田川伸一郎のブログ

新しい一歩を踏み出す時

この時期、中学校や高校バンドの多くは、3年生が引退し、「新チーム」としての活動が始まっていることと思います。

3年生がいる間は、潜んでいた「リーダー予備軍」が、急成長して、立派なリーダーになる場合もあれば、今までは3年生の力だけでやっていたのでは?と思うほど、雰囲気が沈滞してしまう場合も...

小学校なら3月に6年生が卒業し、4月になった途端、新6年生や新5年生がぐんぐん伸び始めるということがよくあります。

いずれにしても、技術的には一番きつい時期ではありますが、逆に、今までのことはリセットして歩み直せるのが今の時期の「良さ」であることは間違いありません。

そんな「伸び盛り」の時期を、「沈滞」して過ごして欲しくないです。

「私たちが、新しいチームを作れるんだ!」と、喜び勇んでもいいのです。



今日は、千葉県立九十九里高等学校にお伺いして来ました。

家から車で片道2時間近くかかる遠い学校ですが、私は「遠い~」とは思いません。
とっても前向きで真面目な生徒さんばかりだからです。

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このバンドも3年生が引退して、わずか16名の部活になってしまいました。

でも、私が初めてお招きいただいた時は、1・2年生合わせて5名でしたから、16人に減っても、「あぁ、人数が少ない~」とは思いません。
全然OKです。

しかし、チューバ、バリトンサックス、バスクラリネットは、3年生ばかりだったので、「低音がゼロ」の危機を迎えてしまいました。

でも、チューバにはホルンから、バスクラリネットにはトランペットから、それぞれパート替えをして、危機を脱出していました。
移動してから約1ヶ月半、もうしっかりバンドを支えられる音を出していました。

そして、嫌々ということもなく、「任せてください!」と、口に出して言うほど前向き...
そんな彼らの雰囲気がバンドにパワーを与えていました。

今日は、新チーム初めてのレッスン...県の連合音楽会に出場するために、『北の鳥たち』(広瀬勇人作曲)を練習中でした。


まだどこかで、3年生がいた時の感覚で、ちょっと誰かに頼り気味の音がちらほら聴こえていましたので、どんどんひとりで吹かせて、息の流れや音の立ち上がりなどを確認し、意思のある音で演奏することを最優先して練習を進めました。

勇気を持って音を出すこと...今は、細かいことにとらわれず、少々の粗も気にせず、「ダイナミックな心と音」で、合奏に臨んでほしいと願いました。

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今年の4月に入った初心者の1年生も、もう立派にひとつのパートを任されて演奏しています。

もう「初心者」の顔はしていません。
3年生が居なくなった今、その顔には「たくましさ」すら感じられます。


そして、皆で合唱にも取り組んで・・・

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しっかりと手をつなぎ、しっかりと顔を上げ、しっかりと声を出し、そして、心を込めて歌います。

何とも温かい歌声でした。


「16名しかいない」ではなく、「16名もいる」という発想...
自分たちで「活気」を生み出すこと...

連合音楽会だけでなく、幼稚園でのクリスマスコンサートをはじめ、地域でのたくさんの本番を準備して、前進しようとしています。

いい「スタート」だなぁ...すばらしい!

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明るく生き生きとした部長君と副部長さんです。
部長君は、中学校ではサッカー部でした。 
初心者で入部して、あっと言う間にトランペットが吹けるようになったのに、
今回、低音ゼロの危機に遭い、自らバスクラリネットに転向しました。
こんな心意気が、彼をますます「大人」にしています。



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こんなに素敵な仲間が16名もいる! やる気満々の顧問の先生もいてくださる。
そして、僕も君たちの「仲間」さ!

だから、何も心配いらないよ!

勇気を持って前進していこう。

がんばれ、九十九里高等学校吹奏楽部!




3年生が引退して、「暗い雰囲気」になっているバンドはありませんか?

3年生がいなくなったら下手になった...そんなの当り前! 何を不安がっているの?

これからは、君たちが新しいチームを作り出す楽しさを味わえばいい。

そう、「楽しさ」なんだよ。

つまらなくしているのは君自身じゃないのかな。

誰かに頼って、誰かに作ってもらって、誰かに明るいチームを育ててもらおうとしている...
自分は、その中にいて眺めているだけ...
そして、口を開けば、「つまらない」「あれが嫌、これが嫌」と文句ばかり言う。

違うよね、それって。
幼いよね、それって。

明るさの原動力、楽しさの原動力、やる気の原動力に、自分がなればいいんだ。

君にも出来ることがきっとある。


日本中の「新チーム」の仲間たち、がんばれ!


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| | 2014-11-06(Thu)20:36 [編集]