね!
残ってくれた3年生との演奏、思い切り楽しんで来てください。




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1年生の時から共に学んできた3年生から、感謝の色紙をいただきました。 「みんな、ありがとう!」

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今年は例年よりも部員が少なく、1年生の数が多いチームで、なかなか苦労も多かったようですが、夏を乗り越え、今では1年生も立派に育って、しっかりとした「演奏の一員」となって活躍しています。
日本風な「語り」や「ドラマ」、正確なリズムやテクニックが必要な今年のコンクール曲...吹き慣れて来た分、ところどころに崩れや雑な所が見えていました。
先生の指揮も、「ついうっかり、癖が出てしまい...」と、音楽の意味を生かし切れない部分も生じていました。
もう一度じっくりと、旋律の味、それを生かすにふさわしいテンポや音色、指揮...勉強し直しました。
一度は、しっかりと作り上げた演奏ですから、直るのも早いものです。
色々な場所が、かっちりとハマり始めると、皆の眼が「新鮮な喜び」となって輝いて来ました。
先生の指揮も、ドラマチックで、かつ冷静なものに戻って行きました。
チームの実力が出た演奏になって来て、本当によかったです。
合奏祭や、後に続く「大舞台」まで、さらに「新鮮さ」を増した演奏に仕上げていってください!




3年生は、受験勉強のこともありながら、しっかりと「音楽」の勉強のまとめをしていました。
コンクールで、たくさん勉強し、他校の演奏から刺激を受け、時には、悔しさや落胆も経験し、それをしっかりまとめて心に刻むと、その後、秋に向けて、グンと伸びていきます。
ここまでやってこそ、吹奏楽部で活動した意味があると、私は思います。

学校によって、3年生がいつまで残るかということには違いがあると思いますが、少なくとも、夏のコンクールがゴールではなく、そこで学んだことを、自分とチームの力に「昇華」させてから引退できると、3年生自身もバンドも大きく育つのですが...
1、2年生も、ラストスパートで格段の伸びを見せている3年生の「音と心」をしっかりと見つめ、新チームの力の基盤を作ってほしいと思います。

各学校の「合奏祭」、そして、3年生引退までの行事と練習の充実をお祈りいたします。

今回お招きくださった高校、中学校の先生方、生徒の皆さん、本当にありがとうございました。




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| | 2014-09-29(Mon)21:15 [編集]


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| | 2014-09-30(Tue)00:45 [編集]