田川伸一郎のブログ

寒さに負けず爽やか練習

昨日は、午前中は埼玉。 午後は千葉県内の高校バンドのレッスンでした。

早朝から家を出て埼玉に向かいましたが、ここのところの寒さは強烈です。
インフルエンザも警戒レベル。当然、マスクをしっかりして出かけました。

午後の高校は、現職時代からの長いお付き合いで、今はたまにお声がかかり、お伺いさせていただいています。
以前も今も、この高校の生徒さんたちは、とても真面目で朗らか。
初めて会った生徒さんにも、なぜかスッと溶け込めるフレンドリーさがあります。
バンドの持つ「空気の伝統」なのでしょうか。

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インフルエンザはどうかなと思いましたが、体調不良で1名欠席以外は、みんなピンピン!
インフルをも寄せ付けない明るさとパワー、すばらしいです。
先生曰く、「田川先生のレッスンをみんな楽しみにしていたので、昨日調子が悪かった生徒も今日はみんな元気です!」と。
それだけでも、役に立てたかな(笑)

久しぶりのお伺いで、1、2年生は全員初めて。
進路が決まって、定期演奏会に向けて部活に戻って来ている3年生だけが知り合いです。

そこで、少し様子を拝見させていただくことに。
最近やっているウォーミングアップと基礎合奏を見せてくださいました。

まずは、フェイストレーニングから。 元気に声を出しながら。

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とってもいい顔! 明るい表情はこんなトレーニングが当たり前のように出来ることからも生まれるんだな。

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裏拍を感じながらのウォーキング&発声。 そして、易しいハーモニー合唱。
合唱練習は、長三和音だけでしたので、ハンドサインを使って、短三和音、増三和音、減三和音を作る練習や、半音移動の練習を提案し、さらに深まりのある練習メニューが出来ました。


基礎合奏は、「シンプル・イズ・ベスト」のメニューで、効果を上げていました。
先生が色々と試した中で、今のチームに本当に必要な物だけを取り上げて、純度を高めていることがとても良いと思いました。

「どこかの学校がやっているから」ではなく、実態に合わせたねらいのはっきりしたメニューが大切です。
それをセレクトし、目的を理解させて取り組ませるのが、顧問の先生の役割です。

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だんだんと音が寄って来る感じがとてもグッド。

そして、近々本番を控えた曲の合奏をしました。
先生に指揮をしていただき、その後、私がバトンタッチして進めて行きました。

このバンドの演奏は、11月の本番で聴かせていただきましたが、その時よりはるかに音も良く、みんな伸び伸びと積極的に演奏していました。

そして、「上手くなりたい」という気持ちいっぱいの姿勢や返事、表情。
吸収しようとする意欲もありました。

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合間のジョークにも反応良し! メリハリ良し! 改善力良し!

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合奏練習の後半は、あえて指揮をはずし、自分たちの感覚にどれだけのことを刷り込めたか、どれだけ自発的なアンサンブルが出来ているかを確認しながら進めました。
うまく流れない箇所はストップして、もう一度。


気づいたら、休憩していなかった!
みんなも、そんなことは忘れていた!
それほど夢中で練習に取り組んでいました。

外は冷たい冷たいからっ風。
この部屋の中は、皆の熱気でポッカポカ。

短時間にこれだけ変容出来るなんてすごい!
まだまだいける!

かなりクリア出来たこと、まだしっかりと身に付いていないことも、明確にしていきました。
先生も生徒さんたちも、自分たちの可能性に感動しながら、さらに取り組むべき課題をしっかりとつかめた3時間半でした。

本番に向けて、生徒さんたちの努力と先生のご指導で、ぐんぐん伸びて行けると思います。
先生も、「今日は家でしっかり勉強して来ます!」とやる気満々でした。
曲の仕上げをどうもっていくか...アナリーゼも楽しくなったと思います。
要求すれば、こんなに立派に応えてくれる生徒さんたちなのですから。

練習の最後には、ア・カペラで合唱を歌って終わりになりました。
これは、いつもやっていることだそうです。
温かい声の響きで練習を終えられるのも、とてもいいものです。

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久しぶりのレッスン、インフルエンザで中止や欠席だらけだったら残念だなぁと心配していましたが、こんなに元気に大切なこの日を迎えてくれた先生と皆さんに感謝します。
生き生きとした皆さんの表情や指揮を見るキラキラした眼に、心が躍りました。
どんどん良くなっていく演奏を、先生と皆さん自身が強く感じられたと思います。
それが皆さんの可能性の素晴らしさです。
さあ、ここから新しいスタートです! みんながんばれ!


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頼もし過ぎるありがたい助っ人たち

ある中学校から「校歌の合唱編曲と吹奏楽編曲」というお仕事をいただき、取り組んでいます。

歌詞も旋律も少し(いや、かなり)古めかしい校歌で、中学校の校歌なのに、なぜか同声二部合唱の楽譜。
使っている和音は超シンプルなのですが、その進行もピアノ伴奏譜もあれれ?という箇所が...

結局いつもは斉唱で歌っているそうなのですが、周年行事に合わせて、この校歌を何とかしたいと。
今演奏に使っている吹奏楽の伴奏も、ほぼピアノ譜を移しただけの手書きのもので、スコアもなく、ううむ...

校歌のアレンジは、旋律はもちろんのこと、和声も原曲のものから変えないというのが原則です。以前、ある学校の校歌の吹奏楽伴奏を、作曲家の方が多彩な和声に変えて編曲したら、周年行事で演奏を聴いた校歌の作曲者が激怒したという話も聞いているので、この楽譜からいかに発展させられるかと、少し時間をかけて考えました。

吹奏楽のレッスンにもお伺いしている中学校なので、地域や学校の様子、生徒たちの雰囲気も心に置いています。

小学校の校歌の吹奏楽編曲は数校させていただいたことがありますが、中学校の合唱編曲と吹奏楽編曲の同時依頼は初めてのことで、やりがいもあることは確かです。

作曲がご専門の方々なら朝飯前の仕事でしょうが、私のような素人には、脳ミソと感覚をフル活用して試行錯誤しなければ、どうにもなりません。


・主旋律は当然のことながら全く変えない。同声二部合唱になっている副旋律も大切にする。(混声になると、使えない箇所も出てくるが。)
・中学校の校歌ということで、混声三部合唱で歌える合唱編曲をし、さらに、実情に合わせて混声四部合唱でも歌えるように、オプションパートとしてバスパートを加える。
・上記の流れで合唱編曲した結果、初めから四声部で編曲するよりも和声学上の禁則や響きの物足りなさが生じ得ることを予測し、それを極力回避するように工夫する。
・どのパートも「中学生にとって歌いやすい音の運び」であることを大切にする。
・原曲のピアノ伴奏に流れる和声を基本的に変えないが、吹奏楽編曲においては、低音の進行に変化を付け、和音の転回によって色彩を出したり、色々な要素(主にオブリガート、伴奏のリズムの変化、バッキングなど)を使ったりして、「校歌らしい夢と希望の溢れる音楽」にする。
・3年生が抜けた直後の新チームでもゆとりを持って演奏出来るように、小編成で、技術的にも平易で、しかも豊かなサウンドの吹奏楽編曲をする。


という方針を立てました。

ピアノとパソコンで、合唱と吹奏楽の編曲を同時進行で進めました。
少し時間はかかりましたが、自分なりに何とか納得のいく楽譜が出来ました。

でも、それは「パソコン上の音」で納得しているだけです。
実際の声、実際の音での検証が必要です。

こんな時に、「任せて!」と助けてくれるのが、鎌ヶ谷高校吹奏楽部の皆さんです。
今は、3月の定期演奏会に向けて、猛練習の最中。 2月に入ると定期考査や入学試験で部活が出来なくなる期間もかなりあり、今はとても大切な時期です。

そんな時期にもかかわらず、パソコンで川口先生に合唱楽譜を送ると、朝練習や昼休みも使って練習し、スマホで録音してその日のうちに、「こんな感じです」と送ってくださいます。
やはり、パソコンと生の声では違って聴こえる部分や少し歌いにくそうな部分もあり、修正してまた送ります。

吹奏楽の伴奏も同様です。 前夜、楽譜が届いたはずなのに、朝練習ですぐ練習して録音が届き...こんなあり得ないやり取りで楽譜を改善していきます。

昨日は、定期演奏会の曲のレッスン予定でしたが、その前にこの校歌の音の確認に時間をくださいました。

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合唱は、昼休みにも集まって練習してくれたメンバーです。
ア・カペラで、響きを入念に確認しました。 ところどころ、音を替えるとすぐに直して歌ってくれます。
歌いやすいとか歌いにくいとか、生徒の目線でも意見をくれます。


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吹奏楽編曲は小編成で演奏して確認。 
やはりパソコンでは判断し切れない、より良い音の重ね方が分かりました。 訂正して確認。
全体のサウンドは想像以上に素敵で、とてもうれしかったです。


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合唱と吹奏楽を合わせた豊かな響きに、中学校での全校合唱の様子と歌声を思い描きました。
中学生たちの合唱と演奏、聴いてみたいなぁ。


鎌ヶ谷高校の校舎に、何故か他の中学校の校歌の演奏や合唱(学校名の入った歌詞!)がこだまし、部員たちは廊下を歩きながら口ずさんでいて...他の先生方や生徒たちは、「???」なんだろうな。

大切な練習時間や、自由であるはずのお昼休みまで使って「音」を出してくれる部員の皆さん、指導してくださる川口智子先生・・・皆さんは、僕にとって「頼もし過ぎるありがたい助っ人たち」です。

本当にありがとうございます。

お礼の気持ちも込めて、皆さんの定期演奏会には、最大限の誠意とパワーで協力しますね!

僕も、皆さんの「助っ人」です! (ちょっと頼りないけど...)

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雪舞うバースデイ

1月22日、今日は母の誕生日です。

元気に91歳を迎えることが出来ました。

ホームのスタッフの皆様、デイケアのスタッフの皆様、巡回医師の先生、ケアマネージャーさん...

たくさんの方々のおかげです。

本当にありがとうございます。

今日は、かわいい「ソープ・フラワー(石鹸質で作ったお花)」を買って、プレゼントしました。

スタッフの方々が、「田川さん、お誕生日、おめでとうございます~!」と、母にお祝いの声かけをしてくださり、記念写真を撮る時も、「田川さん、ほんとに美人だわ~! お肌もキレイ! 91歳には見えませ~ん!」と、特別あげあげ。
母は、超ニコニコでした。

今年の誕生日、窓の外は綿のように舞う雪。
「何だかロマンチックだね~」と話しました。

ホームの中は、たくさんの優しさでぽっかぽか。
母は、ほのかな幸せの中でゆっくりと過ごしています。

来年のお誕生日も元気で迎えられますように...

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感謝のアルバム

忘れられない昨年の11月19日、大柏小学校の卒業生たちがサプライズを開いてくれた「還暦祝いの会」

会だけでも十分過ぎるほどありがたかったのに、世界にひとつだけの「記念アルバム」が届きました。

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自分で写真を貼ったアルバムなのかと思ったら、まるで卒業アルバムのような本格的で立派な装丁でした。

内容の一部をご紹介します。

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会の時にも、皆さんに心からお詫びしましたが、あの頃の自分を思い出すと反省することばかりです。

それなのに、こんなにまで心を寄せてくれて...

未熟なりに、本気で一生懸命向き合っていたことを受け止めてくれた皆さんに感謝、感謝...また感謝です。

一生、大切にします。

心からありがとうございました。

中心になって作ってくれた奈央さん、ありがとうございました。


今年も、皆さんにとって良い1年でありますように...


*「還暦を祝う会」の記事は、特別カテゴリー『我が人生の誇り高き宝物』にまとめました。
よろしければ、ご覧ください。


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鎮魂の祈り~阪神淡路大震災23年

平成7年1月17日午前5時46分、戦後初の大都市直下型地震が阪神淡路地方を襲いました。

関東地方も大きな揺れに驚いた寒い朝でした。

震度7。
死者6434名、負傷者約43792名。


建物の倒壊、高速道路の倒壊、広い範囲での火災...

地震による直接被害は、東日本大震災より大きかったそうです。

しかし、津波は来なかった。
原発への影響もなかった。

この違いは大きかったです。


あれから23年。

街は完全復興しても、震災で亡くなられた方々を思う悲しみは癒えることはありません。

被災者住宅に住む方々の高齢化も深刻になってきています。


見た目の復興と、何も変わっていない心の傷...

「震災の時にたまたま助かり、生き延びたことを、負い目に感じながら今も生きている。死にたかったわけではないけれど...」と胸の内を語る方。

倒壊した自宅から救い出してあげられないまま、幼い我が子を亡くされたご両親の自責の念...仏壇に向かって「ごめんなさい」と言い続ける日々。


兵庫県は、私が幼い頃、3年間ほど住んでいた大切な地です。


亡くなられた多くの方々と、今もなお苦しまれていらっしゃる方々のために...

心からお祈りいたします。

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兵庫県伊丹市にて 16日夜


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