田川伸一郎のブログ

「記念日」のレッスン

今日は、また新しい出会いをさせていただきました。
埼玉県の小学校バンドです。


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こちらのバンドの顧問の先生は、この学校に来られて3年目です。

先生は、ご自分の中で、「ここまで出来たら田川先生をお招きして、指導してもらう」という何か「到達ライン」のようなものを定めて努力されてきたそうです。

前任校で、初めて先生に出会い、転任された時には、「またよろしければ新しい学校で」とお話ししておいたのですが、先生は、まず自分でしっかり指導し、様々な面(態度的な面・技術的な面)である程度のレベルに達したらとお話しされていました。

私は逆に、「そこまでいけば、私のレッスンなんか必要ないのですから、どんな状態のバンドでも私は大丈夫ですよ」とお話ししていましたが、先生のお考えはそうではなかったようです。

レッスンには2年間お招きいただきませんでしたが、東京ブラスコンコードの演奏会においでくださったり、様々な管楽器の研修会でお会いしたりするもあり、先生のご努力を心の中でいつも応援していました。

そして、いよいよ先生からレッスンのご依頼があり、初めて新しい学校のバンドにお伺いすることになりました。
先生にとっては、まさに、「記念日」でした。


先生は、ご自分のお考えややり方、音楽観・指導観がおありで、そのペースに子どもたちを載せ切るまでにはご苦労も多かったようですが、子どもたちの素直さと賢さに助けられたとおっしゃっていました。

私も、初めて会ったとは思えない子どもたちの「向き合い方」にとても感心して、レッスンに入ることができました。

レッスンの前には、「心の話」をさせていただきましたが、食い入るような子どもたちの眼、深くうなずく反応、共感の表情にはすばらしいものがありました。

先生が、「音楽活動を通して心を育てる」ということを大切にされていることが、手に取るようにわかりました。

今年のチームは、6年生が少なく、今年度の初心者もたくさんいるメンバー構成ですが、皆がとても大きく見えたのは、「心の大きさ」だったのかもしれません。

先生は、しっかりとした基礎を大切にされ、選曲にも全く無理のない曲、しかも、たっぷりと音楽の勉強が出来る曲を選んで与えておられました。
先日ブログにアップさせていただいた東京都の先生と同じ温かいスタンスで、私はとてもうれしかったです。

当然のことながら、レッスンは、とても楽しく、みんな笑顔で進めることが出来ました。

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レッスンは、「授業」のように、課題を見つけ、考え、様々な意見を出し合い、試し、比較し、定着させていくという子どもたちの「学び取り」を成立させる手法で進めました。

それが出来る子どもたちだと判断したからです。

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よく話を聞き、よく考え、よく発表する子どもたちです。 
日頃の学習全般のすばらしさがわかります。



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大事なことはどんどん書きます。  心あるとても良い発言をして、なでなでしてもらいましたね!

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楽器を吹く前に、まず歌います。 とても良い声で歌います。
自己評価もしっかり出来て、もう一度歌ったら大変化。すばらしい!


途中途中、何度も発問をし、「音」という見えないものを皆で「言葉」にすることで、まるで見えるものを扱っているかのように考えられるようになりました。

それを、音のイメージに戻して演奏すると、何も教えていないのに、子どもたちは「技術的に」何かを自分で変化させています。

それは、音色であったり、タンギングの種類であったり...
その意識なく、変えているところがすばらしいのです。

感覚の良さ、応用できる技術...これはすべて日頃の先生のご指導で培われた力です。

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みんな、姿勢や楽器の構え方がすばらしい。 大切な基本をしっかりと指導してもらえて幸せですね。


どこかのパートの指導をしている時も、みんなシーンとして音を聴き、変化に気づき、なるほどと、自分の演奏に生かそうとします。
小学校バンドでは、意外にこれが出来ないものです。
「自分には関係ない」という態度で、おしゃべりしたり、手いたずらをしたり...

「皆で学ぶ」というバンドの練習の意味を皆がよくわかっているのでしょう。
先生方の「躾け」のすばらしさでもあります。

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みんなで聴いて、意見を言って、みんなで確かめて、みんなで勉強。
こうやって、「みんなの音楽」は出来上がっていくものなのです。


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校長先生も、ずっと練習をご覧になってくださり、
子どもたちの頑張りに感心されていました。
とても温かい校長先生です。


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同じトライアングルでも、こんなに色々な音色が出せるのですね。
今日は、3種類の音色を出せるようになりました。4年生なのにすばらしい!



三学期に、またお伺いすることになっています。

今日は、宿題も出ました。

そして、音楽は、100点満点ではなくて、表現を工夫していけると、もっと上の120点にも150点にもなれることがわかりました。

もっともっと良くするという熱い思いをもって、これからも、楽しく厳しく日々の練習に励んでもらいたいと思います。

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笑顔いっぱい、やる気いっぱい、やさしさいっぱい...
初めて会った君たちですが、みんなのことが大好きになりましたよ。

「今日の日」は、顧問の先生にとっては、ずっと目標にして来た大切な日でした。
その大切な日を、君たちは、最高の勉強の仕方で「最高の日」にしてあげましたね。

今日は、顧問の先生にとっても、君たちにとっても、田川先生にとっても、すてきな「記念日」になりました。

そして、新しいスタートの日でもありました。
最後の感想で皆が話してくれたように、今日勉強したことを、これからの練習、これから出会う曲の中で、どう生かせるかが一番大切なところです。
賢い君たちなら、きっと出来ます。

三学期のレッスン日を楽しみにしています。
寒さに負けずがんばれ!


先生、「記念日」、おめでとうございました!
心から拍手!




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| | 2014-12-04(Thu)19:34 [編集]