田川伸一郎のブログ

福島県の中学校バンド

先週の金曜日から昨日まで、福島県にお伺いして来ました。
5校の中学校からのお招きをいただきました。


福島県を含む東北支部の吹奏楽コンクールの出場部門規定は、「前年度の1、2年生の部員数が、中学校21名以上、高校26名以上いる場合は、翌年のエントリーは大編成の部」と決められています。

毎年、先生方からお話を伺う度に、この規定は厳し過ぎるなぁと感じています。

小学校にバンドが無く、全員初心者で入部して来る中学校でも、2学年で21人いれば全日本の課題曲と自由曲を演奏して、大編成の部に出場しなければならないのですから、実質21名で演奏という場合もあり得るわけです。
しかも、21人と言っても、「21人馬力」と言える場合はまれですし、打楽器の人数が4人だとすると管楽器は17人。
自由曲は小編成の曲を探すとしても、人数の多いバンドと「課題曲」を比較されるのは厳しいものがあります。

大勢の部員がいるのに、上位大会への代表を目指すために、あえて人数を絞って小編成の部に出るのは考えものですが、せめて東日本大会の規定の30名を越える「31名以上いる場合は大編成」という規定だったらなぁと思います。

2学年で21名なら、編成や力に合った曲を選んで小編成の部に挑戦し、東日本大会を目標にして頑張る方が、「夢が現実的」だと思います。
「ちょうど20名だから来年度は小編成の部で!」と思っているところに、1名途中入部者が入って来ただけで全ての運命が狂ってしまうのですから、本当は喜ぶべき途中入部者も「ありがた迷惑?」という感じです。

主役である子どもたちのことを最優先して考えたのではなく、大人の都合で出来た規定のような気がしてなりません。
少なくとも現場の先生方が「厳しい、辛い」と感じている規定が敷かれていることを気の毒に思います。

また、東北支部では、小編成の部の出場人数の最大を中学校25名、高校30名としています。
中学校では、東日本大会の規定である30名で出られないことにもなっており、これも謎です。

東北支部の先生方が長い時間かけて話し合い、「子どもたちのためにはこれが一番良い」と考えて決められた規定なのでしょう。
他支部の人間がとやかく言うことではありません。

おまけに地区大会がとても早く、夏休み前に最初の地区大会は終わってしまいます。
夏休みのコンクール練習が出来ないのもきつそうです。

でも、その規定や時期を受け止めて準備を進め、最善を尽くそうとしていらっしゃる先生方と子どもたちには敬服です。


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緑いっぱいの自然溢れる環境の中、ほのぼのとした生徒さんたちが集う村立の中学校バンドです。
全員初心者でスタートしますが、入念な基礎練習がシステム化されており、1年後、2年後には、びっくりするほど上手になっていることに驚かされます。
学校に着いた時、リーダーの指示で、1年生のレベルに合わせた丁寧な基礎合奏が進められていました。
この基礎合奏も、先生のご指導でシステム化されており、生徒だけで進められるように、明確な手立てが講じられていました。
小編成の部に出られる編成なので、この編成に合ったアレンジ曲1曲を生徒さんたちの力に応じてさらに工夫しながら演奏を作っていました。
基礎合奏で付けた正しい感覚が、曲の中のあちこちで生かされていることがうれしかったです。
この学校の環境ぴったりの大自然を模した曲は、広い窓から見える青空まで響いていくようでした。



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今年は、2、3年の部員が19名なので、規定内で小編成の部に出場です。
今は、1年生も全員交えて練習していますが、吹奏楽コンクールには1年生は6名加えて小編成の部の規定最大人数25名で出場します。(なぜ30名出られないのかが、やはり謎です。)
顧問の先生今年度から「教務主任」も務められ、大変お忙しい中、それでもわずかな時間だけでも部員たちと課題や評価を共有して、生徒さんたちのモチベーションを十分に保ちながら練習を進めていらっしゃいます。
また、独自の方法で基礎合奏をされ、シンプルではありますが、実に音楽的な基礎合奏をされています。
今年は、課題曲を練習しなくて済むので、このバンドの編成や個性にぴったりのアレンジ曲を丁寧に練習しています。
それぞれの場面の魅力の出し方や拍感のとらえ方、色彩感の出し方など、様々な工夫を一緒に考えていきました。
1年生も含めて、返事が最後の最後まで歯切れ良い気合いに溢れ、皆のやる気の高さに圧倒されました。



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地元の小学校に転勤して来られた熱心な先生のおかげで小学校の吹奏楽部が盛り上がり、経験者の1年生や音楽を好きに育ててもらった初心者の1年生がたくさん入り、ここ数年で最高の部員数となりました。
全校生徒137名という小さな学校ですが、そのうち35名が吹奏楽部員という入部率です。
1年生も、経験者はけっこういい音で演奏に加わり、普通に課題曲と自由曲を演奏していました。
顧問の先生は、生徒たちの心の声に耳を傾け、ご自分の指導や関わりを常に最善のものにしておきたいという判断力をお持ちです。
そんな先生のご指導のおかげで、生徒さんたちも自分たちの思いや考えを大切にして活動するチームに育っています。
お手伝いさせていただくようになった数年が経ちますが、今年の明るさは今までで最高!
ひとりひとりの個性がそのまま輝きにつながっている部活...最高です。


 
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学校規模も大きく、部員数も多く、小学校で吹奏楽をやっていたという1年生もいるという恵まれたバンドです。
コンクールメンバーも2、3年生中心で組むことが出来、ぎりぎりの人数で大編成に出ている学校から見ればうらやましいほどだと思います。
そして、この部活のメンバーは、とっても明るくはつらつとしていて、笑顔と元気が絶えません。
もちろん、皆の音もキラキラ輝いています。
初心者で入部した1年生のひとりが、休憩時間に「あぁ、私も早く先輩たちと一緒に演奏したい!」とプチ叫びをするほど、先輩たちはあこがれの存在です。
課題曲の『マーチ・シャイニング・ロード』では、場面ごとのイメージを、皆が集めた写真画像で共有して勉強していました。
「なるほどそう来るかぁ」と思う写真もあり、とても参考になりました。
下の音楽室からは合唱部の美しい歌声が響き、窓の外からは「うぐいす」の鳴き声も聞え、音楽と自然でいっぱいの学校だなぁとうれしくなった半日でした。


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皆でイメージした「マーチ・シャイニング・ロード」です。


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顧問の先生は、赴任2年目。このバンドと私のお付き合いも2年目です。
もうすっかり先生のカラーになった生徒さんたちは、よく話し、よく笑い、元気良く奏でます。
今年のチームは、2、3年生で21人...本当にぎりぎり1名の違いで小編成の部には出られない人数です。つまり大編成としては最少人数で奮闘しなければならない状況です。
1年生は初心者ばかりですが、とりあえず合奏に加わり、ほんの一部の吹ける場所だけ音を出しています。
横で見学しているよりは、「参加している感」を味わえているようで、先輩たちと一緒に、すごい気合いで返事をしていました。
2、3年生は、去年の秋にお伺いした時からぐんと成長し、先生の適切なご指導のおかげで、人数に見合った音量と良い音色で、無理のないサウンドを響かせていることに感心しました。
そう、大編成の部だからと言って、50名に負けない音量を出そうする必要はないのです。
良い音で、良い音楽を...。それがこのチームのやり方です。



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楽しい夕食会には、新卒2年目という若い高校の先生も初めてお越しくださいました。
また新しいご縁をいただき、とてもうれしかったです。
ちなみに、先生の高校は、私の拙アレンジによるバルトークの『舞踏組曲』を演奏されるそうです。
事前に伺っていたので、鎌ヶ谷高校の昨年度の東日本大会のBlu-rayをお持ちし、貸して差し上げました。
「明日、生徒と一緒に観て勉強します!」と喜んでくださいました。
若い力で頑張ってほしいです。


次に福島へお伺いするのは、「合奏祭」前の9月です。
一段と成長した演奏を楽しみにしています。

そして、来年の6月のご予約までいただきました。(早っ!)
2日間、ホールを押さえ、ホール練習レッスンをとのことです。
やる気いっぱいの先生方、すばらしい!

まずは、良い夏コンを迎えられますように...お祈りしています。
お招きいただき、ありがとうございました。


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ゴージャスな演奏会 in 川越

ゴージャスな演奏会のご案内です。

天野正道60thアニバーサリーコンサート川越公演

【日時】2017年6月10日(土) 14:30開場/15:00開演
【会場】ウエスタ川越 大ホール 

【出演】
● フルートオーケストラ  セドル リアン
● Discussion of percussion“Q21”/渡辺由美子

[ゲスト]
小串俊寿(sax)
グレート栄田(vn)並木健司(gt)

【出演団体と主なプログラム】
●埼玉県立松伏高等学校/荒井美里
★ ストロベリーフィールズの薔薇~イマジンへの憧憬~
★明日の夢に

●埼玉栄中学・高等学校/奥章/大滝実/
★瑜伽行中観 ~吾妻鏡異聞~
★ スイートエキセントリック
★そして静けさは森の中へ…

●NTT東日本吹奏楽団/山田昌弘/小串俊寿(サクソフォーン)
★アルトサクソフォンのための小協奏曲
★ 忠臣蔵異聞

●川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団/福本信太郎
★ カプレーティとモンテッキ 「ロメオとジュリエット」その愛と死
★二つの指輪、レンブレム・ドゥ・ゴート~カリオストロへのオマージュ~
カプレーティとモンテッキ「ロメオとジュリエット」その愛と死

●川越奏和奏友会吹奏楽団/佐藤正人
★ エクスピエイション~打楽器と吹奏楽のための
★ JEUX III
★ エレクトリックヴァイオリンとエレクトリックギターのためのコンチェルティーノ

★ コンチェルト グロッソ(未定

【料金】1000円(全席自由)


【チケット申し込みはこちらから】
チケットぴあ   
http://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1700702 

天野正道アニバーサリーコンサート川越・チケット申し込みアドレス
amano60th.kawagoe@gmail.com

【お問い合わせ】
川越奏和奏友会吹奏楽団 
http://sound.jp/kswe/
天野正道アニバーサリーコンサート実行委員会

作曲家の天野正道先生がめでたく還暦を迎えられ、それを記念してのコンサートツアーです。
1月に秋田、東京、川崎、4月に福岡で開催され、いよいよ今回がラストコンサートとなります。

先生の作品は、コンクールでも数多く取り上げられていますが、このコンサートでは日頃なかなか聴くことが出来ないプログラムも並び、出演団体共に、ゴージャスな内容となっています。

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出演者および曲目が、チラシ及び当初広報と一部変更になっております。

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郵便はがきの料金値上げ

今日から6月です。

そして、今日6月1日から、いままで52円だった郵便はがきの料金が62円に変更になります。

ただし、「日本郵便が発行する年賀はがき」「通常はがきの表面に『年賀』の文字を朱記したもの」だけは、12月15日~1月7日に差し出される場合に限り52円のままだそうです。

私の場合、手紙をお送りする場合はだいたい封書ですが、はがきでお便りすることがないわけではありません。

はがきをお送りする時は、郵便局の普通のはがきではなく、季節やお相手に合うはがきを買って、切手を貼って送る場合がほとんどです。

これからは、はがきを送る場合は、「62円切手を貼る!」と確認しないと...

家にまだ52円切手のストックが数枚あります。
ストック枚数と同じだけ10円切手を買って、一緒にしまっておこうと思います。

「定形外郵便」の料金も値上げのようですが、これは郵便局でしか送らないのでセーフです。

メールやLINEの時代ではありますが、それで済むことでも、自分の字でお便りしたい時もあります。

また、パソコンではなく、手で書いたお便りをいただくと、心にジーンと響きます。

時には、心を込めて、お手紙を書きたいと思います。

はがきは62円!と念じながら...

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我が街・我孫子市の「あったかバンド」

「けやきウィンドアンサンブル」...我が街・我孫子市で活動している市民バンドです。

このバンドを立ち上げ、まとめて来ているひとりは、私と大学の同期で、我孫子市の中学校で長く吹奏楽部顧問を務めてきた先生です。
我孫子に引っ越して来て間もなく、たまたま見かけたポスターで演奏会の開催を知り、出かけてみました。

とてもあったかくて、団員の皆さんが、ご家族やお友達に見守られながら、大好きな吹奏楽を続けていらっしゃる気持ちが伝わってくる演奏会でした。
地元にこんなすてきなバンドがあるんだということを知り、同期生の生き生きとした指揮姿もうれしかったです。

一般バンドが、スクールバンドとは違う様々な活動上の困難を抱えていることを身を持って知っている私は、この「けやきウィンドアンサンブル」の皆様も、きっとお仕事やご家庭、様々なご事情と折り合いをつけながら活動されているのだろうなと思いながら帰って来たことを覚えています。

このバンドは、現在は、年に2回の定期演奏会をされています。
昨年の秋の演奏会には、ちょうど都合が合い、聴きに行きました。
前回聴きに行った時よりも、お客さんがずいぶん増え、小さなお子さんからご高齢の方まで、ホールいっぱいのお客さんに驚きました。

一貫して「地域に根ざした活動」を目指して歩んで来られたこと。
我孫子市の小学校や中学校の吹奏楽部と積極的に関わりを持ち、「少しでもお役に立てないだろうか」と歩み寄って来られたこと。
演奏会では、どんな年代のお客さん(音楽や吹奏楽に詳しくない方でも)にも楽しんでもらえる選曲や雰囲気づくりをされていること。
・・・そんな団の歩みが、確実にファンを増やしているのだと思いました。

我孫子市の小学校や中学校で吹奏楽をやっていたという団員も多いということで、年代の離れた「後輩たち」を思う気持ちにも深いものがあるようです。

現在の指揮者のひとり、和久井瞬さんは、私と同じ湖北にお住いの方です。
数年前のある日、湖北駅から自宅へ向かう同じ道を、チューバを背負って歩いていた青年に、「失礼ですが、チューバを演奏されているんですか?」と声をかけてみたところ、感じ良い丁寧な返答で、地元の中学校で吹奏楽部に属していたこと、高校は吹奏楽の強豪校で頑張っていたこと、そして、現在の活動についてもお話しくださいました。
そして、私と共通の知り合いもいるという驚きのつながりも分かり、ご縁を感じました。
現在は、チューバの演奏はもちろん、学校のチューバレッスン、合奏レッスン、指揮など主に吹奏楽に関わるお仕事をされていらっしゃいます。
地元湖北の居酒屋で「ふたり飲み」をしたこともあります。
謙虚で誠実なお人柄の和久井さんは、「田川先生からバンド指導について色々とご教示いただきたいのです」と言ってくださいますが、若く情熱的なバンド指導者、しかもチューバプレイヤーである和久井さんからは、私の方が学ばせていただくこともあるほどです。


土曜日に山梨に出かけた朝、湖北駅でばったり彼に会い、その日は、私がレッスンに入っている県内の学校のチューバレッスンに行かれるというお話にびっくり!
近所に貼ってあったポスターを見て知った、今度の日曜日の「第18回定期演奏会」には仕事でお伺い出来ないことを詫び、途中駅でお別れしました。
その学校には初めてのレッスンということでしたので、すぐ、顧問の先生に、「和久井さんはとても良い方ですから、安心して、しっかり勉強してくださいね」とメールしました。

山梨からの帰り、先生からの「和久井さん、すばらしいチューバの音でした!とても良いレッスンをしていただきました!」との感激メールをうれしく読みながら、ふと、「けやきウィンドアンサンブル」のことを思い出して、スマホで団のHPを検索。

・・・今夜は21時まで練習。しかも、練習会場は地元の湖北地区公民館。湖北駅に着いて、大急ぎで向かえば、ほんの少しでも練習を聴かせていただけるかも。
団員の皆さんに、ひとりの我孫子市民として、いつも良い音楽を届けてくださっていることへの感謝の気持ちを伝えられるかも。
「第18回定期演奏会」への激励の言葉を伝えられるかも。

思いはふくらみ、大急ぎで、見学の許可を得ようと和久井さんにLINEしたのですが、練習中なのでしょう。返信はなく。
やむを得ず、失礼を承知の上で、練習会場へと向かいました。

練習場に入ると、団員のみなさんは、「誰・・・?」というお顔。 当たり前です。
和久井さんひとりが、「田川先生~!」と、指揮台でびっくりされ...「先生、山梨からのお帰りの後、お越しくださったんですか?!」と。

ちょうど練習が終わった挨拶のタイミングでした。
私は、手身近に自己紹介させていただき、このバンドへの一市民としての感謝の気持ちや応援の気持ちをお伝えしました。
皆さんは拍手と共に「ありがとうございます」と返してくださいました。

すると、団長さんが、「和久井さん、練習が終わったタイミングで悪いんですが、『シンフォニア・ノビリシマ』をもう一度やっていただけませんか?少し心配なので...」と。
皆さんも「ウンウン」と同意。

本当は、演奏が心配だったからではなく、せっかく来て激励してくれた私のために、せめて1曲だけでもお聴かせしようというお気遣いであることに、私はすぐ気づきました。
団員の皆さんも、その団長さんのお気持ちを察知して、「ウンウン」とうなずいてくださったのです。
長時間の練習の後で、ほっとした時だったにもかかわらず、突然現れた私のために『シンフォニア・ノビリシマ』を演奏してくださいました。

演奏後、心を込めて拍手を贈りながら、このバンドの温かさに改めて感じ入りました。

打楽器パートの皆さんに、「私も金管バンドで打楽器をやっているんですよ。楽器の調達やら運搬やら、学校のバンドと違って大変ですよねぇ?」と話すと、「そうなんです~。」「打楽器パート、猛烈に応援しちゃいますから!」「ありがとうございます!またいらしてください!」と楽しいおしゃべりも出来ました。
シロフォンやグロッケンは、教育用の「卓上楽器」でとりあえず間に合わせて練習されていました。
うんうんわかる!無いよりマシ!です。 もちろん、本番は立派な楽器が並びます。

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私ひとりのために『シンフォニア・ノビリシマ』を演奏してくださった「けやきウィンドアンサンブル」のみなさまです。

というわけで!

「けやきウィンドアンサンブル・第18回定期演奏会」が下記のとおり開催されます。
我が街・我孫子市の「あったかバンド」です。
よろしければぜひお出かけください!
ほっこりした気持ちで帰って来られる演奏会です。

ブログを読んでくれている我孫子市の小中学校の吹奏楽部の皆さん、先生方、保護者の皆さん、是非!


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「けやきウィンドアンサンブル」のHPはこちらです。
http://keyaki.music.coocan.jp/

ご盛会を心からお祈り申し上げます。
そして、これからも我孫子市民のひとりとして応援し続けて参ります!

秋の演奏会には行きたいなぁ。

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群馬県の中学校バンド

土曜日の山梨県に引き続き、昨日の日曜日は、群馬県の中学校にお伺いさせていただきました。
西関東支部の学校に2日連続のお伺いとなりました。


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こちらの学校へ行くのにも片道約3時間、往復6時間の移動です。
記事にはアップしていませんが、山梨の前日の金曜日には、茨城県水戸市の小学校へ伺っており...
3日間、「長距離ランナー」の田川でした。
さすがに身体には堪えます。 

でも、先生や生徒さんたちにお会いすると突然元気になり、エネルギー全開!
その反動は、帰りや翌朝ぐわーっと出ます。 トホホです。

この中学校の先生は、とても丁寧な方で、毎回、改札口までいらしてお迎えくださいます。
何度か伺っているので、「駅の下でお待ちください」とお話ししているのですが。
車をわざわざ駐車場へ入れて、階段を上がって...
改札口に向かう私の姿が見えると、何度も深々と頭を下げながら、私が出て行くのをお待ちくださいます。
そして、「遠くから本当にありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします」と、丁寧にご挨拶くださいます。
私は「やっと着いた~。疲れた~」なんて甘ちゃんな気持ちをポイと捨てて、背筋を伸ばし、「こちらこそよろしくお願いいたします」と、この瞬間から先生との大切な時間がスタートします。

この中学校に転勤されて2年目。
前任校と同様に、吹奏楽部の練習に、「本格的な合唱」を取り入れたご指導をされています。
毎回、レッスンの始めには、合唱を聴かせてくださいます。
どんな時期に伺っても、それは変わりません。
「最近は忙しくて合唱はやっていません」という時期は無いのです。

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昨日は、Nコンの課題曲『願いごとの持ち腐れ』を歌ってくださいました。

この曲...初めて聴いた時から、えーっ?この曲を中学生が半年間かけて、コンクールという大切なステージに向かって練習するの~?と思ってしまいました。 『持ち腐れ』という言葉も健康的でないし、漢字が見た目良くありません。 NHKも謎です...

でも、この学校の合唱を聴いたら、「まんざらでもない曲かも・・・」と、少しだけ思えました。

前回お伺いした時から、また呼吸が深くなり、発声もハーモニーの厚みもぐんと増していました。
身体のセットも安定して来ています。
今は、こうして吹奏楽部で合唱をすることが当たり前になっています。
「楽器を練習する時間を減らしてでも、本格的な合唱に取り組んだ方がいい!」は私のモットーですが、この吹奏楽部の合唱のレベルは半端なものではありません。

楽器の音にも、その効果がいよいよ出て来ました。
先生も、「合唱と合奏が連動するようになって来たんです」とおっしゃっていました。

特に、楽器でユニゾンやハーモニーを合わせる時に、「はい!心の中で歌って!聴いて!」と言うだけで、どんどん合わせられるようになっていることは、まさに「合唱効果」です。

楽器演奏そのものに必要な発音、テクニック、タンギング、フィンガリングなどは、もちろん合唱には無いわけで、それはしっかりとトレーニングしていかなければなりません。

でも、「歌う」という音楽表現の大基本が身に付いているかどうかで、楽器のトレーニング成果にも違いがあると私は信じています。

とても良い鳴りをしているホルンパート3人には3年生がいないということを、帰りの車の中で先生から伺ってびっくりしました。
小学校で運動会の時期だけ金管楽器を経験してはいるものの、フレンチホルンという楽器を吹いてまだ1年しかたっていないメンバーです。

「自分の身体と声を鳴らす」という合唱のトレーニングの深まりが、どこかで楽器と結び付いているに違いありません。
もちろん、部員たちの猛烈な「やる気」に支えられてのことですが。

課題曲を、予定していた『マーチ・シャイニング・ロード』から『スケルツァンド』に変更されたということで、私が指揮台に上がり、演奏のポイントや練習の仕方をどんどん指示していきました。

どんなに緊張感ある練習を進めていても、部員の皆から笑顔が消えることはありません。
皆、本当に音楽が大好きなんです。
そして、本当に上手くなりたいと思って練習に参加しているのです。
ひとりずつ聴かせてもらうような場面で、たとえ指示のとおりに出来ない箇所があっても、「すいません!」の言葉や表情にすら明るさを感じるのです。
上手くいかなくてもへこまない。 今の自分の力を受け入れて、先を見据える...そんなたくましい雰囲気を皆が作り出しているのがわかります。

先生は、すぐ隣の机で、私が指導していることをスコアにどんどん書き込みながら、「なるほど~。そうか~」とうなずいたり、生徒さんたちの演奏にじっと聴き入ったり...
「音楽を勉強する真剣さと楽しさ」を、先生ご自身からこの音楽室に発信していらっしゃいます。
皆の「学びの姿勢」は、まさに先生の「生き様」が育てているように思えます。

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レッスンを開始して2時間ほど経った時、私が、「あれ?あの時計、狂っていませんよねぇ?えっ?もう2時間もやってました?」と言うと、皆も時計の方に振り返って、「えっ?!、ほんとだ。うそ~!もう、2時間も過ぎてる~!」とびっくり。

「僕は君たちと音楽するのがとっても楽しいから、あっと言う間に時間が過ぎるんだと思ってるよ。いつもそう。この学校に来ると、時計が狂ってるのかなと思うほど、時間が経つのが早いんだ。もっと君たちと音楽していたいなぁ」と話すと、皆、うれしそう。


『スケルツァンド』は、曲に隠された様々な「仕掛け」を解き明かすことで、これからの練習の楽しさと乗り越えなければならないハードルがはっきりしました。
先生も、「まだ演奏出来てはいませんが、理屈がとても良くわかりました!」と喜んでくださいました。

自由曲は決定してからまだ1ヶ月経っていない、しかも中間試験が途中に入りという状況でしたが、何とか通っていました。

特にこの曲では、「強弱とタンギングは連動してはいけないこと」を確認しました。
大きな音になるとタンギングが硬くなり、小さな音になると柔らかくなる...それは違うと。

音量は音量、タンギングはタンギング。
音量に関係なく、タンギングの種類を変えることが出来るように。
逆に言うと、タンギングが音量に左右されないように。

合唱には無い、重要で大切な課題を示しました。
皆、大きくうなずいていました。 

そして、旋律が美しい曲ですが、この曲の基本は低音とハーモニーの進行にあること。
だから、その役割をやり甲斐と責任を持って、完成度高く演じ切ること。

近いようで遠い「目標」です。
でも、絶対出来るようにするに違いありません。
この生徒さんたちなら!

次にお会いするのは7月です。

これからの飛躍に期待しています。

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これを見て、期待して入部してくれた1年生もしっかり導いてあげてくださいね。
自分たちのことと、1年生のことと...気持ちは熱く、頭は冷静に...


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あっという間の3時間でした。 君たちと音楽していると、本当に時間が早く過ぎて行きます。
いつもそんな雰囲気を作ってくれる君たちに感謝です。
他校と変わらない部活時間の中で「吹奏楽と合唱」の両方に取り組んでいる皆さん。
そう導いてくださる先生のご指導はとてもすばらしいのだということが、はっきり分かって来たと思います。
吹奏楽と合唱の2つのコンクールに挑戦することにも、大きな意義を感じます。
「時間が2倍あったら、どちらももっと上手くなるのに~」なんて言わず、与えられた時間をフルに使い、誇りを持って「二刀流」の活動に取り組んでください。
1年生の合唱や合奏を聴かせてもらう日も楽しみにしていますからね。 1年生もファイト!



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毎回のようにお昼に出してくださる「焼き鳥屋の焼き豚弁当」です。
群馬県名物かどうかよく知りませんが、とっても美味しいことだけは確かです!
今回もごちそうさまでした。
  

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