田川伸一郎のブログ

富山県の中学校・高校バンド

先週の金曜日から昨日まで、富山県にお伺いして来ました。

富山県と言えば、今週末に「北陸新幹線」が開通です。
と同時に、新潟県の越後湯沢と石川県の金沢を結んでいる特急「はくたか」は廃止となります。
「はくたか」の名前は、北陸新幹線の名称に引き継がれます。

ということで、今回のお伺いは、最後の「越後湯沢」経由、特急「はくたか」での移動となりました。

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この「はくたか」に色々な思いで揺られていたことを思い出しました。

新潟の途中で、風雪にやられ、立ち往生した日のこと...
レッスンで「想定外」のことが起き、暗い気持ちで帰途についた日のこと...
誰にも内緒で、サプライズのお伺いをした日のこと...

私はまだ回数多く使ったわけではありませんが、長い年月使われた方は、もっともっとたくさんの思い出をかみしめていらっしゃることでしょう。

車内では、車掌さんが、「記念カード」のプレゼントを配っていました。
「長い間、ありがとうございました」と...

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今回の富山レッスンのお話をいただいた時は、「あと1週間で新幹線なのに...」と、日程のタイミングを残念に思いましたが、こうしてみると、しみじみとした最高のタイミングでご予約いただいたのだと思えました。

新潟県を走り抜ける「はくたか」からの景色は、とても素敵でした。

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こうしてお伺いした富山では、中学校2校、高校2校のレッスンをさせていただきました。

中学校も高校も、卒業や学年査定の時期、中学校は高校受験の時期で、先生方はご多忙を極めています。
3年の担任の先生などは、ほとんど部活に付けない時期でもあります。

そんなご多忙の時期にもかかわらず、レッスンを希望され、「今できること」を言い訳なしに、できる範囲でやり、これからの方向性を一緒に考えるというご希望の先生方です。

とりあえず、今は忙しいからいいか...ではなく、忙しくても、やれることはある、やるべきことはやるという堅実な先生方と生徒さんたちなのです。

決して完成度の高い演奏をレッスンさせていただくということではありません。
基礎的な事項を確認したり、初見で易しい「コラール」の勉強をしたり、今練習している曲を今できる課題で練習したり...
無理なことはしません。

でも、前に進みます。

そんなレッスンを4校でさせていただきました。



1校目の中学校バンドです。

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前回お伺いしたのは、昨年の6月、吹奏楽コンクールに向けてのレッスンでした。
今回は、新チームになって初めてのレッスンで、1年生とは初めての顔合わせでした。
「基礎的なことを...」という顧問の先生のご依頼もあり、「チューニング」って何だろう?ということについて、皆で考えました。
いつものチューニングと少し発想を変えて、本番のステージでピッチを合わせてられるようになるための「チューニングトレーニング」の方法を実習しました。
チューニングルームと本番のステージの「温度」が違っていても、もう恐れる必要はありません。
なるほど...顧問の先生は、「目からうろこ」とおっしゃっていました。
そして、課題曲のマーチを、「今固めるべき基礎的ポイント」にしぼって練習しました。
明るい雰囲気で3時間、とても良い勉強が出来ました。

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3年生が引退した後、それぞれの個性を出して、すくすく伸び行く2年生。
オール初心者で、やっと音をコントロールして出すことの喜びが分かってきた1年生。
みんな、自分らしさを発揮しながら、それがひとつに寄り合う楽しさを感じ始めているような練習の雰囲気でしたね。
1年生も、先輩に遠慮なく発言している姿、それを温かく包む2年生たちの笑顔、こういう空気はいいなぁと思いました。
身体を使った練習では、何度繰り返しても、疲れを見せず、テンションを落とさず、どんどん良い方向に変容していきましたね。
そんな、「上手くなりたい!」オーラが、とてもすがすがしく、3時間のレッスンが、僕には、とても短く楽しい時間でした。
これからも、仲良く楽しく、そして、厳しく練習に励んでいってください。
次回のレッスンまでにどれだけ成長できるか、楽しみしています!




2校目の中学校バンドです。

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1月にも単独レッスンでお伺いした高岡市立芳野中学校吹奏楽部です。
このバンドは、レッスン時間が長めにいただけたので、コラール3曲をじっくり勉強し、さらに、課題曲のマーチ、そして、自由曲の候補曲と、ずいぶん贅沢に時を過ごしました。
前回、『オアフ島の情景』のレッスンで、それぞれに自信をつけ、先生も新チームの魅力に惚れ、やる気いっぱいで今回のレッスンに挑んだようでした。
コラールは、初見です。 それぞれの曲で、勉強するポイントは違いますが、とても美しい演奏で仕上げることができました。
日頃練習している曲の難しさに比べたら、楽譜は易しいものですが、こんなシンプルな曲の中に「音楽」があることを感じられたのではないかと思います。
これからも、技術的な高みを求めつつも、しっかり「音楽」ができるバンドであってほしいと思います。

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2ヶ月前にお会いしたので、何だかとても近い気持ちでレッスンに入ることが出来ました。
新チームの歩みにも自信が見えてきて、とても良いことだと思います。
皆は、吹奏楽を通して「音楽」の勉強をする喜びが、わかってきましたね。
コラールの勉強もとても楽しそうで、表現の練り上げもすばらしかったです。 
そして、お昼休みの「8.6秒バズーカ」のものまね大会には、あんぐりでした。
この学校で、皆のこんなすごい盛り上がりを見たのは初めてでした。
最後に聴かせてくれた『大地讃頌』にも感動しましたよ。
メリハリのある練習態度、すばらしい!




1校目の高校バンドです。

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このバンドの顧問の先生は、着任2年目が終わろうとしています。
1年目は、それまでのバンドの活動の仕方や生徒さんたちの思いを受け入れながら、ご自分の方針を打ち出していくことに、かなり神経を使われているように思えました。
高校バンドの多くは、生徒が主体で活動していますから、顧問の先生の考え方によって活動の仕方を変えるというのは難しいものです。どんなに実績のある先生であってもです。
先生はじっくりと生徒さんたちと向き合いながら、生徒さんたちの気持ちを大切にしながら進んできました。
2年目が終わろうとしている今、もうすっかりお互いを受け入れ、先生と生徒さんたちが強い信頼関係に結ばれたチームになっていました。
部員の三分の二が男子部員、しかも初心者が多いという、なかなか独特の雰囲気をもったバンドです。
素朴で、素直で、謙虚で、ナチュラルで...
明るい雰囲気の中、皆で、落ち着いて「音楽」を勉強しました。

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ひとりひとりの豊かな「持ち味」が、このチーム全体の個性につながり、良い意味の「若さ」を感じさせています。
高校から楽器を始めた生徒さんたち多いのに、「音楽する雰囲気」があるのは、とても良いことです。
話しかけると、まず一番に返ってくるのは、超素敵で爽やかな笑顔です。
男子が多いのに、とても穏やかで柔らかい空気、サウンドも優しく、心に響いて来ました。
自分たちから、曲の中の練習したい箇所をどんどん発表できる意思もいいなぁ。
これからも、このチームでしか出せない「味」を追求していってくださいね。




2校目の高校バンドです。

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富山県の高校の中では、一番お付き合いの長い学校です。
先生は、ご自分の方針をしっかり持ち、ご指導のお力も高い先生ですが、生徒さんたちの音楽性や自発性をとても大切にされ、ご自分の音楽を一方的に押し付けるのではなく、生徒さんたちが出してくる音楽との接点を見つけつつ、絶妙な「さじ加減」でステージに運ばれます。
今回のレッスンでは、そんな先生のご指導の仕方を生かすためもあり、お持ちした「コラール」を3曲使い、初見で、それぞれの曲の「音楽的なつくり方」を、生徒さんたちと話し合いながら、勉強していきました。
特に、フレーズのまとまりや曲の構成をとらえ、エネルギーの上昇・下降がどのようになっているかを楽譜から読み取って表現していく勉強では、とても深まりのある学びが出来ました。
先生が、「コラールを勉強したいねぇ」と話していらしたタイミングで、私から提案させていただいたので、先生も大喜びでした。
「田川先生は、どうして、私たちの求めていることがわかるんですか?すごい!」と顧問の先生...
「愛」かなぁ...。
課題曲のマーチも、演奏の「基盤づくり」を、シンプルにきっちりと勉強しました。

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朝、学校の玄関で、太陽のように明るくはつらつとした接待係さんの女の子にお迎えいただきました。
「色々と行き詰ったり、つまずいたりすることもあるのですが、みんな、田川先生のレッスンに向けて頑張ろうと、とても楽しみにしていたんです!」...そんな話を一生懸命してくれて、とてもうれしかったです。
いつも謙虚に、そして、熱心に、まっすぐに、正しいことをきちんと身につけながら、練習を進めてきている皆さん。
やることひとつひとつがとても丁寧で、スクールバンドのお手本にしたいほどの取り組み方です。
日々の学びが、ひとりひとりの「財産」」となり「発信力」となって、大きく広がっていきますように...
今回も、皆さんの表情と音と音楽で、とても豊かな気持ちにさせてくれて、ありがとう!




レッスンのタイミングを知って、この高校の卒業生の一人が訪ねて来てくれました。
彼は、卒業後も私を慕ってくれ、「専門特技」を駆使したこんなすごいプレゼントを作って、私に送ってくれました。
送られて来た時には、ほんとにびっくりしました。

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私は、この「世界にひとつのスタンプ」をスコアの表紙に押し、あちこちの学校の生徒さんたちから「すご~い」と驚かれています。
「このスタンプはね...」 と説明すると、みんな、「ほぅぅぅ」と感心。

私の大切な「家宝」です。

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相変わらず笑顔が爽やかな、気持ちが優しい青年です。 
久しぶりに会えてうれしかったですよ。
わざわざ訪ねてくれて、ありがとう。



次回は、6月にお招きいただいています。
もちろん、北陸新幹線でのお伺いです。

新幹線も、みなさんの成長も、今から楽しみにしています!

4校の先生方、お招きいただき、ありがとうございました。



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| | 2015-03-09(Mon)19:36 [編集]