田川伸一郎のブログ

旭川から~2018・6月~

先週の金曜日から昨日まで、北海道の旭川へお伺いして来ました。
5月に引き続き、今年度2回目です。


木曜日は、大雨だったということですが、金曜日に降り立った旭川空港は快晴。
そして、少しひんやりとした空気が心地よかったです。

半袖で現れた私に、お迎えの先生は、「寒くないですか~?」と驚いておられましたが、「ぜ~んぜん!レッスンやっていたら、絶対に暑くなりますし!」「はぁ...」

先週の函館では寒いと思う瞬間もありましたが、今回は半袖でも一度も寒くありませんでした。
(そう言えば2週連続で北海道なのでした。)

旭川地区の吹奏楽コンクールは、8月のはじめです。
参加申し込み書の締め切りもまだだそうです。
日本で一番遅いんじゃないかなぁ。

今回のレッスン校は、2日半で11校でした。

かなりの過密スケジュールでした。
食事は、移動中の車の中でという感じでしたが、函館同様、先生方の見事な連携プレーのおかげで、無事に予定どおりのスケジュールをこなすことが出来ました。

初めての出会いもあり、爽やかな空気の中、気持ち良く過ごせた3日間でした。

今年度、初めてお伺いした学校をご紹介します。


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初めてお招きいただいた小学校です。
顧問の先生から、詳細なバンドの実態レポートを事前にお送りいただき、イメージしながら出会いました。
初めての出会いとは思えないほど、みんな人懐っこく、会話の反応も良く、「心が開いている」という一番大切なことが出来ていることに感心しました。
音もやる気も、とってもいい! これからぐんぐん伸びそうなバンドです!


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とても立派な編成の小学校バンドで、技術的にもとても高く、6年生の中には大人のような音で演奏出来る子もいます。
5月の旭川レッスンの時に、顧問の先生とお食事会で選曲のご相談を受け、2曲をご紹介した中から選んで練習していました。
短期間の練習であったにもかかわらず、しっかり練習出来ていることに驚きました。
各声部のバランスやアーティキュレーション、アクセントを生かし切ることで音楽が立体的、躍動的になることが分かりました。


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数年間にわたり、毎年お伺いしている小学校ですが、今年は今まで以上にハイレベルです。
難しい曲を選んで挑戦しており、少々心配しながら伺いましたが、想像以上に立派な演奏でした。
レッスンに向かう気迫も素晴らしく、指導したことがどんどん入っていきました。
様々な声部が入り組む曲なので、それぞれの役割を理解したバランスや特徴的な表現を大切に演奏していきましょう。


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人数の少ないバンドで、初心者の1年生も含めてみんなで格闘していました。
皆が良い音色で演奏して溶け合わせを、声部やハーモニーのバランスを整えていくことで、力まなくても少人数なりの豊かで良い響きが生まれることを体感していただきました。
「倚音(いおん)」が多用されている曲なので倚音をたっぷりと表現し、次の音で解決した和音を美しくハモらせる練習の仕方を提案しました。
大人数に負けない音量ではなく、少人数ならではの緻密でクリアーなアンサンブルを目指していきましょう。


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人数が少なく、初心者も数名いる中で頑張っている高校バンドです。
顧問の先生の温かい愛情に包まれて、ひとりひとりが安心して部に居場所を持ち、それぞれの力を出していることが分かります。
このバンドの実情に合った良い選曲で、美しく楽しい演奏を作り上げています。
ゆっくりの場面にこだわった練習をし、この人数の良さを生かしたサウンドづくりをするコツを学びました。



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移動中、こんな風景に心癒されました。
「ちょっと止まってください! 写真撮りたいです!」
地元の先生方にとっては、見慣れた風景なのですが、私はえらく感動しました。



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さようなら~! また7月にお会いしましょう!
1日1日を大切に、確実な前進をしてくださいね!


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自ら学ぶ姿勢

久しぶりにお伺いした某高校。

私の机の上に置かれていたプリントです。

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自由曲のレッスンでしたが、パート練習や合奏練習で出て来た問題点、疑問点を生徒さんたちが持ち寄り、それを顧問の先生が一枚のプリントにまとめてくださってありました。

練習番号ごとに、各パートから出た内容を整理して書いてあります。

きっと顧問の先生もこれらの問題点については、ご指導されていらっしゃるとは思いますが、「田川先生はどう考えるかを確かめて参考にしなさい」ということだと思います。


レッスンを受けるために、このような事前準備、事前指導をしてくださる先生は珍しいです。

「受け身」ではなく、自ら「課題意識」を持ってレッスンを受ける姿勢です。

私も、部員たちの意識の方向や課題に触れながら、指導をすることができます。

レッスンの後も、何人もの部員が並んで、さらに質問攻めでした。


限られたレッスン時間をより充実させるために、このような勉強の仕方をしていることに感動しました。

当然、演奏も素晴らしいもので、指導することがぐんぐん入っていく感触を覚えました。

顧問の先生のご指導の元、「自ら伸びよう、伸びたい」という気持ちをひとりひとりがしっかりと持っているからです。


そのような学びは、返事やあいさつ、態度、心づかい、ユーモア...「人間力」をもしっかり育てていました。

「君たち、これだけの行動が出来たら、いつ社会に出ても大丈夫だね!」 皆、笑顔!


顧問の先生は、「おいおい、みんな大変だぞ。こんなにハイレベルで難しいことを教えていただいたんだから、どこまで自分たちのものに出来るかにかかっているね。先生も大変だぁ...指揮もたくさん勉強しなきゃな。でも、絶対にマスターするぞ!」と、ご自分の課題も話しながら、最後の前向きなまとめをされました。

次回のレッスンも楽しみです。

これからも、「自ら学ぶ」を大切に努力していこう!


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函館から~2018・6月~

先週の金曜日から昨日まで、北海道の函館にお伺いして来ました。

5月に引き続き、今年度、2回目の函館です。

今回のレッスンは、10校でした。

出発した時の千葉はあいにくの雨でしたが、函館は快晴。
冷たい風が吹き、朝晩の寒さは、さすが北海道。
函館の先生からのアドバイスどおり、スーツの上着を着て行って正解でした。
こんなに寒い6月は初めてだったような気がします。

でも、練習ではどの学校も真剣そのもの。
暑くなるほどの熱気でした。

コンクールを見定めて、「今、出来ること」と「これから出来るようになって欲しいこと」について、出来るだけ具体的なアドバイスを差し上げました。

今年度初めてお伺いした5校の皆さんをご紹介します。


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例年お伺いしている小学校ですが、今年のチームは3年生が多く、人数分の音がまだ出ていません。
でも、4~6年生のやる気や音はしっかりしていて、柔らかく良い音が響いていました。
コンクール曲はとても良い曲で、多くの学びを得られることと思います。
少しハードルが高いですが、コンクールまでに乗り越えて行ってくれることを期待しています。


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全校児童数21名中、14人が金管バンドに入部している奇跡の小学校バンドです。 
ひとりひとりの意識が猛烈に高く、技術も優れていることに驚きです。
今年のチームの編成や力に合わせて、フレキシブル楽譜を元に編曲(工夫)をして差し上げました。
想像以上の出来にびっくり。そして、レッスンを受けての変容ぶりは見事でした。
子どもの可能性を驚異的に引き出す先生方に脱帽です。


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去年、大勢いた6年生が卒業してしまい、かなり少ない人数になってしまいましたが、新入部員を必死で集め、何とか合奏が成立する人数にまで増えました。
こちらのバンドも、基礎練習がしっかりしているようで、音の質がとても高いです。
今年の曲は、広瀬勇人さんの新曲です。子どもたちが惚れ込んでいることが分かる生き生きとした演奏でした。
さらに、情感のある演奏にするために、フレーズのまとまりやハーモニーの移り変わりを生かしていきましょう。


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金管バンドがある小学校からの進学者もいますが、木管は全員初心者、金管にも初心者のいる中学校バンドです。
今年のコンクール曲は、去年のコンクール前から温めていた曲だそうです。
よく鳴る曲ですが、逆にただ鳴っているだけになりやすい曲でもあります。
テンポの揺れや音色の変化、ハーモニーの生かし方を工夫し、ドラマッチックで聴き飽きない演奏にしていきましょう。


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新しい顧問の先生と歩み始めている木古内中学校吹奏楽部。
木古内小学校吹奏楽部が復活して来たおかげで、小学校からの経験者の入部も増え、近年以上にダイナミックなサウンドを響かせています。
今までの木古内中の選曲の方向から大転換して、ジャズの要素を組み込んであるオリジナル作品に取り組んでいます。
編成の偏りもあるので、様々な工夫をこらしてハーモニーの豊かさや曲全体の色彩の変化を生み出すレッスンをしました。
新しい可能性に向かっての合言葉、「セッション!」



今回も、先生方の連携プレーでスムーズな移動が出来、予定どおりのレッスンをこなすことが出来ました。

10校の先生方、部員の皆さん、ありがとうございました。

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さようなら~! 
また7月にお会いしましょう!



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函館山の裏側にある「立待岬」です。
大好きなプチ観光スポットです。


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やぎりんの吹奏楽入門

作曲家の八木澤教司さんから、ご著書を頂戴いたしました。

やぎりんの吹奏楽入門~作曲家が教える演奏力向上のヒント~

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作曲のお仕事だけでなく、バンド指導の現場でもご活躍の八木澤先生ならではの目線で書かれています。

特に、中学生・高校生の皆さんが「知っていそうで知らないこと」を、優しい口調で語りかけるように解説してあります。


内容です。

第1章 吹奏楽の技術と表現ってなんだろう?
・ 吹奏楽の技術ってなんだろう?
・ 吹奏楽の表現ってなんだろう?
・ 上手い演奏ってなに?
・ コンクールで審査員対策はできるの?


第2章 楽しくて効果のある練習法
・ 吹奏楽にはどんな練習方法があるの?
・ 基礎合奏ってなぜするの?
・ 日本ならではの練習方法とは?
・ 時間を有効に使うにはどうしたらいい?


第3章 吹奏楽曲との向き合い方
・ 「楽譜を見る」と「楽譜を読む」の違い
・ 楽譜の基本的な情報について知ろう
・ よく使われる楽語の本来の意味を知ろう!
・ スコアをこんなふうに読んでみよう
・ 選曲のノウハウ
・ 学生指揮者の心得とは?


第4章 吹奏楽で知っておくべき知識
・ 吹奏楽っていったいなんだろう?
・ 吹奏楽曲の「グレード」ってなに?
・ 吹奏楽の歴史を知っておこう
・ 吹奏楽に役立つ楽譜の歴史
・ 楽曲の形式を知ろう!
・ 西洋音楽から学ぶべきこと


第5章 各楽器の特徴とワンポイントアドバイス
・ 木管楽器
・ 金管楽器
・ 打楽器
・ その他の楽器


「吹奏楽指導は初めてで・・・」という顧問の先生にとっても良いバイブルになることでしょう。

皆さんの吹奏楽部にも一冊いかがでしょうか?

yamaha music media 刊
定価 1500円 (税別)



今日、6月15日は、千葉県は「県民の日」で、ほとんどの学校はお休みです。
各地で吹奏楽のイベントがあったり、コンクール練習に励んだり...
あいにくのお天気ではありますが、有意義な1日をお過ごしください!



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福島県から~2018・6月~

先週の金曜日から昨日の日曜日まで、福島県にお伺いさせていただきました。

今回のレッスンのご予約は、昨年の9月にいただいたものでしたが、その後、緒形まゆみ先生の還暦記念『たんぽぽコンサート』のご案内をいただいたので、福島の先生方に無理をお願いして、スケジュール調整をしていただきました。

福島の先生方も、緒形先生のファンなので、私の願いを聞いてくださり、2日間をホール練習レッスンとして、移動時間を省き、希望の学校が全てレッスンを受けられるように計画してくださったのです。

昨日の日曜日は、午前中でレッスンを終わりにし、『たんぽぽコンサート』の会場であるルネ小平までゆとりをもってたどり着くことが出来ました。

心の広い先生方です。
ホールへの送迎をお手伝いくださった保護者の皆様、引率くださった先生方にも感謝いたします。

今年度、顧問の先生方の異動の関係もあり、例年とは違う学校とも出会うことが出来ました。

夏のコンクールに向けて精一杯努力する先生方、生徒さん方と、限られた時間を充実して過ごしました。


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初めての出会いをさせていただいた中学校バンドです。
たまたま前にレッスンに伺っていた学校からの転校生がいて、再会を喜び合いました。
一度聴かせていただいた後、まずはセッティングの研究をしました。
曲の良さやこのバンドの性能が伝わる配置を工夫し、二転三点してなかなか良い音がするセッティングが決まりました。
和の雰囲気いっぱいの曲、正しいアーティキュレーションを身につけ、独特の節回しもさらに練り上げていきましょう。


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このバンドは、ともかく勢いのあるあいさつと返事が出来、それが音のやる気につながっています。
真剣さもあり、笑顔も溢れ、練習の雰囲気は皆のかもし出す向上心でいっぱいです。
初心者の1年生も、「吹けるところだけ演奏」で合奏に参加していました。
課題曲のマーチを中心にレッスンし、「自然が一番。誰かに教え込まれたような不自然な表現ではなく、楽譜を根拠にした自然な表現を工夫しましょう」と確認しました。


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こちらの中学校とも、全く初めての出会いをさせていただきました。
先生は、転勤1年目の今年を充実して進んでいるようでした。
明るい笑顔で私を受け入れてくれ、第一回目のレッスンとは思えないほどフレンドリーで、かつ、指示に対する反応や演奏の変容も見事でした。
曲の色彩や音響を生かすセッティングの工夫もして、立体的でバランスの良い素敵な響きが感じられました。
楽譜に散りばめられた情景や感情を共有し、一体感のある演奏に仕上げていってください。


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この中学校に上がってくる小学校に吹奏楽部が出来て4年間ほど。今年の1年生のほとんどは、小学校の吹奏楽部で3年間活動して来た部員です。
とても上手な1年生たちもいて、「見習い選手」ではなく、先輩たちと共に演奏づくりに役立っていました。
毎年お伺いしていますが、今年はサウンドも表現力も例年以上に立派です。
課題曲は、『ワルツ』に挑戦。大丈夫かな?と思っていましたが、指導したことがどんどん入っていくことに驚きました。
あと2時間位一緒に練習出来ていたら...と残念に思うほど、まだまだ出来る!という可能性いっぱいの『ワルツ』でした。


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昨年の9月に初めてお伺いした高校です。
今年度の1年生は、元運動部の男子6人を含む20人近く入部し、ここ数年で最高の部員数になりました。
基礎合奏の緻密さは相変わらずでしたし、コラールもしっかりと練習してありました。
特に、課題曲のマーチを勉強しましたが、生徒さん方の素直さと吸収力、集中力が生きて、心地良くレッスンが出来ました。
初心者君たちは、まだ十分には演奏出来ませんが、「とても楽しいです!」と。 吹奏楽部の頼もしい力です。



吹奏楽コンクール地区大会まで、あと一ヶ月ほどだそうです。
まだまだ変容していける可能性いっぱいの皆さんです。
それぞれのバンドの魅力が最大限に発揮したコンクールになることをお祈りしています。

福島県では、秋に「合奏祭」という大きな大会もあります。
その大会前のレッスン予約もいただきました。
9月、さらに成長した皆さんとお会い出来ることを楽しみにしています。



福島からルネ小平に移動し、緒形先生の「たんぽぽコンサート」を堪能させていただきました。
コンサートの記事は、後日改めてご紹介させていただきます。


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