田川伸一郎のブログ

白鳥のいる風景

我が家から車で約10分程の所にある「手賀沼」

癒しの場所です。

今朝は、7時過ぎから某中学校で、「朝練レッスン」でした。

その帰りにふと手賀沼に寄ってみると...

草の上にゆったりと佇む白鳥さん。

近寄っても、動きません。

人慣れしているのかな?

gIjUPvzRzl1dVZg1528179358.jpg

水の上には、白鳥ボートも浮かんでいて、白鳥さんはここの主(ぬし)のよう。

サン・サーンスの『白鳥』の旋律を口ずさんであげたら、何か通じたのか、立ち上がってこちらを見ているではありませんか。

まるで自分の曲だって分かっているみたいでした。

5pcbEAn8i_pw9kQ1528179388.jpg

しばらく、白鳥さんと共に過ごしました。

気合いの入った中学生たちと、穏やかな白鳥さんと...良い朝でした。



PageTop

無力

人は皆、誰にも言えない悩みを抱えて生きている。

何でも話せる相手、何でも相談できる相手...しかし、その相手にも言えない悩みを抱えている。

どんなに親しい相手だからと言っても、自分の全てを話す必要はない。

誰にも話せないことがあっても、それでいい。

人は皆、そうやって生きている。


何とか君の力になってあげたかった。

ほんの少しでも、君の心を楽にしてあげたかった。

君のそばにいた誰もがそう思い、悲しみ、悔やんでいる。


君は、誰にも話せなかった悩みから解放されて、ほっとしているのだろう。

青空の向こうで安らいでいるのだろう。


でも、やはり、話して欲しかった。

君のそばには、愛する家族も、小学校時代からずっと仲良く付き合い続けてきた友も、離れていても大切に思っている僕もいたのだから...

誰かにそっと話して欲しかった。

または、じっと我慢して、歯を食いしばって、生きて欲しかった。


残された人たちの悲しみの深さは、君が思っている以上のものなんだよ。

君を守ってあげられなかった無力が悲しい。


この思いを乗り越えていかなければならない。

家族も、友も、僕も...


君からの笑顔の年賀状も、一緒に飲んで笑ったあの日の写真も、僕に送ってくれた優しいメールも、今はどう受け止めたらいいのか、分からない。

なぜ? という言葉だけが、胸の中で繰り返される。


せめて、残された人たちのこれからの日々を守って欲しい。


まずは、ゆっくり休みなさい。


合掌


PageTop

小学校の音楽授業研究~2018・5月~

昨日は、県内の私立小学校の音楽科授業研究でした。

こちらの学校の音楽専科の先生が年に3回程度の授業研究をされるようになってから、もう5年ほど経つでしょうか。
なかなか研修の機会が無い私学の音楽の先生が、自主的に授業研をされるのですから、頭が下がります。

指導案はもちろん、授業の質もどんどん向上し、全校の音楽教育がとても良い方向に進み、レベルもアップ、そして、「もっと音楽したい!」という子どもが増えて、吹奏楽部のメンバーもどんどん増えました。

今回は、3年生のリコーダーの導入時期の指導について勉強しました。

hfNxKNyO9o4OkhS1527593776.jpg

しっかり教えなければならないこともありますが、さらに楽しさがその周りを包み込んでほしい。

そんな願いを元に授業を組み立てられました。

・姿勢
・左右を正しく持つ
・タンギング
・ブレスコントロール

易しく楽しい教材を使って、きめ細やかにすすめていきました。

ほぼ全員、タンギングが出来る。
ほぼ全員、「シ」の音を出した時に、音がひっくり返らない(指をきちんと押さえられる)

これだけで十分立派。

IMG_0002_convert_20180529204945.jpg  IMG_0003_convert_20180529205015.jpg
基本的なことを、何度も確認しながら進めていきます。

全員で吹くだけでなく、「ひとりずつ」のチェックも数回加えていきました。

IMG_0006_convert_20180529205038.jpg

教師の範奏も、とても大切です。
先生の範奏を聴いて、真剣に真似しようとする子どもたちの向上心も必要です。

IMG_0007_convert_20180529205100.jpg  IMG_0010_convert_20180529205121.jpg

ちょうど、5月号の「教育音楽・小学校版」(音楽之友社刊)に、インタビュー形式で私の考える器楽指導への思いが載っており、先生はその記事も参考にしながら、綿密に指導されていました。

・リレー奏の時には、口を挟まずに、回す。
・リコーダー指導の時には、教師の話し声もゆっくりソフトに落ち着いて...それがリコーダーの音につながる。
・一度に色々なことを要求しない。
・ピアノ伴奏によって、音色が崩れる場合もあるので、無伴奏での練習を多くする。伴奏をつける場合は、音量に細心の注意を払う。
・「聴き分ける力」を育てる。
・「苦手意識」を持たせないような評価の言葉を使う。褒める時にも、他の児童の思いを大切にする。

リコーダーは、全ての児童が平等にスタートラインに立てる楽器です。

皆が、ゼロから...それを大切にして指導していきたいものです。


今年度も、先生と共にたくさん学んでいきたいと思います。


PageTop

富山から~2018・5月~

先週の金曜日から昨日まで、富山県の中学校、高校へお伺いさせていただきました。

金曜日は、お伺いした高岡市の中学校が、運動部の市内一斉大会で、他の部活動は朝から学校で活動し、部活に入っていない生徒さんは1日自習というシステムになっていました。

平日に朝から部活動が出来るというのは、とてもありがたいことです。

なので、私は木曜日のに千葉での高校レッスンを終えて、そのまま富山へ向かい、一泊して金曜日の朝からのレッスンに臨みました。
北陸新幹線の開通のおかげで、こういう夜の移動も全く無理なく出来ます。

今回お伺いしたのは、中学校4校、高校2校の6校です。
1日に2校というゆったりとしたスケジュールで、それぞれの学校でもたっぷりと練習することが出来ました。

もちろん、コンクールに向けてのレッスンが中心でしたが、まだ完成を目指すということではなく、それぞれの曲を演奏する際の楽譜の読み込み方、サウンドり作り方、練習の進め方、そして、曲のカットについても、顧問の先生や生徒さんたちと一緒に考えていきました。

また、全く初めてのお伺いとなった学校が1校、指揮者の先生が代わられた学校も3校あり、先生方や生徒さんたちとのコミュニケーションも大切に取らせていただきました。

お天気がずっと良く、暑いかなと思いましたが、風がとても爽やかで涼しく、どの学校の先生も生徒さんたちもやる気に溢れて清々しく、とても心地良く全日程を終えることが出来ました。


DVsILMQqGkIHkT91527237327.jpg
siVnmsP3J0stdXi1527237386.jpg
昨年度、全日本吹奏楽コンクールに出場した高岡市立芳野中学校は、新しい女性の顧問の先生と共に元気に歩み始めています。
レッスン前に、たっぷり時間をいただいて、新しい先生との新しいスタートにとても大切な「心のお話」をしました。
課題曲のマーチは、とてもよく練習してあったおかげで、様々なポイントを次々に指示し、練習し、改善し、次なるステップへの階段を見据えて終えることが出来ました。
顧問の先生が代わった不安など微塵も感じず、皆の落ち着いた態度と意欲的な受講姿勢がとても印象に残りました。
新しい先生と共に、今年も良い演奏を期待しています。


i8KESJGKxCJCtRo1527237455.jpg
Ci6AOnmu5Df6NDZ1527237562.jpg
どの学年よりも多い1年生(しかも小さい学校なのに)が入部して、喜びの中で生き生きと活動しています。
1年生に聞いてみると、「先輩たちの演奏がとてもカッコ良かったから」「仮入部に来た時に、とても楽しかったから」と、先輩たちの導きが良かったようです。
その喜びが生きているのか、音に勢いがあり、意欲に満ち溢れたたくましい演奏を聴かせてくださいました。
中日吹奏楽コンクールの課題曲であるカール・キングの『大空のエース』を中心にレッスンを進め、とても軽快でバランスの良いマーチになりました。
自由曲の邦人作品では、2年生もソロを立派にこなし、曲全体の雰囲気も感じられていますので、ここからはさらに高い技術との闘いです。


S3kW_npv6zfVyHd1527324122.jpg
5TBdkxIdoE5gGyb1527324204_1527324270.jpg
先生とは長いお付き合いですが、今年転勤されて顧問になったこのバンドとは全く初めての出会いをさせていただきました。
「とってもいい子たちなんですよ」と先生がおっしゃっていたとおり、素直な表情と態度、向上心いっぱいの練習の雰囲気に胸が熱くなりました。
音づくり、音楽づくりの基本として、4月から「コラール」にじっくり取り組んで来た成果が表れて、温かく良いサウンドが体育館に響いていました。
中日コンクールの課題曲のマーチ『空のエース』では、マーチらしい音の発音とビート感、音型・フレーズ感・バランスについて、自由曲では、曲の流れの中のインパクトの作り方や曲の軸をざっくりと勉強しました。


1KgRz3ZwrUNwI9X1527325466.jpg
Cn3NbtpeIgoQaFV1527325745 (1)
この中学校は、学校の様々な事情の中で、外部講師の先生の指揮でコンクール向かっています。
指揮者の先生がいらっしゃらない平日は、ほとんど全て生徒さんたちの自主的な練習を中心に進めている訳ですが、やる気も技術も音楽性も上級です。
自由曲は、クラシックの難曲に挑むようですが、まだレッスンを受けるまでには進んでいないそうですので、課題曲の『虹色の未来へ』を徹底的に勉強しました。
指揮者の先生も、とても謙虚に、生徒さんたちと一緒にレッスンを受けてくださいました。
今年も、生き生きキラキラした皆さんと会えて、とてもうれしかったです。


vYcvkbVYwHVDhaB1527424843.jpg
1X3tFfxdi4_bArC1527424976_1527425013.jpg
3月に初めてご縁をいただいたバンドで、先生の個性的な選曲でコンクールに向かっています。
私は、しばらく曲の魅力にハマれなかったのですが、音源を何度も何度も聴いているうちに、だんだんと好きになり、このバンドにぴったりの曲だということも分かって来ました。
場面ごとのニュアンスを大胆に出していくことで、曲全体の色彩感が増すことを具体的な実践を通して勉強していきました。
また、長い曲のため、7分以内にどうコンパクトに曲をまとめるかということについて、実際に演奏しながら、先生のアイデアと私のアイデアを重ね合わせて検討していきました。
生き生きとした練習姿勢は、3月からさらにアップしており、あっと言う間の3時間でした。


QzQWIN97Kdf3TxN1527425372_1527425441.jpg
YJRLhwJJ7lFvi5v1527425491.jpg
富山工業高校は、昨年度まで「3年連続・東日本学校吹奏楽大会」の快挙を成し遂げた(しかも、昨年度はゴールド金賞を受賞しました)ため、今年度は規定により、大編成の部に出場しなければなりません。
例年、1年生は元運動部の初心者(特に、元気な男子たち)が多数入部するのですが、今年度は1年生の多くが中学校での経験者という幸運です。
今回は、課題曲のマーチを3時間みっちりとレッスンしました。
細かいダメ出しを続けても、全く嫌な顔ひとつをせずに、真剣に応え続ける部員たちのひたむきさには、感動と敬服でした。
先生の日々の温かいご指導のおかげで、生徒たちの心に素直な心と高い自己肯定感が育っているからです。



富山へ伺う機会は、年に2~3回位です。
今年度の吹奏楽コンクール県大会までは、もうお伺いの機会はありません。
あとは、練習を録音した音源を送っていただいて「遠隔アドバイス」です。

「もし東日本大会、全国大会に進めたら、またその大会前に!」とお声かけいただいています。

私も、ぜひお伺いしたいです。

その機会が得られるように、頑張ってくださいね。

立山連峰のような気高い志を持って!

応援しています!


PageTop

愛に溢れた一冊

緒形まゆみ先生の新刊著者のご紹介です。

qCJAFQfhelLf_Gq1526652713_1526652789.jpg

バンドジャーナルに連載された「まゆみ先生の『表現力』&『活力』パワーUP講座」を、さらに詳細に、カットも豊かに書き直された著書です。

教育現場、バンド指導の苦楽を隅々までを知り尽くした緒形先生が、指導される先生方の思いに寄り添って書かれた「愛に溢れた一冊」です。


難しい理論ではない。
バンドが上手くなるテクニカルな指導法ではない。
特別な指導力を必要とする訳ではない。
高いモチベーションを持った子どもたちだけが対象ではない。
単に「音楽教育」のための一冊ではない。

つまり...
どんな先生にでも出来る。(ただし、子どもへの愛がなきゃダメ!)
どんな子どもたちにも出来る。
どんな時にも出来る。
簡単に出来る。
吹奏楽部の活動だけではなく、学級経営でも授業でも活用できる。
音楽以前に「人と人とのコミュニケーション力アップ」に役立つ。


楽しいゲームが紹介されていますが、単なるレクリエーションではありません。
それによって得られる「人間力」「良好な人間関係」への意図と願いが込められています。

ここにも、大きな「愛」が感じられます。

教育現場であり得る子どもたちの「えーっ」「なんで~」「かったるい」という抵抗のリアクションにも、「ズシズシ進めます」「ズンズン進めます」「ムシしてやっちゃます」「ブーブー文句言いながらも、子どもたちは楽しくやります。(おそらく)」と、ホッとするコメントも加えられています。

また、「いつも1人になってしまう子や、特別なこだわりがある子など、配慮が必要な子どもたちには・・・:事前に誰か誘ってくれる人を(それとなく)探して頼んでおくなど、集団の事情に合わせて配慮してください。 と、温かいアドバイスも。


全体の構成は、
Ⅰ コミュニケーション力UP
Ⅱ 集中力UP
Ⅲ 表現力UP
Ⅳ 聴く力UP
Ⅴ リズム感UP
と、次第に自然に無理なく楽しく「音楽力」に深まっていく内容となっています。



どんなに優れた指導法の本でも、「自分には無理」「そんな時間ない」「やること自体が面倒」「ウチの子たちには無理」という本では、読んで終わりです。

この本は、読んでいるだけでもワクワクし、早く子どもたちとやってみたくなる。時間が無くてもすぐ出来る。ああだこうだと叱っている間に楽しくやって雰囲気を変えられる。

まさに、今こそ教師、バンド指導者、教育者に必要な「魔法の力の種」を余すところなく紹介してくださっています。

子どもたちへの愛、先生方・指導者への愛、人間への愛、教育への愛...
緒形まゆみ先生の優しく幅広いお人柄と人間観、教育観が伝わって来ます。


全国の先生方・バンド指導者の方々、教育に携わる方々、この「愛に溢れた一冊」をぜひお読みください。

目の前の子どもたちが、フッと変容すること間違いなしです。

キラキラした笑顔と共に...



音楽之友社 刊
定価1800円(+税)

本日発売です。



Amazon掲載の商品説明より

内容紹介

“心を育てる"吹奏楽指導者として国内外で大人気の「まゆみ先生」が実際に指導中に行なっている、ゲーム感覚で“楽しく"“短時間で"できるパワーUP講座を厳選してご紹介。I~II部は、部活や授業中に生徒が「ダレてきた…」「集中力が切れてきた…」「盛り上がらない…」というシーンで効果絶大のレクリエーション・ゲーム。音楽以外の部活や授業・セミナーでも活用可能です。III~V部は、ソルフェージュやリトミック的要素を取り入れた吹奏楽や音楽系部活・授業向けゲーム。ピアノが苦手な先生でも指導できる簡単なものばかりですが、生徒たちに不足しがちな「表現する力」「想像する力」「聴く力」の育成に大いに役立ちます。「バンドジャーナル」誌(2015年6月号~2017年7月号)の人気連載を大幅変更・加筆のうえ再構成。さらに、著者が講師を務めたセミナーや講座で好評だったゲームを追加してまとめました。

著者について

国立音楽大学卒。東京都公立中学校音楽科教諭、私立高校教諭として28年間勤務。多くの勤務校で吹奏楽部を創部、全日本吹奏楽コンクール全国大会4度出場。ブカレスト国際指揮マスターコース・ディプロマ修得。現在、音楽教育・吹奏楽のセミナーや国内外講習会講師、授業、コンクール審査等に携わる。著書『まゆみ先生の吹奏楽お悩み相談室』(音楽之友社)。DVD「まゆみ先生の授業・部活動で使えるリトミック」(ジャパンライム社)。



PageTop