田川伸一郎のブログ

2017年度吹奏楽クリニック

昨日は、日本管打・吹奏楽学会主催「2017年度吹奏楽クリニック」に行って来ました。

会場は、尚美ミュージックカレッジ専門学校でした。

1日のプログラムです。

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先生方、指導者の他に、たくさんの中学生・高校生が楽器を持って受講しに来ていました。

私のお目当ては、もちろん「楽曲アナリーゼ」です。

来年度の課題曲を作曲家の天野正道先生が、作曲家の立場からの視点で解説してくださいます。

ズバリ、作曲上の欠点も指摘...でも、全日本吹奏楽連盟は、こういう欠点を持った曲じゃないと採用しないのだそうです。

マーチの後打ちの和音の配置のまずさ、吹きにくさ、旋律と和音との残念なぶつかりへの無配慮、コンピューターで作曲しているから起きる倍音を考えない音の重ね方。
楽譜どおりにただ演奏すると、良い響きがしない。バランスが悪い...そういう楽譜上の欠点を、楽譜をいじらずに、演奏の工夫によってどれだけ乗り越えるかもコンクールの課題曲の意味なのだそうです。

課題曲Ⅲの『ワルツ』は、「どこにも文句が付けようがないほど素晴らしい曲。倍音も意識して書かれているし、高ちゃん(天野先生からの愛称のようです)の天才ぶりが分かる」と大絶賛でした。

今回は、その曲の解説の前に一度音源を聴き、解説後にまた聴くという機会をくださいました。
解説を聞いてから聴くと、初めとは聴こえ方が違うから不思議です。

課題曲Ⅴでは、皮物打楽器の音程のつくり方も詳しく教えてくださいました。(渡辺由美子先生からの伝授だそうです。)

それぞれの課題曲の「ハードル」と乗り越え方についてもアドバイスをいただきました。

この時期に、「作曲家目線」のアナリーゼを教えていただけることは、大変ありがたいことです。

今後の勉強、レッスンに生かしていきたいと思います。

ありがとうございました。

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                                   写真提供 : フォトライフ様


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新しい気持ちで前進

自宅待機の5日間、とても長かったです。
レッスンが無くなってがっかりしている先生方や部員たちの顔を思い浮かべ、私も悲しくなりました。
お見舞いのメールやコメントもたくさん届きました。 皆様の優しいお心に感謝いたします。

キャンセルになった学校の数校から、「別の日になんとか...」という強いご希望もあり、今度の土曜日にみなとみらい大ホールで開催される『全国小学校管楽器合奏フェスティバル・東日本大会』を聴きに行くのをあきらめました。
昨年度も、一昨年度も、小学生たちの素晴らしい演奏に感動したのですが、今年は仕方ありません。

インフルエンザの影響は重いとつくづく思いました。

学校でもまだまだ猛威を奮っています。
先生方も生徒さんたちも、どうにか逃げ切れますように...

昨日は、「自宅待機」の期限も終わり、久しぶりにレッスンに出かけました。
いきなり県外の水戸市立第二中学校でした。


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今年度で、「東日本学校吹奏楽大会3年連続出場」という快挙を果たした水戸二中吹奏楽部。
東日本大会の規定で、来年度はB部門には出場することが出来ません。

現在の部員は、1、2年生でわずか23名。
4月に入部して来る初心者を含む1年生を加えた全員でA部門に出場しなければなりません。
茨城県の中学校A部門もとてもレベルが高く、ううむ...大変そうです。

また、全国の「部活規制」の流れに乗って、水戸市でも「朝練禁止」をはじめ部活規制が始まっているそうで、悩みの多いところです。


「やり過ぎ」は問題ですが、「やりたいのにやらせてもらえないこと」が先生や生徒の悩みを生んでしまうことを日本のお偉いさんは分かっているのでしょうか。
「働き方改革」なら、まずは不必要な調査や提出文書を減らしてあげてください! 教員の数をもっと増やしてあげてください! 
部活は、生徒も先生も、自己実現の夢と勇気を育て、自己肯定感を育てるとても大切な時間なんですよ! それを取り上げて「改革した」ですか? 先にやるべきことあるでしょう?
と、ここで私がどんなにわめいても、ひとりごとで終わってしまうのですが...



水戸二中では、直近では、さらに大雪やインフルエンザでの部活中止も加わり、本当に練習が出来ない日々が続いていたようです。

それでも、わずかな時間を使って、地道に進んで来ていました。
新チームになってからのレッスンは昨日が初めてでした。
3年生が抜けて、たった2人になってしまったサックスパートには、フルートとトランペットからコンバートして穴埋め。
とっても上手に吹けていてビックリしました。

10日後に控えた学区の小学校とのコンサート、3月におこなわれる定期演奏会に向けて、私が提供した曲は、バレエ音楽『青銅の騎士』の小編成版。
この編成でも十分に鳴るように書いてあります。
原曲の著作権が切れている曲なので、あえて出版せず、希望するレッスン校には無償でプレゼントしています。

「全然練習出来ていないんです。ゴメンなさい!」と、顧問の山田文子先生から連絡が来ていましたが、そんなことはありませんでした。

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東日本大会前のレッスンでは、1年生のほとんどは見学でしたので、1年生全員の音を聴くのは初めてですが、初心者も含め、とても良い音が育っていて、バンドの伝統というか先輩の良い音を聴いて育っているのだなと思いました。

そして、和やかで笑顔いっぱいの雰囲気は、代替わりしても何も変わっていませんでした。

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求める心が強く、私からのアドバイスに対する音の反応がとても良いことも、このバンドの底力のようです。

「全然練習出来ていないんです!」で、この演奏なら、「たっぷり練習しました!」の演奏はどうなるのかな。きっと超すごい演奏!

短い時間の中の集中力が素晴らしいのだと思います。昨日のレッスンに何が何でも間に合わせようと頑張ってくれた皆の心意気を感じました。

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来年度もB部門に出られるなら、このメンバーに1年生の経験者を加えるだけでもかなりの力を発揮できると思うのですが、A部門となると...

でも、部員のみんなは、人数のことなどあまり気にしていないようで、「来年度は、課題曲と自由曲、やるんですよね!思い出の曲が2曲になります!」と、とっても明るく前向き。
「この子たちの良さを生かして精一杯夏に向かえれば、それでいいんです。かわいいこの子たちと音楽が出来るだけで幸せなんですから!」とおっしゃる山田先生は、真の教育者。
だから、こんな心豊かな生徒たちが育つんだな。 
またまた勉強しました。

私も、この生徒さんたちの「良さ」を感じながら、「良さ」を生かせるように、私に出来る形でお手伝いしていこうと改めて思いました。

とても良い復帰1日目でした。

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たくさんの偉大な先輩たちが引退して人数が急減し、パートを替わってくれた人もいて...どんな状態か正直心配な気持ちで向かいましたが、君たちの明るさと前向きな気持ち、そして、本気で頑張っていることがわかる音に触れて、とても安心しました。
人数は少なくても、ひとりひとりが輝いているバンドは、それだけでも素敵です。
ふたつの大きな本番、そして、卒業式演奏に向けて、皆で心を合わせて歩み、4月にひとりでも多くの1年生が入部してくれるような良い雰囲気を育てていきましょう。
来年度にまたお会いしましょう!
がんばれ! 山田文子先生&水戸市立第二中学校吹奏楽部



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緒形まゆみ先生 ブログ再開

金曜日の朝、めずらしく発熱して、雪降る中、近くの病院へ。
インフルエンザB型の診断が出てしまいました。

熱も37度台ですし、身体の痛みも全く無し...予防接種のおかげかな。
「田川さんは教員ではありませんが、子どもに接するという意味では教員と変わりませんので、火曜日までは学校への出入りは禁止です。」
ごもっとも...今、猛威を奮っているインフルエンザ、特にB型は症状が軽い人も多く、「風邪かな?」と外出し、学校や職場で感染拡大してしまっているそうです。

金曜から火曜までに予定されていたレッスンが7校もキャンセルになってしまいました。
こんなことは、初めてです。 申し訳なく、また、とても悲しいです。

昨日には、すっかり平熱に下がり、咳以外は何ともないのに...(その咳で移るんですから仕方ないです)

そんな悲しい中、とてもうれしいメールが届きました。
緒形まゆみ先生からです。

今年の6月に開催される「緒形まゆみ先生還暦記念演奏会」に向けて、期間限定ではありますが、緒形先生がブログを再開されることになったとのことです。

その名も、「緒形まゆみタンポポブログ」です。
何とも温かく、ほっこりするネーミングですね。

演奏会のHPはこちらです。
http://largo.eek.jp/

緒形まゆみたんぽぽブログはこちらです。
http://ogatamayumi2018.blog.fc2.com/


一足早く春が来たような気分です。

私のブログにも、再度、リンクを貼らせていただきました。

ぜひ「緒形まゆみたんぽぽブログ」へお立ち寄りください。

そして、6月10日の夜は、みなさまぜひ「ルネこだいら」へ。 


演奏会HPより

小平第二中学校、小平第六中学校、瑞穂中学校、阿佐ヶ谷中学校、羽村第一中学校 各校の吹奏楽部顧問としてご指導いただき、教員を引退した現在も山梨大学吹奏楽団をはじめとする、様々な音楽バンドを支えておられる緒形まゆみ先生が2017年3月に還暦を迎えられました。
そこで、各吹奏楽部の卒業生や、緒形先生とゆかりのある方々が「ルネこだいら」に集い、これまでの感謝の気持ちを音楽で表現するとともに、学校を超えた卒業生同士の交流や、プロモーションの場とすべく還暦演奏会を開催いたします。




*別件追伸です。
先日アップさせていただいた鎌ヶ谷高校吹奏楽部定期演奏会の入場整理券は、昼の部・夜の部ともに、すでに2/3程度のお申し込みをいただいているとのことです。ご希望の方はお早めにお申し込みください。


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鎌ヶ谷高校吹奏楽部定期演奏会のご案内

2月になりました。
関東では、今夜からまた雪かもということです。
寒いのは苦手です。
早く桜の季節になってくれないかと、寒さに身体を縮めながら過ごしています。

そんな春到来の時期の演奏会をご紹介させていただきます。


千葉県立鎌ヶ谷高等学校吹奏楽部 第36回定期演奏会です。

今年度は、「全国高等学校総合文化祭みやぎ大会出場」「東日本学校吹奏楽大会・3年連続金賞」「日本管楽合奏コンテスト・最優秀グランプリ・文部科学大臣賞」を記念しての演奏です。

一昨年度は、入場自由で開催しましたところ、開場後すぐに満席となり、多くのお客様が入場出来ないという大変申し訳ないことをしました。
昨年度は、事前申し込み制にしましたが、やはり早くに定員に達し、もしよろしければリハーサルの見学をという対応をさせていただきました。

そこで、今年度は、「昼の部・夜の部の2回公演」とし、より多くのお客様にご来場いただけるよう、準備を進めております。

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入場無料ではありますが、「入場整理券」が必要となります。

演奏会についての詳細や入場整理券の申し込み方は、下記「きらり鎌ヶ谷」のHPをご覧ください。
申し込み書もダウンロード出来ます。


きらり鎌ヶ谷HP
https://www.kirari-kamagaya.jp/events/details/?id=368


2回公演とはいえ、500席という小さなホールでの開催ですので、早い時期の満席が予想されます。
入場ご希望の皆様は、早めにお申し込みください。

「往復はがき」または「ファックス」でのお申し込みとなりますが、「ファックス」は学校の事務室に入る関係上、17時~22時または土日にお願いいたします。


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楽しき再会

ここのところ、昔の教え子たちから連絡が来て、飲みに行く機会が続きました。
私の仕事の都合を優先して、12月から都合を合わせてくれていました。

千葉市立幸町第三小学校でホルンを吹き、部長も務めてくれていたS君。
彼は、いつもブログを見てくれており、大柏小学校の「還暦祝いの会」の後も、すぐに、「大柏の皆さんに便乗して」と、お祝いの品や長いお手紙を送ってくれていました。
その後、「ぜひお会いしたいのですが」とお誘いがあり、ふたりで会うことになりました。

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小学校5年生からホルンを始め、中学校では吹奏楽を、高校、大学では管弦楽をやり、40歳になった今も市民オーケストラでホルンを吹いているそうです。
約30年間、ホルンを愛し続けて来た人です。

彼が6年生の時、伊藤康英作曲の「吹奏楽のための抒情的『祭』」を取り上げて、吹奏楽コンクールに出場しました。
千葉県大会を抜けて関東大会(まだ東西分かれていませんでした)に出場することになったのですが、その年の『全日本小学校バンドフェスティバル』は岡山でおこなわれることになっていました。
千葉市は、その頃、何に出場しても遠征の補助金など一切無し。全額保護者負担での出場でした。
もし、運良く岡山に行けることになったとして...ひとり何万円も集金しなければならないことが分かりました。
保護者会を開いて、その事を話し合うと、ひとりの反対も無く、「お金は何とかしますので、チャンスが得られたなら是非出場させてください」とのありがたい結論。
しかし、当時の校長先生は、あっさりと「NO!」...「どんなに保護者がお金を出すと言っても、小学生が何万円ものお金をかけてまで遠征する必要はない」と。

説得をしても変わりませんでした。
結局、関東大会の申込書の欄外に、「仮に代表枠の成績であっても、全国大会へは出場しません」と書いて関東大会に出場しました。
コンクールの表彰式前、場内放送で私は呼ばれました。
「あの、全国大会への出場権がありますが、ここに書いてあるとおりでよろしいのですか?」「はい、その通りで結構です。」 「はぁ。何てもったいないことを...」 「はい、すみません。」

全国大会への推薦校は、他の2校が呼ばれました。
喜びの大歓声を聞きながら、静かに会場を後にしました。
校長先生を説得出来なかった私の力不足のせいで、子どもたちにこんな悲しい思いをさせてしまいました。

S君は、大人になっても、「あの時、校長先生が許可をくださらなかったのは、自分たちが悪かったからではないか。特に、部長である自分のせいでは...」と、ずっと考え続けていたそうです。

大人になったからこそ話せるあの時の本当のことや、その時の私の思い、彼の思い...時を越えて、分かり合うことが出来ました。
もちろん、日頃の楽しい思い出話も...
今は、仕事をしながらも、市民オーケストラでホルンを吹いたり、マーラーの交響曲を聴いたりするのが一番の楽しみというS君。
小学校で出会ったホルンが、彼の人生をこれほどまでに豊かにしていることが、私はとてもうれしかったです。
これからも、ずっとずっと音楽と一緒にいて欲しいです。


その数日後、大柏小学校の『海の男たちの歌』の代で、「還暦祝いの会」に出席出来なかった数名からのお誘いでした。
これも、12月から決まっていました。
この代のサックスパート(ファゴットも同じパートとして練習していました)は全員男子で、そのメンバーに加え、今でも仲良しというパーカッションのメンバーが集まってくれました。

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静かに深い話をしたS君との再会とは違い、今、30歳の彼らとの会は、笑いが止まらぬ陽気な時間でした。

結婚しているのはひとりだけで、あとは独身生活を謳歌していました。

今回の会を企画してくれたアルトサックスのK君は、JRの社員。
以前は、東京のある駅で働いていたので、その時には、出かけたついでにわざわざ途中下車して、彼の働きぶりを見学に行ったこともありました。
今は、車掌として〇〇線の最後尾に乗っているそうです。
今度、〇〇線に乗る時には、最後尾に行って、運転席をチェックです。(笑)

同じくアルトサックスのY君は、設計技師。
自宅から仕事に通えない訳ではないけれど、自立のためにあえて一人暮らしをしています。
仕事が休みの時のスノボーが一番の趣味。 前は、インストラクターもやっていたそうです。
その仲間との休日が最高に楽しいそうです。

バリトンサックスのK君とは小学校卒業以来の再会でした。
小学校の時は、みんなより大きく、先に大人になった感じでしたが、「その後、ちょっとしか伸びなかった~(泣)」と。
今は、県内の大手スーパーの正社員として働いています。 
おっとりした性格と、話に滑るところ(笑)は、小学校時代と何も変わっていませんでした。

ファゴットのU君は、今回唯一の既婚者。 東京でサラリーマンをしています。
驚いたことに、私が時々レッスンに行く学校のすぐそばの会社でした。
「駅を出て、左に行くと中華料理屋さんがあるよね。」「そうそう!」「道の反対側にはドトールがあってさ。」「はいはい!」
彼の会社の場所もはっきり分かりました。今度レッスンに行く時には、働きぶりを見に、立ち寄ってみようかな。

旅好きで、休みが取れると、ひとりで日本中を飛び回っているという打楽器のA君は、某市郵便局の本局職員さん。
年賀状をしばってある輪ゴムの「青と茶」の色にはちゃんと意味や区別があるのだと教えてくれました。
最後の演奏会で演奏したある曲のドラ一発のタイミングがどうしても合わず、「早い!」「遅い!」と、何度も私に怒られたのが一番の思い出だそうです。(私は記憶ありませんでした。ゴメン)

それぞれの30歳は、それぞれの輝きでキラキラしていました。
音楽を続けている子はひとりもいません。
しかし、今でも、「あの頃」が支えになり、大変なことも乗り越えて生きています。
そして、あの頃の仲間は、今でも大切な仲間。

私とはずっと会っていなかったけれど、彼らはちょくちょく会って、飲みに行っているそうです。
話題が絶えず、終電ぎりぎりまでの楽しい会でした。


40歳のS君、そして、30歳の彼らひとりひとりの人生を、大切に見守ってあげたいと思います。

またいつか飲みに誘ってくださいね!
お元気で!

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