田川伸一郎のブログ

千葉県の高校バンド~初めての出会い

昨日は、県内の高校バンドの皆さんと初めての出会いをさせていただきました。

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顧問の先生は、とても勉強家の女性の先生です。

2学期に入ってから鎌ヶ谷高校のレッスンを2回も見学に来られ、一回は生徒さんたちと共に東日本大会直前のホール練習を見学に来られました。

見学の時の生徒さんたちの真剣な眼つき、一生懸命ノートに書きながら勉強する姿に感銘を受けました。
「私は何も言っていないんですよ。生徒たちが、次々に自分でノートを出して書き始めたので驚いたほどです」と先生。
はじめはただ見学していただけでしたが、「曲は違っても、これは生かせることかも」と思い始めたようです。
そんな自発性ある学びの姿勢がすばらしいと思いました。

そして、前からご予約いただいていた昨日のレッスンでした。

少し緊張気味のスタートで、私がこのバンドの良い所を話してあげても、「・・・」の顔でした。
「みんな、褒められ慣れていないのかな? 褒められた時には、喜んでいいんだよ!」と言うと、数名が小さく「イェーイ」と。
「そうそう! もっとどうぞ!」 
「ウフフ」
「まあ、ウフフでもいいや(笑)」

こんなやり取りをしているうちに次第に雰囲気が和んで来ました。

いつもやっているという基礎合奏からスタートし、ひとつひとつの練習で気をつけてほしいこと、そのトレーニングの価値について確認し直しながらクウォリティを上げていきました。
私は、指で丸を作ったり、「あれれ」という顔で首をかしげたりと、無言の評価をしながら聴いてあげました。

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皆、とても柔軟な感性を持ち、私が伝えていることのキャッチ能力も高かったです。
それぞれの練習の意味や質も上げられたと思いました。

そして、メインの曲の練習に移りました。
コンクールでの演奏音源を送っていただいた時に、とても上手で驚きました。
成績は、目標に届かなかったそうですが、数年前にこのバンドを聴いたことがある私は、その頃からの大きな飛躍に驚いた演奏録音でした。

まだ発表の機会があるというそのコンクール曲をさらに深めたいということで、昨日聴かせていただきました。

限られた時間でしたので、ポイントを絞り、曲の各場面のニュアンスの変化、作曲者が楽譜に書いた記号や和声、フレーズのまとまりや展開などを明確に表現していくことにしました。

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長く練習している曲は、技術は上がっても、時に、大味になってしまうこともあります。
演奏している自分たちには分かっていても、聴いてくださる方々の心に届いてこそ、初めて「表現した」と言えます。

また、場面によって、タンギングや息のスピード、音色、ビートの感じ方も変化させ、それを皆で共有することがバンドの一体感につながります。

昨日は、場面ごとに区切って、私が指揮をさせていただいて表現のポイントを伝え、その場面を先生に振っていただきながら確認するという形で進めました。
したがって、先生と私は交替で指揮台に立っていました。

時には、立って、身体も十分使って表現したり、指揮無しで皆で思いをひとつに表現したりしました。
これはとても効果的でした。

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約2時間の初レッスンでしたが、素直で吸収力のある生徒さんたちの力、そして、私がやることをどんどん受け入れてくださった先生のおかげで、とてもスムーズに、楽しく、そして、深い勉強が出来ました。

これからがとても楽しみなバンドです。

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初めてのレッスンを受けて・・・
「表現の仕方やイメージがとてもよく分かりました。」「合わせるということや強弱表現だけでなく、曲に込められた感情を思い描いて演奏する楽しさが分かりました。」「曲の美味しい所をどう見つけていくか、どう伝えるかということを詳しく教えていただき、この曲を演奏するのがとても楽しくなりました。」「今まで教わって来たことの上に、もっと自分なりの思いや表現を加えたくなりました。」と話してくれた皆さん。
皆さんの真剣な取り組みに、曲が喜んでくれたような2時間でしたね。
長く練習して来た曲ですが、アプローチを変えてみると、さらに深い味や魅力がいっぱい詰まった曲だということが分かりましたね。
慣れない謎の練習もありましたが、みんながんばってついて来てくれてありがとう!
皆さんのそんな素直さが、このバンドの一番の良さだと思います。
練習が終わっても、なかなか帰ろうとせず、楽器を吹いたり、おしゃべりしたり、私の周りに群がって話してくれたり...レッスンの後の余韻も楽しかったです。
みんなこの部活の居心地がいいんですね! そんな空気を一緒に吸わせてもらえて、幸せでした。
今後の皆の成長を大切に見守りながら、共に進んで行きたいと強く思いました。

これからもよろしくお願いします!
良い出会いをいただき、ありがとうございました。


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第65回全日本吹奏楽コンクール・中学校の部

この土日、名古屋国際会議場センチュリーホールで、「第65回全日本吹奏楽コンクール・中学校の部・高等学校の部」が開催されました。

台風の接近で、どうなることか心配でしたが、無事に2日間のコンクールが終幕しました。
高等学校の部に出場された皆様、応援に来られた皆様、お帰りは大丈夫でしたでしょうか?

私は、中学校の部だけ1日通して鑑賞させていただきました。

金曜日には、北斗市立上磯中学校の練習会場にお伺いし、最後の練習に立ち合いました。
上磯中学校の皆に会うのは、8月のレッスン以来のことです。

3年連続4回目の全国大会出場ですが、当然のことながら、部員は毎年入れ替わっています。
学校名は同じでも、メンバーは大きく違うのですから、全国大会に連続出場するというのは本当に大変なことです。
それは、どの学校でも同じです。

上磯中学校が全国大会に出場するようになってから、毎回、前日の練習にお招きいただいています。
もう十分に練習を積んで来た皆さんですから、何かを大きく変更ということはあり得ませんし、大きな問題点が見つかることもまずありません。
最後にもう一度確認しておきたいこと、わずかに悩みやとまどいが感じられている箇所の安定、そして、何より大切なステージの「空気感」を大切に練習します。

顧問の中條淳也先生は、前日(夜中?)に最終的な指揮を決め、本番では前日までと全く違う指揮をされます。
そして、生徒さんたちは、その指揮に吸い寄せられるように生きた演奏をします。
前日練習での私の最後のアドバイスは、「練習どおりに演奏するではなく、本番でしか出来ない音楽をしよう。そのためにも、中條先生の本番ならではの指揮に食らいついていこう!」でした。


例年、当日も午前中の練習にご一緒させていただくのですが、今年は、朝一で演奏する天草市立本渡中学校や6年ぶりの出場となる高岡市立芳野中学校の2校が前半の部に出場するので、その応援のために朝からホールに行かせていただきました。

1日通して聴くのは今回が初めてです。

朝一の本渡中は、前日も夜明け前から名古屋へ向かい、当日も3時起きで練習というハードスケジュールでしたが、本中らしく、爽やかで伸び伸びとした演奏が出来、客席に戻って来た皆は、笑顔でいっぱいでした。
「とっても良かったよ!」と言ってあげると、「先生のそのお言葉だけで十分です!」と、さらに笑顔でガッツポーズでした。
人生初の全国大会で指揮をされた福嶌一麿先生も、感無量のお顔で戻って来られました。

芳野中学校の皆も、「最後の練習がとても良く出来ました」との先生からのメールどおり、実に堂々としたステージでした。
先日一緒に練習した『マインドスケープ』の「怒りと葛藤の部分」は、特に感情がこもっていました。
芳野中の皆も、満足感いっぱいの顔で、「先生、ありがとうございました!」と、それぞれの思いと表情で声をかけてくれました。
顧問の橘恭幸先生も、「今出来ることはかなり出来たと思います。悔いはありません」としみじみお話しくださり、硬い握手で讃えました。


それにしても、中学生の演奏のレベルの高さには驚きです。
小学校から上手な吹奏楽部で活動している学校もありますし、小学校にはバンドが無く全員が初心者、あるいは金管バンドなので木管は全員初心者の学校もあります。
いずれにしても、わずか2年半でこれだけの演奏が出来るようになってしまうのですから、ご指導の先生方と部員の皆さんの努力は半端ではないことが伝わって来ます。

千葉県からの代表、上村二三子先生率いる松戸市立小金中学校は、今年は1年生が19名も加わっての出場でした。
初心者や初心者同様の技術の1年生たちを丁寧に育てて、メンバーとして出場させていらっしゃいます。
50名のうち19名が1年生とは信じられないほどの演奏は、まさに「上村先生マジック」を見るようでした。

後半の部も、熱演続きでした。
トップバッターは、千葉県の大切な仲間、須藤卓眞先生率いる松戸市立第四中学校でした。
いつもながらの緻密な音づくりと音楽づくりには、執念の魂すら感じました。

もう1校、千葉県からの代表である柏市立酒井根中学校は、前顧問の犬塚先生からバトンタッチして顧問を務める若い板垣優麻先生が初全国ステージを踏みました。
昨年度までは、特別支援学校で先生をしていた板垣先生は、音楽教師として中学校に勤めるのは初めてです。
そんな先生の指揮ぶりを見ながら、そして、先生を助けんばかりに身体全体で演奏するメンバーたちに、「よくやった!」と言ってあげたい気持ちでした。

上磯中学校の皆は、前日からさらに進化した演奏、そして、「本番でしか出来ない演奏」を見事に聴かせてくれました。
中條先生の指揮はやはり前日と変わり、全員暗譜の部員たちは、ただただ中條先生だけを見つめ、心の糸をつなぎ、強い一体感で自由自在に音楽を奏でていました。
ステージにいる多くの部員たちが、小学校3年生からの成長を見て来たメンバーです。
幼かったあの頃の姿と二重写しになり、深い感動で胸がいっぱいでした。
保護者の方々からも、「小学校からここまでお世話になり、本当にありがとうございました」とお声かけいただき、中には涙と共にお礼の気持ちを伝えてくださった保護者の方もいらっしゃいました。
感謝したいのはこちらの方です。 こんな立派な成長の姿を見せていただいて...


結果はそれぞれ出ましたが、全国大会に出場出来ただけでも、本当に大変な偉業だと思います。
どの学校にも、私は心を込めて拍手を贈りました。

先生方は、当然のことながら、バンド指導だけをしに勤務している訳ではありません。
授業があり、学級担任や学年の仕事があり、その他山のような校務があり、生徒指導があり、出張があり、それに加えて、ご自身やご家族のご病気や介護がある先生もいらっしゃり...(実際に、骨折した腕で指揮をされた先生、今年の一学期に大切なご家族を亡くされた先生も全国大会の指揮台に立たれていました。)

何の言い訳も出来ないコンクールのステージ。
監督さんがベンチから見守る運動部の試合と少し違い、全ての責任を背負って生徒と共にステージに上がり、生徒と共に「評価(先生の音楽性も当然評価されます)」を受ける吹奏楽部顧問の仕事というのは、本当に大変なものだと思います。
でも、それを「生き甲斐」としてやってくださる先生方がいるから、日本の中学校の吹奏楽はここまで成長出来たのだと思います。

「義務」や「命令」だけで吹奏楽の顧問をさせられていたら、こんな素晴らしい演奏が出来る中学生が育つはずありません。


ところで・・・
朝一の出番の学校は、「楽器搬入」が朝の7時です。
ということは、その受け入れ体制を作る運営役員の方々は、6時前からご準備くださっているのでしょう。
ホールの方々も、この2日間だけは特別勤務で働いてくださっているのです。

ステージで輝く出場校の陰で、どれだけ多くの方々の熱意が働いていることか...
毎年毎年、愛知県吹奏楽連盟の方々、東海支部吹奏楽連盟の方々が中心になって、実質的な運営をしてくださっています。

何度も何度も大きな声で、「携帯電話、スマートフォンなどの電子機器は、電源からお切りください。最高の演奏が出来るようにご協力ください。マナーモードの音も演奏の妨げとなります。必ず電源をお切りください!」と、注意しながら歩き回っておられる役員の方々...なのに、客席ではあちこちで、スマホの明かりが見え、切ることもしない人々が大勢。
ある中学校の演奏直前の静けさの中で、一度、携帯の着信音も鳴ってしまいました。

どうして、こんな簡単なルールすら守れないのだろう、守ろうとしないのだろう。
ステージ上で展開される中学生離れした素晴らしい演奏の数々と、「電源を切る」という簡単なルールすら守ろうとしない大人たちとの差を感じました。
本当の「良い文化」は、こういう簡単なルールを守るところから生まれるものだと思います。

コンクールを聴いて楽しんでいる人々と、運営でクタクタになり、時には不愉快にもなる人々と...
どこかで、もっと平等に幸せを感じられるようにはならないものかと思いました。

私のような無力な人間には何も出来ませんが。
せめて、こうして発信していくことで、ひとりでも「そうだよなぁ」と気づいてくださる方がいてくだされば...


全国でこの全国大会を目指してA部門に出場した中学校は、2833校もあります。 その中から選ばれたわずか30校の皆さんです。
素晴らしい演奏を聴かせてくださった30校の中学生の皆さん、ご指導された先生方に心から拍手を贈ります。

そして、この大きな大会を渾身の力で運営してくださった役員の皆様、本当にありがとうございました。


全日本吹奏楽コンクール中学校の部・高等学校の部の審査結果は全日本吹奏楽連盟のHPをご覧ください。
http://www.ajba.or.jp/i/


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北斗市立上磯中学校吹奏楽部の皆さん
3年連続4回目の出場、そして、今年も金賞受賞おめでとうございました!


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中條淳也先生、素晴らしいご指導と感動の演奏をありがとうございました。

上磯中学校吹奏楽部の皆さんは、1・2年生の新チームで、11月に岩手県吹奏楽連盟からのご招待で岩手へ演奏旅行に出かけられるそうです。
岩手県の皆さんに、フレッシュな上中サウンドを聴いていただきましょう!


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第17回東日本学校吹奏楽大会

この土日、栃木県宇都宮市文化会館で「第17回東日本学校吹奏楽大会」が開催されました。

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プログラムに掲載された大会会長・石塚武男様の「ごあいさつ」から...

日本は今、少子化の真っただ中にあります。吹奏楽連盟もこの状況に対応すべく、学校の教育制度や社会環境の変化の中で、少人数バンドの育成に懸命に取り組んでいるところです。吹奏楽に携わる子供たちが一人でも多く活動出来る環境を作り、いかにしたら少人数でも音楽する喜びを感じさせることが出来るかを目的として、楽曲の開発、楽譜の多様性を推し進めてところです。
その中でも、この東日本学校吹奏楽大会は少人数で頑張っている多くの中学校・高校へ視点を当てた大会であり、また、小学校の関係者から要望の強かった、会館ステージでの演奏を望む声に応える演奏形態を取り入れたという点において大きな意義を持っている大会であります。
本大会が開催されることにより、少人数バンドの技術が大きく向上し、少人数の特徴を生かして、音楽的にも大編成にも勝るとも劣らない演奏を表現しております。これらの演奏を聴くと、音楽は決して人数に左右されるものでないと確信いたします。



まさに、そんな「少人数バンドの可能性」、そして、「小学生たちの無限の可能性」をひしひしと感じた2日間でした。

この大会に出場出来る中学校・高校部門の人数は、30名以内となっています。
地区によって、部員数が多い場合はこの部門に出られないという規定を設けている地区もあれば、どんなに部員数が多くても絞ってこの部門に出場しても良いという地区もあります。

そのバンドの「本体」がどの位の規模なのかは分かりませんが、30名に満たない少ない人数で出場している学校は、それが全部員、あるいは数名が出ていない程度のバンドなのかなと想像出来ます。

上記の「ごあいさつ」のように、まさに「少人数バンド」にとって、この大会は、大編成で盛んに活動しているバンドを羨ましがるのではなく、「私たちにしか出来ないすてきな音楽がある」という活動の励みになるものだと思います。

今回、中学校・高校部門の最少人数7名で演奏した東京都青梅市立第六中学校をはじめ、千葉県銚子市立第一中学校(14名)、東京都昭島市立昭和中学校(16名)、千葉県聖徳大学附属女子中学校・高等学校(19名)は、それぞれの学校のアイデア、高い技術と音楽性を生かした素晴らしい演奏で「ゴールド金賞」に輝きました。
きっと全部員か、ほぼ全部員での出場だったと思います。

この「東日本大会」を目標にしたからこそ、少ない部員たちが心を寄せ合い、顧問の先生も試行錯誤に熱闘され、技術も磨き、このような感動的な演奏を生み出せたのだと思います。
そして、この大会の趣旨に沿って、それらの演奏を高く評価してくださった審査員の先生方に感謝したいです。

もちろん、MAXの30名で演奏した学校も、独自のサウンドや表現スタイルをもって、豊かな音楽表現を会場いっぱいに響かせていました。
同じ30名でも、編成や選曲、楽器配置によって、こんなにも違うサウンドや感動の種類が違うのだと、とても興味深く、またそれぞれの学校のやりたいことが見える演奏は、全て違う味で心に響きました。


小学校の部では、今年もレベルの高い演奏が続き、願ってのとおり、「銅賞」は無しというありがたい結果になりました。
金賞は全て吹奏楽の学校でしたが、個人的には、もっと高く評価されてもいいのにと思う金管バンドの演奏(北海道遠軽町立南小学校)もありました。
吹奏楽と金管バンドの演奏を比較すると、やはり色彩感や表現力の面で違いは見えてしまいますが、金管バンドならではの響きの魅力や構成力の巧みさに、審査員の先生方とは違う素人の私はとても感動しました。


2日間、小学生から高校生までの計60校の演奏を全て聴かせていただきました。
それぞれの学校の日々のドラマ、先生方のご苦労、周囲の応援の温かさを考え、胸が熱くなりました。

遠方からの出場校には、2日前から移動して最後の練習に燃えていた学校もあります。
当日の早朝、いや、夜中からバスに揺られて移動して来た学校もあります。

賞の色には関係なく、それぞれの事情の中、「第17回東日本学校吹奏楽大会」に出場出来たことに胸を張って、これからの活動にも勇気を持って取り組んでいってもらいたいと思います。


先月の「東関東吹奏楽コンクール」に引き続き、60校の皆さんが最高の演奏を披露出来るよう、心あるスムーズな運営をしてくださった主管の栃木県吹奏楽連盟の皆様、共催の各支部吹奏楽連盟の皆様、本当にありがとうございました。

来年度、「第18回東日本学校吹奏楽大会」は、10月13、14日に宮城県・仙台市泉文化創造センターイズミティ21での開催です。


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鎌ヶ谷高校の皆さんは、「東日本三出・三金」を達成されました。
川口智子先生、部員の皆さん、おめでとうございました!



全出演団体の曲目・審査結果の詳細は、下記のHPをご参照ください。
http://www.suisougaku-net.com/east-japan/2017.html

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がんばれ! 東日本大会~その2~

昨日までは、少々暑い日々が戻っていたと思ったら、今朝は一気に肌寒くなりました。
みなさま、ご体調はいかがでしょうか。

「東日本学校吹奏楽大会」もいよいよ明日・明後日となりました。
今日移動して宿泊される中学校もあるかと思います。

雨降りの残念なお天気ですが、パワー全開で挑んで欲しいです。

今週の火曜日には、鎌ヶ谷高校のホール練習もありました。
川口先生のお仲間の先生方やその学校の生徒さん方も駆けつけてくださり、保護者の皆様はじめ多くの方々に見守られながらの熱い練習が出来ました。
最後の通し演奏では、感極まって涙を流しながら演奏している3年生もいました。
今年の3年生は、川口先生と一緒に入学して来た部員たちです。
3年間の高校生活を川口先生と共に過ごせた幸せな人々です。
私も、最後の通し演奏には、感動で心が震えました。
先生と生徒さんたちの努力に、涙がこぼれる思いです。
あとは、本番の演奏を聴くのみです。 全てを出し尽くせますように...


そして、直前レッスンにお伺いした2校の皆さんです。

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習志野市立実花小学校吹奏楽部 (指揮 : 村山和幸先生)
演奏曲 「斐伊川に流るるクシナダ姫の涙」 (樽屋雅徳作曲)


私の教え子である村山先生が率いる実花小学校です。
各学年2学級ほどの学校ですが、これだけ多くの部員が集まり、4年生も含め全員がステージに上がります。
実花小学校吹奏楽部は、村山先生が赴任するまで、コンクールにも出ていないバンドでした。
村山先生の熱い思いが、子どもたち、保護者に伝わり、7年目の今では、コンクールの成績はもとより、学校中の先生方、保護者の皆様、地域の方々に絶大なる応援をいただけるすばらしいバンドに育ちました。
実花小学校は、毎回の本番に担任の先生方が10名以上も引率や手伝いに協力してくださるという、信じられないほどの協力体制がある素晴らしい職場です。
そのおかげで、保護者の皆様はひとりもお手伝いに加わらず、客席でゆっくりお子さんの姿を見ながら鑑賞することが出来る幸せに浸っていらっしゃいます。
「クシナダ」は、小学生にはかなり難しい曲ですが、長い道のりを経て、ずいぶん立派でドラマチックな演奏になりました。
出演順が二番ということで、やむを得ず、練習はせずに朝5時半の出発、ぶっつけ本番という厳しい挑戦ですが、全力を発揮して演奏出来ることを祈っています。
実花小学校の子どもたちが進学する習志野市立第四中学校吹奏楽部は、今年初めて「全日本マーチングコンテスト」に出場を決め、そんな先輩たちの活躍も、小学生たちの大きな励みになっています。
柏市立酒井根東小学校&酒井根中学校と同様、小中連携のすばらしい地域です。



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茨城県水戸市立第二中学校吹奏楽部 (指揮 : 山田文子先生)
演奏曲 「想ひ麗し浄瑠璃姫の雫」 (樽屋雅徳作曲)


お隣の茨城県の中学校バンドです。今の3年生が1年生だった時からご縁をいただき、お手伝いさせていただいています。
今年は、皆の目標であった「東日本三出」を決めることが出来、喜びいっぱいで練習に励んでいます。
顧問の山田文子先生は、とても上品でおしとやか! 私は「マダム山田」と呼ばせていただいています(笑)
「私、この子どもたちが大好きなんです。この子たちと音楽している時が一番幸せ!」とおっしゃる、愛情溢れるとてもすてきな先生です。
二中の生徒さんたちは、いつもとても自然体。 私にもフレンドリーに話しかけてくれ、休み時間やレッスン後にも、「先生、ここの部分、悩んでいるんですけど、どうしたらいいですか?」とか「先生、私の楽譜に一言書いていただいていいですか?お守りにしたいんで」と、遠慮なくかかわってくれます。
時には、「先生、聞いてくださいよ。あのね...」と、「お悩み何でも相談コーナー」みたいな役になったり...
私はそれがとてもうれしいのですが、山田先生は少々恐縮して、「田川先生ごめんなさい。みんな気軽に先生に接しちゃって...。でも、みんな先生のことが大好きなんです。許してやってくださいね」と話されます。
山田先生の愛情をたっぷり受けて育っている部員たちは、みんなとても優しく、心豊かです。
「想ひ麗し浄瑠璃姫の雫」の演奏にも、そんな部員たちのしなやかで豊かな感情が織り込まれて来ました。
一昨年度の東日本大会では銀賞、昨年度は初金賞をいただきました。プレッシャーもあるようですが、結果にこだわることなく、いつもの伸び伸び生き生きとした二中サウンド響かせてもらいたいです。
明日は、朝4時半集合の強行日帰り参加です。 みんながんばれ!



明日は中学校30校、明後日は小学校12校と高校18校の熱演が繰り広げられます。

私は、60校全ての演奏を聴いて、心からの拍手を贈りたいと思います。

参加される各校の皆さんのご健闘を心からお祈りいたします。

そして、道中、どうぞお気をつけて...


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富山県の中学校・高校バンド

日曜日から移動し、昨日は、富山県の中学校と高校にお伺いさせていただきました。

共に、北陸支部代表に選ばれ、全日本吹奏楽コンクールに出場する高岡市立芳野中学校と、東日本学校吹奏楽大会に出場する富山県立高岡工芸高等学校です。


こちらの2校とは、私が初めて富山にお招きいただいた時からお付き合いさせていただいています。

顧問の先生方は、共に音楽科がご専門ではありません。
しかし、吹奏楽への情熱に溢れ、勉強熱心で、音楽面の知識や感性もとても豊かです。
そして、「教育」の中での部活指導を大切にされ、「心の教育」にも確かな目線をお持ちの先生方です。

今年度は、先月お伺いさせていただいた東日本大会三出の富山工業高等学校、小編成部門で東日本大会三出を果たした後、大編成で頑張り、今年度また小編成部門で東日本大会出場を決めた高岡工芸高等学校、そして、6年ぶりの全国大会出場を決めた高岡市立芳野中学校と、レッスン校3団体の皆さんから喜びの北陸大会通過のご連絡をいただきました。

先生方の愛情と熱意、生徒さん方の慎ましい努力に、このようなご褒美が与えられ、私もとてもうれしく思いました。

3校の皆さんは、「コンクールが全て」と思って活動されているわけではありません。
一番力を入れているのは「演奏会」です。一年間の一番大切な目標です。
なので、たとえコンクールで結果が出なかったとしても、演奏会に向けての意気込みは半端なものではありません。
それがすばらしいと思います。

コンクールでの結果は、あくまでも「特別なご褒美」...この3校の皆さんを見ていて、そう感じられることをとてもうれしく思います。

3人の顧問の先生に共通すること...それは、いつもご自分のご指導にベクトルを向け、「生徒はとても良くがんばっています」と胸を張っておっしゃってくださることです。
「だから、演奏の良し悪しは、生徒の責任ではなく、全て私の責任です。生徒たちのために、私がもっともっと勉強しなければ」と、謙虚におっしゃいます。

そんなご自分への厳しいベクトルが、生徒さんたちの心と力を正しく育てているのです。
私は、先生方のお話、ご指導ぶりから、逆に学ばせていただいています。

今回の2校のレッスンでも、心あるご指導と演奏に触れさせていただきました。


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この芳野中学校吹奏楽部顧問の橘恭幸先生が、私を富山にお招きくださいました。
当時の芳野中学校吹奏楽部は、コンクールが最終目標の活動をされていました。
「コンクールが終わり、文化祭が終わると3年生は引退」というサイクルでした。
こんなに立派なバンドなのに、「演奏会」はされていませんでした。
私は、しつこいほどに、「コンクールではなく、演奏会を活動の最終目標にしませんか?」と先生にお話しし続けました。
「そこまではきつくて...コンクール練習だけで手一杯です」とお話しされていた先生も、ついに演奏会をされることになりました。
市民会館をお借りしての『オータムコンサート』です。
ニコニコ笑顔で帰られる地域の方々、涙をこぼして「ありがとう。来年も楽しみにしているからね」と声をかけてくださるお年寄りの方々...そんな温かい反応に直接触れることができ、地域の方々に認められ、喜ばれるというのは、コンクールの賞ではなくこういうことなのだということを体感した先生と部員たちでした。
それ以来、1年間の活動サイクルは、『オータムコンサート』を主軸に回っています。
コンサート前に慌てることがないように、同じ練習時間の中で、1年間かけてレパートリーを作っておく活動が根付きました。
その中で、コンクール練習にも全力を注いで来ました。

今年度は、そのサイクルになって初めて全日本吹奏楽コンクールに駒を進めることが出来ました。
全国大会の1週間後が『オータムコンサート』です。
その「最終目標地」をもって、3年生は引退します。

今回のレッスンは、いつもと違い「合唱」でお迎えしてくださいました。この「合唱」も、演奏会を始めてから取り組んだ活動です。
そして、その後は、「心の勉強」をしました。私は、生徒さんたちの心と敬虔に向き合うために正座をしました。
今のひとりひとりの思いを聞き、今日を新しい一歩にするためのお話をさせていただきました。

レッスンでは、自由曲の『マインドスケープ』を中心に進めました。
この曲の「命」である「人の心のドラマ」を、演奏にどのように吹き込んでいくか...もう一度、楽譜にもしっかり戻ってみました。
楽器を置いて、歌と身体表現で、心の中の葛藤や格闘を表わしてみました。
伸ばす音ひとつで、相手の心に優しく染み込んでいく何かを生み出すことにも試みました。
音楽がまるで生き物のようにうごめき、闘い、語りかけて来ました。
演奏しながら涙をこぼしている生徒さんもいました。
とても良い音楽を聴かせていただきました。
こんなハートのある演奏が全国大会のステージでも出来たらいいなと思いました。

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高岡市立芳野中学校吹奏楽部 (指揮:橘 恭幸先生)
課題曲 マーチ「春風の通り道」
自由曲 「ウィンドオーケストラのためのマインドスケープ」 (高 昌師)

6年ぶりの全国大会出場、おめでとうございます。
『オータムコンサート』を一番の目標にしながらの活動で得た全国大会への切符、とても価値があるものだと思います。
今年の皆さんの目標は、「心に響く音楽を」です。
聴いてくださる方々の心に響く音楽をするためには、まず演奏する皆さんの心に響く音楽をすることが大切です。
そのためにも、今日の自分としっかり向き合い、仲間の心にしっかり向き合い、一日一日の一歩を確かに踏み出しながら、日々前進してください。
全国大会、そして、『オータムコンサート』で、皆さんの目標が実現出来ることを祈っています。



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高岡工芸高校吹奏楽部は、現在の顧問の岩本博之先生がご指導される以前は、現・富山工業高校吹奏楽部顧問の加藤祐行先生がご指導されていらっしゃいました。
岩本先生が引き継がれた年、「東日本三出」をかけた挑戦で、『ケルト民謡による組曲』を演奏されました。
先生のご指導と部員たちの努力は、「東日本大会三出達成・初金賞」という花を咲かせました。
加藤先生から岩本先生への引き継ぎの上手さも、好結果につながった大切な要因でした。

「東日本三出」を達成したのは良かったですが、翌年、「東日本大会には出られない」という現実に先生はとても悩まれました。
人数が多いバンドではありません。 しかも、初心者も多く入部して来るバンドです。
上位大会へ進めないことを承知の上で、あえて小編成の部に出て、「いい演奏をすること」だけを目標にするか、それとも少人数で「大編成の部」に挑戦するか...。
先生が出された結論は、「コンクールである以上、結果が付きもの。上に行けないことが分かっていて演奏するなら演奏会でいい。少人数でも大編成部門に挑戦します」という勇気あるものでした。
そして、居並ぶ大人数バンドの中で『朝鮮民謡の主題による変奏曲』を丁寧に演奏され、富山県代表に選ばれ、北陸大会では銀賞を受賞しました。
一昨年、昨年はさらに部員数が減ってしまいましたが、大編成の部への挑戦を続け、富山県大会で金賞を受賞されました。

今年度は、「もう一度原点に帰って、小編成ならでは演奏を目指してみます」とのことで、小編成の部に再挑戦することにされました。
選んだ曲は、大栗裕さんの『吹奏楽のための神話』です。
部長さんが、「先生、『神話』とかどうですか?」と、ふとつぶやいた言葉がきっかけで選ばれたそうです。
吹奏楽の「王道の名曲」です。 一切のごまかしがきかない曲です。

岩本先生のご指導は、緻密で、とても穏やかです。そして、「君たちはどう演奏したい?」と生徒さんに考えさせ、悩ませ、試行錯誤させ、その結果生徒さんたちの思いから生まれ出てきた音楽を紡ぎ寄せながら、ご自身の音楽性との接点で合奏を完成させていかれます。
私のレッスンの時にも、「今の演奏や私がやっていることを気になさらず、田川先生の音楽をたっぷり注いでやってください。それがこの子たちの表現のヒントになります。最後は私がまとめますから、どうぞご心配なく」と、とても柔軟にお任せくださいます。
東日本大会直前の今回のレッスンでも、「出来るだけ表現の面はいじらないようにしますので」とお話しした私に、生徒さんの前で、「いや、先生が思われることをどんどんおっしゃってください。大丈夫ですから」と背中を押してくださいました。
生徒さんたちも、先生と同じ姿勢でレッスンを受けてくださいました。
今の表現と違うことを伝えても、「ハイッ!」と気持ち良く返事をして、そのように演奏してくれました。
「おぉ、いいなぁ。これでいくか。・・・んんん、ここは考えような。・・・なるほど、そうか。」と、先生はひとつひとつ反応をしてくださり、生徒さんたちがとまどわないように進めてくださいました。
私もいつもどおり、「最後は岩本先生がおっしゃるとおりに演奏してくださいね!」と、お話ししました。

東日本大会までにどのようにまとめ、仕上げていかれるのか、とても楽しみです。

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富山県立高岡工芸高等学校吹奏楽部 (指揮:岩本博之先生)
演奏曲 「吹奏楽のための神話」 (大栗裕)

4年ぶりの小編成部門への挑戦の今年。 東日本大会への出場をしっかりと決め、高岡工芸の底力を見せることができましたね。
そして、部長さんのつぶやきが元で決まった『吹奏楽のための神話』は、誠実で地道な工芸高校の皆さんにぴったりの曲だと改めて思いました。
部員の皆さんの自発的な音楽を大切にしてくださる岩本先生のご指導のおかげで、皆さんが自ら考え、試し、生み出していっている表現が感じられ、とても大人っぽく、すてきです。
宇都宮では、「餃子パーティー?」も計画されているようですね。
みんなで食べた美味しい餃子の味も、きっと高校時代の良い思い出になると思います。
東日本のステージでも、いつもの堂々と落ち着いた工芸サウンドを響かせてください。



全日本吹奏楽コンクールに出場される高岡市立芳野中学校、東日本大会に出場される県立高岡工芸高等学校、県立富山工業高等学校の皆さんのご健闘を、心からお祈り申し上げます。

天草~富山、キラキラ輝く皆さんと一緒に過ごせた、とても幸せで有意義な連休でした。


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