田川伸一郎のブログ

もうひとつの紅葉

秋...

関東では、少しずつ色づいている葉も見られますが、まだまだ「紅葉の時期」とは言えません。

でも、ちょっと違った「紅葉」が、今、真っ盛りです。

茨城県ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」のコキアです。

以前からポスターなどで目にして、とても行ってみたかったのですが、タイミングが合わず...
気づいた時には、すでに黄金色の時期を迎えていて。

先日、水戸市立第二中学校のレッスンに行く数日前、すでにご退職された千葉の先生から「ひたち海浜公園に行って来ました!」と写真付きのLINEをいただきました。

それを見て心が踊り、「そうだ、水戸二中に行く日に早く家を出て」と思いつき、朝8時に出発して、電車で勝田まで行き、バスに乗って海浜公園へ行きました。

その日は、まだ紅葉真っ盛りではありませんでしたが、とてもきれいで夢のような風景を楽しみました。

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頂上からは、海も見えます。

コキアだけでなく、コスモスやケイトウもきれいに咲いていました。

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「コキア」は、和名「ホウキグサ」と言われ、実は「とんぶり」という食物にもなります。
ひたち海浜公園では、観賞用で丸くなる品種を育てているそうです。


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育てる途中で倒れてしまったコキアを、その名のとおり、ほうきにする作業も実演していました。
とても柔らかいほうきでした。


園内は、とても広く、1日かけてやっと回れる感じです。

今回は、全体を回ることはあきらめて、コキアの美しい風景と、園内で買った美味しいお弁当を堪能して、ゆったりとしたひとときを過ごしました。

今、きっとコキアは紅葉真っ盛りだと思います。
園内はすごい人、そして、周辺道路は交通渋滞にもなるそうです。

行ってみて本当に良かったです。

国営ひたち海浜公園のHPはこちらです。
http://hitachikaihin.jp/

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第17回東日本学校吹奏楽大会

この土日、栃木県宇都宮市文化会館で「第17回東日本学校吹奏楽大会」が開催されました。

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プログラムに掲載された大会会長・石塚武男様の「ごあいさつ」から...

日本は今、少子化の真っただ中にあります。吹奏楽連盟もこの状況に対応すべく、学校の教育制度や社会環境の変化の中で、少人数バンドの育成に懸命に取り組んでいるところです。吹奏楽に携わる子供たちが一人でも多く活動出来る環境を作り、いかにしたら少人数でも音楽する喜びを感じさせることが出来るかを目的として、楽曲の開発、楽譜の多様性を推し進めてところです。
その中でも、この東日本学校吹奏楽大会は少人数で頑張っている多くの中学校・高校へ視点を当てた大会であり、また、小学校の関係者から要望の強かった、会館ステージでの演奏を望む声に応える演奏形態を取り入れたという点において大きな意義を持っている大会であります。
本大会が開催されることにより、少人数バンドの技術が大きく向上し、少人数の特徴を生かして、音楽的にも大編成にも勝るとも劣らない演奏を表現しております。これらの演奏を聴くと、音楽は決して人数に左右されるものでないと確信いたします。



まさに、そんな「少人数バンドの可能性」、そして、「小学生たちの無限の可能性」をひしひしと感じた2日間でした。

この大会に出場出来る中学校・高校部門の人数は、30名以内となっています。
地区によって、部員数が多い場合はこの部門に出られないという規定を設けている地区もあれば、どんなに部員数が多くても絞ってこの部門に出場しても良いという地区もあります。

そのバンドの「本体」がどの位の規模なのかは分かりませんが、30名に満たない少ない人数で出場している学校は、それが全部員、あるいは数名が出ていない程度のバンドなのかなと想像出来ます。

上記の「ごあいさつ」のように、まさに「少人数バンド」にとって、この大会は、大編成で盛んに活動しているバンドを羨ましがるのではなく、「私たちにしか出来ないすてきな音楽がある」という活動の励みになるものだと思います。

今回、中学校・高校部門の最少人数7名で演奏した東京都青梅市立第六中学校をはじめ、千葉県銚子市立第一中学校(14名)、東京都昭島市立昭和中学校(16名)、千葉県聖徳大学附属女子中学校・高等学校(19名)は、それぞれの学校のアイデア、高い技術と音楽性を生かした素晴らしい演奏で「ゴールド金賞」に輝きました。
きっと全部員か、ほぼ全部員での出場だったと思います。

この「東日本大会」を目標にしたからこそ、少ない部員たちが心を寄せ合い、顧問の先生も試行錯誤に熱闘され、技術も磨き、このような感動的な演奏を生み出せたのだと思います。
そして、この大会の趣旨に沿って、それらの演奏を高く評価してくださった審査員の先生方に感謝したいです。

もちろん、MAXの30名で演奏した学校も、独自のサウンドや表現スタイルをもって、豊かな音楽表現を会場いっぱいに響かせていました。
同じ30名でも、編成や選曲、楽器配置によって、こんなにも違うサウンドや感動の種類が違うのだと、とても興味深く、またそれぞれの学校のやりたいことが見える演奏は、全て違う味で心に響きました。


小学校の部では、今年もレベルの高い演奏が続き、願ってのとおり、「銅賞」は無しというありがたい結果になりました。
金賞は全て吹奏楽の学校でしたが、個人的には、もっと高く評価されてもいいのにと思う金管バンドの演奏(北海道遠軽町立南小学校)もありました。
吹奏楽と金管バンドの演奏を比較すると、やはり色彩感や表現力の面で違いは見えてしまいますが、金管バンドならではの響きの魅力や構成力の巧みさに、審査員の先生方とは違う素人の私はとても感動しました。


2日間、小学生から高校生までの計60校の演奏を全て聴かせていただきました。
それぞれの学校の日々のドラマ、先生方のご苦労、周囲の応援の温かさを考え、胸が熱くなりました。

遠方からの出場校には、2日前から移動して最後の練習に燃えていた学校もあります。
当日の早朝、いや、夜中からバスに揺られて移動して来た学校もあります。

賞の色には関係なく、それぞれの事情の中、「第17回東日本学校吹奏楽大会」に出場出来たことに胸を張って、これからの活動にも勇気を持って取り組んでいってもらいたいと思います。


先月の「東関東吹奏楽コンクール」に引き続き、60校の皆さんが最高の演奏を披露出来るよう、心あるスムーズな運営をしてくださった主管の栃木県吹奏楽連盟の皆様、共催の各支部吹奏楽連盟の皆様、本当にありがとうございました。

来年度、「第18回東日本学校吹奏楽大会」は、10月13、14日に宮城県・仙台市泉文化創造センターイズミティ21での開催です。


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鎌ヶ谷高校の皆さんは、「東日本三出・三金」を達成されました。
川口智子先生、部員の皆さん、おめでとうございました!



全出演団体の曲目・審査結果の詳細は、下記のHPをご参照ください。
http://www.suisougaku-net.com/east-japan/2017.html

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がんばれ! 東日本大会~その2~

昨日までは、少々暑い日々が戻っていたと思ったら、今朝は一気に肌寒くなりました。
みなさま、ご体調はいかがでしょうか。

「東日本学校吹奏楽大会」もいよいよ明日・明後日となりました。
今日移動して宿泊される中学校もあるかと思います。

雨降りの残念なお天気ですが、パワー全開で挑んで欲しいです。

今週の火曜日には、鎌ヶ谷高校のホール練習もありました。
川口先生のお仲間の先生方やその学校の生徒さん方も駆けつけてくださり、保護者の皆様はじめ多くの方々に見守られながらの熱い練習が出来ました。
最後の通し演奏では、感極まって涙を流しながら演奏している3年生もいました。
今年の3年生は、川口先生と一緒に入学して来た部員たちです。
3年間の高校生活を川口先生と共に過ごせた幸せな人々です。
私も、最後の通し演奏には、感動で心が震えました。
先生と生徒さんたちの努力に、涙がこぼれる思いです。
あとは、本番の演奏を聴くのみです。 全てを出し尽くせますように...


そして、直前レッスンにお伺いした2校の皆さんです。

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習志野市立実花小学校吹奏楽部 (指揮 : 村山和幸先生)
演奏曲 「斐伊川に流るるクシナダ姫の涙」 (樽屋雅徳作曲)


私の教え子である村山先生が率いる実花小学校です。
各学年2学級ほどの学校ですが、これだけ多くの部員が集まり、4年生も含め全員がステージに上がります。
実花小学校吹奏楽部は、村山先生が赴任するまで、コンクールにも出ていないバンドでした。
村山先生の熱い思いが、子どもたち、保護者に伝わり、7年目の今では、コンクールの成績はもとより、学校中の先生方、保護者の皆様、地域の方々に絶大なる応援をいただけるすばらしいバンドに育ちました。
実花小学校は、毎回の本番に担任の先生方が10名以上も引率や手伝いに協力してくださるという、信じられないほどの協力体制がある素晴らしい職場です。
そのおかげで、保護者の皆様はひとりもお手伝いに加わらず、客席でゆっくりお子さんの姿を見ながら鑑賞することが出来る幸せに浸っていらっしゃいます。
「クシナダ」は、小学生にはかなり難しい曲ですが、長い道のりを経て、ずいぶん立派でドラマチックな演奏になりました。
出演順が二番ということで、やむを得ず、練習はせずに朝5時半の出発、ぶっつけ本番という厳しい挑戦ですが、全力を発揮して演奏出来ることを祈っています。
実花小学校の子どもたちが進学する習志野市立第四中学校吹奏楽部は、今年初めて「全日本マーチングコンテスト」に出場を決め、そんな先輩たちの活躍も、小学生たちの大きな励みになっています。
柏市立酒井根東小学校&酒井根中学校と同様、小中連携のすばらしい地域です。



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茨城県水戸市立第二中学校吹奏楽部 (指揮 : 山田文子先生)
演奏曲 「想ひ麗し浄瑠璃姫の雫」 (樽屋雅徳作曲)


お隣の茨城県の中学校バンドです。今の3年生が1年生だった時からご縁をいただき、お手伝いさせていただいています。
今年は、皆の目標であった「東日本三出」を決めることが出来、喜びいっぱいで練習に励んでいます。
顧問の山田文子先生は、とても上品でおしとやか! 私は「マダム山田」と呼ばせていただいています(笑)
「私、この子どもたちが大好きなんです。この子たちと音楽している時が一番幸せ!」とおっしゃる、愛情溢れるとてもすてきな先生です。
二中の生徒さんたちは、いつもとても自然体。 私にもフレンドリーに話しかけてくれ、休み時間やレッスン後にも、「先生、ここの部分、悩んでいるんですけど、どうしたらいいですか?」とか「先生、私の楽譜に一言書いていただいていいですか?お守りにしたいんで」と、遠慮なくかかわってくれます。
時には、「先生、聞いてくださいよ。あのね...」と、「お悩み何でも相談コーナー」みたいな役になったり...
私はそれがとてもうれしいのですが、山田先生は少々恐縮して、「田川先生ごめんなさい。みんな気軽に先生に接しちゃって...。でも、みんな先生のことが大好きなんです。許してやってくださいね」と話されます。
山田先生の愛情をたっぷり受けて育っている部員たちは、みんなとても優しく、心豊かです。
「想ひ麗し浄瑠璃姫の雫」の演奏にも、そんな部員たちのしなやかで豊かな感情が織り込まれて来ました。
一昨年度の東日本大会では銀賞、昨年度は初金賞をいただきました。プレッシャーもあるようですが、結果にこだわることなく、いつもの伸び伸び生き生きとした二中サウンド響かせてもらいたいです。
明日は、朝4時半集合の強行日帰り参加です。 みんながんばれ!



明日は中学校30校、明後日は小学校12校と高校18校の熱演が繰り広げられます。

私は、60校全ての演奏を聴いて、心からの拍手を贈りたいと思います。

参加される各校の皆さんのご健闘を心からお祈りいたします。

そして、道中、どうぞお気をつけて...


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富山県の中学校・高校バンド

日曜日から移動し、昨日は、富山県の中学校と高校にお伺いさせていただきました。

共に、北陸支部代表に選ばれ、全日本吹奏楽コンクールに出場する高岡市立芳野中学校と、東日本学校吹奏楽大会に出場する富山県立高岡工芸高等学校です。


こちらの2校とは、私が初めて富山にお招きいただいた時からお付き合いさせていただいています。

顧問の先生方は、共に音楽科がご専門ではありません。
しかし、吹奏楽への情熱に溢れ、勉強熱心で、音楽面の知識や感性もとても豊かです。
そして、「教育」の中での部活指導を大切にされ、「心の教育」にも確かな目線をお持ちの先生方です。

今年度は、先月お伺いさせていただいた東日本大会三出の富山工業高等学校、小編成部門で東日本大会三出を果たした後、大編成で頑張り、今年度また小編成部門で東日本大会出場を決めた高岡工芸高等学校、そして、6年ぶりの全国大会出場を決めた高岡市立芳野中学校と、レッスン校3団体の皆さんから喜びの北陸大会通過のご連絡をいただきました。

先生方の愛情と熱意、生徒さん方の慎ましい努力に、このようなご褒美が与えられ、私もとてもうれしく思いました。

3校の皆さんは、「コンクールが全て」と思って活動されているわけではありません。
一番力を入れているのは「演奏会」です。一年間の一番大切な目標です。
なので、たとえコンクールで結果が出なかったとしても、演奏会に向けての意気込みは半端なものではありません。
それがすばらしいと思います。

コンクールでの結果は、あくまでも「特別なご褒美」...この3校の皆さんを見ていて、そう感じられることをとてもうれしく思います。

3人の顧問の先生に共通すること...それは、いつもご自分のご指導にベクトルを向け、「生徒はとても良くがんばっています」と胸を張っておっしゃってくださることです。
「だから、演奏の良し悪しは、生徒の責任ではなく、全て私の責任です。生徒たちのために、私がもっともっと勉強しなければ」と、謙虚におっしゃいます。

そんなご自分への厳しいベクトルが、生徒さんたちの心と力を正しく育てているのです。
私は、先生方のお話、ご指導ぶりから、逆に学ばせていただいています。

今回の2校のレッスンでも、心あるご指導と演奏に触れさせていただきました。


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この芳野中学校吹奏楽部顧問の橘恭幸先生が、私を富山にお招きくださいました。
当時の芳野中学校吹奏楽部は、コンクールが最終目標の活動をされていました。
「コンクールが終わり、文化祭が終わると3年生は引退」というサイクルでした。
こんなに立派なバンドなのに、「演奏会」はされていませんでした。
私は、しつこいほどに、「コンクールではなく、演奏会を活動の最終目標にしませんか?」と先生にお話しし続けました。
「そこまではきつくて...コンクール練習だけで手一杯です」とお話しされていた先生も、ついに演奏会をされることになりました。
市民会館をお借りしての『オータムコンサート』です。
ニコニコ笑顔で帰られる地域の方々、涙をこぼして「ありがとう。来年も楽しみにしているからね」と声をかけてくださるお年寄りの方々...そんな温かい反応に直接触れることができ、地域の方々に認められ、喜ばれるというのは、コンクールの賞ではなくこういうことなのだということを体感した先生と部員たちでした。
それ以来、1年間の活動サイクルは、『オータムコンサート』を主軸に回っています。
コンサート前に慌てることがないように、同じ練習時間の中で、1年間かけてレパートリーを作っておく活動が根付きました。
その中で、コンクール練習にも全力を注いで来ました。

今年度は、そのサイクルになって初めて全日本吹奏楽コンクールに駒を進めることが出来ました。
全国大会の1週間後が『オータムコンサート』です。
その「最終目標地」をもって、3年生は引退します。

今回のレッスンは、いつもと違い「合唱」でお迎えしてくださいました。この「合唱」も、演奏会を始めてから取り組んだ活動です。
そして、その後は、「心の勉強」をしました。私は、生徒さんたちの心と敬虔に向き合うために正座をしました。
今のひとりひとりの思いを聞き、今日を新しい一歩にするためのお話をさせていただきました。

レッスンでは、自由曲の『マインドスケープ』を中心に進めました。
この曲の「命」である「人の心のドラマ」を、演奏にどのように吹き込んでいくか...もう一度、楽譜にもしっかり戻ってみました。
楽器を置いて、歌と身体表現で、心の中の葛藤や格闘を表わしてみました。
伸ばす音ひとつで、相手の心に優しく染み込んでいく何かを生み出すことにも試みました。
音楽がまるで生き物のようにうごめき、闘い、語りかけて来ました。
演奏しながら涙をこぼしている生徒さんもいました。
とても良い音楽を聴かせていただきました。
こんなハートのある演奏が全国大会のステージでも出来たらいいなと思いました。

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高岡市立芳野中学校吹奏楽部 (指揮:橘 恭幸先生)
課題曲 マーチ「春風の通り道」
自由曲 「ウィンドオーケストラのためのマインドスケープ」 (高 昌師)

6年ぶりの全国大会出場、おめでとうございます。
『オータムコンサート』を一番の目標にしながらの活動で得た全国大会への切符、とても価値があるものだと思います。
今年の皆さんの目標は、「心に響く音楽を」です。
聴いてくださる方々の心に響く音楽をするためには、まず演奏する皆さんの心に響く音楽をすることが大切です。
そのためにも、今日の自分としっかり向き合い、仲間の心にしっかり向き合い、一日一日の一歩を確かに踏み出しながら、日々前進してください。
全国大会、そして、『オータムコンサート』で、皆さんの目標が実現出来ることを祈っています。



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高岡工芸高校吹奏楽部は、現在の顧問の岩本博之先生がご指導される以前は、現・富山工業高校吹奏楽部顧問の加藤祐行先生がご指導されていらっしゃいました。
岩本先生が引き継がれた年、「東日本三出」をかけた挑戦で、『ケルト民謡による組曲』を演奏されました。
先生のご指導と部員たちの努力は、「東日本大会三出達成・初金賞」という花を咲かせました。
加藤先生から岩本先生への引き継ぎの上手さも、好結果につながった大切な要因でした。

「東日本三出」を達成したのは良かったですが、翌年、「東日本大会には出られない」という現実に先生はとても悩まれました。
人数が多いバンドではありません。 しかも、初心者も多く入部して来るバンドです。
上位大会へ進めないことを承知の上で、あえて小編成の部に出て、「いい演奏をすること」だけを目標にするか、それとも少人数で「大編成の部」に挑戦するか...。
先生が出された結論は、「コンクールである以上、結果が付きもの。上に行けないことが分かっていて演奏するなら演奏会でいい。少人数でも大編成部門に挑戦します」という勇気あるものでした。
そして、居並ぶ大人数バンドの中で『朝鮮民謡の主題による変奏曲』を丁寧に演奏され、富山県代表に選ばれ、北陸大会では銀賞を受賞しました。
一昨年、昨年はさらに部員数が減ってしまいましたが、大編成の部への挑戦を続け、富山県大会で金賞を受賞されました。

今年度は、「もう一度原点に帰って、小編成ならでは演奏を目指してみます」とのことで、小編成の部に再挑戦することにされました。
選んだ曲は、大栗裕さんの『吹奏楽のための神話』です。
部長さんが、「先生、『神話』とかどうですか?」と、ふとつぶやいた言葉がきっかけで選ばれたそうです。
吹奏楽の「王道の名曲」です。 一切のごまかしがきかない曲です。

岩本先生のご指導は、緻密で、とても穏やかです。そして、「君たちはどう演奏したい?」と生徒さんに考えさせ、悩ませ、試行錯誤させ、その結果生徒さんたちの思いから生まれ出てきた音楽を紡ぎ寄せながら、ご自身の音楽性との接点で合奏を完成させていかれます。
私のレッスンの時にも、「今の演奏や私がやっていることを気になさらず、田川先生の音楽をたっぷり注いでやってください。それがこの子たちの表現のヒントになります。最後は私がまとめますから、どうぞご心配なく」と、とても柔軟にお任せくださいます。
東日本大会直前の今回のレッスンでも、「出来るだけ表現の面はいじらないようにしますので」とお話しした私に、生徒さんの前で、「いや、先生が思われることをどんどんおっしゃってください。大丈夫ですから」と背中を押してくださいました。
生徒さんたちも、先生と同じ姿勢でレッスンを受けてくださいました。
今の表現と違うことを伝えても、「ハイッ!」と気持ち良く返事をして、そのように演奏してくれました。
「おぉ、いいなぁ。これでいくか。・・・んんん、ここは考えような。・・・なるほど、そうか。」と、先生はひとつひとつ反応をしてくださり、生徒さんたちがとまどわないように進めてくださいました。
私もいつもどおり、「最後は岩本先生がおっしゃるとおりに演奏してくださいね!」と、お話ししました。

東日本大会までにどのようにまとめ、仕上げていかれるのか、とても楽しみです。

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富山県立高岡工芸高等学校吹奏楽部 (指揮:岩本博之先生)
演奏曲 「吹奏楽のための神話」 (大栗裕)

4年ぶりの小編成部門への挑戦の今年。 東日本大会への出場をしっかりと決め、高岡工芸の底力を見せることができましたね。
そして、部長さんのつぶやきが元で決まった『吹奏楽のための神話』は、誠実で地道な工芸高校の皆さんにぴったりの曲だと改めて思いました。
部員の皆さんの自発的な音楽を大切にしてくださる岩本先生のご指導のおかげで、皆さんが自ら考え、試し、生み出していっている表現が感じられ、とても大人っぽく、すてきです。
宇都宮では、「餃子パーティー?」も計画されているようですね。
みんなで食べた美味しい餃子の味も、きっと高校時代の良い思い出になると思います。
東日本のステージでも、いつもの堂々と落ち着いた工芸サウンドを響かせてください。



全日本吹奏楽コンクールに出場される高岡市立芳野中学校、東日本大会に出場される県立高岡工芸高等学校、県立富山工業高等学校の皆さんのご健闘を、心からお祈り申し上げます。

天草~富山、キラキラ輝く皆さんと一緒に過ごせた、とても幸せで有意義な連休でした。


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天草から~2017・10月~

先週の金曜~土曜は、一泊で熊本県天草市にお伺いして来ました。

6月末にお伺いした時には、天草エアラインが整備運休のため、熊本空港から車で2時間以上かけて移動しましたが、今回は熊本空港から天草エアラインで30分足らずで天草空港に到着。
何ともありがたやでした。

急に寒くなった千葉から向かった天草はやはり南国!
ポカポカ暖かくて、いや、暑くて、皆さん、普通に半袖。 私はジャケットをほとんど脱いでいました。
昼間の音楽室はクーラーをつけていました。

天草へのお伺いは、通常、年に一回となっていますが、今回は、特別におめでたい「プラスアルファ」のお伺いになりました。
一昨年度に引き続き、天草市立本渡中学校吹奏楽団が、九州支部代表として全日本吹奏楽コンクール出場となったのです。


本渡中学校の全国大会に向けてのレッスンに加えて、熊本県独自で開催されている「RKK器楽合奏コンクール」を目指して練習を深める小学校3校のレッスンにお伺いさせていただいた2日間でした。


本渡中学校吹奏楽団は、この4月に顧問の先生が代わりました。
昨年度までの顧問の佐佐木仁先生は、統合されて新しい本渡中学校が開校になる以前から長年顧問をされて来られました。
そして、一昨年度、天草から初の全国大会出場という偉業を成し遂げられました。
そんな先生の後を受け継いだ新顧問の先生のプレッシャーはどれだけ大きいものであったかと...
前任校で、小編成バンドのすばらしいご指導をされて来たお力のある先生です。
それでも、この本渡中学校吹奏楽団の顧問を継ぐことは重圧の極みだったことと思います。

前任の先生がされていたことを引き続きながら、少しずつご自分のやり方を加え、部員たちとの気持ちの溶け合いを第一に考え...
そんな先生の慎ましいご努力は、確実に部員たちの信頼を集め、このバンドはさらに前進する力を見せ始めました。
そして、2年ぶり二度目の全国大会へ駒を進めるほどの演奏を作り上げられました。

練習の様子を見て、先生が前回お伺いした時よりも、言いたいことを遠慮なくストレートに言えるお姿になっておられたことをとてもうれしく思いました。

部員たちに、「先生がなぜそうなれたか分かるかな?結果を出したから?」と問いかけてみました。
部長さんが、「私たちが、先生を信頼してついて行っているからです」と答えてくれました。
「そのとおり!そして、君たちからの信頼を育てたのは先生のご努力です。先生が真剣に頑張ってくださったから、君たちは先生を信頼出来るようになった、そして、君たちのその信頼の気持ちが先生に伝わっているから先生も君たちを信頼してくださるようになったんだ。この子たちはこれ位言っても受け止めてくれると...。そんな、お互いを思い合い、信頼し合う気持ちに、神様が全国大会というごほうびをくださったんだよ。」
皆、真剣な顔でうなずきながら、話を聞いていました。
互いの信頼関係をつなぐこと...「転勤」という、学校では当然起きる出来事、そして試練を乗り越えた先生と部員たちの姿は、自信に溢れて輝いていました。

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部員の多くは、小学校時代からレッスンでお付き合いさせていただいています。
彼ら彼女らが、この部活でこうして人間的にも大きく成長していることもうれしいことです。

「今日のレッスンでは、曲の表現を変えることは一切しません。田川流の解釈も入れません。先生と君たちにパワーを与えられるように進めます」とスタートしました。

事前には聞いていなかったのですが、テレビ局の取材が...「おぉ、取材の日に来てしまって...悪かったかな」と思ったのですが、「今日は、田川先生がお見えになると伺いましたので、先生のご指導を取材させていただきたいと思い、参りました」と。
「いえ、主役は顧問の先生と子どもたちなので...」「もちろん、顧問の先生と生徒さんたちのスクープは別日にたっぷりと取材させていただいています。」「はぁ、そうですか。」

ワイヤレスマイクを付けられ、カメラも向けられ、ひょえ~でした。
ローカルテレビなので千葉には流れませんが、私のレッスンなんて、テレビに流れる価値あるのかなぁ。
まあ、例によって一瞬のことでしょう(笑)
取材ということはすっかり忘れて、いつもどおりのレッスンを進めました。(よそ行きなんて出来ません!)

先生の解釈、これまでご指導されて来たことを大切に、「それならばこうしましょう!」と、そのご指導が演奏にさらに反映されるようにアドバイスさせていただきました。

先生の指揮に集中しつつも、自らの表現として自発的に演奏すること。
常に周囲へのアンテナを鋭くして、バランスや音色にも配慮したアンサンブルをその都度作り上げること。
「本番では練習通りの演奏が出来るように」ではなく、「本番でしか出来ない演奏をしよう」を目標に。だから、いつも新鮮な気持ちで、今日しか出来ない演奏をしようとすること。
・・・演奏上の具体的なアドバイスだけでなく、メンタルな部分のアドバイスも加え、それを演奏に生かす練習も取り入れました。

音に、音楽に「魂」が宿った演奏になっていきました。
バンド全体が、ひとつの生命体のように生き生きとして...
テレビ局の方々も、一緒に感動してくださいました。

全国大会まで、この調子で、生き生きとたくましく進んでいってほしいと思います。
ここまで導かれた顧問の先生、新しい先生のご指導に素直についていった生徒さんたちに心から拍手!

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熊本県天草市立本渡中学校吹奏楽団 (指揮:福嶌一麿先生)
課題曲 「マーチ・シャイニング・ロード」
自由曲 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より (マスカーニ作曲/宍倉晃編曲)


4月、初めての出会いにお互いにとまどっていたであろう日々...7月はじめにお伺いした時には、まだほんの少しだけお互いの遠慮や距離も見え隠れしていましたが、もうすっかり溶け合い、信頼し合っている姿を心からうれしく思いました。
福嶌先生の作られる音楽は、とても骨太。マーチも闊達ですし、「カヴァレリア」のエンディングでは、この音楽室で初めて聴いたかもと思えるほどの輝かしく壮大なサウンドでした。
福嶌先生にとって人生初の全国大会は、何と、出番朝一!
とても大変だと思いますが、福嶌先生は、「一番は、打楽器も管楽器もみんなステージで練習させていただけるんです。二番は打楽器の音は出せません。どんな音がするホールなのか、私も分からないのでかえって一番で良かったです」と、とても前向き。
前日の早朝4時頃天草を出発して名古屋入りし、夕方まで練習して、当日は朝3時には起床して練習。そして、本番。
「結局2日連続で3時起きなんです。」「こんな体験、めったに出来ませんよね。思い切り楽しみましょう!」「はい!」
先生は、ここまでのご苦労を乗り越えた喜び、この子どもたちと全国大会に出場出来る喜びでいっぱいで、朝一などノープロブレム!
部員のみんなも、新しい顧問の先生と新しい本渡中サウンドを全国大会で響かせられる喜びでいっぱい!

「みんな、福嶌先生を全国大会に連れて行ってくれてありがとう!福嶌先生、この子どもたちを全国大会に連れて行ってくださり、ありがとうございます。」...私からの最後の言葉でした。
胸を張って、朝一の演奏に臨んでください。 私も客席で応援しています!
がんばれ! 福嶌先生&本渡中学校吹奏楽団のみんな!



そして、7月から大きく成長した姿を見せてくれた3つの小学校の皆さんです。

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今年は、「RKK器楽合奏コンクール」の少人数の部門に挑戦する皆さんです。
チャイコフスキーの有名な弦楽合奏の曲をそのままリード合奏で練習しています。
7月のレッスンの上に立って、より高く深い内容の練習を進めました。
曲の雰囲気を生かすために、指揮に合わせるのではなく指揮を頼りに自分たちでアンサンブルして音を溶け合わせること。
役割ごとのバランスを大げさに区分けし、立体的な演奏にすること。
拍子感を大切に感じながら演奏すること。
じゃばらの「開・閉」を偶然ではなく、必要な音によって決めること。
身体の動きは、音楽と一致したものであること。
・・・アコーディオンの合奏の奥深さに、私自身が驚いたひとときでした。それを教えてくれたのは、先生とこの子どもたちです。



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私が大好きなアルフレッド・リードの曲で今年度を過ごしています。
選曲の時、「難しいですよ~。でも、最高にいい曲ですよ~」とお話しし、先生は「やります!きっと良い演奏にします!」と、夢と勇気を持って船出しました。
夏を越え、技術的な課題もずいぶん克服されて来ていました。
先生は、「子どもたちがここまで出来るようになったので、あとは私の指揮の悩みも解決したいです」とおっしゃり、何ヵ所か一緒に勉強しました。
「私が悩んでいた箇所をちゃんと当ててくださいました!ありがとうございました!」と喜ばれていました。
確かに、指揮が変わると演奏も変わり、特にリズムや音のスピードも揃って来ました。 皆が、指揮をよく見ているからです。
場面ごとのフレーズの生かし方や重心の置き方、アーティキュレーションの揃え方にも、より徹底した練習が必要であることも分かりました。
明るさと意欲に満ち溢れた先生と子どもたちにぴったりの曲、最高の仕上がりになりますように。



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7月にはまだ「吹き真似」も多かった4年生たちも、ずいぶん音が出るようになり、「吹き真似」を卒業しつつありました。
その分、所々で、音が濁ることもありますが、今は伸び盛りの4年生を大切に、どんどん吹かせてあげていました。
とても教育的なご指導をされる顧問の先生方です。先生方がチームで子どもたちひとりひとりを細かく指導されているので、合奏中も必要なところへ飛んで行って、修正のお手伝いをしてくださいます。
オペレッタのセレクション物に取り組み、今年のバンドの良い面や上手なソリストを生かして、表情豊かな表現が出来てきました。
旋律が上手く流れている裏で大切な役割をしている低音パートやハーモニーパートを取り出して、もう一度、そのパートのやりがいを感じて演奏出来るように練習しました。
伴奏が生き生きとしてくると、旋律はより美しく聴こえるものです。
場面転換は思い切りよく、大胆に。アーティキュレーションは正しく揃えて、旋律にメリハリを付ける。打楽器は拍子感を感じて演奏をリードする。・・・など、具体的な課題もはっきりしました。
4年生もしっかり音を出して、夏のコンクールより厚みの増した演奏を目指しましょう。



今度、天草にお伺いするのは、来年の夏です。
先生方と子どもたちの元気な姿と演奏を楽しみにしています。

全日本吹奏楽コンクール、RKK器楽合奏コンクール、がんばってください!

今年は、2回もお会いできて、本当にうれしかったです!

お招きいただき、ありがとうございました。



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小学生のみなさん、お見送りありがとう!
先生方、保護者の皆様、ありがとうございました。
また来年の夏、笑顔でお会いしましょう!


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