田川伸一郎のブログ

神奈川県の小学校バンド

昨日は、神奈川県の2つの小学校にお伺いさせていただきました。
共に、神奈川県代表として東関東大会に駒を進めている学校です。


日曜日の深夜(日をまたでいました...)に旭川から帰宅し、昨日の朝は早朝から起きて旭川ブログを書き、電車に乗って神奈川へ。
電車は、通勤時間の混雑で、ほとんどの時間、座れずに立っていました。
目的地に着く頃には、すでにアウト...これから1日レッスン?...大丈夫かなぁ。

でも、副顧問の女性の先生が駐車場でとびきりの笑顔で迎えてくださったので、私は思わず手を振り!
学校に着くと、今度は指揮の若い男の先生が「わぁ~!田川先生!」と駆け寄って来てくださり、音楽室で待っていた子どもたちは盛大なる歓迎セレモニー!
何だか一気にテンション上げ上げになってスイッチオン!

そのテンションは、2校のレッスンが終わるまで、落ちることはありませんでした。
何と言っても、先生と子どもたちのやる気が半端ない!
練習態度良し! 返事もすごい!(先生も一緒に大きな返事でした) 発問に対する反応もいい! 演奏もどんどん変わる! 
そして、ニコニコしていてかわいい子どもたち!

よどむことがないのですから、テンション下がるはずありません。

2校とも、学校がある時の平日練習は、朝の10分間だけ。
学校のきまりで開門時間前の活動は禁止。
放課後練習は本番直前以外は無し。

こんな少ない練習で、どうしてここまで?!と驚くほど上手なのです。
時間が短いからこそ、時間の使い方が上手い、行動が速い。
そして、夏休みのように長い練習時間を得られることの幸せを感じて、いつもの10分間しかない練習時間の「瞬発力」を発揮して、このような姿になれるのだと思います。

2校の先生方は、指揮者の先生はもちろん、副顧問の先生方も含めて、みんなが仲良し。
コンクールでは同じ県大会に出場する「ライバル」ではありますが、他の1校を含めた3校で、夏休みに交流会をし、お互いに友達になっているとのこと。
「教育としての吹奏楽指導」に徹し、さらに演奏を究めようとする、素晴らしい活動を展開されています。

私のレッスンも、早い時期から両校が相談して一緒の日に午前・午後で設定くださいました。

そんな仲良しの先生方に育てられた心豊かな子どもたちの奏でる音楽は、私の心にストレートに入って来ました。

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今年の部員たちの合言葉は、「魂」・・・例年以上に魂のこもった演奏をしようと、子どもたちが話し合って決めたそうです。
とても難しい曲に取り組んでいますが、曲のあちこちに「魂」が感じられました。
指揮の先生は、この小学校の卒業生でもあります。私が新浜小の子どもたちと東関東大会に出ていた頃、先生も同じ大会に小学生として出ていたそうです。そんな先生のバンド指導への思いや私のレッスンを受けることへの思いは、本当に熱く、子どもたちとの協働も素晴らしいのです。
そして、例年よりサウンドが良い! (ピッチはあれれ?の箇所も目立ちましたが...)
作曲者の思いをどう音楽に乗せるかという視点から、私なりの解釈やフレーズの運び方、技術的な穴、時には指揮法まで、たくさんのアドバイスをさせていただきました。
まだまだいくらでも伸びる可能性いっぱいの演奏ですし、子どもたちの向上心もすごいので、これから東関東大会までの間にどこまで進化するのかが楽しみです。


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こちらの学校の練習場には冷房が無い。そして、周囲のごく一部の方からの苦情のために、窓も開けられない。
想像してみてください。この暑さの中、子どもたちは閉め切った部屋の中で、汗をダラダラ流しながら、それでもめげずに練習し続けているのです。
私は、あまりの暑さに途中で「もうダメかも...」と怯みましたが、全くダレない子どもたちの顔を見て、逆に「なにくそ!」と気合いを入れられました。精神も鍛えられているすごい子どもたちです。と言っても、みんな超かわいいのです。
今年の曲は、私からこのバンドに最適では...とオススメした曲です。
予想的中! 子どもたちひとりひとりが音楽にハマっていました。
部員が例年より少なめであることを逆に使って、先生は徹底的に個人テストをし、ひとりひとりを自立して演奏出来る子どもに育てて来られたそうです。
そのおかげで良く仕上がって来ていますが、演奏に慣れて来たためか、音の長さや強弱がアバウトになっていたり、身体を余計に動かして表情豊かに演奏している気になっている状態(身体は動いていても音自体の説得力は無い)があったり、フレーズに対する認識の薄さが見られたりしました。
ここでもう一度、楽譜に戻り、曲想を身体で表現するのではなく、冷静に音で表現する練習に戻していきました。
先生も子どもたちも、そうか...と納得。これからの練習の道が定まりました。



この2校は、月末にホール練習を計画し、そこにまた私を招いてくださっています。
そこまでの課題はたっぷり。 さあ、どこまでやり遂げてホール練習を迎えますか?

期待しています!


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旭川から~2017・8月

先週の金曜日から昨日まで、北海道の旭川にお伺いして来ました。
5月から7月まで、毎月たくさんの数の学校にお招きいただいて来ましたが、今回は、8月はじめの旭川地区大会終了後に、地区代表となった学校3校からのお招きでした。


先週は、水曜日~木曜日が熊本、明けて金曜日が旭川へと、気づいたら3日連続で飛行機に乗っていました。
2日間のお盆休みでは、疲れも取れないまま、このすごい日程に突入してしまいましたが、熊本では2校、旭川では3校と、レッスン校の数的にはいつもよりゆったりとしており、水曜日と金曜日は移動と夕食会だけで済んだ分、思ったほどのきつさはありませんでした。
それでも、身体にはこたえているよなぁと思いながら、寝られる時間にはプチ爆睡。
無事に帰って参りました。


旭川は、すでに秋の気配でした。
7月に伺った時には、とても暑かったのに、もう風は涼しく、田畑の様子も変わり、空と雲と夕焼けもどことなく秋の色でした。


旭川地区の中学校・高校は、どの編成の部門も、とてもレベルが高く、地区代表になるのはとても大変だそうです。
私がレッスンに伺っている中学校でも、「どうしてこんなに上手な学校が代表になれないのだろう?」と疑問に思ってしまうほど、上手な学校がたくさんあるのだと思います。

今回は、中学校2校、高校1校からのお招きでしたが、この3校も、そんな狭き門を見事通過されたバンドです。
全道大会は、来週末に札幌で開催されます。
地区大会前に、かなり詰めた練習をされたと思いますが、大会を越えるごとにバンドのレベルは上がり、次なる要求が出来るようになったり、逆に、吹き慣れてしまって粗が出て来てしまったり、喜びと苦しみが同居した状態にあります。
顧問の先生の曲の解釈は固まりつつありますが、「あれれ?そこはそうやるの?」という癖のようなものが付いてしまう場合もあります。

今回のレッスンでは、地区大会を抜けるだけのレベルには達しているわけなので、何か特別な新しいことを伝えるというよりも、今進んでいる練習の中に見える「穴」を潰す練習や、それぞれの曲の原点に返って、曲の求めているものを正しく表現する練習やアドバイスをさせていただきました。

生徒さんたちのモチベーションは十分!
3校ともホール練習と、練習環境も十分!
時間もたっぷり!

とても良い練習が出来ました。
ご協力くださった保護者の皆さまにも心から感謝でした。

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中学校C編成代表・旭川市立旭川中学校 (指揮:松田奈々先生)
演奏曲 「西遊記」~天竺への道/広瀬勇人

こちらの中学校は、部員全員で19名という少ない人数で活動しています。
もちろん、1年生も初心者を含めて全員が戦力です。
毎年、選曲からご相談くださるので、私の中の今年の小編成イチオシ曲「『西遊記』~天竺への道」をお勧めしたところ、先生も生徒さんも気に入ってくださり、少人数ながら、曲の魅力を最大限に生かした、とてもドラマチックな演奏に仕上がっています。
冒頭はクラリネットの長いソロで始まりますが、クラリネットパートには3年生がおらず、2年生が重責を背負って演奏しています。ほんとに上手になり、感動です。
小編成ならではの「ファミリー感」を大切に本番に向かってください。


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中学校A編成代表・東神楽町立東神楽中学校 (指揮:菅野哲也先生)
課題曲 「スケルツァンド」
自由曲 交響曲第二番「キリストの受難」より/フェラン

学区の小学校1校には金管バンドがありますが、他の小学校にはバンドがなく、木管はもちろん全員初心者、金管打楽器も中学校からの初心者がとても多いバンドです。
たゆまぬ基礎練習の積み重ねで、木管楽器もしっかりソロをこなせる程の力を付け、一枠しかない全道大会への代表権を手にされました。
学区がとても広いため、バス通学をしている生徒さんもいるとのこと。限られた練習時間で、最大の努力をしています。
2曲とも、楽譜を入念に読み込み、忠実に演奏することを見直しました。


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高等学校A編成代表・北海道旭川永嶺高等学校吹奏楽局 (指揮:吉川和孝先生)
課題曲 「スケルツァンド」
自由曲 「いにしえのときから」/ヴァン・デル・ロースト

旭川凌雲高校と旭川東栄高校の統合で「旭川永嶺高校」になって2年、凌雲高校時代の制服は今の3年生だけになってしまいました。
凌雲高校時代からお招きいただいている私にはちょっぴり寂しい気持ちです。
地区大会は、全員黒シャツで出場されたそうですが、全道大会には2種類の制服そのままで出場されるとのこと。良いことです。
1日お付き合いさせていただいたホール練習の多くの時間を、「スケルツァンド」に費やし、この曲の特徴である「和声感」を じっくり掴み直しました。
自由曲の「いにしえのときから」は、とても難曲です。技術的なハードルを最後まで諦めずに乗り越えてください。


旭川永嶺高校の練習場に着くと、何やら生徒さんたちからの改まったご挨拶が...
毎回のレッスンへの感謝とちょっと遅いお誕生日のお祝いをしてくださいました。
凌雲高校時代から歌い継がれているというオリジナル曲「心から心へ」の合唱を一部私への感謝の歌詞に替えて歌ってくださり、そして、「風になりたい」を生き生き演奏してくださいました。
全て生徒さんたちの意思で考えてくださったそうです。
このバンドの生徒さんたちは、いつもとても優しい眼で私を迎えてくださいます。
感謝したいのは、私の方です。
「もっと力のある先生を招いたら、もっと君たちの役に立つと思うのに、僕なんかでごめんね...」と言うと、あちこちで首を横に振り、笑顔で見つめてくださいました。

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いただいた色紙には、「田川先生の優しい笑顔と楽しく勉強になるレッスンが大好きです」「先生のレッスンから毎回パワーをもらっています」「田川先生の世界観が大好きです」「小学校からずっとお世話になっているので感謝ばかりです」「先生のハートフルなレッスンが大好きです」...と優しい言葉がたくさん書かれていました。
これからも君たちの支えになれるように、ますます勉強し、ますます優しくなりたいと思います。
本当にありがとうございました。



全道大会までの練習、応援してくださるたくさんの方々に感謝し、とことん頑張ってください。
札幌で悔いのない演奏が出来ますよう、心からお祈りと応援をしています。
みんながんばれ!


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熊本県の小学校バンド

昨日までの2日間、熊本県へお伺いして来ました。
熊本県の天草には毎年お伺いしていますが、熊本市内へのお伺いは初めてでした。


熊本と言えば、まだ昨年4月の大地震のことが鮮明に残っています。

先生方からも、実感あるお話を伺いました。
学校が避難所になり、1000人以上の方が避難されていたこと。
その避難所で、先生方は「職員」として働き、30時間労働(つまり寝る時間もなく働き続けた)の日もあったこと。
避難所での様々な人々の希望や不満にも対応していたこと。
そうしている中で、「このまま働き続けたら、避難者ではなく自分が死ぬかも...」と思ったこと。
自分の家や家族、親戚、友人には被害がなく、「奇跡だ」と感じたこと。
学校も部活動もストップして、5月の連休後からやっと学校が始まったこと。
「あたりまえの生活」がどんなに幸せなものであるかを痛感したこと。

テレビの情報では知ることが出来ない様々な震災時の様子も聞かせていただきました。

名所、熊本城も甚大な被害を受け、その様子は近くの道からでも分かりました。

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とりあえず、これ以上崩れないようにモニタルでカバーしてありました。
10年では全く足りず、もしかしたら20年かかるかもと言われているほどの改修工事期間が必要だそうです。


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1階部分がつぶれて傾いたマンションが、解体されないまま、まだそのまま残っています。
下敷きになってつぶれた車も見えました。
この横を、小学生が普通に歩いていました。
また大きな地震でもあったら...こわいです。


他にも、まだ崖崩れになった一般道路脇の崖の修復工事などの様子も見られました。
一見、生活自体は普通に戻っていましたが、まだまだ完全復興はしていないということが分かりました。


今回のお伺いは、2つの小学校でした。

ご依頼のご連絡をいただいた時には、7月や夏休みの予定はびっしりで、私が「4日間のお盆休み」と決めていたうちの最後の2日間を使ってお伺いさせていただくことにしました。
こんなお盆明けに...しかも、熊本県大会を抜けると、福岡での九州大会の前日のレッスンとなる日でした。
そんな大きなコンクールの前日に、初めてのレッスンなんて...と私が尻込みしてしまいましたが、「熊本県代表になれるかどうかは分かりませんし、ぜひともご指導いただきたいので」と熱心にお話しくださいました。

一校は、熊本県大会で見事に県代表になりました。
まさに、今日開催される九州大会前日の昨日のレッスンとなりました。

熊本に着いた一昨日の夜、会食の場で、代表になった学校の先生に「九州大会の前日に、私なんかの初レッスンなんていいんですか?出来るだけいじらないようにしますので...」とお話しすると、「先生、大丈夫です。子どもは常に成長し続けています。九州大会はゴールでも何でもありません。単なる通過地点です。ゴールは3月の定期演奏会です。そこまで、子どもたちを伸ばし続けたいのです。前日でも何でも、田川先生の音楽を私と子どもたちにたっぷりと注いでください。うちは午前中のレッスンなので、午後にしっかり復習し、まとめますから大丈夫です。正直なところ、私と子どもでやっている音楽は行き詰っている面もあるのです。何をしたいのか、わからなくなっています。なので、田川先生に新しい風を吹き込んでいただくことは、ありがたいことなのです。」と。

そんな先生の大きな考え方に敬服しました。
普通なら、「とりあえず、今の演奏で九州大会に臨もう。前日にあれこれ言われるのは御免です」というところです。
先生は違いました。
前日も子どもたちが大きく成長出来るチャンス!
すばらしいです。
先生に本当の自信があるからこそのお考えです。

もう一校は、県大会で終わりましたが、やはり、「秋にもRKK器楽合奏コンクールがあります。私も子どもたちも、今の演奏には満足していません。まだまだ自分たちは伸びると信じています。だから、吹奏楽コンクールが終わったこのタイミングでご指導いただけるのはありがたいのです」と。
県大会で落ちた位で、やる気消沈ではなく、ますます上手になろうという意欲につなげられる先生と子どもたちに、こちらも敬服でした。

昨日のレッスンのために、2校とも、ろくにお盆休みも取らずに練習されたとのこと。
保護者の方々のご理解ご協力も半端ではないと思いました。

そんな先生方と子どもたちのために、誠心誠意アドバイスさせていただきました。

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こちらの学校は、九州大会前日のレッスンに臨まれました。
練習場に着くと、美しいコラールが聴こえて来ました。
コンクール前日であっても、コンクールの曲だけでなく、コラールを丁寧に練習していることに感動しました。
コラールは、私がとても大切にしている練習です。単なる音程合わせやハーモニーづくりではありません。
音楽の運び、和声進行の感受、シンプルな教材で楽曲構成を勉強します。
まず子どもたちとおしゃべりをしてから、先生は「コラールを指導してほしい」とおっしゃいました。コンクール前日にです。
このレベルの高いバンドのために、私は小学生には難しいとも思われる内容で指導しました。
ものすごい集中力と向上心、そして、確かな基礎力のある子どもたちは、私の言わんとすることを何とか理解して表現しようと努力してくれました。
コンクール曲でも、「前日ということは考えずに」という先生のご指示どおり、私が考えるフレーズの運び方、メリハリの付け方、各場面の特徴の生かし方、子どもたちの主体性の持たせ方...遠慮なくやりました。
先生は、子どもたちに何度も、「みんな!楽しいなぁ。音楽がどんどん変わっていくなぁ。ありがたいなぁ」と声かけしてくださいました。
コンクール前日に、これまで作り上げて来た表現を塗り変えられ、とまどっているかもしれない子どもたちの心を安心させるためだということが私には分かりました。
私も、「基本的に君たちの演奏は、全く間違っていないから、今は違う味付けをちょっと楽しみ、先生が帰ったら全部元に戻して大丈夫だからね!安心しなさい。」と何度も話しました。
子どもたちは、こんな大人たちの話ですっかり安心してコンクール前日の練習を楽しみました。
実力あるすばらしい先生のことです。私が施したことで、翌日生かせるところは使い、そうでない所は元に戻し、午後の練習では先生と子どもたちの一致したところで演奏を完成させられたに違いありません。
先生は、レッスン内容だけでなく、出会いの瞬間に、私が正座して子どもたちと同じ目の高さで話したことに感動してくださいました。
そういうことに感動出来るすばらしい先生なのです。一流の教育者であり指導者です。
そして、一流の子どもたちです。 「演奏は人格」の部活Tシャツも形だけではありません。
「結果は何でもいい、結果は関係ない。君たちのやりたい音楽を思い切り出来ればそれだけですばらしいのだから」と励ましてお別れしました。
今日、福岡での九州大会で、先生と子どもたちが悔いなく伸び伸びと演奏出来ることをお祈りしています!


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こちらの学校は、吹奏楽コンクールは終わっていますが、まだまだ向上心に溢れるバンドです。
事前に県大会の録音CDを送ってくださり、その演奏を聴かせていただくと、会ったこともない先生と子どもたちなのに、先生の指揮姿や演奏する子どもたちの姿が目に浮かんでくるような生き生きとした演奏であったことがうれしかったです。
少々演奏に傷があったとしても、そんな演奏をする小学校バンドが私は大好きなのです。
始めのおしゃべりタイムでは、子どもたちにまずそのことを話しました。そして、たくさん褒めてあげました。
そして、驚いたことに、こちらの学校でも、練習のスタートはコラールでした。
熊本の小学校は、常にコラールを練習メニューに取り入れている学校が多いそうです。すばらしいことです。
教材は学校によって違い、こちらの学校では、「夕やけこやけコラール」という教材を使っていました。
一度演奏を聴かせてくださった後、先生は音程やハーモニーの確認をされ、その後、ちょっぴり困ったお顔に...
「田川先生、すみません。この先、コラールというのはどのように指導すればよいのでしょうか?」
率直なお悩みのご様子に、私はむしろ感激。コラールはシンプルだからこそ指導が難しく、また奥が深いのです。
では!と、私が指導をタッチしました。コンクールを控えているわけではないので、ここにもたっぷりと時間をかけられました。
手を使いながらみんなで旋律を歌ってフレーズの味わいを感じ直したり、旋律パートの音のブレンドを作ったり、低音パートの役割を確認したり、内声の演奏の仕方を勉強したり...
ほんの4小節だけ演奏するグロッケンにもこだわりました。
打楽器メンバー全員に弾いてもらい、他の皆は目をつぶって「夕やけこやけ・グロッケンコンテスト」でした。
優勝者は、一番やんちゃな男の子でした。 本人もみんなもびっくり! 楽しいコンテストでした。
コンクール曲でも、「夕やけこやけコラール」を活用する方法を実演し、曲の表現がぐっと変わりました。
また技術的なハードルを乗り越えるための練習方法のアイデアもアドバイスさせていただきました。
ふと気づくと、休憩無しに2時間以上が経っていました。
「えっ!ほんとだ!僕たち、2時間もこんなに集中して練習出来たの、最高記録です!」とチューバ君。
皆の集中力とやる気を、私からもたくさん褒めてあげました。
「もっともっと君たちと練習したいなぁ。でも飛行機の時間に間に合わなくなっちゃう...残念...」
本当にもっともっと一緒に練習していたい、かわいい子どもたちでした。
笑顔が優しい勉強熱心な先生のご指導が、こんなかわいい子どもたちに育てているんだな。子どもたち、幸せだな!


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レッスン前日の夕食会で、先生方のお話を伺い、大ファンになってしまいました。
教育としての吹奏楽指導を本気で考えていらっしゃる先生方、心を育てる指導を求めていらっしゃる先生方です。
バッチリ波長が合い、来年度のレッスンのお願いの話まで...
そして、天草の先生方同様、とても優しく温かい先生方でした。
レッスンには、市内の先生方も数名見学にいらしてくださいました。
みんなで勉強、みんなで向上...すばらしい仲間たちです。
これからもぜひお付き合いください。
お招きいただき、本当にありがとうございました。



今から、また羽田に向かいます。
今日は移動だけですが、旭川にお伺いし、明日と明後日、3校のレッスンにお伺いさせていただきます。
旭川地区代表になり、全道大会に向けて頑張っている中学校、高校の練習をお手伝いさせていただきます。
がんばってきます!


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ブラスト!ミュージック・オブ・ディズニー

昨夜は、東急シアターオーブで公演された「ブラスト!ミュージック・オブ・ディズニー」を観に行って来ました。

渋谷ヒカリエの最上階にこんなすごいシアターホールがあるとは...
渋谷には何度も行く機会があっても「ヒカリエ」の最上階など行ったこともなく、渋谷の夜景や「109」がコンパクトに見えることに驚き。

前に「ブラスト」に行ったのは、新浜小に勤めている頃でした。
あの頃観た「ブラスト」の興奮を思い出しながら、「リフレッシュに」と出かけたのですが...

これは、身体も心も元気で、ウキウキしている時に観るものなんだなと思いました。

客席はもちろん満席、特に若い方々で一杯でした。
メンバーの実力もパフォーマンスも相変わらずの超絶レベル。

昔と変わったのは、背景がコンピューター映像で目まぐるしく演出されていること。
私には、これは無くて良かった。 デジタルでなくアナログで良かった。


この約15年間ほどの間に、小学生から高校生のたくさんのすごいマーチングに触れる機会があった。
市立船橋高校吹奏楽部の「吹劇」に毎年浸り、涙して来た。
「ダンプレ」と呼ばれる、踊りながら演奏する吹奏楽のステージを観て、目が点になった。

15年前には、「ブラスト」を観て、心底興奮していたが、今回は、もちろんプロのハイクウォリティの演奏であることは納得出来ても、「感動と興奮」は無くなっていた。

これは「ブラスト」に原因がある訳ではない。
私の気持ちの変化だ。

たくさんのスクールバンドが、単なる座奏ではなく、「動く演奏」「メッセージを伝えるパフォーマンス」に取り組み、そのクウォリティは想定外の上昇を続けた、否、続けている。

そういうものに数多く触れ、感動し、驚愕して来た私は、「ブラスト」を観ても、昔のような驚愕を得られなくなったのかもしれない。

そして、私は確実に歳を取っている。
あの頃の私ではなくなった。

涙が出るような美しい音楽を聴きたい、心に染み入るような音を聴きたい...客席で周りのお客様の熱狂ぶりから浮いて、場違いな所に来てしまった自分を感じた。


「コンクールに向けての吹奏楽漬け」になっている今の私は、心に隙間が無い。
だから、自分にも見えないほどの微細な隙間に染み込んでくる音楽しか受け止められないのかもしれない。

このお盆休みに、合唱で大変な好成績を収めている小学校の先生から、「アドバイスを」と、CDと楽譜が送られて来た。
もちろん、先にご依頼があったことは言うまでもない。
小学生の歌声が、心に染みた。 ほっとした。

先日、ある高校のレッスンで、静かに語りかけるようなあまりに美しい音楽に、不覚にも涙がこぼれてしまった。
曲そのものの美しさにはもちろん、「コンクール」を忘れさせてくれるほど、優しく音楽を奏でる生徒さんたちの「心」に涙したのだ。
コンクールでは敗退した。
こういう音楽は、コンクールでは点を稼げないのだと改めて感じた。
涙のひとつも出ない、ハートも感じない、マシーンのように高度に訓練された演奏が、大量の点数を稼いで勝ち進んでいく。
あぁ、そうなんだなと思う。

コンクールに向けての練習をお手伝いさせていただきながら、私の中には「勝たせよう」という気持ちが無さ過ぎることを振り返る。

ただただ良い音楽を、楽譜が語りかけてくるものを、純粋な音楽の心を、子どもたちの心の成長を...
そんな甘っちょろいことをやっていたら、コンクールでは勝てないのだ。
でも、私にはそれしか出来ない。 そして、私を頼ってくださる先生方は、それでいいとおっしゃってくださる。
「絶対に勝ちたい。勝てればそれでいい」と思っている先生は、私のような人間には頼って来ない。
「勝たせる技」を知っているバンド指導者はいくらでもいらっしゃるのだから。


話がそれてしまった。

周りの方々が興奮して盛り上がっていた「ブラスト」を静かに、孤独に観ながら、何も感じなくなってしまった私自身の心を振り返ってみた。

やはり、ここまでのあまりにハードなスケジュールと、あまりにたくさんの先生方と生徒さんたちの心に真剣に寄り添っていることで、自分自身がパンパンになっているのだ。


貴重な2日間のお盆休みの最後は、思わぬ展開になってしまったが、これも自分を振り返る良い材料となった。

今日からまた始まる。 
今から九州へ向かう。 続けて北海道へ。

私は、私に出来ることしか出来ないが、最善を尽くす。

どんなに自分自身がパンパンになっていても、出会った先生方と生徒さんたちを、笑顔でどこまでも大切にする。

それが私。 それでいい。

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お盆休み

昨日の高校A部門本選大会をもって、千葉県吹奏楽コンクールが閉幕しました。

昨日は、1日鑑賞しましたが、「吹奏楽王国千葉」の高校A部門本選大会にふさわしい圧巻の演奏続きでした。
本選に駒を進める高校も入れ替わりが見られ、若い指揮者の先生も大活躍、ベテランの先生は若い先生に追い付かれまいと(?)、さらに気合いが入っており、果てしなくレベルは上がっていく感じです。

減点されないように守りの態勢を貫いた演奏をしている学校、本選に出られただけでも幸せなんだからと思い切りステージを楽しんで伸び伸び演奏している学校、自校の個性を大切にアピールして演奏している学校、隅々までにこれでもかというほどの配慮をし尽くしている演奏、とても上手なのに「きっと東関東には行けるだろうから、そこで仕上げればいいか」という隙が見えてしまう演奏、これほど上手いのだから点数稼ぎとも思えるパフォーマンス的な身体の動きはしなくていいのにと思ってしまう学校...聴衆としては、一校一校の演奏スタイルを楽しめるコンクールでした。

どの学校にも共通して言えることは、吹奏楽に青春をかけ、ひたすらな努力を貫いている高校生たちの姿は、演奏スタイルや演奏レベルに関係なくとっても素敵だということです。

マーチングコンテストに出る学校は、さらにこれから22日の大会まで猛練習や合宿があるようです。
東関東大会に進めた学校は、さらにさらに練習練習...誰が何と言おうと、「休みも無いブラック部活だ」と言われようと、そこに「これが私の青春!超幸せな青春!」と、自ら思い切り輝いている姿があることは確かです。

7月21日に開幕し、昨日まで開催し続けられた千葉県吹奏楽コンクール。
出場団体は、小学校から一般まで合わせて660団体、22684名ものチームと部員たちがステージに上がりました。
その出場者のために、コンクールを運営しているのは、吹奏楽連盟の役員の方々ですが、教員の方々がほとんどです。
夏休みと言えども校務や出張があり、ご自分の部活指導があり、さらにコンクールの運営をされています。
それこそ、プライベートの時間など皆無だと思います。
ほぼ交通費だけのわずかな日当でのボランティア...ただただ頭が下がります。

緒形まゆみ先生のブログをご覧になっている方は、先日の記事をお読みになって重々承知だと思いますが、コンクールを開催するに当たってどれだけの方々の力が働いていることか...(まだの方はぜひご覧ください。)
1校にとっては、わずか7分や12分のステージですが、そのために働くたくさんの方々の力を理解し、感謝し、だからこそ、賞に関係なく、そのステージを人生の大切な思い出の瞬間にしてほしいと願うのです。
私の知り合いの先生は、緒形先生のその記事を自校用にアレンジしてプリントにし、部員と保護者に読んでもらっていました。

千葉県吹奏楽連盟の役員の皆様、コンクールを支えてくださった多くの皆様、本当にありがとうございました。


私は、今日と明日だけお盆休みです。
ゆっくり休み、なかなか顔を出せなかった母のホームにも行き、のんびりと過ごしたいと思います。
明日の夜は、渋谷での「ブラスト! ミュージック・オブ・ディズニー」の公演を観に行きます。
ブラストに行くのは、15年ぶり位かなぁ...
楽しんで来たいと思います。

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